【極東】北朝鮮総合スレ(旧北朝鮮実況)part884

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148日出づる処の名無し
2004/10/25産経朝刊から
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◆60年代の中国核開発、米予測はるかに上回る速度 CIA秘密文書
 【ワシントン=古森義久】米国が中国の核兵器開発を実際の核爆発実験開始の
四年ほど前から察知しながらも、その後の開発は予測をはるかに上回る速度に
驚かされた−という米中央情報局(CIA)の一九六〇年代の評価が、このほど解禁
されたCIAの秘密文書で明らかにされた。
 CIAの「国家情報評価」の中国関連部分約五百ページは十八日に解禁されたが、
その主眼は中国の核兵器開発への動きを米側が察知しながらも正確な情報入手に
苦労したことを示す一連の文書となっている。

 中国が核兵器を開発しつつあることを明確に把握して、正面から分析したのは
一九六〇年の「国家情報評価」で、この時点では中国は最初の核兵器爆発実験を
六三年に実行する、と予測していた。中国が実際に初めて原子爆弾の爆発実験を
したのは六四年十月で、米側では同年八月に出した報告書で中国がロプノール
地域で爆発実験の準備を急速に進めていることを記していた。

 しかし、同報告書は中国側ではまだ核爆弾の製造に必要な核物質が十分にない
とみて、実際の爆発実験は六五年以降になると予測した。中国はそれより早く実験を
敢行しただけでなく、六六年には誘導ミサイルでの核兵器実験、六七年には水爆実
験と、米国側の予測をはるかに上回る速度で核兵器開発を進め、米側を驚かせたという。
149日出づる処の名無し:04/10/25 08:17:11 ID:3JGnrM8r
>>148
 とくに当時の中国の技術や経済力の水準に加え、文化大革命(六六−七六年)に
よる国内政治の混乱を思うと、中国首脳が核兵器開発だけは他のすべての政府事
業から切り離して進めた実態が浮かびあがる。

 CIAの一連の報告書は中国側の核兵器にかける熱意について「現在の中国首脳は
戦略核兵器の成功的な開発が自国の名声を大幅に高め、アジアでの指導的立場の
獲得を強め、大国としての地位をも強化すると信じている」とも述べている。中国としては、
核兵器で米本土の一部やアジアの米軍拠点を攻撃できるようにしてあった方がアジア
での米軍の行動を抑止できるとの判断がある。

 これら文書の解禁にあたったCIA側では、この中国の核戦力についての総合評価として
(1)中国は一九七〇年代からミサイル、航空機計百三十の核兵器搭載可能な運搬手段を保有した
(2)米国本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイル(ICBM)六基ほどと、潜水艦発射弾道ミサイル
   (SLBM)数基を保有し、抑止力としてきた
−などという点を紹介。この状況は基本的には現在の中国の核戦力と酷似している、と述べている。
150日出づる処の名無し:04/10/25 08:19:40 ID:3JGnrM8r
2004/10/25産経朝刊から
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◆都市労働者らに荒れ地開墾命令 金総書記が食糧増産秘密指示書
収穫目標不足分、現金で納付

 食糧不足に苦しむ北朝鮮で、都市の労働者らに荒れ地を開墾させ食糧増産を目指す
「農地改革」の秘密指示書が出されていたことが二十四日までに明らかになった。非政
府組織(NGO)の「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」(李英和代
表)が入手したもので、“開店休業”状態の工場が多くある地方都市の「遊休労働力」に
目をつけたものだ。もっとも労働者の評判はよくなく、金正日総書記の号令通りにはいっ
ていないようだ。(北朝鮮問題取材班)

 この文書は北朝鮮政府の「内閣指示第九号」で今年一月三十一日付。B5判五ページあり、
「秘密」扱いとなっている。RENK関係者が九月に入手に成功し、摘発を逃れるため写真撮
影して国外に持ち出した。

 指示書は金総書記が一月十二日に出した方針に基づき出された。具体的には北朝鮮の
集団農業の単位である「協同農場」の遊休地、荒廃した農地、耕作地として使える空き地、
生産性のない果樹園などを労働者らに貸与して、耕作させるというもの。工場労働者だけ
でなく、教員や病院職員、さらには年金生活者にも分配されている。

 国などの支援策としては、荒れ地を復旧したりして農作業をする場合には、土地使用料を
三年間免除したり、低く定めるとしている。
151日出づる処の名無し:04/10/25 08:20:49 ID:3JGnrM8r
>>150
 その一方で国の厳重な監視下におくことも強調している。なかでも、軍用米に関しては
納付義務を厳密にすることを課している。

 しかし、脱北者の証言によると、金総書記の指示にもかかわらず、いまのところこの試み
はうまく機能していないという。

 もともと農地には不適な荒れ地を開拓しなければならないうえ、肥料、農機具は自分たち
で調達しなければならないためだ。種子は国から支給されるものの、栽培品種は指定され
ており裁量権はない。

 また、収穫量の六割を国に上納しなければならないだけでなく、設定された収穫目標量に
達しない場合でも現金払いで国に納めないといけない。個人単位ではなく集団単位というこ
ともあり、どれだけ手元に残るか保証がない。

 北東部の清津市周辺の状況をみてきた三十四歳の脱北者は「真剣に農作業に励む労働
者は少なかった」と語る。

 北朝鮮は二毛作の推進などで農業生産を増やそうとしているが、世界食糧計画(WFP)
などによると、昨年十一月から今年十月までの一年間の穀物生産量は四百十六万トンと
見込まれ、必要量とされる五百十万トンを九十四万トン割り込んでいる。輸入や外国からの
支援を加味しても四十万トン不足するうえ、核開発問題や拉致問題が暗礁に乗り上げて
いるなか、日本や米国からの多くの支援は期待できない。

 工場労働者らを動員し、農業に従事させる試みは、こうした状況のなかでの苦肉の策
ともいえるが、李代表は「労働者、事務員までを兼業農家に“改造”しようとするのは、
金正日政権の時代錯誤以外なにものでもない」と批判している。
152日出づる処の名無し:04/10/25 08:21:51 ID:3JGnrM8r
>>151
≪指示書の要旨≫

 一、金正日同志は1月12日、道、市、郡において耕作地を効果的に利用し、機関、
企業所の労働者、事務員の足りない食糧を自分で解決することについて方針を与えた

 一、協同農場の一定面積を機関、企業所に与え、二毛作の裏作物を多く植える

 一、農業地として登録された面積のなかから流出したりしている土地を与え、復旧する

 一、山野や丘陵地帯、耕作地として使える空き地を開墾する

 一、生産展望のない果樹園を整理し、与える。優良品種の果樹の育苗が準備できる
   果樹園を新たに自分たちで醸成する

 一、年老保障者(年金生活者)をはじめ、働ける人々を集め、焼き畑を分担し与える

 一、農業省と当該機関は適地適作の原則で、農作業を積極的に助ける

 一、中央機関、道、市、郡の人民委員会は耕作地をちゃんと管理せず、農作業に動員
    された労力を遊ばせる現象と強い闘争を繰り広げ、適宜徹底的に克服する

 一、国家計画委員会、農業省と当該機関は、軍用米をはじめ国家に納付せねばならない
   穀物課題を年初に下達し、それを道、市、郡が責任を負って無条件に執行する強い規律を立てる

 一、国家検閲省をはじめ検閲監督統制機関は、指示執行を厳格に検閲・監督する