庶民派先生へ
先生に対する私の論もこれで三度目、今回で決着をつけたいと思います。
それでは今回は4Pに渡る長文になりますがお付き合いください。
1.なぜ共産主義体制はいけないのか?
まず、日本におけるキューバ型共産主義体制の問題点で、一番大きいのは
キューバ型共産主義体制における食料自給率では、日本国民(人口1.25億)は
養えない点だと言えます。ちなみに『○○型なら〜』と言う詭弁は
通用しません。言ってみれば共産主義自体の欠点だからです。
そしていつの時代のどこの政府でも、国民を飢えさせないのは政府の義務で
あり、これを守れない政府は存続する資格を持たないと言えるからです。
2.では共産主義体制で生活に必要なカロリーは摂取できるか?
まず、共産主義になると言うことは、外国からの輸入がストップし物資は
自国の生産量だけで賄わなければなりません。『中国なら同じ共産主義
だから輸出してくれる』という論理は残念ですがありません。
なぜなら中国自体が飢えているので、日本に回す余裕などないからです。
『中国が飢えている』という論理に疑問を持つかもしれませんが、中国は
国土に多くの砂漠を抱えており、また人口も多すぎるため現状が精一杯と
いうところでしょう。
最近中国経済が成長しているのはご周知の事ですが、経済成長しているのは
中国の都市部の極一部で、農村部などは逆に今でも飢餓に見回れています。
そんな中で日本という1.25億の民に対する食料輸出など、中国にとっては
できないのです。
またシーレーンも在比(比=フィリピン)米軍に押さえられているので
輸送上からも困難と言わざるをえません。
続きます。
続き
さて、輸入による食料確保が無理な以上自国による食料生産しかありません。
そこで前々回の私の長文(
>>53に転載)を見ていただければわかるように、
先生の主張する食事(1日の総kcal 約1400kcal & 約2000kcal)では農作業に
必要な約2750kcalを賄えません。これを
>>207で先生は机上の空論と
仰りましたが、
>>209さん(&217)の計算では先生が207であげられた
数字は私の53の数字と一致するので、机上の空論ではなくかなり正確な
論理だと言えます。よって53の主張は通ります。(異議がおありでしたら
具体的な数値を出してください)
そして次に先生は
>>329で車を例にだして燃費の少ない体にすれば良い
という旨の論理を出します。しかし私が
>>382で出した通りこの場合の
消費kcalとは車で言う燃料ではなく潤滑油です。
382でも書きましたが、潤滑油は長期にわたる場合燃料になりません。
329の他の論理も私の
>>383の論理で論破しているのでここでは割愛します。
この私の論理を先生は
>>393で、潤滑油の消費が少ない体にすれば余剰
燃料で作業ができると仰いましたが、これは完全な 詭 弁 です。
詳しくは↓を見ていただけるとわかりますが、これの10番目である
http://www.hi-ho.ne.jp/inverse/kibennogaidorain.htm 『ありえない解決策を図る』に分類されます。なぜなら、一見実現可能に
見えるかもしれませんが、個人レベルならともかく、国単位でこれを
行うなど強制をしても不可能といえるからです。
続きます。
続き
それでも異論がおありでしたら、国民全員への強制が可能という 仮 定 で
先生があげられた
>>393の項目を一つ一つ検証してみましょう。
[1]の体温を上げる方法ですが、日本には石油の産出がないので暖房及び
合成繊維衣料が作れません。よって不可能です。
[2・3]は体を鍛えるにはそれこそ大量の栄養(食料)が必要です。
[4]の方法で実現可能なのは温泉くらいですが、共産主義体制での温泉業が
どう存続できるのかが鍵だと言えます。さらに補足すると血行が良くなると
言うことは、新陳代謝が活発になりkcalの消費量が多くなります。
[5]も実現可能そうに見えますが、元々kcalが不足しているところでの
運動は「適度」という尺度には当てはまらないと言えます。
[6・7・8・9]は特定栄養分摂取ですが、食料自体が不足しているので
とても難しいと言えます。ただ、[8]のカフェインは緑茶だけなら摂取可能と
言えます。
[10]の青魚ですが、漁業は農業と同じかそれ以上に重労働です。さらに
漁船を動かす燃料がありません。
[11]栄養不足で高たんぱく質など不可能です。
[12]九州・沖縄のような地域ならともかく、東北・北海道地域では暖房が
必要です。[1]と同じ理由により不可能。
[13]夏場はともかく冬場は[12]の理由で不可能です。
[14][5]と同じです。さらに補足するなら[4]とも同じと言えます。
[15・16]自給は工場を動かす燃料がなく、輸入は先に言った通り不可能です。
続きます。
続き
以上により、完全に実現できるのは0個、可能性があるのは[8]だけと
言えるでしょう。そこで果たして緑茶を飲むだけで、燃費の良い体を
作れるでしょうか? 残念ながら無理だと言わざるを言えないでしょう。
3.他の方法はないのか?
日本のネックは狭い国土に1.25億の人口を抱えているというところです。
先生は
>>402で
>329で語っている配給制が確立するのは少なくとも革命成就後の
>2030年以降です。
>人口推移予測のサイトを見ると、2030年の人口は低位推計で
>113'297(千人)で、15〜64歳の生産人口は60%です。
>ちなみに根拠は不明ですが、彼は2030年時点の人口は8000万だと
>言っています。
>おそらく、何らかの原因で人口が大幅に減少するということでしょう。
と、仰っていますが、これこそ 完 全 に 机 上 の 空 論 で、
科学的な根拠またはソースを出してからこの情報を参考にするべきです!
第一に、人口1.25億が8000万になると言うことは、人口の約三分の一である
4000万以上が無くなる(亡くなる)と言うことで、第二次大戦の日本人の
総死者数が200万といわれていますから、これの20倍の人が消えるというのは
それこそ戦争でもありえないと言えます!
もしこの数字が信用できないというのなら、阪神大震災の死者が
約6500人なので、それの 約 6 1 5 0 倍の死者数です!
続きます。
続き
4.結論
1でも書きましたが、国民を飢えさせないことは政府の義務であり、その結果
国民の空腹を満たす事のできない可能性の高い(ほぼ100%)日本での
共産主義体制は、 自 殺 願 望 者 の 戯 言 と言えるでしょう。
自殺願望者が戯言を吐こうとも、私達がそれに従う義務はありません。
こう言うと先生は「では実際に一度やってみたらどうか?」と仰るかも
しれませんが、共産主義体制は基本的に恐怖政治による独裁で、決まったが
最後、クーデターでも起こして民主的政権にならない以上、元に戻る事は
不可能です。
つまり麻薬に手を染めようか悩んでいる人に、「じゃあ試してみて、
合わなかったら止めたら良い」というのと同じです。麻薬と違い快楽は
ありませんが、止めるには多大な労力を必要とするからです。
つまり、共 産 主 義 体 制 は 日 本 で は 不 可 能 。
だと言えるでしょう。
もし、今回も論理的な回答が得られないようでしたら、僭越ながら
先生を論破したと言わせていただきます。
それでは皆様、このような長文に最後までお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。