>>311 『拉致』『過去の清算』で応酬 日朝協議が再開 東京朝刊 11月04日
ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051104/mng_____sei_____000.shtml 【北京=岩田仲弘】日本人拉致事件などをめぐる日本と北朝鮮の政府間協議が三日、
約一年ぶりに北京市内のホテルで始まった。初日は断続的に約七時間話し合い、日本
側は、安否不明の拉致被害者に関して生存者の早期帰国や真相の解明、拉致容疑者
の引き渡しを重ねて要求。北朝鮮側は、日本の植民地支配といった「過去の清算」を強
く求めるなど、双方がそれぞれの問題について基本的立場を主張し合った。
協議には、日本側から斎木昭隆外務省アジア大洋州局審議官ら、北朝鮮側から宋日昊
(ソン・イルホ)外務省アジア局副局長らが出席。
日本側は、昨年末に北朝鮮が提供した拉致被害者・横田めぐみさんの「遺骨」が日本
のDNA鑑定で別人のものと判明した問題について、鑑定の科学的根拠をあらためて示す
とともに、北朝鮮側に「遺骨」を提出した経緯の説明を求めたもようだ。
北朝鮮側代表の宋副局長は協議前、記者団に「遺骨」について「われわれの立場は
もう明らかにしている」と述べ、基本的には返還を要求する考えであることを示した。
その上で、鑑定結果について「質問する用意がある」と、話し合いには応じる姿勢を見
せた。拉致事件についても、「われわれも多くを質問し、解決できる方法を提起しようと
思う」と強調した。
ただ、この日の協議で北朝鮮側から解決方法の提示があったかどうかについて、日本
外務省は「四日も協議が継続されるので、今の時点で言えない」と明らかにしなかった。