【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part920

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322日出づる処の名無し
【2005総選挙】マニフェスト検証「外交・安保」自・民、異なる対米距離/信頼どう構築
産経朝刊 9月05日
ttp://www.sankei.co.jp/news/050905/morning/05pol002.htm
 【日米の蜜月は続くのですか】
 選挙で外交・安保は票にならないと相場が決まっている。とりわけ政権政党は、
マイナスポイントになりやすいこの厄介な問題を敬遠しがちで、構造改革を争点と
するこの選挙戦ではなおさらだ。しかし、外交・安保政策のさじ加減ひとつで、日
本の生き方も変わる。政権選択のうえでおろそかにできないテーマだ。とくに日米
関係をどうするのか、各党を凝視する必要がある。
 「私が選挙に勝てば国民が撤退を選択したということだ。米国は説得すれば理解
すると思う」
 八月二十九日の党首討論会で岡田克也代表がこう語ったように、民主党は十二月
までにイラクから自衛隊を撤退させるとしている。この主張は、民主党の対米姿勢
の象徴といえよう。つまり、ブッシュ政権と蜜月にある小泉政権に比べると、米国
とはもっと距離を置くということだ。
 だが、米政府は自衛隊の活動継続を求めている。現実に撤退となると、日米の絆
(きずな)にヒビが入りかねない。
 米軍の変革・再編(トランスフォーメーション)をめぐっても、民主党が米国の
主張と一線を画そうとしているのは間違いない。
 例えば、この問題で小泉政権は、米軍との協力による「抑止力の維持」と、沖縄
などの「負担軽減」とのバランスを重視してきた。民主党はというと、沖縄の米海
兵隊基地を県外や国外へ移転することなど、日本側の「負担軽減」を前面に打ち出
している。
 「米国に追随するだけでは真の日米同盟強化に寄与しない」(マニフェスト=政
権公約)という民主党の姿勢は、米側にはどう映るのか−。「自民党が敗北すれば
米国は厄介な立場になる」とは米紙ワシントン・ポスト(八月十五日付社説)だ。
民主党にまず求められるのは、米政権との信頼関係の構築だろう。
323日出づる処の名無し:2005/09/05(月) 05:50:04 ID:Akz1nKRs
>>322 つづき
 小泉純一郎首相(自民党総裁)は、イラクの自衛隊の派遣延長は「十二月近くに
なって考える」と繰り返すだけで、米軍再編問題にも踏み込もうとはしない。とい
うより、日米の役割分担にしても、基地問題にしても、頭を抱えたまま終着点が見
えずにいる。踏み込めずにいるというのが本当のところだろう。
                   ◇
 【アジア外交をどうするのですか】
 東シナ海のガス田開発、尖閣諸島と竹島の領有問題、北朝鮮の核開発と拉致事件
−。これらの重大なテーマも論戦のテーブルにのらずにいる。
 「経済、文化、スポーツと、かつてないほど交流は進んでいる。その中で日中、
日韓の友好を考えるべきだ」
 先月二十九日の党首討論会で小泉首相は、「友好」の重要性をしきりに強調した
。では、具体的にどうするつもりなのか−。与党のマニフェストなどからは肝心の
部分が見えてこない。靖国神社参拝について首相は、「『適切に判断する』としか
言いようがない」と繰り返す。参拝は時間の問題だろう。
 いきおいアジア外交を重視する公明党からは、「中韓両国との具体的な関係改善
策を打ち出せば首相との距離感が際立ってしまう」(関係者)との声も漏れる。与
党内には隠れた深い溝もある。
 中国は、東シナ海の日中中間線付近にある春暁ガス田の生産を、九月にも開始す
ると表明している。そうなれば日本の海洋権益は侵害される。そうした事態にどう
対応するのか。
 「率直に話し合って、外交的解決を見いだしていかなければならない」
 「日中関係の再構築」と「日韓関係の強化」を掲げる民主党の岡田代表は、そう
語るのだが…。
 小泉政権となれば、引き続き六カ国協議の枠組みにより、北朝鮮の核開発、日本
人拉致事件の解決を模索することになる。だが、決め手はない。北朝鮮に対する「
有効なカード」である経済制裁をめぐっても、政府・与党はコンセンサスを欠いた
ままだ。
324日出づる処の名無し:2005/09/05(月) 06:19:41 ID:Akz1nKRs
>>323 さいご
 ここでも米国、そして中韓両国とのスタンスが重要になる。小泉政権は、米国と
の関係を基軸としているが、民主党は中韓両国の方に軸足を置くのだろうか。仮に
そうなれば、北朝鮮をとりまく構図は微妙に変化する。
 国益に照らしての有権者の判断が望まれる。
                   ◇
 ≪拓殖大学海外事情研究所長・森本敏氏≫
 ■同盟関係の強化示せず
 日本の外交・安全保障の課題は、突き詰めれば一つしかない。日米同盟をいかに
強化するかだ。
 日米関係は今までになく良好とされてきたが、難題を抱えている。その観点から
すると、海上自衛隊のインド洋での活動について、自民党も民主党もマニフェスト
に何も書いていないのは欠陥だ。これでは、テロ対処という国際社会の共通課題へ
の取り組みに何ら言及していないことにもなる。
 民主党はイラクの陸上自衛隊の年内撤退を主張している。しかし、撤収には五、
六カ月かかる。「イラク情勢を見極め、年内に結論を出す」というなら分かるが、
年内の撤退完了は非現実的だ。自民党も出口戦略を示すべきだった。
 米軍再編でも民主党は、抑止力維持と日米協力の強化に重点を置いておらず、問
題だ。民主党が政権を担当したとしても、実際の政府間交渉では日本の負担軽減ば
かりを主張することはできないはずだ。
 外交は、強固な日米同盟をもとに、中国や韓国との関係を再構築していく必要が
ある。自民党も民主党もアジア共同体構想を掲げているが、どう実現するか詰め切
れていない。北朝鮮の脅威に関する記述も物足りない。とくに自民党のマニフェス
トは北朝鮮の核・ミサイル開発に触れていない。開発を中止させる強い意志を示す
べきだった。(談)