【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part933

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「北の軽水炉」廃止 KEDO合意 事業費返還請求へ    産経 11月24日
ttp://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_3_1.htm
 【ニューヨーク=長戸雅子】朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)理事会メ
ンバーである日本、米国、韓国、欧州連合(EU)は二十二日開いた公式会合で、
二〇〇三年末から停止している北朝鮮の軽水炉建設事業の廃止で基本的に合意した
。廃止に伴う財政的な問題などを処理したうえで正式に決定する。正式決定を受け
、KEDOは清算事業を進め、それが終了した段階で解散する見通し。KEDOは
これまでに要した事業費を北朝鮮側に請求する方針。
 KEDO関係筋によると、理事会メンバーは軽水炉事業終了で原則的に意見が一
致。日米に比べて韓国は事業廃止に慎重とみられていたが、この日の理事会で廃止
に否定的な意見は出なかったという。
 北朝鮮の核開発凍結をうたった一九九四年の米朝枠組み合意に基づいて開始した
事業は、全工程の四割まで終了したが、北朝鮮のウラン濃縮による核開発疑惑が問
題化した〇二年秋以降、重油供給が凍結されていた。
 これまでに要した事業費についてKEDOは「枠組み合意を破ったのは北朝鮮の
方」として北朝鮮に返還を請求する方針。
 北朝鮮への軽水炉提供をめぐっては九月に行われた六カ国協議の共同声明に「適
当な時期に議論する」と盛り込まれ、米高官も「KEDOは活動停止の時期に来て
いる」と発言、KEDO以外の新たな枠組みで進められる見通しとなっていた。
 北朝鮮の反応についてKEDO関係筋は「共同声明もあり、KEDOの結論は北
朝鮮にとっても予測済みのはず」と冷静に受け止められるとの見方を示した。
                  ◇
52転載:2005/11/24(木) 21:06:05 ID:6UjF0hm3
>>51
 ■“壮大な無駄”教訓なるか
 KEDO理事会の軽水炉事業廃止の合意は、米クリントン前政権の米朝枠組み合
意を成立から十一年目にして瓦解させた。投入された費用、約十六億四千五百万ド
ル、うち日本は四億八千万ドル(約五百六十九億円)は“壮大なる無駄”だったの
か。六カ国協議はその教訓を生かしているのか。
 米朝枠組み合意には当初から多くの問題点が指摘されていた。核兵器製造のため
のプルトニウム生産能力の凍結を優先させるあまり、他の核計画検証が担保されな
かった。不十分な検証のまま、見返りに年間五十万トンの重油、軽水炉二基などを
約束。そして北朝鮮は合意後の八年間、核開発を延々と続けた。
 ブッシュ政権はこの教訓から六カ国協議の対北交渉では「核放棄」をすべての前
提にした。また北朝鮮が認めないウラン濃縮計画も包括する形で共同声明に、「す
べての核兵器および既存の核計画放棄」を宣言させることを最優先、これには成功
した。だが、軽水炉支援について北朝鮮の強い抵抗から「核の完全放棄後」の明記
に失敗。「適当な時期に議論」という玉虫色の表現を受け入れたため、「軽水炉提
供が核廃棄の前提」とする北朝鮮との対立は膠着(こうちゃく)状態に陥っている。
 一九八〇年代後半、父親のブッシュ前政権時代に北朝鮮の核疑惑が発覚。九二年
に初の米朝高官協議が行われ、これを引き継ぎ、枠組み合意を結んだクリントン前
政権の「清算」を息子のブッシュ現大統領が引き受けるはめとなった。
 合意を焦ったといわれるクリントン政権に対し、ブッシュ政権は二国間交渉を徹
底的に避け、六カ国協議を成立させた。だが、北朝鮮への関与と国際的影響力を狙
う中国、融和政策を強める韓国など各国の思惑と利害の交錯する六カ国協議は、北
朝鮮が戦略的な外交を進める余地を大きくしているようにみえる。
 六カ国協議の先行きが不透明ななか、建設中のまま残された枠組み合意の遺物と
なった軽水炉二基の処分は今後、検討されるが、投入資金の70%を拠出してきた
韓国は、将来の南北統一後の同軽水炉の利用も視野に入れており、軽水炉解体には
反対するとみられる。(ソウル 久保田るり子)
53転載:2005/11/24(木) 21:07:09 ID:6UjF0hm3
>>52
                  ◇
 【北朝鮮の核問題をめぐる動き】
 1994年6月 北朝鮮、国際原子力機関(IAEA)からの脱退を発表。米朝
が核開発計画凍結し、米国との交渉を再開することで合意
     10月 「米朝枠組み合意」に署名
  95年 3月 朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)発足
2002年10月 北朝鮮、米にウラン濃縮型核開発計画認める
     12月 北朝鮮、寧辺の核施設再稼働表明
  03年 1月 北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)から脱退発表
      4月 米朝中3カ国協議。北朝鮮が米に核保有宣言
      8月 北京で第1回6カ国協議
     10月 北朝鮮が使用済み核燃料棒の再処理完了を発表
     11月 KEDO軽水炉事業中断決定
  04年 2月 第2回6カ国協議
      6月 第3回6カ国協議
  05年 2月 北朝鮮、核兵器保有を宣言。6カ国協議参加の無期限中断を表明
      4月 韓国政府高官、黒鉛減速炉の停止を確認
      7月 第4回6カ国協議
      9月 同協議再開。核放棄実現へ「共同声明」採択
     11月 第5回6カ国協議
     11月 KEDO廃止で合意