政府は10日、中国海軍とみられる潜水艦が、沖縄県の宮古列島の多良間島周辺の
日本領海を潜航したまま航行し、領海侵犯したことを確認した。政府は、同日午前8時
45分、海上警備行動を発令した。
海上自衛隊のP3C哨戒機が同潜水艦を追跡していたが、同日午前5時ごろ、日本領海
に入り、約3時間にわたって潜行したまま領海内を航行したという。
1996年12月の閣議で決定で、領海内を潜行して航行する国籍不明の潜水艦に対して
は、改めて閣議決定を行わず、首相の判断で海上警備行動を発令できるようになっている。
海上警備行動は、1993年3月に能登半島沖で発生した北朝鮮の工作船事件で初めて
発令された。潜水艦に対して発令されたことはない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041110-00000004-yom-pol