【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part923

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299日出づる処の名無し
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はや亀裂 6カ国「共同声明」       産経 9月20日 15:42
ttp://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20050920/e20050920000.html
北「軽水炉が前提」 米「核放棄が先決」
 【北京=久保田るり子】北朝鮮外務省は二十日、六カ国協議での共同声明採択に
関し、「米国が北朝鮮に軽水炉を提供すれば、核拡散防止条約(NPT)に復帰し
国際原子力機関(IAEA)と保障協定(査察)を締結し履行する」との立場を表
明、「(米国が)再び『核兵器放棄優先・軽水炉後回し』の主張に固執するなら、
その悪い結果は極めて深刻で複雑なものになるであろう」と言明した。共同声明採
択後の北朝鮮政府の反応は初めて。朝鮮中央放送が外務省スポークスマン談話とし
て伝えた。
 十九日採択された共同声明は、米国の「すべての核放棄」が軽水炉議論の大前提
との主張と、北朝鮮の軽水炉提供後に核廃棄との立場の差を棚上げし、順序には触
れず「適当な時期」に軽水炉建設問題を議論すると記したが、北朝鮮はさっそく米
国に譲歩する考えがないことを強調した形だ。共同声明という初の「成果」を出し
た六カ国協議は終了早々から対立点が浮き彫りとなった。
 談話はまた、「信頼醸成の物理的な保証である軽水炉の提供なくしては、わが方
がすでに保有している核の抑制力を放棄する問題を夢にも考えてはならないという
のが、われわれの正々堂々たる一貫した立場」と述べ、「もし米国が今回の約束を
破るなら、先軍(軍事優先)路線が示す道に進む」などと強硬姿勢を示唆している。
     ◇
 【ニューヨーク=長戸雅子】ライス米国務長官は十九日、北朝鮮の核問題をめぐ
る六カ国協議で初めての合意文書として「共同声明」が採択されたことを「最初の
(つづく
300日出づる処の名無し:2005/09/20(火) 17:36:08 ID:o4pV5r2U
>>299 つづき
良い一歩」と評価。そのうえで、北朝鮮が求める軽水炉建設の議論開始の時期につ
いては北朝鮮が核を放棄して核拡散防止条約(NPT)に復帰し、国際原子力機関
(IAEA)の保障措置(核査察)を受けるのが前提との考えを示し、北朝鮮の核放棄
を実現するため「明確な行程表(ロードマップ)が必要」と述べた。
 ライス長官は国連本部内で記者団に対し、「あらゆる段階で北朝鮮の(核放棄へ
の)取り組みを検証しなければならない」と述べ、協議の合意を実行に移すため、
ロードマップを作って今後の交渉を進める考えを明らかにした。
 また、共同声明で確認された米朝の国交正常化に向けた措置については「合意は
米朝二国間だけのものでなく、むしろ北朝鮮とその隣国という六カ国間のもの」と
述べ、「朝鮮半島の非核化が進展し、隣国間の関係が改善することを待ち望んでい
る」と慎重な発言に終始した。
 一方、イランの核問題については、改めて安保理付託の可能性に言及した。
≪町村外相「受け入れられぬ」≫
 北朝鮮が六カ国協議の共同声明に関し、軽水炉提供後に核放棄や核拡散防止条約
(NPT)復帰への合意を履行する−との談話を発表したことについて、町村信孝
外相は二十日午前の記者会見で、「受け入れられない」と批判した。
 外相は「日米韓は六カ国協議の最後の場で、核兵器および核計画の放棄やNPT
への復帰後の適当な時期に、軽水炉問題の議論を行うということを確認している」
と強調した。
 さらに「本当に難しいのは十一月初旬から始まる次回会合。具体的な作業手順が
決まる。北朝鮮はすでに第二ステージの話を始めている」との認識を示した。
 細田博之官房長官も同日、「NPTと国際原子力機関(IAEA)保障措置に早
期に復帰するという約束がまず必要な手順だ」と言明した。いずれも、北朝鮮が求
めるエネルギー支援の前に北朝鮮が核放棄を実行すべきだとの姿勢を打ち出したも
のだ。(つづく
301日出づる処の名無し:2005/09/20(火) 17:37:46 ID:o4pV5r2U
>>300 さいご
≪北の完全放棄 道険しく≫
 六カ国協議で採択された共同声明で北朝鮮が核開発の放棄を表明、この問題で前
進がみられた。
 しかし、これで北朝鮮の核問題が全面的に解決したかといえば、そうではない。
北朝鮮が合意を実行するかという疑問が残ることに加え、声明の解釈をめぐって早
くも米朝の主張の違いが鮮明になってきているからだ。
 今回の六カ国協議の結果についてブッシュ大統領、ライス国務長官は成果を自賛
しているが、米国内では、「北朝鮮に譲歩しすぎた」「譲歩をしたのは北朝鮮であり、
原則で米国が譲ったところはない」−などさまざまな評価がなされている。
 いずれが正しいかはともかくとして、確実なことは、こんどの合意をもってしても、
核問題の根本解決にはなおほど遠いということだ。協議の“水入り”など曲折があっ
たために、合意にこぎつけた事実だけが大々的に報じられ、あたかも核問題が解決
を見たかのごとく印象をあたえるかもしれないが、実際は共同声明、つまり、交渉の
基礎について合意したにすぎない。本格的な交渉はまさにこれから始まる。
 交渉を通じて北朝鮮が核開発を中止、検証で確認され、米国、日本など他の国か
らの代償について合意、最終覚書に調印されたときに、はじめて一応の解決という
ことになる。現時点では、そこまで行くには長い長い道のりがある。
 仮に覚書に調印されたとしても、果たして北朝鮮がその約束を実行するのかとい
う疑念も払拭(ふっしょく)されていないし、実行したとしても、将来ともに合意
を順守し続けるかという疑問も残る。
 しかも、合意翌日に、「軽水炉がさきか、核拡散防止条約(NPT)復帰がさきか」
をめぐって早くも米朝が応酬、見解の隔たりが今後拡大する気配も見え始めている。
 さまざまな口実を設けて交渉を引き延ばすのが北朝鮮の常套(じょうとう)手段
であり、やはり核開発に関する一九九四年の枠組み合意を躊躇(ちゅうちょ)なく
破棄した経緯を考えれば、北朝鮮に対する不信感はあながち的外れともいえない。
 朝鮮半島から核が完全に消える日はなお遠い。(樫山幸夫)