>>216 <脱北者>支援NGOが外務省の対応などを批判
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040618-00001057-mai-soci 帰還事業で1961年に渡った北朝鮮を脱出(脱北)し、今年4月北京の日本大使館
に保護された日本人女性(56)の30歳代の長男と20歳代の姪の2人の18日の帰
国を受けて、脱北者支援のNGOは同日、東京都内で記者会見し、保護までに約1年
かかり、その間に女性が行方不明となった経緯などを明らかにした。NGOは会見で
女性が残した日本への亡命希望の手紙などを公開したうえで、大使館や外務省の
対応を批判した。
会見したのは「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」の代表の
李英和(リ・ヨン・ファ)関西大学助教授。手紙は日本大使館にあてた直筆のもので
A4判2枚。「これ以上年をとって老いぼれ、死ぬ前に兄弟、親戚に逢いたい気持ちは
山々です。日本に送って下さい」と書き出し、「何時つかまえられて北朝鮮に送り帰さ
れるかもしれない不安な毎日を過ごしております」と記している。さらに「あたたかい
人道主義と博愛主義をもちました私たちの願いをかなえて下さい」と帰国への思いを
つづっている。
女性は13歳の時に両親らと北朝鮮に渡った。3人は昨年4月1日脱北し、同28日
に長男が電話で日本大使館に保護を求めた。大使館側は「助けます」と救出を約束
したが、女性は同30日に外出したまま行方が分からなくなった。RENKには、昨年
12月に連絡が入り、外務省などと交渉した結果、今年4月に保護されたという。
【照山哲史、西脇真一】(毎日新聞)