めぐみさん「家の近くで男に捕まった」曽我さんに語る
2005年 9月16日 (金) 03:02
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050916/20050916i101-yol.html 1977年11月に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが、翌78年に曽我ひとみさん(46)と
初めて会った日の夜、「家の近くの曲がり角で男の人に捕まえられた」「すぐそばの空き地に連れて
行かれた」と拉致の瞬間を語っていたことが15日、分かった。
めぐみさんは、新潟市内の自宅近くの丁字路で足取りが途絶えてから、目撃証言がなく、拉致の状
況は全く分かっていなかった。その一端が明らかになるのは初めてで、警察当局は、周辺の空き地に
引きずり込まれ、船で連れ去られた疑いが強いとみている。 曽我さんは、19歳だった78年8月
12日、新潟・佐渡で母親のミヨシさん(当時46歳)とともに拉致され、数日後、平壌郊外の「招
待所」と呼ばれる施設で、9か月前に拉致されていためぐみさん(当時13歳)と引きあわされ、共
同生活を始めた。
関係者によると、2人は対面初日、招待所が用意したジュースや食事を取るうちに、うち解けた会
話ができる仲になった。拉致が話題になったのは、その夜、めぐみさんが、足を引きずっていた曽我
さんに、「どうしたの」と問いかけたことがきっかけ。
曽我さんは、その言葉の優しさに、自分が拉致されたことを打ち明けると、めぐみさんは「私もバ
ドミントン部の練習の帰りに、家の近くの曲がり角で男の人に捕まえられた」「すぐそばの空き地に
連れて行かれた」と語り始めた。
この時、めぐみさんは実行犯の人数などには触れなかったが、2人は「本当に怖かったね」「すご
く恐ろしかった」とささやき合って眠りについたという。