■日本のアニメ文化は世界中で大人気よのさ【十一】

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産経新聞 平成 14年 (2002年) 12月 21日 土曜日
日本まんが“独”壇場
「セーラームーン」「ドラゴンボール」ミリオンセラー
アニメ放映、展覧会も開催

MANGA(マンガ)が欧州の中心・ドイツにすっかり根を張っている。TVでは
日本のアニメが毎日放映され、コミックス(単行本)の「ドラゴンボール」や
「セーラームーン」のシリーズはミリオンセラーに。マンガのキャラクターを
まねるファッションも流行している。さらに「文化現象」としてのマンガを紹介する
展覧会も開催中だ。さきごろ、少年ジャンプが米国で発売されたが、日本マンガの
浸透度ではドイツのほうが「先進国」といえそうだ。(ベルリン 関厚夫)
閑静なベルリンの官公庁街の一角にあるエグモント社。編集作業を行うフロアは
「バガボンド」や「らんま1/2」「クレヨンしんちゃん」など日本でもおなじみ
マンガの単行本や日本のマンガを紹介する月刊誌「マンガ・パワー」がところ狭しと
並んでいる。
同社のドル箱は、計十八巻が百四十万部の売り上げを記録した「美少女戦士セーラームーン」
シリーズ。プロダクトマネジャーのマーラ・ザウアーさんは「これまでマンガに見向きも
しなかったドイツの女の子たちがその面白さを認め、書店に殺到した記念碑的作品です」と
解説する。
ドイツでは一九九〇年代から宮崎駿アニメの「アルプスの少女ハイジ」や「キャプテン翼」、
怪獣映画などがテレビ放映され、人気を博してきた。そのおかげで、テレビでおなじみの
キャラクターが登場するコンピューターゲーム、さらにマンガの単行本や月刊誌の
ブームが起きた。


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出版社側が単行本・雑誌とも定価を五ユ−ロ(約六百円)前後という日本並みの低価格に抑えたことも成功の大きな原因だった。
カールセン社が発売している「ドラゴンボール」シリーズの単行本は四十二巻で計五百七十万部の売り上げを記録している。
独北部の大都市ハンブルクの中心部にあるダイヒトアホール。古今のマンガを紹介する展覧会
「MANGA(漫画) 日本のコミックスの世界」が開催されているが、ファンだけでなく、
課外授業で訪れ、マンガのキャラクターやゴジラの精巧な模型を写生する児童や生徒の姿が目立つ。
展覧会の責任者、ツデネック・フェリクス博士は「マンガはポップアートに通じる日本の文化現象といえる。
マンガを知ることは日本の現代文化を理解することにつながる」と話す。その日本特有の「文化現象」は
すでにドイツの若者文化にも影響を及ぼしている。今夏、ベルリンやハンブルクでは、キャラクターの
服装をまねた「マンガファッション」が街中に登場した。
ハンブルクでアジアのマンガや映画ビデオなどを販売する「カミカゼ」の営業責任者、
トルステン・ボルケンハウアーさんは「ここ数年、“日本のマンガを”という子供たちが圧倒的に増え、
今では日本のマンガを模倣するドイツ人漫画家もデビューしている」と話している。