ハリン「海峡横断鉄道構想」計画が頓挫 (1/15)
ttp://www.russigator.ru/news/2002-1.html 今年1月3日に指名されたばかりのファデーエフ新鉄道相は、基本了承されていた大陸と
サハリンとつなぐ「海峡横断鉄道構想」計画を白紙に戻すことを公式発表した。
トンネルか橋で大陸とサハリンを結ぶと言う構想は、スターリン時代に生れ た。しかし
この夢のような計画が現実性を帯びるのは前鉄道相、アクショ ネンコの尽力による。
鉄道橋の建設には膨大な資金投入が必要であるが、アクショネンコ前鉄道相は15年か
ら20年で資金回収できると豪語していた。日本にとって興味深いのはこの計画と共に
ロシア鉄道省はサハリンと北海道をつなぐ考案も暖めていたことだ。
グレフ経済発展・通商相は「海峡横断鉄道構想」に異論を唱え、アクショネンコ案では
資金回収は難しく、経済的根拠も弱いとしていた。
2001年12月の定例閣僚会議では、鉄道省は海上橋建設の合理的総合根拠の報告準
備を申し渡された。
今年1月初旬、エリツィン時代絶大な影響力持ち、有力政治家の一人だったアクショネ
ンコ氏は辞職に追い込まれた。ファデーエフ氏は就任後すぐに、今の鉄道省には「海峡
横断鉄道構想」案を資金繰りできる状況にはなく、技術的・経済的にも無理と計画の中
止を発表した。