天皇は自らの戦争責任を認めていました。

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185日出づる処の名無し
>>167
>天皇のマッカーサーに対する発言は、マッカーサー自身の自叙伝や、
>会見直後にマッカーサーから聞いたという副官の話など、事実である
>確実な証拠はあるのだ。
マッカーサー発ばかりか? それは「確実な証拠」と言えまい。
>>160-166は、天皇の「発言」があった場合も考察した総合説である。

マッカーサーの回想記・声明・証言には、事実と矛盾する点が少な
からず見られる。
http://www.jmcy.co.jp/~goto/Majime/toshio/shonin/shinin02.htm
>きょう日本全国にわたって、日本軍は復員を完了し、もはや軍隊と
>しては存在しなくなった。歴史上・戦時平時通じ、米国でもその他の
>国でも、これほど敏速かつ円滑に復員が行われた例を私は知らない。
>以下略(『マッカーサー回想記』 朝日新聞社)
>これは歴史上稀に見る欺瞞に満ちた声明であった。未だ比島からは
>一兵も復員させていない時期に、復員の完了をうたっているのである。
186日出づる処の名無し:03/07/13 23:09 ID:IXGdOB/M
●◎マッカーサーについて語ろう◎●
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1050133237/11-12
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1050133237/20-32
>ウソが多いことで知られた彼の「回想記」でも極めつけは、憲法改正の
>戦争放棄条項の件。(中略)
>彼が観戦したという日露戦争(中略)彼が桑港を出港して東洋へ向かっ
>たのは10月10日。9月5日にポーツマスで講和条約が締結されていた。


「大東亜戦争」派(この呼称に固執すること自体、特定の政治的立場を
表わすことが多い)は、次のマッカーサー証言を好んで引用する。
対訳 マッカーサー証言(1951年5月3日米上院軍事外交合同委員会)
http://www.chukai.ne.jp/~masago/macar.html
>Their purpose, therefore, in going to war was largely
>dictated by security.
これに関する冷静な解釈と思われるのは、岡屋多津郎の論考である。
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/moteki/kawamura.html
>マッカーサー証言の真意は日本との過去の戦争で勝利したのと同じ
>方式で、中共を撃滅すべしというマ元帥の持論(その為に解任された)
>を証言している。日本を引き合いに出した質問に対して日本封鎖は
>成功であったし、中共封鎖も同じく成功するだろうと述べている。
この解釈は、「大東亜戦争」派の依拠する小堀桂一郎のそれと異なる。
187日出づる処の名無し:03/07/13 23:10 ID:IXGdOB/M
http://www.chukai.ne.jp/~masago/macar.html
>この証言については、小堀桂一郎の「東京裁判、日本の弁明」
>(講談社学術文庫、1995、p556−564)の記述以外に
>文献が見あたらない。それではこの文献を誰が見つけたかという
>事になるが、これも小堀桂一郎の「再検証、東京裁判」(PHP
>研究所、1996、P70)に記述がある。これによると東大の
>学生が簡単に発見したとあるが
他に『東京裁判却下未提出弁護側資料』(東京裁判資料刊行会編、
国書刊行会)にも収録されているそうである。ただし、全8巻という
あまりに浩瀚な資料集である。「東大の学生」はこれを見たのか、
あるいは米上院の公文書(英文)を調べたのか。
188日出づる処の名無し:03/07/13 23:11 ID:IXGdOB/M
小堀自身が次のように説明している。
http://members.jcom.home.ne.jp/t-masami/zakki-02-7-12/hp-02-08-20.html
>この話は昭和47年発行の『日本無罪論』で田中正明先生が言ってられた
>のですが、聞くと、原典と突き合せてないということで、渡部昇一さん
>と話合って原典を突き止めることになり、ニューヨーク・タイムズに
>記事が出ていることが窺え、そこで現物を学生に探してもらうと見付
>かりました。
>東京裁判を開くための条例を制定した最高責任者マッカーサー自身が
>「侵略戦争でなく自衛戦争だった」と証言です。どんどん使って宣伝
>しようと渡部さんと喜び合ったものです。

小堀の歪曲宣伝によって、このマッカーサー上院証言は日本で広まった
と言えそうである。なお、小堀の専門は歴史ではなく、森鴎外、イソッ
プ寓話である。東京裁判に関する素人本を多数出している。
189日出づる処の名無し:03/07/13 23:13 ID:lh+h5v8z
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190無料動画直リン:03/07/13 23:15 ID:MWHp7BXr
191日出づる処の名無し:03/07/13 23:15 ID:LsU37Tb4
再び岡屋多津郎の論考に戻り、
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/moteki/kawamura.html
>マ元帥の真意については、前記「小堀資料」では不足であり、更に
>検討が必要である。
その通りである。前後のコンテクストを無視して歪曲宣伝した小堀の
罪は重い。その宣伝に乗せられた者たちは愚かしい。

マッカーサーの「東京裁判は誤りだった」発言について。
>これは合同委員会ではなくて、マッカーサーが解任の前に、昭和25
>年10月15日に、ウェーキ島でトルーマンと会談した際に発言した
>ものとされている。(中略)もし東京裁判への言及がこの発言だけだ
>とすると、「東京裁判は誤りだった」という趣旨の発言とはこの事か。
>警告的効果がないのが「誤りであった」ということか。

2ちゃんウヨらーの常識「マッカーサーは東京裁判は誤りだったと
言った」が嘘であることが分かる。
192日出づる処の名無し:03/07/13 23:16 ID:LsU37Tb4
マッカーサー上院証言に関する岡屋多津郎の論考
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/moteki/kawamura.html
>マ証言は中共攻撃方針のために大統領に罷免されて失意の老将軍が
>議会で更に中共攻撃の持論を繰り返したもので、アメリカの世論と
>政策に何の影響も与えていないと思われる。
この観測は妥当と思われる。有名な「日本人は12歳の少年」という
噴飯物の発言が飛び出したのも、この一連の証言においてであった。
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/toshi/nihonkiyosanto_nokenkiyu_toshi_13.htm
>日本人は、時計で計った場合には古いが、まだまだ教えを受けなけ
>ればならない状態にある。現代文明の基準で計った場合、彼らは、
>我々が45歳であるのに対して、12歳の少年のようなものでしょう
193日出づる処の名無し:03/07/13 23:18 ID:LsU37Tb4
「憲法第9条は幣原が言い出した」も、出所はこの証言である。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sdpkitaq/konken69.htm
>幣原首相は(中略)相談に来ました。(中略)私は思わず立ち上がり、
>この老人の両手を握って
今では、これが嘘であることが研究者たちによって明らかになっている。

>マッカーサーはこれに続けて、軍縮交渉ではなくアメリカの一方的な
>軍備廃止による「戦争の非合法化」という注目すべき提案をした。
マッカーサーはタカではなくハトだったのか? いや、ソ連が軍縮交渉
に応じるとは思えないから、いっそのこと、という意味か? いずれに
せよ、こんな提案が通るわけがない。岡屋多津郎による「アメリカの世
論と政策に何の影響も与えていないと思われる」という観測は正しいだ
ろう。マッカーサーは首になって、言いたい放題だったのである。宣誓
証言だったはと思うのだが。
194日出づる処の名無し:03/07/13 23:20 ID:LsU37Tb4
ただし、後2者の引用元
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sdpkitaq/konken69.htm
は平和主義・革新陣営と思われるサイトである。
要するに、右翼・保守もリベラル・左翼も、マッカーサーの出まかせ
を都合よく援用することにかけては甲乙つけがたい。日本人はつくづく
マッカーサーをありがたがっているらしい。そのくせ、両陣営とも
それぞれ逆の立場から、マッカーサーとGHQを批判してやまない
のである。
(終り)
195日出づる処の名無し:03/07/13 23:37 ID:9SRhyDKT