小泉首相、韓国人を罵倒

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81朝日新聞 夕刊より 1
靖国参拝は違憲と提訴 〜国と首相 神社側を 韓国人遺族含む700人〜

 小泉純一郎首相の今夏の靖国神社参拝に対し、韓国に住む旧日本軍人・
軍属の遺族らを含む計約700人が1日午前、国と首相、靖国神社を相手に、
参拝が違憲であることの確認や、今後の参拝差し止めを求める訴訟を
大阪、松山両地裁に起こした。午後に福岡地裁でも約200人が提訴する。
「参拝は憲法が禁止する宗教的活動にあたる」と訴えている。

 訴状によると大阪と松山の原告は、被告3者に対して違憲の確認と、
「それぞれの立場で戦没者への思いをめぐらせる自由」を侵害したとして
原告1人あたり1万円の慰謝料を請求。小泉首相に対しては総理大臣としての
参拝のとりやめ、靖国神社に対しては総理大臣としての参拝を受け入れない
ことを求めている。

 大阪地裁に提訴した「小泉首相靖国参拝違憲アジア訴訟団」(約640人)には、
合祀された人の遺族ら約120人が韓国から参加した。松山では約60人の原告に
加え、高松市と松山市にある真宗大谷派の寺院が法人として参加した。

 首相の靖国参拝をめぐる訴訟で、原告に韓国の遺族が加わるのは初めてだ。
宗教法人の靖国神社を被告とするのもこれまで例がない。原告らは、
政教分離原則を定めた憲法20条が「いかなる宗教団体も国から特権を
受けてはならない」と明記していることを踏まえて、靖国神社も被告にした。
82朝日新聞 夕刊より 2:01/11/01 22:17 ID:j7gQvYYM
首相「おかしい人がいる」

 小泉純一郎首相の今夏の靖国神社参拝が違憲だなどとして、在韓の
旧日本軍人の遺族らが大阪地裁などに提訴したことについて小泉首相は1日、
「話にならんね。世の中おかしい人たちがいるもんだ。もう話にならんよ。」
と強く批判した。首相官邸で記者団に語った。原告側の反発を呼びそうだ。

 また、福田康夫官房長官も同日午前の記者会見で、提訴について
「そういうことを言って、小泉純一郎の信仰の自由を妨げるというのは、
 それこそ憲法違反じゃないですか」と述べた。

 さらに、福田長官は「どこが憲法違反になるんですか。総理大臣である
小泉純一郎が参拝したんですよ」と語った。
83朝日新聞 夕刊より 3:01/11/01 22:17 ID:j7gQvYYM
靖国参拝 違憲と提訴 〜韓国の遺族らも「抗議」 「被害者の気持ち逆なで」〜

 靖国神社に参拝した小泉純一郎首相を厳しい目で見つめた人たちが1日午前、
「二度と参拝を許さない」という抗議の声を集め、裁判所に訴え出た。大阪、
松山両地裁に提訴した原告の中には、日本の植民地支配下にあった韓国から
訴訟に加わった旧日本軍人・軍属の遺族らがいる。

 ソウルに住む林西云(イム・ソウン)さん(59)は、小泉首相の靖国参拝の
ニュースが報道されたとき、涙が止まらなかった。「A級戦犯とともにまつられ、
加害国の首相の参拝を受けては、父が侵略に加担していたと受け止められかねない」
と考えたからだ。

 父・萬福(マンボク)さんは43年徴用され、海軍施設部隊に配属された。終戦後の
8月24日、釜山港に向かう途中の京都・舞鶴湾で、乗船していた旧海軍輸送船
「浮島丸」が爆発、沈没して亡くなった。

 大黒柱を失い、母は再婚して家を出た。西云さんは小学校1年で修学を断念、
働かざるをえなくなったという。去年から専門学校で文字を習い始めた。
「父や私の無念を文章にして裁判で提出し、日本政府に訴えたい」

 靖国神社には陸軍伍長「香山文雄」が合祀されている。原告に加わった
江原道春川市の李洛鎮(イ・ナクジン)さん(61)の父・福圭(ボッギュ)さんだ。
45年9月にフィリピン・ミンダナオ島で終戦を知らないまま戦死した。
「靖国参拝がアジアの被害者の気持ちをいかに逆なでしているかを、日本の
 政治家はどうしてわからないのか」

 靖国神社によると、現在、約246万柱が合祀され、そのうち朝鮮半島出身の
戦没者は約2万1100柱。台湾出身者も約2万7800柱がまつられている。

 原告となった戦没者遺族には、A級戦犯とともに合祀されていることに
反発して合祀をやめるよう求め、神社側から拒否された人もいる。
84朝日新聞 夕刊より 完結:01/11/01 22:18 ID:j7gQvYYM
〜問われる政教分離の原点〜

<<解説>>
 小泉首相の靖国神社参拝は、原告らにはこれまでの司法判断をないがしろに
したものと映った。一宗教法人である靖国神社に対する首相の公式参拝をめぐる
裁判では、憲法20条の政教分離の原則に照らし、92年の大阪高裁判決などで
違憲の疑いが繰り返し指摘されてきたからだ。

 いわゆる「岩手靖国訴訟」で仙台高裁は91年、公式参拝について「宗教的意義を
持ち、靖国神社の活動を援助する効果がある」として初めての違憲判断を示した。
85年の中曽根康弘元首相の公式参拝の違憲性を争った訴訟でも、福岡、大阪高裁が
判決理由で違憲性に触れ、確定している。

 今回、靖国神社も初めて被告になる。弁護団は「憲法の政教分離は本来、国家神道や
その中核だった靖国神社と国との関係を断つために設けられたはずだ」と話し、
靖国神社が戦争遂行に果たした役割を問題にする構えだ。裁判では、憲法の
政教分離の原点を問うことになる。