160 :
日出づる処の名無し :
03/07/02 00:42 ID:cVI6AMIr
161 :
日出づる処の名無し :03/07/02 00:45 ID:cVI6AMIr
つまり、「天皇が一切の戦争責任を一身に負われる旨の発言」(以 下、「発言」と略す)は、 1.マッカーサーの回想記にある。 2.2002年10月17日外務省公表の公式記録には無い。 3.2002年8月5日朝日が公表した「松井明手記」によると、奥村勝 蔵が削除したと松井は聞いた。 4.しかし、奥村が削除したのかどうか、専門家の間でも定説がな い。「発言」自体無かったのか、削除されたのか、削除されたと すれば誰によってか。
162 :
日出づる処の名無し :03/07/02 00:46 ID:cVI6AMIr
1.について。マッカーサー回想記にはウソが少なくない。そもそもマッ カーサー自身、回想記を「完全な『歴史』とは考えてなかったものであ り、読む方でも『歴史』として受取るべきではない」(『マッカーサー 回想記』下巻366頁。同書の訳者による)。 2.について。2ちゃん厨房が南京事件の議論などで悪用する「公式文書 にないから事実無根」という論法は、私はとらない。都合の悪いことは 削除された可能性があるからである。 4.について。専門家の間でも決着がついていない議論を、2ちゃんのス レッドで展開するのは無駄。 従って、「発言」が無かった、あったの両方を考えることにする。 まず、無かったと考えてみよう。それはそれで、ひとまず話は終わり。 次に、あったと考えてみよう。この場合、私は以下のように考える。
163 :
日出づる処の名無し :03/07/02 00:47 ID:cVI6AMIr
「発言」があったと考えた場合。 第1回会見(1945年9月27日)およびその前後において、天皇(および 宮中グループ)は両面作戦をとった。すなわち、 A.責任逃れの弁解をし、自分の身の保障を確認するためGHQに探り を入れた。 B.「私は戦争回避のため努力したが、結局は開戦のやむなきに至っ た。その責任は自分にある」と言った。 という、本音と建前の両面作戦である。A.については、松尾尊~、 豊下楢彦らの研究によって裏づけられる。
164 :
日出づる処の名無し :03/07/02 00:48 ID:cVI6AMIr
A.、B.は矛盾するが、絡み合ってもいる。宮中グループは、A.の活 動によってGHQの「天皇免責」の方針を知っていたからこそ、B.を 行うことができた。ただし、この9月ごろはまだ天皇免責が確定は していなかったので、B.は天皇の賭けだったとも言える。 要するに、B.を言ったのが事実だとしても、それを美談に仕立て上 げるのは誤りである。それは、掛け率を推し量ったうえでの政治的 ギャンブルだったのだ。対するマッカーサーも、美談にコロリとま いるようなナイーブなタマではない。それでも天皇はギャンブルに 勝ち、マッカーサーの心証をよくしたようだ。
165 :
日出づる処の名無し :03/07/02 00:50 ID:ENVR4Imu
マッカーサーは回想記で、第1回会見から丁重に天皇の訪問を迎え
たと記している。しかし、それは奥村勝蔵の手記と矛盾する。
「初めの挨拶が一応済むと、元帥の語調がサッと変わり、演説めい
た調子(相当力強キ語調ヲ以テ約20分ニワタリ)滔々とやり出した。
(中略)演説口調の合の手に、私に向って厳然と『テル・ジ・エン
ペラー』(天皇に告げよ)といった言葉が、鋭く私の耳にひびいた」
会見時に撮った、次のページ下部の写真を見れば、奥村手記の方が
信憑性が高いと思われる(この記述も、次のページを参考にしている)。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/potyudamu.html
166 :
日出づる処の名無し :03/07/02 00:54 ID:ENVR4Imu
つまり、第1回会見において、マッカーサーは厳然とした態度で天皇 を迎えた。そして、第2回以降は比較的雰囲気がよくなったらしい。 しかしその原因を、「一切の戦争責任を一身に負われる」旨の天皇 発言にマッカーサーが敬服したから、とのみ考えるのは芝居掛かっ ている。占領政策を円滑に遂行するため天皇制を温存した、GHQの 政治的判断に起因するところが、より大きかった。昭和天皇もマッ カーサーも、政治的人間だったのである。 我々は、天皇の第一の側近だった内大臣木戸幸一が書き残し、昭和 史研究の基礎史料と目される『木戸日記』を読み、よりリアルな天 皇像を知ることができる。昭和天皇は、政局や戦況を詳しく知って おり、細かいことにまでちょこまか口を出す男だった。 敗戦後、天皇は一気に政治的無能力者になったのではなかった。新 憲法施行後もしばらくの間、天皇および宮中グループは、GHQおよび 連合国に対して政治的駆け引きを画策した。その経緯は、松井明手 記その他により、少しずつ知られ始めている。
167 :
:03/07/02 01:16 ID:sCCaHvZx
マッカーサーが厚木飛行場につき、東京に向かったとき 沿道を3万人の日本軍兵士が丸腰で警備していた。 つい先日まで鬼のように戦っていた日本軍は負けても まったく規律を崩すことなかったのだ。 住民も混乱することなく、騒動も一部の三国人だけであった。 その後、天皇が終戦後、従事長など天皇の代理人を 各地の師団に派遣し、敗戦、無抵抗を、勅語をもって説得していた事実を知り、 もし天皇を処刑すれば、あの日本兵が一斉に暴動を起こす、と判断 東京裁判は、軍政部だけにして、その統括部門である天皇直轄の軍令部には手をつけなかった。 その後、天皇陛下は、自ら天皇巡幸を提案し、国民に姿を見せることにより 神としての天皇の役目を終結させた。代わりにマッカーサーが姿を見せないことにより GHQの威厳を元の天皇の地位まで上げ、日本占領政策の円満化を実現させた。 天皇のマッカーサーに対する発言は、マッカーサー自身の自叙伝や、会見直後に マッカーサーから聞いたという副官の話など、事実である確実な証拠はあるのだ。 宮内庁は、天皇を守るより天皇家を守ることを画策してたようで 天皇が処刑されたら、当時幼少で戦争責任の問えない皇太子を 天皇として認めさせ、天皇制継続を死守しようとしていたようだ。
169 :
137 :03/07/02 19:45 ID:4h5bW2UI
>>149 > 君のは日本語にもなってないよ。「天皇正反対・韓国・朝鮮マンセー」
ってなんですか?
分かり易いなあ、反論出来なくなると過去の誤記を逆手にとるくらいしかできないもんな。
心配するな。
>>141 の天皇正は天皇制の誤記だと言う事はおまえみたいな馬鹿以外
は気づいてる。
書きこむたびにおまえは馬鹿をさらしてるわけだが、頭が悪い上に恥知らずだから救いようが無いな。
170 :
日出づる処の名無し :03/07/05 03:31 ID:RCgTOSzC
>>170 一番下のリンク酷いね。
原典主義をうたっているようだが、
>マッカーサーが解任され元帥ではなく中将が相手になると、裕仁は根っからの
>「軍事オタク」らしいやり取りを交していたことも窺える。とくに「目下、
>共産側は大攻勢に転ずる兆候はないとのことであるが、仮に大攻勢に転じた場合、
>米軍は原子兵器を使用されるお考えはあるか? この問題に対してはおそらく
>貴司令官も答弁する立場にないと言われるかもしれないが?」などと質問している
>くだりなどは、もしかするとマッカーサー解任のことを頭に置いていたのかもしれ
>ないが、どちらかといえば素人っぽい床屋談義に限りなく近くて嗤わせられる。
こんなことは一橋スクールの連中でもいわないよ。
>素人っぽい床屋談義←オマガモナー
172 :
abc :03/07/05 06:41 ID:F4Sr1ruV
>>169 「天皇正反対・韓国・朝鮮マンセー」
1. 日本には「天皇制」などという制度はありません。あるのは「立憲君主制」です。
2. 一歩譲って天皇制を認めたとして列挙の仕方が可笑しい。
「天皇制反対、韓国マンセー、朝鮮マンセー」か「天皇制反対、韓国反対、朝鮮マンセー」
と表記すべきと考えます。
3. 「・」を使うならば「天皇制・韓国・朝鮮マンセー」と全てを肯定または
「天皇制・韓国・朝鮮反対」と全てを否定すべきでしょう。
4. 「・」をカンマ「、」の代わりに使うというのはどうでしょう。聞いたことがありません。
以上遅スレながら一言言上致します。
173 :
日出づる処の名無し :03/07/05 21:01 ID:UAjnrLws
174 :
日出づる処の名無し :03/07/09 20:47 ID:shYra51X
>>173 >リンク切れで、読売のサイトのトップページからも辿れないようです。
読売のサイトの検索サービスを利用すれ。ただし有料。
なんか必死で洗脳しようとしている人たちがいるね。
176 :
日出づる処の名無し :03/07/10 22:27 ID:D7hY0uMY
>>175 >なんか必死で洗脳しようとしている人たちがいるね。
お前も脳を洗ってもらえ。
必死で洗ってもらえ。
膿んでるだろ?
177 :
越牟田康男 :03/07/10 22:29 ID:LVkD0Tcn
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 越牟田康男
・・・結局文芸春秋7月号買いそびれてしまった。もう8月号でてるし。 バックナンバーって手に入る?
179 :
abc :03/07/11 20:32 ID:yXRLMv6L
世界のツートップはやることが違う。 法王は神に謝罪し、天皇陛下は赤子に詫びる。 法王は人類の罪を告白し、天皇陛下は国民に不自由かけたことを慈しむ。 ん!慈しむという言葉で良かっただろうか。
カトリックがナチスと仲良しだったのは絶対内緒です。
181 :
日出づる処の名無し :03/07/11 22:48 ID:S9MsG4h+
よし。 天皇のために就職活動しょう。
靖国参拝訴訟:
台湾人新たに8人が訴訟参加 ただし靖国側で
小泉純一郎首相の過去3回の靖国神社参拝をめぐり、台湾人ら236人が
小泉首相と国、靖国神社に総額236万円の損害賠償を求めた大阪地裁での訴訟で、
別の台湾人8人が11日、靖国神社側を支援する「補助参加」を週明けにも同地裁に
申し立てると発表した。
申し立てるのは、「高砂義勇隊」として日本軍の戦闘に参加した人たち。訴訟では、
「台湾人戦没者が英霊として祭られることは当然で、首相が靖国神社を参拝すること
はありがたいこと」などと主張する。
この訴訟では、「高砂義勇隊」として戦闘に参加した台湾人戦没者の遺族らが
「靖国神社に一方的に合祀された」などとして、「民族的人格権や宗教的自己決定権
を侵害された」と訴えている。【堀川剛護】
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030712k0000m040135000c.html
183 :
日出づる処の名無し :03/07/12 19:20 ID:AqwrepmA
>>167 >東京裁判は、軍政部だけにして、その統括部門である天皇直轄の
>軍令部には手をつけなかった。
初歩的な誤りである。意味も分からずコピペしたか?
明治憲法の制度では、軍政(陸軍にあっては陸軍省)と軍令(陸軍に
あっては参謀本部)は系統が別になっており、後者が前者の統括部門
ではなかった。首相、陸海相、参謀総長、軍令部長が並列して天皇
に直属し補佐の役目を果たした。
東条英機は現役軍人のまま首相に就任し、やがて内務・外務・陸軍・
文部・商工・軍需の各大臣を兼任し、さらに参謀総長まで務めた。
つまり軍政と軍令の最高補佐官を兼務したことになるが、軍部の中
からは憲法の軍制の原則に違反しているという批判が出た。なお、
東条は東京裁判で死刑判決を受け刑死した。
184 :
日出づる処の名無し :03/07/12 19:22 ID:AqwrepmA
>>167 少し専門的な話になると、軍政と軍令の関係は入り組んでくる。
明治憲法は天皇の軍編制大権を定めていたが、これは一般国務と
して陸相・海相が補佐した。ところが、やがて軍部は編制大権にも
統帥権が及ぶと解釈し、統帥補佐機関の承認なしに軍隊の組織編成・
人事・予算などを決定することは統帥権を侵すものであると主張して、
政府と対立した。美濃部達吉は天皇機関説の中で、この統帥権の編制
権への作用を否定するとともに、統帥権の独立は慣例に過ぎず、憲法
改正なしに内閣の責任で軍を統帥することも可能だと論じた。この天
皇機関説は天皇主権説との間で論争を繰り返したが、1920年代からは
学界の主流として定着していた。1935年、貴族院本会議で菊池武夫が
天皇機関説を攻撃して遂に政治問題化し、政府がこの説を排斥する国
体明徴声明を出すに至り、美濃部は貴族院議員を辞任した。しかし、
昭和天皇は当時から側近に「天皇機関説で良い。おかしいところは
ない」と語っていたと伝えられる。
185 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:08 ID:IXGdOB/M
>>167 >天皇のマッカーサーに対する発言は、マッカーサー自身の自叙伝や、
>会見直後にマッカーサーから聞いたという副官の話など、事実である
>確実な証拠はあるのだ。
マッカーサー発ばかりか? それは「確実な証拠」と言えまい。
>>160-166 は、天皇の「発言」があった場合も考察した総合説である。
マッカーサーの回想記・声明・証言には、事実と矛盾する点が少な
からず見られる。
http://www.jmcy.co.jp/~goto/Majime/toshio/shonin/shinin02.htm >きょう日本全国にわたって、日本軍は復員を完了し、もはや軍隊と
>しては存在しなくなった。歴史上・戦時平時通じ、米国でもその他の
>国でも、これほど敏速かつ円滑に復員が行われた例を私は知らない。
>以下略(『マッカーサー回想記』 朝日新聞社)
>これは歴史上稀に見る欺瞞に満ちた声明であった。未だ比島からは
>一兵も復員させていない時期に、復員の完了をうたっているのである。
186 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:09 ID:IXGdOB/M
187 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:10 ID:IXGdOB/M
http://www.chukai.ne.jp/~masago/macar.html >この証言については、小堀桂一郎の「東京裁判、日本の弁明」
>(講談社学術文庫、1995、p556−564)の記述以外に
>文献が見あたらない。それではこの文献を誰が見つけたかという
>事になるが、これも小堀桂一郎の「再検証、東京裁判」(PHP
>研究所、1996、P70)に記述がある。これによると東大の
>学生が簡単に発見したとあるが
他に『東京裁判却下未提出弁護側資料』(東京裁判資料刊行会編、
国書刊行会)にも収録されているそうである。ただし、全8巻という
あまりに浩瀚な資料集である。「東大の学生」はこれを見たのか、
あるいは米上院の公文書(英文)を調べたのか。
188 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:11 ID:IXGdOB/M
小堀自身が次のように説明している。
http://members.jcom.home.ne.jp/t-masami/zakki-02-7-12/hp-02-08-20.html >この話は昭和47年発行の『日本無罪論』で田中正明先生が言ってられた
>のですが、聞くと、原典と突き合せてないということで、渡部昇一さん
>と話合って原典を突き止めることになり、ニューヨーク・タイムズに
>記事が出ていることが窺え、そこで現物を学生に探してもらうと見付
>かりました。
>東京裁判を開くための条例を制定した最高責任者マッカーサー自身が
>「侵略戦争でなく自衛戦争だった」と証言です。どんどん使って宣伝
>しようと渡部さんと喜び合ったものです。
小堀の歪曲宣伝によって、このマッカーサー上院証言は日本で広まった
と言えそうである。なお、小堀の専門は歴史ではなく、森鴎外、イソッ
プ寓話である。東京裁判に関する素人本を多数出している。
189 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:13 ID:lh+h5v8z
190 :
無料動画直リン :03/07/13 23:15 ID:MWHp7BXr
191 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:15 ID:LsU37Tb4
再び岡屋多津郎の論考に戻り、
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/moteki/kawamura.html >マ元帥の真意については、前記「小堀資料」では不足であり、更に
>検討が必要である。
その通りである。前後のコンテクストを無視して歪曲宣伝した小堀の
罪は重い。その宣伝に乗せられた者たちは愚かしい。
マッカーサーの「東京裁判は誤りだった」発言について。
>これは合同委員会ではなくて、マッカーサーが解任の前に、昭和25
>年10月15日に、ウェーキ島でトルーマンと会談した際に発言した
>ものとされている。(中略)もし東京裁判への言及がこの発言だけだ
>とすると、「東京裁判は誤りだった」という趣旨の発言とはこの事か。
>警告的効果がないのが「誤りであった」ということか。
2ちゃんウヨらーの常識「マッカーサーは東京裁判は誤りだったと
言った」が嘘であることが分かる。
192 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:16 ID:LsU37Tb4
193 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:18 ID:LsU37Tb4
「憲法第9条は幣原が言い出した」も、出所はこの証言である。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sdpkitaq/konken69.htm >幣原首相は(中略)相談に来ました。(中略)私は思わず立ち上がり、
>この老人の両手を握って
今では、これが嘘であることが研究者たちによって明らかになっている。
>マッカーサーはこれに続けて、軍縮交渉ではなくアメリカの一方的な
>軍備廃止による「戦争の非合法化」という注目すべき提案をした。
マッカーサーはタカではなくハトだったのか? いや、ソ連が軍縮交渉
に応じるとは思えないから、いっそのこと、という意味か? いずれに
せよ、こんな提案が通るわけがない。岡屋多津郎による「アメリカの世
論と政策に何の影響も与えていないと思われる」という観測は正しいだ
ろう。マッカーサーは首になって、言いたい放題だったのである。宣誓
証言だったはと思うのだが。
194 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:20 ID:LsU37Tb4
195 :
日出づる処の名無し :03/07/13 23:37 ID:9SRhyDKT