(続き)
この会の名称は、共産主義政党、労働党の関連団体「労働人権協会」に酷似しているだけではなく、
実際に、「漁民労働人権協会」が参加した5月の「釣魚台主権アピール説明会」では、中国と連携
している「保釣行動連盟」の代表者が「中国の土地が征服されても、領土は失わない。中国の人民
は殺されても(死んでも)、卑屈な態度をとらない」と対日戦争への意思をアピールしている。
また「漁民労働人権協会」は正式設立前の2003年2月、「全球保釣行動会」「中国統一聯盟」
「台湾反帝学生組織」「夏潮聯合会」などと共に、「米英のイラク侵略戦争に反対する共同コミュ
ニケ」署名運動に参加。正式成立後、8月には政府の防衛予算に反対するデモに参加している。
「抗議者」としてインタビューに答えたセン朝立(センは「擔」の右側)は、2002年11月の農漁民
デモを組織した「農漁民自救會」事務局主任でもあり、統一左派「夏潮」(The China Tide)と深い
関係にあると見られている。かつては国民党を批判し民進党の側に立っていたが、現在は国民党
から今回の国民大会の議員に選出された。
高金素梅の来日時にも国民党の幹部が、隠れるようにして一行の中に潜んでいたという。主席が
訪中した国民党や親民党が、中国共産党と手を結んで、反日反台、日台分断工作に加担している
と見られる。彼らに対する陳水扁政権の甘い態度が心配だ。
19日台湾へ戻った高金素梅は、陳水扁政権に対し、中国(の「反分裂法」)に対して声を挙げた
のだから、韓国大統領が小泉首相の靖国参拝について批判したように、また、漁業権問題を含む
「台湾人民の利益を掴み取るため」に、日本に対して強い態度をとるように求めた。台湾人の
正当な反中感情を反日に転嫁しようとする意図が見える。
『台湾の声』
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