旧輸銀、中国ガス田に融資 96年、東シナ海事業向けに130億円
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050212/mng_____sya_____002.shtml 上海市は、都市ガスに石炭ガスを利用しているため、大気汚染が深刻化していた。
パイプライン敷設への融資は、日本側と“線引き”をしていないガス開発田の
問題を認識しないまま実施。
エネルギー確保をめぐる東シナ海での天然ガス田開発の権益を明確にしていなかった
段階での政策判断とみられる。
当時の大蔵省(現財務省)や通商産業省(同経済産業省)、外務省の間の調整も、
十分に行われていなかったもようだ。
関係者からは「融資政策の整合性がない」(援助機関幹部)、「旧輸銀を統合して
発足した国際協力銀行は、実施までの経緯を説明する責任がある」との指摘も出ている。
▼東シナ海の資源開発問題
東シナ海の日中中間線にまたがる海底に埋蔵するとみられる豊富な天然ガス資源の
開発をめぐり、日本と中国が対立している問題。
資源開発が認められる排他的経済水域(EEZ)の問題が両国間で未決着であるにも
かかわらず、中国側は既に資源の開発に乗り出している。