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日出づる処の名無し:
衆 - 法務委員会 - 23号 昭和30年06月18日
○小泉政府委員 韓国人が、日本に生活をしたい、また戦争中疎開いたしまして、子供が
日本に在留しておられる両親のもとで生活をしたいと申して、その手段方法を選ばず日本
に入ってくるというようなことは、ただいま神近先生がおっしゃいましたように、人道的
な問題といたしましては、夫婦を一緒に生活させ、親子を一緒に生活をさせたいというこ
とは、管理局の取り扱われる方々も常にその苦衷を訴えておられるのでございます。私ど
もも最初、両親が日本にいて子供が日本に入ってくる、かわいそうじゃないかというよう
な考えを持っておったのでございますが、いろいろと実態に触れて研究をして参りますと、
人道的、人情的には非常に忍びないものがございますけれども、それがあまりにも数が多
い。最近においては、子供だけ三十人くらいの団体を連れて密航をして、大人だけは完全
に逃げてしまっている、がんぜない子供だけがつかまっておるというような事実もありま
して、この取扱いには非常に係の者も苦慮いたしておるようでございます。神近先生がおっ
しゃいましたように、日本に住まいたい者を住まわせて、韓国に帰りたい者は返す、こう
いうふうに参りますと事は最も簡単で、いろいろの難問題が漸次解決をするのであります
が、問題はそう簡単でなく、極端かもしれませんけれども、六十万と推計をせられる朝鮮
人のうち、日本から母国に帰りたいという者は一人もいないといっても大した言い過ぎで
はない。
一方向うからは、入れれば、それこそ手段方法を選ばず、命がけでも密航をして、
方法さえつけば怒濤のごとくどんどん入ってくる。そしてこちらから強制送還をしようと
いたしましても、韓国の政府がこれを容易に受け付けないというところに、人道問題だけ
では解決しない大きな国と国との外交問題と申しますか、もう入国管理局だけでは手に負
えない大きな外交問題となってここに横たわっておるのは、私が申し上げるまでもなく、
御理解をいただいておると思うのであります。ですから、要するに、こちらは国際的ない
わゆる紳士としての態度をもって韓国に接しましても、韓国の方は、紳士的でないとは申
しませんが、御承知の通り李承晩ライン、その他漁船の拿捕の問題、こちらから、密航し
た者を密航したという確証をあげて韓国に申し入れましても、その送還を容易に受け付け
ない、こちらは向うから出てきた者を受け入れっぱなし、不法入国であろうが何であろう
が、返すことができないで、大村収容所にはますます人員がふえていく、それをみな国費
で、国民の血税で養ってやらなければならない、その取扱いについても、きわめて懇切丁
寧にしなければ、人権じゅうりんというような問題まで起きてくる。これを大まかに考えますと、
一体日本のためにやらなければならないのか、日本国民の血税の犠牲において、
韓国人をまず第一義として大事にしてあげなければならないかというようなところまで、
考え方によっては行く問題であると私は思うのであります。
( ゚д゚)ポカーン も う だ め ぽ ・ ・ ・