http://www.asahi-net.or.jp/~fv2t-tjmt/daiyonjuudai より引用。
戦後の日本は敗戦国として占領軍支配下にあったが、52年に講和条約を
締結して独立国として世界に認められることにより、在日朝鮮人は正式に
外国人となった。在日朝鮮人が外国人として扱われることについて、本国
の韓国や北朝鮮政府だけでなく在日朝鮮人自身からも異議はなかった。
朝鮮の方の主張は次のようになる。1910年の日韓併合は暴力と脅迫に
より強制されたものであり、無効である。その後36年間にわたる植民地化
は全くの不法不当である。従ってその時の朝鮮人は日本国籍を有してい
たと見てはならない。朝鮮人は一貫して朝鮮・韓国籍を有していたのだ。
対立点は、日韓併合・植民地化が合法正当だったのか、不法不当なも
のだったのか、ということである。すなわち日本は合法正当だから日本国
籍を持っていた、朝鮮側は不法不当だから日本国籍は最初からない、と
なる。
65年の日韓条約締結までの日韓交渉で、最も対立し紛糾した一つがこ
の点(合法か不法か)であった。いま日本は北朝鮮と国交樹立に向けて交
渉中ということになっているが、北朝鮮もこの点については韓国と同じ見解
であるので、いずれ同じように対立することになろう。
続く