「東海」併記法案 米州下院委で可決
2月4日 4時32分
国際的に確立した「日本海」の呼称を巡って、アメリカ南部バージニア州で、公立学校の教科書に、
韓国政府が主張する「東海(トンヘ)」という呼称も併記するよう求める法案が議会下院の委員会で可決され、成立する公算が大きくなっています。
この法案は、在米韓国人団体の要請を受けて、アメリカ南部バージニア州議会の議員が提出したもので、ことし7月から州内の公立学校で新たに採用する教科書に、
「日本海」と共に韓国政府が主張している「東の海」を意味する「東海」も併記するよう求めています。
この法案について、3日、州議会下院の委員会で採決が行われ、賛成多数で可決されました。
法案はこのあと下院の本会議での採決を経て上院でも審議される予定ですが、上院はすでに同じ趣旨の別の法案を可決するなど賛成派の議員が多く、
このまま議会を通過して州知事に送られる見通しです。
バージニア州のマコーリフ知事の報道担当者は、NHKの取材に対し、
「法案が送られてきた場合、知事は署名するだろう」と述べていて、法案が成立する公算が大きくなっています。
これに対し、日本政府は「『日本海』が国際的に確立した唯一の呼称であり、アメリカ政府も認めている」として、
佐々江駐米大使が知事らと会談して理解を求めるなど、法案が成立することのないよう働きかけを強めています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140204/k10014992441000.html