【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part930

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331日出づる処の名無し
【正論】ジェームス・アワー 普天間より重要な日米同盟の強化 11月07日
ttp://www.sankei.co.jp/news/seiron.htm
中間合意の全体像を見落とすな
≪日本の問題だった普天間≫
 最近の新聞報道によれば、日米間の安全保障問題の最大事は、沖縄の普天間飛行場
の代替施設について日米が基本的合意に達したことだという。だが、それは違う。
 二十一世紀における日米同盟の近代化と最新化を図る上で極めて重要なことは、十月
二十九日に日米両国が同盟の新しい役割・任務の分担に関する中間報告を発表し、在日
米軍基地の共同使用と再編構想を打ち出したことだ。普天間飛行場の移転問題はそのうち
の一部でしかない。
 普天間が重要問題の様相を呈したのは、沖縄から米軍基地の重荷を軽減する誠意の
象徴として小泉首相が固執したからだ。移転合意からほぼ十年、米国は普天間を基地と
する航空機やヘリコプターへの代替施設が見つかれば、いつでも移転の用意はあった。
 第七艦隊は日米同盟の基軸を担うが、普天間の航空兵力は、その重要部分を成している。
防衛庁も米国防総省も普天間でのヘリコプター運航が特に危険なことではないとは承知し
ていたものの、それを口にすることは「道徳的に正しくない」ことであった。
 東京やニューヨークのような人口が密集した大都市でもヘリコプターは毎日安全に飛ん
でいる。昨年八月には不幸にして普天間で事故が起きたが、海兵隊パイロットの技術に
より死傷者は出なかった。それでも、米国は普天間の移転には同意した。日米間の全体
構想は、普天間の移転問題で台無しにできないほどに重要なものだったからだ。
 二百基以上とされる北朝鮮のノドンミサイルは、日本に直接の脅威となっている。中国は、
かつての蒋介石のように、現在は自由で民主的な台湾を力ずくで抑圧し(それは西太平洋
の日米の安全に深刻な影響を与えよう)、日米の仲を裂くことで、東南アジアの国々や
オーストラリアにまで、米国より中国に従うほうが得と思わせ、東アジアで大きな力を持つ
米国に取って代わることを願っている。
 経済的活況を呈する中国だが、日本や、その他アジアの国々が中国の主導権の下に
暮らしたいと思わぬ限り、その望みはかなわないだろう。(つづく
332日出づる処の名無し:2005/11/12(土) 16:43:37 ID:Z+ok0t86
>>331 つづき
≪重要な原子力空母の配備≫
 日米両国による中間報告の発表は、この先も日米同盟に有意義に関与していくという
米国の決意と、半世紀以上もの間、同盟パートナーであった米国を、この先も支援する
という日本の決意を示すものである。日本、米国、ひいてはアジアの民主主義諸国の勝利
といえよう。中国の共産主義政府には非難されるかもしれないが、あえて言えば、この
日米の一致した決意は、中国政府が尊重することになるという点で、中国自体にとっても
良いことなのだ。
 日米同盟に関しては、横須賀を母港とする空母キティーホークに代わり、二〇〇八年に
は原子力空母を後継艦にするというもう一件の非常に重要な決定事項が発表された。
三十年前、空母ミッドウェーの横須賀母港化の決定が、日本や東アジア太平洋の平和と
安全を守る米国の決意をより信頼性のあるものにしたのと同様、キティーホークに代わる
原子力空母は、日本を守る米国のやりの切っ先が将来にわたっても鋭くあり続けることを
意味している。
 数週間の停泊後、空母を円滑かつ安全に運航するには停泊中の夜間発着訓練が可能な
施設が必要だが、日本にはいま適切な施設がないという。 (つづく
333日出づる処の名無し:2005/11/12(土) 16:44:31 ID:Z+ok0t86
>>332 さいご
≪時を逸せず仕上げ進めよ≫
 だが、再編構想に盛り込まれた二〇〇九年に予定される米空母艦載機の厚木から岩国
への移転は、長く必要とされていたこの問題を調整する良い機会となる。
 瀬戸内海は、岩国への騒音公害を防ぐに十分な距離があり、波も穏やかだ。そこに
メガフロート(超大型浮体構造物)方式の発着施設が建設されれば、艦載機の安全かつ
効率的な運用が可能となるだけでなく、日米の安全とともに予算の節約も促される。その上、
岩国基地の民間利用も可能にする。夜間発着訓練のための海上滑走路を二〇〇九年まで
に用意できるよう行動を取ることは、時宜にかなっており、両国関係者の仕上げの作業ともなる。
 中間報告通りに構想が実現したとしても、通常兵器、核やテロの攻撃から確実に日本を
守れるわけではない。しかし、これは従来以上にずっと手堅い日本の守りとなり、非常に理
にかなった予算的にも手ごろな保険である。一九五二年以来、日本は米国の安全保障の傘
の下で、それを見守ってきただけだった。だが、今回の日米共同発表は、二十一世紀前半
の日本が、より確かな安全を有意義な形で得られるという非常に賢明な保険を得たことを
示している。(米バンダービルト大学教授、日米研究協力センター所長)