>>278-279>>288-289>>290>>297 朝鮮日報社説:北朝鮮のテロ脅威に国民の保護もできない政府なら 10/04 08:12
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/10/04/20051004000009.html 北朝鮮に拉致された被害者の家族の会のチェ・ソンヨン代表が、北朝鮮からテロの脅威を
受けていると国家情報院が統一部と本人に通告したという。チェ代表は、1992年から北朝鮮
に拉致された漁師をはじめとする脱北者を中国から韓国に連れてくる仕事をしている。
韓国戦争が終わった後、これまで北朝鮮に拉致された人は合わせて486人だ。ある日突然
家族の1人が北朝鮮に拉致された瞬間から、その家族は離れ離れとなり、残りの家族は、数
十年間ありとあらゆる辛酸をなめてきた。
南北の和解ムードが高まっている現在も、韓国政府は北朝鮮の顔色を伺っているため、
拉致被害者の送還問題についてはまともに触れたこともない有り様で、北朝鮮は「自らの意
思によって北朝鮮入りした者はいるが、拉致された者はいない」と嘘を並べ立てている。
今年8月開かれた南北赤十字会談でも、拉致被害者問題に対しては、論議らしい論議さえ
行なわず終わった。事情がこうであるため、拉致被害者の家族たちは、北朝鮮にいる家族の
消息を求め、自ら乗り出さざるを得ない。チェ代表はこういう家族たちを助けてきた。チェ代表
の助けで家族のもとに帰った拉致被害者の漁師は4〜5人に及ぶ。
先日、北朝鮮が送り込んだスパイ出身のチョン・スンテクさんの遺体が北朝鮮の要請によっ
て板門店(パンムンジョム)を越え、北朝鮮の家族に引き渡された。韓国はスパイとして浸入
した人さえもほとんど送還しているものの、北朝鮮は自ら拉致した人々の安否についても口を
つぐんでいる。
これはイデオロギーを論じる前に、人間の道理に関する問題だ。今では北朝鮮の人々もさま
ざまな理由で韓国を頻繁に訪ねている。拉致被害者と国軍捕虜を送還しても、北朝鮮の秘密
がこれ以上漏れることもなく、北朝鮮体制が脅かされることもない。(つづく
>>308 つづき
米国の世界的な人権団体であるフリーダムハウスが12月、ソウルで北朝鮮人権ゼミナール
を開くことも北朝鮮政権に人間の道理を悟らせるためだ。人権問題は、これ以上北朝鮮政府
が覆い隠して避けて通れない懸案となった。
政府は、チェ代表の身柄を徹底的に保護する必要があるばかりでなく、北朝鮮当局に厳しい
警告を発しなければならない。政府が、チェ代表には「気を付けてください」と告げる一方、北
朝鮮には何も言わない場合、身内の国民さえきちんと保護できない無能な政府という事実を
自ら告白することになるだろう。