南京大虐殺報道めぐり遺族が朝日など提訴 6

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68ヌー坊
裁判傍聴レポ

今日の裁判は当時を知る生き証人元東京日日のカメラマンが証言台に立たれた。
尋問という形でやりとりが煩雑だったので、取敢えず概略をレポしておきます。
詳細を別途報告したいと思いますが、力尽きたちゃいそうな予感。その時はご容赦(w

・傍聴希望者108人(+2−0)前回まで、被告支援者が暫増してきている印象だったが、今日は被告支援者は
 少なかった気がした。もちろんどっちの支援者と札を下げている訳ではないがなんとなくそれは判るもの。
・世紀の裁判である。歴史の証言となる裁判である。残念なことに五つ用意された報道記者席は二つしか使用
 されなかった。
・証言者の佐藤氏は大正二年の生まれとか。剛直誠実と言った印象の方だった。(申し訳ないが浅海記者の
記事がもとで→カメラマン氏にも良い印象(先入観)をもっていなかったのだが)現在は半年程前から体調を
崩したとのことで、車椅子、看護婦待機の状態での証言台だった。
・今日は証人への尋問が主だったのでいつも感じる被告サイドへの『逃げてんじゃねーよ』という苛立ちを感じ
なかった。また証言者への尋問の際のしつこさにいやらしさ(←これは原告支援者として感じるもの。被告サイド
からすれば優秀な弁護士ということでしょう)は感じたけれど総じてみれば高齢の証言者への配慮もあったと
思う。今日だけは被告弁護団をフェアであったと評価しておく。

69ヌー坊:04/07/12 23:12 ID:QGPfl9Js
>>68 続き

・肝心の証言−尋問であるが、素人目には少し淡白に見えた。原告、被告とも相手の主張を砕くべく証言を引き
 出しているという印象が薄く、自分のサイドの主張にそった証言を引き出そうという感じ。
 ↑解りづらい言い方と思いますが、厳しく論点を詰めていくという感じではなく、お互いがそれぞれの主張をし
 論点が拡散していくイメージ。
・しかし、裁判終了後の説明集会の場では、弁護団の先生方も支援する会の運営委員の方々もほぼ百点の評価。
玄人の評価としては大分得点を稼いだ裁判だったようです。
・ハイライトシーンとしては、渡辺弁護士(被告サイド)が佐藤氏に南京城内での民間人の殺害の証言を求めたの
に対し稲田弁護士(原告側)が『裁判長異議あり。あくまで本件は百人斬り、南京入城以前におこったとされる事柄
が対象。それ故原告側の行なった主尋問もその範囲を超えていないので民事訴訟法○条より……』ものの見事に
相手の意図を挫いたこと。相手の手の内を完全に読みきっていたということです。
・もう一つ渡辺弁護士が新潮にかかれた記事を元に百人斬りを浅海記者が向井・野田両少尉から聞いた話だと
いう誘導を行なっていたのですが、まあ傍から見ていても強引な誘導じゃないかと思いつつ証人があがってたら
ひっかかりそうだなと心配していていたのですが、佐藤氏もあやしいと思ったのでしょう。なんどか理解できないと
意思表示し最後には『判った、自分の話を記事にした新潮の記者が判ってなかった。』(場内にしのび笑い)との
証言に落ち着きました。
・あと、原告側が引き出した証言(いずれも意訳です)
 『カメラマンは記者がどういう記事を書くか預かり知らぬもの。上海に戻った時に浅海記者の記事を見た感想は
 旨いことやったな』
 『百人斬り。当時から信じてない。厳しい戦争だった。銃は300メートル先の相手を撃てる。チャンバラなんかしない』
 『もし白兵戦になれば大隊長の副官は兵に右に行け、左に行けと指揮する者、歩兵砲の副官は照準を近くにしろ
 とそういう指揮をとるのが仕事』
 『昭和46年(?)本多、朝日記事にしたが佐藤氏を取材したことは一回もない』
70日出づる処の名無し:04/07/13 00:01 ID:k4OeEzCJ
>>68-69
乙カレー

>・ハイライトシーンとしては、渡辺弁護士(被告サイド)が佐藤氏に南京城内での民間人の殺害の証言を求めたの
>に対し稲田弁護士(原告側)が『裁判長異議あり。あくまで本件は百人斬り、南京入城以前におこったとされる事柄
>が対象。それ故原告側の行なった主尋問もその範囲を超えていないので民事訴訟法○条より……』ものの見事に
>相手の意図を挫いたこと。相手の手の内を完全に読みきっていたということです。
さすがプロですな。