>>127-129>>133-134>>135-137>>138>>139-141>>142-143>>144>>145-146 司法判断まっぷたつ 首相の靖国参拝 朝日 9月30日 15:03
ttp://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050930/K2005093002070.html 首相の靖国神社参拝をめぐる司法の判断は、1日違いでまっぷたつに分かれた。
「国内外の強い批判を押し切って参拝を続けた首相の行為は、憲法の禁じる宗教的
活動にあたる」と明快に位置づけた30日の大阪高裁判決は、憲法判断に踏み込ま
なかった29日の東京高裁判決とは対照的な判断となった。参拝推進派の国会議員
から反発がでる一方、原告や支持者らから評価する声があがり、立場の違いで反応
も割れた。「毎年参拝」を表明する小泉首相は厳しい選択を迫られる。
この日は小泉首相ら閣僚が出席して衆院予算委員会があった。午前中の質問者は
自民、公明の与党議員だけだったこともあり、靖国問題には触れないまま午前の審
議を終えた。
8月15日に靖国神社に参拝した小池環境相は休憩時間に、「司法の判断ですか
ら。(私の立場では)コメントできません」とだけ話した。
自民の奥野信亮衆院議員は「いまの日本があるのは明治以来、国のために貢献し
てきた人たちがいるから。その人たちを祭るのも、参拝するのも当然。日本人の代
表の首相が参拝するのは当然だ。それがいまの憲法に反するというのなら、憲法の
方を変えるべきだ」と話す。
今夏は総選挙の準備のため機会がなかったが、自らも毎年、参拝しているという。
「一裁判の判決だけで論ずるのではなく、国が築かれた歴史を学んだ上で、日本
人全体の問題として国民的な議論をすべきだ」とも話す。
閣僚経験がある自民のベテラン議員は、「あえて私人としての参拝を明確にしな
い首相の責任は重い」と指摘する。過去に自分も参拝したが、いずれも私人と明言
し、秘書らも同行させなかったという。「今回の判決が悪影響を生むことを懸念し
ている」とも述べた。
>>147 つづき
「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の会長を務める瓦力氏の事務所は
「個別のことでコメントは出さない」としている。
一方、共産の佐々木憲昭氏は「判決は当然だと思う。総理大臣は国の代表であり
、個人の立場との区別はできない。本人が意識のなかでどう思おうと、客観的に総
理大臣であることには変わりがない」と国会内で話した。
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原告側は大阪市北区の大阪司法記者クラブで会見した。弁護団事務局長の中島光
孝弁護士は「結果は棄却だが、内容は相当踏み込んだ判断で、画期的な判決だ」と
評価した。
台湾立法院議員で、台湾の原住民族「タイヤル族」の高金素梅さん(40)は「
小泉首相は憲法に基づいた行動をとらなければならない。憲法を守り、二度と参拝
するべきではない」と、この日の高裁判決を尊重するよう強く求めた。「違憲かど
うかは日本人の問題で、私たちにとってはさほど大きな問題ではない。関心がある
のは、日本の反省、謝罪、賠償だ。そして、靖国神社に合祀(ごうし)されている
祖先の霊を返してほしい」と語った。