【文化】ジャポニスム第三十五面【世界の中の日本】

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113日出づる処の名無し
「武士道の国から来た自衛隊 イラク人道復興支援の真実」
産経新聞イラク取材班 産経新聞社 1500円

という本を買って読んでみました。
マスコミが普段、伝えない
自衛隊のイラク人道復興支援の様子が
分かって面白かったです。

印象的だった女性自衛隊員のセリフを以下に。

『わたしが彼女たち(イラク人)に伝えてきたのは
「あなたたちが自助努力せずに、ただ、口を開けているだけでは、
私たちは絶対に支援できないよ」ということでした。』

『30年近く続いたサダム・フセインの独裁政権下で、
トップダウンで来るものしか受け入れてこなかったからで、
その弊害がきわめて深刻な症状を呈しているのです』

イラク人達はフセインの独裁政権のおかげで、
何でもくれ、くれ、という態度をとっていたということでしょうか。
日本の支援はイラク人達に努力して、
何とか独り立ちして欲しいという姿勢なのかもしれません。
114日出づる処の名無し:04/11/02 22:30:27 ID:Y44Mzl7V
他国軍では、雇用者、被雇用者の区別を明確にしているそうです。
軍人が銃を持って、イラク人の働きぶりを見張っているのです。
悪くいえば、看守が囚人を監視するようなものかもしれません。

しかし、自衛隊の場合は、イラク人と一緒に、
汗まみれ、埃まみれになり、働いたそうです。
他国軍では、雇われたイラク人が時間になると、
仕事が途中でも帰ってしまうとか。
自衛隊に雇われたイラク人達は、暗くなるまで仕事をしていたので、
他国軍の軍人達が驚いたそうです。
個人的な感想ですが、かつての日本の台湾統治を連想しました。

本の最後に「表面的に自衛隊に感謝の意を示しているのは八割」
「しかし、本心から感謝してくれているのは五割だろう」とあります。
五割ものイラク人が不満を持っているのは、やはり、
イラク人の「くれ、くれ」的な態度が影響しているのでしょうか。
でも、長期的な視点で見れば、トップダウンの支援よりも
自ら努力して国を支えて欲しいという自衛隊の支援の方が、
イラク人のためになるような気がしますし、
後の歴史で高い評価を受けるような予感がします。

以上、長文すみませんでした。
他にもいろいろ興味深い話があります。買って読んでみてはいかがでしょう?