中国が新型SLBM実験、数千キロ先の砂漠に着弾
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050617-00000206-yom-int 中国が、新型の潜水艦発射長距離弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を16日夕に行ったことがわ
かった。政府筋が17日、明らかにした。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風(DF)31型」(射程=推定8000キロ・メートル)を潜水艦発射型
に改良した「巨浪(JL)2型」と見られる。青島沖の原子力潜水艦から発射され、数千キロ・メートル離
れた同国内陸部の砂漠地域に着弾した模様だ。
中国のSLBMの発射実験は2001年にも確認されている。
中国は現在、ICBMを約30基保有しているとされ、米国のミサイル防衛(MD)に対抗するため、多
弾頭化などの研究を進めている。同時に、昨年11月に漢型の原子力潜水艦がグアムを1周して日
本領海を侵犯するなど、海軍の外洋での活動を強化している。SLBMの開発が進めば、米本土全
域を射程に収めることが可能になる。今回の実験には、台湾海峡有事の際の米国の介入をけん制
する狙いがあるとの見方もある。
米国は、中国が東風31型を配備可能であり、米国向けの弾頭数は2015年には100発に達する
と予測している。ラムズフェルド米国防長官は6月4日のシンガポールでの講演で、「中国は、アジア
太平洋地域を標的に配備したミサイルの能力向上に加え、域外の世界各地を射程に収めるミサイル
戦力をも拡充しているように見える」と述べ、中国のICBMの開発に強い懸念を示していた。
(読売新聞) - 6月17日14時50分更新