子供の社会の教科書・資料集を見て愕然!

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174日出づる処の名無し
本屋である本を探していたが見つからず、タイトルの似た本をたまたま手にとってみたら
目眩をおこしそうなどうしようもない本を見つけた。

知識ゼロからの「日本・中国・朝鮮」近現代史
青木 裕司 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344900472/qid=1070790317/sr=1-3/ref=sr_1_2_3/250-1073666-2648209

著者は河合塾のいわゆる有名講師か何からしいのだが、あまりに一方的な観点での歴史認識の
押し付けで参った。立ち読みだったので正確には覚えてないが大まかなニュアンスで

・「南京大虐殺」は間違いなく行われたものとして記述、あまり明確でない資料を並べてあったものと類推
 「南京大虐殺を『なかった』という学者は資料の過ちを指摘するだけで歴史を俯瞰していない」などと記述
 どうやって何十万も殺せたのか、埋葬は一体どうやったのか、当時の人口資料と比べて矛盾してないか
 当時でも国際法違反の便衣兵についてはどうなのかには触れていない模様。何かの資料の「処理」と
 いう言葉を「『処刑』と想像するのが普通」と決め付けたり無茶苦茶。

・朝鮮では米は日本のために生産させた・朝鮮語を奪った・従軍慰安婦は当然あったもの・創始改名・・・
 もともと満足なインフラもなかった半島に近代農業制度や学校制度をもたらしたのが誰かについては
 触れず。創始改名については「いきなりロシア人がやってきて著者名をユウジ何たら・アオキンスキーなどと
 変えられたらどう思うか」などと全く実情と異なるいい加減な記述で誤魔化す。姓と氏が日本人の概念と
 異なることなどにも触れていなかったようだ。

・自虐史観と言うが歴史に正面から向き合うことがなぜ自虐なのか
 さんざんいい加減な記述を並べ立てた上自分は歴史に正面から向き合ってるなどと開き直る始末。

もちろん全部読んでないので他の内容も推して知るべしの酷い内容であることは想像に難くない
全体的に若者向けで妙に馴れ馴れしい言葉遣いの文章が多いことにもかなり違和感を感じる。
予備校講師がこのような史観で受験生に歴史を教えていると思うとぞっとする。
受験の世界では山川のような左翼偏向教科書に基づいた試験作りが行われているのでこのような
講師がのさばるのも必然といえば必然なのかも知れないが。