ハキム氏と共に爆破されたイマーム・アリ・モスクは、第四代正統カリフ、イマーム・アリ(預言者ムハンマドの従兄弟)を祀るモスク。
聖地を、聖職者ごと爆破される屈辱を、イラク人は味わったわけだ。
何が伝統と文化と誇りなんだ。 テロリストがそんな事を考えてると本気で思ってたのか小林は?
外務省職員の見解はこうだ。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/staff/iraq/20030827.html 先日の国連事務所への爆弾テロといい、今日のテロといい、テロリスト対国際社会という構図が、日に日に明らか
になってきたではありませんか。アル・カイーダであろうと誰であろうと、この種のテロを実行した連中は、自らは様々
な理屈付けがあるのでしょうが、犠牲者の側に経てば、ただの偽善でしかありません。自らの主張を満足させるため
に、他人の犠牲を厭わないという卑劣きわまる考え方に基づく行動です。
今回の事件は、先の、国連事務所爆破事件以上に、イラク国内では政治的に大きな衝撃を与えるでしょう。テロリ
ストにとって、その目的がイラクの占領統治を混乱に陥れ、かつイラクを分断することに目的があるとするならば、お
よそ、読み違えたというべきでしょう。このことで、イラク人はより纏まっていくのではないか、と思います。もともとイラ
クは、民族的にも、また、宗教的にも多様な国家で、国民意識を醸成するのは容易ではありません。イラク人が多数
犠牲になったこの事件を乗りこえることによって、イラク国民のアイデンティティーが醸成されることを願わずにはいら
れません。
暴力に訴える者は理由が何であれ、結局、支持を得ることが出来ないのです。 平成15年8月27日(火)