【世界の】南京大虐殺はウソ【常識】15次資料

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546K−K@南京事件資料集
もう少し、小宅証言の問題点について論じてみます。
次は、以下の発言です。

阿羅健一「兵士たちの「南京事件」 城塁」連載第第19回(『丸』1990年7月号)
 大隊の戦闘詳報は、一刈さんがたおれ、まともなのは渋谷(大隊
副官)さんだけです。渋谷さんは実際の指揮を取っており作戦の責
任者ですが、戦闘詳報をどうするという時間はなく、また、大根田
副官は実戦の経験から考えて戦闘詳報について詳しくはありません
。ですから素人ばかりの大隊ではまともな戦闘詳報はなかったと思
います。

まず、事実誤認から指摘します。
ここで渋谷大尉を「大隊副官」としていますが、渋谷大尉は大隊付ではありましたが、副官ではありません。
そもそも、歩兵大隊副官は、少尉をもって当てるのが慣例であり、大尉が副官である事例は、私が見た所ありません。【つづく】

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南京事件資料集
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南京大虐殺 論点と検証
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547K−K@南京事件資料集:2005/08/11(木) 14:10:47 ID:hNatk7S6
>>546 つづき】

この事実誤認は大きな意味があると思われます。
一刈大隊長が負傷し、渋谷大尉が大隊長代理となりました。
渋谷大尉が大隊長代理となったことで、戦闘詳報の作製が渋谷大尉から経験不足の大根田少尉に移り、だから「大隊ではまともな戦闘詳報なかった」という主張になっています。
ところが、本来は11月10日の杭州湾上陸以来、戦闘詳報は大根田副官が担当していたのでり、渋谷大尉が大隊長代理となったことで、「素人ばかりの大隊ではまともな戦闘詳報はなかった」というような小宅の推測は適当とは言えないでしょう。

また、仮に大根田少尉が戦闘詳報の作製の経験が不足していたとしても、大隊本部には書記として、小野文助、木村徳延軍曹、稲沢伍長、菅沼伍長といった書記が存在していたので、大根田少尉の経験不足は十分補うことが出来たでしょう。
(軍曹・伍長という下士官であるということは、軍務経験が豊富であることを意味します)。

つまり、第66連隊第1大隊の戦闘詳報がまともではなかったという根拠である小宅証言に、妥当性がないことが明らかになったわけです。【つづく】

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548K−K@南京事件資料集:2005/08/11(木) 14:13:36 ID:hNatk7S6
>>547 つづき】

東中野の論考によれば、この戦闘詳報は「素人の作文に近かった」ということでしたが、その根拠である小宅証言は事実誤認による不適当な推測であり、
大隊本部には経験豊富な下士官の書記が存在していたことからすれば、「素人の作文に近かった」という東中野の主張は成立しないことになります。
この主張が成立しないということは、捕虜殺害命令が戦闘詳報執筆者の創作だとする見解の根拠の一つが否定されたということになります。

この捕虜殺害命令が戦闘詳報執筆者の創作だという見解のもう一つの根拠として、上部組織や同レベル組織に捕虜殺害を指示する命令が存在しないというものがありますが、この点については、次に検証してみようと思います。

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