>>493 >つーか、「無期限の被治者」なんていうハードルは誰も乗り切らない。
しかしルソーの理論は本来その様な理論的被治者、
いわば理想被治者とでもいうものに対する理論でしょう。
理想状態における理論をそのまま現実に当てはめるなんてことは科学者でもしませんよ。
それを社会科学で実践するなんて滅茶苦茶です。
もちろんどの様な制度でも無期限の責任を強要することはできませんが、
責任の放棄のリスクをどの様な方法で担保し、どこまでそのリスクを引き受けるのかによるわけです。
国籍制度は理想被治者と現実の被治者の差をうめる為の制度であり、
国籍取得により無期限の責任を引き受け、既に行使した参政権により一方的な治者になることを抑制し、
在外投票権と帰化制度により一方的被治者になることを抑制してるバランスのとれた制度です。
船虫Jrさんは新しい制度を提起しているのだから、
一方的な被治者になることを抑制する事のみを考えずに
既に行使した参政権により一方的な治者になることを抑制する具体的な方法を示さなければ
国籍制度より優れた制度だとは言えないでしょう。
ただ無責任なだけになってしまいます。