>>677続き
6カ国協議に関し、朝日新聞は4日の社説で、「日本政府は(拉致被害者が平壌
に行く)出迎え方式も選択肢の一つになりうることを念頭に政府間で協議し、まず
家族の帰国で事態を動かしてほしい」と書いた。これも間違いである。
北朝鮮政府は、公式に「拉致被害者が平壌に来れば必ず家族を返す」とは、まだ
約束していないのである。日本の拉致議連関係者に話をした人物は、拉致問題の
責任者ではない。米訪朝団に語った人物も「高官」ではない。また、どのような権限
を与えられているかを明らかにしていない以上、「個人的な立場で語った」としか
言えないのだ。
そんないいかげんな発言を根拠に、拉致被害者の人生と命をもてあそぶような
社説を書いてはならない。拉致被害者本人の決断と意向を無視して、勝手に
「選択肢」などと言う権利も権限も新聞記者にはないのである。
人間の命と人生にもっと愛情を注いでほしい。