【文化】ジャポニスム第十一面【世界の中の日本】

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387あるくん
>>362
激しくうそ臭い仮説だ。先住民の神を、自らの神々に組み入れているのは、日本のみの現象ではない。
あるくんは神話学に専修しているわけではないから、直ちに正確なこと言えんが、例えば仏教では、
異教の神を、観音部だとか天部に採り入れているではないか。鬼子母神とかもそれっぽいな、
想像だが。それと、ギリシア。ギリシアの神の名をを分析すると、その語彙の少なからぬ数が、
明らかにドリス人他の印欧語族とは異なるそうだ。つまり先住民の神がそのまま習合したということだろう。

ユダヤ教やキリスト教だって、怪しいもんだ。天使は勿論、唯一神と言われるあの神に関してだって、
相当怪しい。また、実際、元イスラエル民族のサマリヤ人において、古代イスラエルの宗教
(後のユダヤ教)と、アッシリアかバビロニアの宗教が習合していたようである。習合なんてものは、
多かれ少なかれ、どこの宗教にもあるだろう。その後の地中海世界の「シンクレティズム」(諸神混交)
などは、甚だしき例であろう。

>>364
それと余談だが、「穢れ」に関して。ここ最近、史学者気取りのもの書きが、やたら日本の「穢れ」
だとかそういった概念を特別視して、それが巷間で持て囃されているようだが、こんなものは
どの民族にもある。インドの不可触賤民はあまりに有名だが、例えば、ドイツや周辺ヨーロッパ
の触穢思想なら、阿部謹也の著作。日本人以上の潔癖であるユダヤ人なら、旧約聖書のレビ記
あたりでも読めばよい。