タリウムたん

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247椎路ちひろ
当時の様子を伝える新聞記事

「みる・きく・はなす」はいま第20部〜ネットの中の「私」(1)

 去年五月。首都圏にある大手電機メーカーの研究員(三一)は、会議室で上司にぐちっぽく言われた。
 「君が辞めてくれれば、会社への脅迫はなくなる。相手は総会屋かもしれない。来月は株主総会だよ」
 会社にはそれまで、研究員に関して外部から十通近いメールが届いていた。
 <勤務時間中に社内から私用で発信している><ネットワーク上で他人を誹謗中傷している><女装癖があるようで、写真週刊誌が喜びそうなネタですね>
 研究員は差出人の名前に見覚えはあったが、実名ではなく、特定できなかった。
 自宅待機を命じられ、一週間ほどして諭旨退職処分を通告された。
248椎路ちひろ:2005/11/30(水) 17:26:08 ID:ofA7aGow
理由は「インターネットを私的に使った」だった。
 業務と関係のないホームページを見た。私用メールを十通出した……。社員がどんなホームページを見て、どういうメールを出したか。会社はすべて記録し、保存していた。
 処分理由を会社側はこう説明する。
 「ネットワーク利用に関する社のガイドラインで、業務目的以外に利用することを禁じている。何度か警告したにもかかわらず、私用メールを出しており、就業規則に反する行為だった」
 社員のメールチェックも法的な問題はないと主張する。