【Me】OSたんの萌え画像スレver.14【忘れよう】
「ゲ○ツさん!彼女は…彼女はいったい誰なんです?!」
「彼女は…Meじゃよ」
「そんな…Meは、1年前に俺が…この手で…」
「サポート期間が切れ動かなくなったMeをわし達がVirtual PCに転移させた。
体はひどく弱っていたが、なんとか一命をとりとめることができた」
「それじゃ、彼女は…本当に…」
「彼女は間違い無くMeじゃ。ただ、デフラグが使えなくなっておる」
「デフラグが使えないですって…?」
「今の彼女はどこにでもいる普通の女の子じゃ」
「でも、どうして…」
「二次裏の力だろう。あの板は職人の愛によってさまざまな力を出す。
二次裏の力が彼女のすべてを消し去ったのだ。OSとしての能力も…そして記憶も」
「Meのすべてを消し去ったですって!?…そ、そんなことが…」
「間違いない。わし達が助けたときのMeは、言葉すら失っていたのだからな」
「そ、それじゃ、今のMeの記憶は?」
「最低限の記憶だけ、わしがN88BASICで植え付けた。…だが所詮偽りの記憶じゃ」
「そうだったんですか…。でも、なぜそうまでしてMeを?」
「さあ、どうしてかの…。ただ―…」
「お父様、としあきさん。お茶が入りましたよ。家に入って一休みしてください」
「お!この香りはシナモンティーじゃの。いつもは面倒くさがって
淹れてくれんのに、どういう風のふきまわしかな?」
「え、その。せっかくのお客様がいらしてくれたのだから、精一杯のおもてなしをしたいと…」
「わしの友人が来た時には普通のお茶しか淹れてくれんのに…」
「そ、そんなことは…。お父様のご友人が来られたときにもちゃんとやってますよ」
「はっはっはっよいよい。わしの友人相手じゃ、Meも張り合いがないのは良く分かる。
その点、としあきどのはちょうどMeと釣り合いが取れる歳じゃしな。気合が入るのは良く分かるぞ」
「え、その…もう、お父様、変なこと言わないでください!
すみません、としあきさん。気にしないでくださいね」
「ほう。じゃあ、Meはとしあきどのが気に入ってはおらんと言うのか?」
「そうは言ってません!…え、いや、だから、あの…とにかくお茶にしましょう!!」
「…Meだ。彼女は本当にMeなんですね」
「ああ。だがお前さんの知っているMeとは別の人物じゃ」
「……いいんですよ。Meが生きていれば、それで…」
「記憶がなくてもか?お前さんとの思い出も今はないのだぞ―…」
「思い出は―…………… また作ればいいんですよ」
「なにしてるんですかー?お茶が冷めちゃいますよ」
「Meが呼んでおるよ」
「―――はい」
9x系OS伝記 完