「中国、日本に対する核兵器の使用をほのめかす」
「【東京=津利田洋】中国の呉儀副首相が小泉純一郎首相との会談を中止して帰国した問題をめぐり、
中国側が日本に対する核兵器の使用をほのめかしたことが明らかになった。
外務省関係筋が明らかにしたところによると、
中国側は与党内の対中宥和派に非公式に接触、
もはや首相の靖国神社参拝の可否の問題ではなく日本国民そのものの歴史認識の問題だとし、
謝罪しても同じ問題を繰り返すのでは謝罪の意味が無いと主張、
何らかの対価を求める一方日系企業に対する優遇措置など、揺さぶりをかけたとみられる。
その際、中国には報復の権利があるとし、将来の東京への核兵器使用の可能性をほのめかしたという。
これについて現代中国に詳しい西中野修道教授は、
「中国側が歴史認識を外交カードとして利用している以上、宥和的な政策は最悪の選択だ。
人道上の問題ではなく駆け引きの道具として有効である限りは、百年経っても同じ問題が再び引き起こされるだろう。
歴史問題は決着したという態度を貫くことこそが、カードの利用価値を消滅させ、結局は日中友好に結びつくだろう」
とし、安易な妥協に奔る対中宥和派を批判した。また、日本の将来について、
「中国側の理不尽な仕打ちに耐え我慢に我慢を重ねる現在の日本の姿は、満州事変や日中戦争前の日本に酷似している。
我慢の限界に達した日本人が報復一色に傾くことが心配だ」と同じ歴史が繰り返される可能性を指摘、
「ほどほどに外交上の勝利を得ることで、ガス抜きする必要がある」とした。
また、日本の国連安保理事会常任理事国入りについては、日本が何をしても中国は反対に回るだろうと予想、
むしろ「常任理事国である中国が、アジアの安全保障の不安定な要因になっている」とし、
核兵器により近隣諸国を脅迫する中国の常任理事国としての資格を問うべきである、と主張した。
中国大使館は、あくまで日本側に問題があるという立場に固執し、 核兵器については明言を避けた。」
http://www.mainichi-msn.co.jp/ (5月26日 毎日新聞 HPから削除済み)