>>68 続き
・肝心の証言−尋問であるが、素人目には少し淡白に見えた。原告、被告とも相手の主張を砕くべく証言を引き
出しているという印象が薄く、自分のサイドの主張にそった証言を引き出そうという感じ。
↑解りづらい言い方と思いますが、厳しく論点を詰めていくという感じではなく、お互いがそれぞれの主張をし
論点が拡散していくイメージ。
・しかし、裁判終了後の説明集会の場では、弁護団の先生方も支援する会の運営委員の方々もほぼ百点の評価。
玄人の評価としては大分得点を稼いだ裁判だったようです。
・ハイライトシーンとしては、渡辺弁護士(被告サイド)が佐藤氏に南京城内での民間人の殺害の証言を求めたの
に対し稲田弁護士(原告側)が『裁判長異議あり。あくまで本件は百人斬り、南京入城以前におこったとされる事柄
が対象。それ故原告側の行なった主尋問もその範囲を超えていないので民事訴訟法○条より……』ものの見事に
相手の意図を挫いたこと。相手の手の内を完全に読みきっていたということです。
・もう一つ渡辺弁護士が新潮にかかれた記事を元に百人斬りを浅海記者が向井・野田両少尉から聞いた話だと
いう誘導を行なっていたのですが、まあ傍から見ていても強引な誘導じゃないかと思いつつ証人があがってたら
ひっかかりそうだなと心配していていたのですが、佐藤氏もあやしいと思ったのでしょう。なんどか理解できないと
意思表示し最後には『判った、自分の話を記事にした新潮の記者が判ってなかった。』(場内にしのび笑い)との
証言に落ち着きました。
・あと、原告側が引き出した証言(いずれも意訳です)
『カメラマンは記者がどういう記事を書くか預かり知らぬもの。上海に戻った時に浅海記者の記事を見た感想は
旨いことやったな』
『百人斬り。当時から信じてない。厳しい戦争だった。銃は300メートル先の相手を撃てる。チャンバラなんかしない』
『もし白兵戦になれば大隊長の副官は兵に右に行け、左に行けと指揮する者、歩兵砲の副官は照準を近くにしろ
とそういう指揮をとるのが仕事』
『昭和46年(?)本多、朝日記事にしたが佐藤氏を取材したことは一回もない』
>>68-69 乙カレー
>・ハイライトシーンとしては、渡辺弁護士(被告サイド)が佐藤氏に南京城内での民間人の殺害の証言を求めたの
>に対し稲田弁護士(原告側)が『裁判長異議あり。あくまで本件は百人斬り、南京入城以前におこったとされる事柄
>が対象。それ故原告側の行なった主尋問もその範囲を超えていないので民事訴訟法○条より……』ものの見事に
>相手の意図を挫いたこと。相手の手の内を完全に読みきっていたということです。
さすがプロですな。