日本の漫画の影響を濃く受けた韓国の漫画は、欧米では「Manhwa(マンファ)」と表記され、日本の漫画とは区別されている。韓国の漫画を、フランス人はどう見ているだろうか。
日本と韓国の漫画やテレビドラマを紹介するブログ「Dramas Mangas Sensei」では、韓国の漫画にも親しみのある筆者が、日韓両国の漫画を比較して紹介している。
主な違いは「日本の漫画は右から左に読むが、韓国のものは欧米と同じで左から右に流れる。また、韓国の漫画、特に少女マンガでは目が大変大きく描かれていることが多く、コマも日本の漫画よりも大きい傾向にあるようだ」と両国の漫画の違いを記している。
そのほかに「日本の漫画では登場人物が苗字(みょうじ)で呼び合っていることがあるが、韓国の漫画ではこれはほとんどなく、名前が使われることが多い」と漫画に反映された日韓両国の文化の違いにも着目している。
フランスでも日本の漫画は、日本で販売されているのとほとんど同じ単行本の形式で販売されているが「フランスで販売されている韓国の漫画は日本の漫画よりもかなり厚く、値段も高め」と記している。
日本の漫画と比較して、韓国の漫画はフランスではまだ知名度が低い。「大型書店の漫画コーナーで、韓国漫画の最新刊の棚はどこかと店員に聞いたが、日本の漫画の棚に案内された。漫画に精通しているはずの販売員も両国の漫画を区別していないようだ」と状況をつづっている。
しかし筆者自身は「韓国の漫画はさまざまな分野がある。フランスでも徐々に知られてきてきており、書店の棚に韓国の漫画が並び始めた」と、日本の漫画とは一味違う、韓国の漫画に期待を寄せているようだ。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0311&f=national_0311_044.shtml