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日出づる処の名無し:
蓮池透氏の発言 『FLASH』4.19号
「家族会は、もともと拉致された肉親を救出するために集まった会です。
ところか、最近やたらに「金正日体制打倒」などと言う人がいる。
私に言わせれば、北朝鮮がどうなろうか、あの体制がどうなろうが知ったことじゃない。
家族が帰ってくれば、それで目的は達成されるはずです。
とにかく北に制裁を、という制裁至上主義にもついていけない。
私も制裁はすべきだと思いますか、制裁するなら、被害者を救出するための戦略的な制裁をすべきです。
ところが今は制裁すること自体が目的になっているようにみえる。
戦略のない制裁は単なる感情的な報復でしかありません。
それで本当に被害者が帰ってくるんでしょうか。
今の家族会は、私の目には政治的な圧力団体と化してしまったようにみえる。
家族会では座り込みも辞さないというが、その姿を世間の人が見たらどう思うでしょうか。
肉親を取り戻すための座り込みなら、かつて私もやりましたが、
制裁を求める座り込みは異様に映るのではないか。
世論対策からもけっしてブラスにはならないと思います」
「批判覚悟で言いますが、一人10億払えば被害者が帰ってくるのなら
10人で100億積めばいいじゃないですか。拉致した相手に身代金を払うのはおかしい。
そのとおりです。しかし、どうせ政府が何もできないのなら、裏取引でも何でもいいから、
せめて金くらい出してくれと書いたい。それが家族の本音ですよ。
きれい事ばかり言っていても拉致被害者は帰ってこない。
政府にも家族会にも、もっと、したたかにやってくれと私は言いたいんです」