【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part934

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>>131 さいご
 東アジアサミットの構想は01年ごろから動き始めた。当初は、ASEANの会
合に日中韓がゲストとして招かれる形のASEANプラス3を、各国が対等な立場
のサミットに「格上げ」する考えが主流だった。ここに目を付けた中国はサミット
内の主導権を握ろうとした。04年には「06年に自国で第1回サミットを開きた
い」と提案した。
 日本は逆に、参加国の拡大に動いた。小泉首相は02年1月、シンガポールで「
豪州やニュージーランドも(共同体の)中心的なメンバーになるのを期待する」と
表明。さらに「米国の役割は必要不可欠だ」と、米国の関与も求めた。
 今年7月、豪州などの参加が決まると「中国のサミットへの意欲は冷めた」(北
京の外交筋)。ただ、参加国は日本の意向に沿う形で決着したが、サミットの性格
は「域外国との対話の場」になりつつあり、中国の揺さぶりが効き始めている。
 小泉首相の靖国参拝問題も影を落としそうだ。日中首脳会談が今回も開けそうに
ないばかりか、日中韓3国の首脳会談も見通しが立たない。共同体どころか、日中
韓の首脳間の意思疎通すらままならないのが現実だ。
 「日中とも共同体構想に積極的だが、乗っている列車が違う。ASEANもまた
、別の列車で進む」。オン・ケンヨンASEAN事務局長は先行きへの不安を隠さ
ない。
◆キーワード
<東アジア共同体構想> 東アジア地域の貿易・投資分野などの協力を深めるため
、関係国の統合を進めようとする構想。急速な経済成長に伴い域内の交流が拡大し
ていることが背景にある。欧州連合(EU)のような機能を持った統合体を目指す
のかなど、あり方については様々な考え方がある。
 小泉首相は02年、東アジアの地域協力を目指す共同体構築を提唱。日本政府は
、自由貿易協定や金融面の協力を中心に進めたい意向で、EUのような機構の設立
は中長期的目標とする、との方針だ。開放性・透明性などによる「開かれた地域主
義」の確保も求めている。