水が怖いジェイソンたん(*´Д`)ハァハァ
2get
3 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 18:40 ID:N2IJyobN
( ;;;;;_;;;;; )/'''
丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、ノノ
ヽ/~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、 + +
,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、 + +
./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘノ + +
ノl;;;;;;;;;' ~''''''''''~ ';;;;;;;;l + +
.l;;;;;;;;;; ノヽ ;;;;;;;lヽ + +
l;;;;;;;;;;' ⌒ .;;;;;;l + +
k;;;;;;;' `''''ヽ,,,)ii(,,,r''''''´ ;;;;;l + +
ヘ ヽ;;; ン(◎),ン <、(◎)< :;;;|`ヽ、
∧ `⌒,,ノ(、_, )ヽ,,⌒´ l |::::ヽl
/ キ ヽ il´トェェェイ`li r /ヽ|::::::i |
./ ヽ 、 !l |,r-r-| l! / |:::::l |
../ ヽヽ、 `ニニ´一/ ,r-|:「 ̄
`\\// ,U(ニ 、)ヽ
4 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 18:41 ID:F2XS+k9K
いちゃいちゃしてるカップルに嫉妬して殺しちゃうジェイソンたん(*´Д`)ハァハァ
2getしたから
描いてみようかな
6 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 18:45 ID:F2XS+k9K
>>5 神キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ジェイソンたんは怒りっぽいけど実は悲しい過去を持ってるんだよ・゚・(ノД`)・゚・
7 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 19:16 ID:F2XS+k9K
ジェイソンたんage
安易な擬人化スレが面白いと思ってる奴って、「低い」よね。
初期ジェイソンってジェイソンの母親じゃなかったっけ?
自分じゃ上手いこと言ったつもりが
ものの9分で粉砕されてしまった
>>8も
実はおにゃのこです。
でもちょっと「低い」のが玉に瑕。
うわーーーん!
目が覚めたらおちんちんがなくなってたよぅ!
13 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 22:23 ID:F2XS+k9K
お前らも実はジェイソンたんのファンでつね?
_| ̄|(*´Д`)ハァハァ
保守してみる
15 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 22:44 ID:F2XS+k9K
取り合えず
>>5さんが書くっていってるから保守しときましょう(`・ω・´)
貞子スレとどうちがうのここ?
17 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/05 22:58 ID:F2XS+k9K
>>16 ジェイソンたんはいつも仮面を被ってないと落ち着かないぐらい恥ずかしがり屋なの。
でも、怒りやすくてすぐに人も殺しちゃうようなっょぃょぅι゙ょだよ!!
19 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 00:05 ID:ryjwXB27
ジェイソン・ボーヒーズ
萌える殺人鬼
んー、つまり
おにゃのこ(男装が好ましい)+凶器+マスク→ジェイソンたん
って解釈でいいのかな?
俺としては襲い掛かろうとして逆に組み伏せられてジェイソンマスクのまま
犯され、射精寸前に仮面をはずされて顔射のシチュがいいかも。
22 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 00:37 ID:4GwYQnU2
>>21 なるほど、仮面を被る理由には恥ずかしいの他におにゃのこだって事を隠したいって言うのもあるかも
>>10 そうだよ。ジェイソン一作目は母親がジェイソンやってた。
24 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 00:44 ID:4GwYQnU2
フレディにいたずらされてるジェイソンたんキボンage!!
正直半角二次元よりエロパロに立ったほうが良かったかも・・・
神降臨を待ちつつ保守。
26 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 00:49 ID:ryjwXB27
最後微妙に出てきたけどな>ジェイソン
あと、新・13金もジェイソン以外の奴が犯人。こっちは警察官ね。
27 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 01:17 ID:4GwYQnU2
イチャイチャしてるカップルを木の陰から覗いてやきもち焼いてるジェイソンたんキボンage!!
28 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 01:41 ID:4GwYQnU2
マスク取られて恥ずかしそうにしてるジェイソンたんキボウage!!
30 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 01:51 ID:ofNwHr7R
ジェンキンスって本当はおにゃのこだろ?
に見えた・・・スレタイ・・・が・・・
俺が、俺が悪いのか・・・_| ̄|○ <モウロクシタナ オレ
ジェイション
32 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/06 01:59 ID:4GwYQnU2
>>29 ジェイソンたんを見るまで落ち着けないぞ!!
神降臨希望!!
ジェイソンは子供の時池で溺れ死んで、フレディは・・焼却炉で死んだんだっけ?
1 :ひろゆき ◆3SHRUNYAXA @どうやら管理人 ★:04/07/17 12:13 ID:???
あなたの潜在エネルギー数値化プログラムつけてみました。。。
名前の欄に『地空海川山崎渉水石谷気』と書き込めば
【1850】とか【4803】とか記録が出ます。
数値は書いた日付とか時分秒とかレス番号で反映され0〜10000くらいまでありますよ。。。
意見が割れた時にジャンケン代わり使ったりお暇なら遊んでください。
test
>>39 GJ!!いいね
でもジェイソンの武器は剣じゃなくてナタなんだよね
41 :
39:04/08/06 03:37 ID:6BjMdFtU
というか本当はチェーンソーのイメージだったんだが、ぐぐったら包丁みたいなの持ってたからさ。
次描く人補完よろ。
42 :
1:04/08/06 03:56 ID:blM3RPq3
おおおおお激しくGJです!!
俺もチェーンソーのイメージが強いけどググッたら刃物系が多いんですね。
一応絵師の人が書き易い様に俺のイメージを書いときまつ。
・手には武器(俺のイメージ的にはチェーンソーかな?)
・服は男物でボロボロだけど気にしない(゚ε゚)
・嫌いな物はいちゃいちゃしてるカップルと水!!
・恥ずかしがり屋だからいっつもマスクしてる。
個人的に刈り込み鋏がいやだったな>得物
一般に流通してるイメージはチェーンソーだけど、
実際に愛用してる獲物はナタだな。
ホッケーマスクじゃなくて袋被ってる2作目版
やたら人相が悪くなったX版もキボンヌ。
こんなスレが立っていたとは気づかなかった
俺も描いてみようかなジェイソンたん
また少し違う話になるけどフレディってどうすれいいかな?
フレディvsジェイソンの関係もあるし、貞子スレにもジェイソンやら
フレディはいたし。どっちに描くのが適当?
46 :
1:04/08/06 07:19 ID:blM3RPq3
>>45 フレディはジェイソンたんを虐める男の子が(・∀・)イイ!!
ジェイソンたんはフレディにいっつも虐められてるんだよ・゚・(ノД`)・゚・
ジェイソンたんはチェーンソーなんて下品な武器は一度も使った事ありません!
あんな下品な武器はレザーフェイスに任せておけばいいんです!
>>39 GJ!正直萌えます。
ただ個人的にはマスクあり(素顔が見えない)バージョンと
マスクを外して素顔をさらしたバージョンの両方を見たいと思ったり。
ヤッテミルカ・・・オレニドコマデデキルカワカラナイケド・・・
>>47 れざーふぇいすたんか・・・
49 :
2=5:04/08/06 16:25 ID:kBcHWnFx
今頃ジェイソンたんを描きはじめている漏れカコワルイ
いい感じに盛り上がってまいりました
ジェイソンは電動芝刈り機を一回だけ使ったことはあるが、
チェーンソーを使ったことはやっぱり無いな。
たぶんスプラッターハウスか何かの影響か?
いっそのことホラーキャラ女体化スレにするか?
キャンディマンハァハァ うぼぁ!?
マイケル女体化きぼん
ジャクソンキター
ポウッ!
ジェイソンかと思ったらスプラッターハウスのリックだったー!
>58は富永先生ですか?
「ジェイソンかと思ったらおばあちゃんのオッパイだったー!」
60 :
1:04/08/07 09:40 ID:q+Gfvnfl
微妙に盛り上がってきたぁぁあぁぁぁあああくぁwせdrftgyふじこlp;@
>>52 >いっそのことホラーキャラ女体化スレにするか?
ジェイソンたんは最初からおにゃのこなの!!
仮面で隠してるからみんな知らないだけ!!ヽ(`д´)ノ
ゴツイおにゃのこだな。
まるでウマ子のような女の子だな
違います。
あれは筋力増強スーツ着てるからゴツく見えるだけです。
本当はスレンダーながら胸の無いのを気にしているおにゃのこです。
64 :
1:04/08/07 19:33 ID:U2Dc7zY/
仮面をつけるとごつく変身、仮面を取るとおにゃのこに戻るってのはどうでつか?
きわめてヘタクソな合成だなぁ・・・
67 :
1:04/08/07 20:50 ID:U2Dc7zY/
>>65 ジェイソンたんはそんなんじゃないYO!!・゚・(ノД`)・゚・
取り合えずごついとかごついとかごついとかは気にせず、可愛いおにゃのこだって事にしようYO
ガッツか・・・。
その溜息ついてるのがジェイソンたんって事ですね。なるほど
>>70、
>>72 、、、,,,
ミ=(,・::・) _ GJ!!
/J;キ;J=)( (*´Д`)b
. ̄
マイヤーズ希望
ジェイソンってハゲじゃなきゃ駄目だろう?
じゃ尼さんってとこで・・・
そこはヅラで代用ディスよ
78 :
1:04/08/08 10:20 ID:V37CqdKk
>>75 あれは仕事の時だけ禿づらを被ってるの!!
禿げに見えるけど所々髪在るよ。
ジェイソンごっつい
だがそれがいい
83 :
2=5:04/08/09 11:46 ID:zwZ0aXMp
スキャナのUSBポートが逝ってしまった
デジカメで取り込める…のか?
保守。
何気にジェイソンは職人気質的にカッコイイ
ジェイソンVSフレディ・ビグロブロ観た。やっぱりジェイソンはカコイイDEATHね!
保守しようにもネタが・・・
マイナーネタスレは絵師がいないと失速激しいな。
hosyu
ジェイソンZってどうなのよ?
そんなことより
エイリアンVSプレデター映画化はどうよ?
>>89 絵師と自称する程おこがましくはありません。
一応絵を描いたりする者ですが…
ジェイソンという題材が高難度かと思います。
マスクで顔が隠れているし、かといって
マスクをとったらジェイソンじゃないし、
マスク着脱の瞬間だと似た構図だし…
なによりもジェイソン自体、素で格好良い。
いじる必要が無い程完成されています。
「あ…っ
すっごい濃いの出てきたよッ!!
ビュッビュって…いっぱい…いっぱいぃッ!!
うわぁ…まだ出てる…
身体もビクビクイッちゃってるよ…
貴方って最ッ高…」
こんなジェイソンたんキボンヌ
いや、血だよ?出てるの。
>>94 いえいえいえいえ、
敷居が高い、と思います。
なんか、夏祭りでお面をつけてる少女な方向で…
NEVADAみたいな猟奇娘かな
>>94 >>48に書いてるような仮面時とマスクオフの両方を描く・・・というのも
ひとつのやり方かもね。
保守
106 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/08/24 08:55 ID:8GLXzc/b
絵師呼び込みあげ
ホシュ
まったり進行
ぶいぶいーん
若奥様という事は…若かりし日のパメラ・ボーヒーズ?
あげてみる
海水浴ダメ━━━!!
溺れちゃう!!
>>122 何かどっかで見たような…
誰某に似てるとかそんなんじゃなくて氏の絵柄が何かどっかで見たような…
気のせいかな?
保守・・・
終ったな
小学生の頃初めて見たときはめちゃくちゃ怖かったが、
今見てもたいしたことないな。
むしろカッコイイな。
>>130禿同。めちゃくちゃかっこいいです。フレディなんかめじゃない
>115>116>122
再うpキボン
保管庫作ってくれたら考えても良いよ
保管庫にいるジェイ損のエロ画キボン
絵師期待あげ
>>56 マイケルたんをあんな奴と一緒にすなるなー!!ヽ(`Д´)ノ
ホッケーマスクはどこに売ってるんだろう?
140 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/09/07 21:15 ID:dV1zxsYZ
>>138 基本に帰ってみませう。
ホッケーマスクはスポーツ用品店で買えますよ。
もっともホッケーは日本ではあんまり流行ってない
ので注文しないと…
わかりました。ありがとうございます。
ジェイソンvsフレディを今ビデオで見たばっかだけど視点がジェイソンよりでグッドですねw
つかやっぱジェイソンのほうが強いよな。かなりやばそうだったシーンもあるけどw
夢の世界から出た途端に貧弱な坊やと化す内弁慶なフレディ萌え。
>>143 フレディは夢の世界から出てきても十分強いよw
相手がジェイソンじゃなくて一般人ならスピードと体術と悪知恵で余裕で大量虐殺かと
むしろフレディってあんな強いのって驚いてるんだけどww
なぜに ジェイソンVSレザーフェイス が無いのだ?
ジェイソンは可哀相な過去をもっていて、それゆえの大量虐殺・・・見てて時々切なくなります。
こんなスレがあったのか
しかし来るのが遅かった 画像は見る事が出来なかった
_| ̄|○ 保管庫とか無さそうだな
>>146 あまり知られてないがフレディだって可哀想な過去の持ち主だよ。
小さい頃義理の父親に毎日虐待されてたからね(レイプもされただろうし)
フレディがおにゃのこだったら俺はかなり萌える。特にょぅι゛ょ時代な。
しかし化け物系殺人鬼ってなんで男ばっかりなのかね。
たまには女の殺人鬼も見てみたい。
ついでにツールボックスマーダーも見たい・・・・
>>149 おいおい、13日の金曜日第一作目の記念すべき犯人はジェイソンのお母様だぞ。おばさんだけどね。
ジェイソンZはどうよ?
Z見ますたw
あれってジェイソン関係ないやんって突っ込みたくなったよw
ジェイソンXはまぁまぁだったかな。
ジェイソンZのラストは本当に謎だ
と書いていたらふと思い出したんだが
Zっておにゃのこじゃないか!
なんだジェイソンZって?
ジェイソンXの前にあったのか?
詳細激しくキボン
>>148 精神異常者の子だとしか知らなかった…
エルム2,3しか見てないからなぁ、6作目かなんか?
ジェイソン萌えな俺だが、義理パパにアンナコトコンナコトされて必死に抵抗するおにゃのこフレディを
想像すると、激しく萌える。
ジェイソンは肉感的なむっちり体系でフレディはヒンヌー荒削り体だと今夜、俺は眠れない。
>>156 おいおい、眠らないとフレディタン来てくれないぞ?
キミたちはやっぱり「掃除するぇ」に萌えておるクチかね?ん?
俺はそうだ。
>>155 ジェイソンZって言うのはDVDのみで販売されています。
ジェイソンファンなら見たほうがいいですよ。ジェイソン・ボーヒーズはでないけどw
内容は見てからのお楽しみw
保守。
てゆーかここ見てる人まだ居るのか・・・?
ノ
ノシ
ノシ
フレディ萌え派だったのに、ジェイソン萌えに…ッ!
ノ
ノシ
167 :
160:04/09/14 04:22:03 ID:KAnTBTVb
見てる人結構イター!!ww
163>良いではないか良いではないか。
163>GJ!しかしあれだな。おにゃのこJ損はハードルが高い様な気がするんだよな。
一歩間違えればただの「J損コスのおにゃのこ」になってしまう・・・そこんとこ皆どう考えてるんだろう
168 :
160:04/09/14 04:37:07 ID:KAnTBTVb
誤爆った。
GJ!〜は>166ですた。スマソ
169 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/09/15 00:56:10 ID:mcwMYjGu
ほっしゅ
パート2のジェイソンって結構お間抜けさんで萌えません?
女に騙されたりさぁ。まだ力も強くないし布だし。
>171
激しく同意。股間を蹴られてうずくまるシーンが無かったっけ?あれ良かったw
あと小型の芝刈り機を向けられて後ろに引っくり返っちゃったりとかなww可愛いわ、あれ。
皆、パート2で萌えろ!
とりあえず13日の金曜日シリーズは大好きだぁぁぁぁぁ!!!
昨日「13日の金曜日」を買って来た。
騙された…騙されたけど…なんかいいと思った。
〜糸冬〜
(゜∀゜)
>>156 お前は俺かい?
そうだよな、114キロもあるんだから、肉感的じゃないとダメだよな
ジェイソンが獲物を追うときに走らない訳がわかったよ
乳がゆれるんだよ、きっと
フレディはヒンヌだから飛び回れるんだろうわなにするやめてよフれdィッ
自分的に
ジェイソン=巨乳
フレディ=貧乳
きぼん
>176
乳揺れ萌え!
J損はムチムチえろボデーキボンヌ。いかんJ損つるぺた派を敵に回してしまった。
それぞれのPFと煩悩から自分的に
ジェイタソ=若者(非ロリ)・巨乳・バージン
フレディタソ=お姉系・普乳・レイープ済
となるな
あと、ジェイのライバルはフレディよりもレザーフェイスだと
思うのだがなぁ・・・
暇があったら描いてみるか
ジェイソンとフレディのキャラは
>>179のをそのままにジェイソン受けのレズっぽいの興奮するかも(*゚∀゚)=3
ジェイdをいたぶるサドな男前フレディさんが見たいんだが
経験豊富なのにいざとなるとヘタレておろおろするおにゃのこフレディもみたいんだよ…!!
男フレディ×女ジェイソン 男ジェイソン×女フレディ
だめだよなぁ…orz
一つだけ言っておこう
ジェイタソは地肌を一切見せない純血処女
たとえどんなに弄ばれても逆に相手を昇天させる
(色々な意味で)
はっきり言ってこっちしか萌える
みんなのあこがれハロウィンのマイケル先輩。
ペニーワイズキボンヌ
レクターお姉様を
俺の脳内ではただひたすらに学園ものになっているのだが・・・。
J子⇒巨乳・童顔・ショートヘア・天然・ボク
フレ⇒長身・咥えパイポ・スレンダー
レザ⇒ロリ、つーかロリ。
マイコー⇒マイナー系。
絵を描けと云われても、画力がないのでどうしようもない(´;ω;`)
>186
ロリは駄目よw
>>186 当然、主人公はナイスガイのアッシュ(キャプテン・スーパーマーケット)だな
>>186 フレディ子はけっこう小柄だと思うんだが。
チビっ娘なのにあの偉そうな態度。それがいい
>>190 小柄萌えー っつか、ジェイソンはでかいだろうな、全体的に。
フレ子は「黙ってりゃ可愛いのに…」とか言われるタイプだ。マシンガントークっ娘
てst
198 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/09/26 01:11:25 ID:Y/fn4nkH
age
おまえらの妄想力は底知れずだな!
200 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/09/26 22:45:31 ID:EvpqCtC8
ヽ(`Д´)ノボッキアゲスパイラル!
_| ̄|○
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |< 13日の金曜日あたりヒマですか?
| ・・ ・・ |
\___/
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`\ クマー!
/ __ ヽノ /´> )
(___) / (_/
| /
| /\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
>>204 / ̄ ̄ ̄\
| /.▼.\ |
| ● ● |
| ・ ・ |< しょぼ〜ん
| ・・ ・・ |
\___/
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |< 13日の金曜日はもうないけど殺戮しちゃってもいい?
| ・・ ・・ |
\___/
210 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/09/28 23:54:04 ID:PuTLAl1p
∩(゚∀゚∩)age
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |< 立派な殺人鬼になるためにはノルマを達成しないとダメなのです。
| ・・ ・・ | あぁ…今月ももう終わるのに…。
\___/
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |<
>>211さんありがとう!最初の犠牲者はあなたで決まりです。
| ・・ ・・ |
\___/
214 :
211:04/09/30 22:43:55 ID:7nu0Ftoy
…と思ったけどや〜めた。ごめんね。
>>214 / ̄ ̄ ̄\ て
| ・ ▼ ・ | そ
| ○ ○ |
| ・ ・ |< が〜ん
| ・・ ・・ |
\___/
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |< 今更後戻りはできませんよ
>>211さん。
| ・・ ・・ |
\___/
やべぇ面白い
218 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/10/01 14:23:32 ID:E/G3kNld
age
レザーはおとなしめの娘だと思う。ただ妄想しすぎて暴走する気がある。
ITは明るい姉御肌の先輩って感じで脳内補完。薔薇で表すと、
ブギー(マイケル)・・赤 妹・・案山子 孫・・ジェイ
ペニーワイズ・・・・・白 タック
キャンディマン・・・・黄 レザー フレッド
猫・・・クージョ
かなあ、かなり無理があったな。
220 :
186:04/10/01 18:12:37 ID:eCk9FQaL
脳内学園ネタ考えた186でつが・・・。
>>219 無理ではないですわ。そうか、それ子さんがいたか・・・。
何故か漏れの中では殺し屋雪女さん(キラースノーマソ)だとかキャリータンがフナギコ抱いていたりだとか、
ネタだけでもゴマンとあるのに・・・。
デフォでもいいから下手なりに書いてみようかな・・・。
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |< 10月になってしまいました。皆さん如何お過ごしでしょうか?
| ・・ ・・ | …先月もノルマが達成出来ませんでした。
\___/ ノルマ達成に協力してくれる方募集中です☆
>215
か、可愛いじゃねーか!
俺藻前好きだよ・・・面白すぎるよ・・・
ナムコ襲撃してスプラッターハウス4を作ってもらえばいいんじゃないか?
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |<
>>222さん、ちょっとクリスタルレイクのほとりでご一緒しませんか?
| ・・ ・・ |
\___/
/ ̄ ̄ ̄\
| ・ ▼ ・ |
| ● ● |
| ・ ・ |<
>>223さん。ヘルマスクは怖いので勘弁してください。
| ・・ ・・ |
\___/
226 :
鯖:04/10/02 05:18:05 ID:z40PIJtX
結構前にお絵かき掲示板で描いた絵なので色々と悪いのだけれど、
ttp://akm.cx/2d/img/6621.jpg ジェイたんも良いが、「いけにえ」は私のベストムービーなもんで。
なんたって、死者が甦って〜とかじゃなくて、ただの頭のおかしい人なのが素晴らしい。
あと、何気に妹属性装備?
ところで一体、なぜジェイソン&チェーンソーという組み合わせが
あるんだろう?
スプラッターハウスでも出てこないのにw
さすがに虹板掛持ちは辛い
ネタはあるが描けない
229 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/10/02 12:19:17 ID:dxPBRRGx
ジェイソンチェーンソーはFF6のエドガーの回転鋸がもとなのかぬ。
または昔の絵氏が、レザーフェイスと間違えてジェイソンにチェーンソー持たしたからかもしれないし。謎だ。
ジェニファー・ジェイソン・リーは当然女性ですが?
ビギーマンですな
左がリックで右の元ネタがレザーマスクだろ?
234 :
222:04/10/03 22:33:07 ID:NGy31nyS
>224
嬉しいがご一緒じゃなくて ご 逝 っ し ょ になりそうなので逃亡。
デモオマエハスキジャ!!(ポ
>>231 しっかり銃は持って行くのなw
アイツはスライディングしないとむりぽ。
ああ、「ダイアー教授の手記」な。
あれはいいものだ。
ダイアーと聞いてJ○J○の奇妙な冒険に出てきた
噛ませ犬を思い出したのは俺だけでいい。
>>236 dクス。
ファミコン版やった事あるだけなんでえらい面白かったわ。
色々検索かけて見たがメガドラ版のが面白そうだな。
最もメガドラ入手の機会は永遠に無さそうだからプレイは出来ないだろうが。
池袋の西口のゲーセンにあったと思う。
MD→2も3もオリジナル
FC→FCオリジナル
PCE→ACの移植
Win→ACの移植
ホラーキャラのおにゃのこ化について
│
├→ おにゃのこもなにも、男だよ派
│ │
│ ├→男だけど可愛いと思うよ派(慎重派)
│ │
│ ├→ホラーキャラはどんなんでもかわいいよ派(神秘主義派)
│ │
│ └→ おにゃのこにするのってキモイ派
│
├→ おにゃのこにしようよ派
│ │
│ ├→ ジェイソンは巨乳だよ派
│ │ │
│ │ ├→ つるぺたジェイdハァハァ派(過激派)
│ │ │
│ │ └→ おにゃのこにしたってゴツイまんま派(現実主義派)
│ ├→ フレディおにゃのこにしたら?
│ │ │
│ │ ├→ つるぺた荒削りヒンヌ―派(某氏談)
│ │ │ │
│ │ │ └→いやいや、オネエなかんじのスレンダーだよ派
│ │ └→ レイープ説は?
│ │ │
│ │ ├→むしろ俺がした派(危険思想派)
│ │ ├→顔を真っ赤にさせながらも強がりながら耐えていたよ派(過激空想派)
│ │ ├→むしろジェイソンをレイプした
│ │ └→むしろ出演者全員食った(フレディ男前派)
│ │
│ ├→ジェイdは処女か?
│ │
│ ├→ 鋼鉄の処女なんだから当たり前だろ派
│ │
│ └→襲われたけど本番まではいってないんじゃない?
│ │
│ └→っていうか、相手はフレディだろう派(フレディ男前派)
└→ そんなことよりレザフェはどうした
(絵師イナイ-
○
o
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ r゙⌒゙、,,, 。
ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ c(゚、。 ノっ
ゴロ ゴロ ゴロ ゴロ トテッ☆
人居なーい。
>247
漏れが・・・居てやるから・・・!お前を一人にしないから!
服がボロボロのジェイdたんはうっかり乳首ポロリしてたりするんですか?
そんなジェイdを叱る♂フレを想像してハァハァしてたりする訳なんですが。
Zはクリスタルレイクの娘とは別人だよね。
250 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/10/14 00:05:22 ID:YE4ova8E
あげ♪ヘ(^−^ヘ)(/^−^)/あげ♪
ジェイたんのマスクの下の素顔はwせdrftgyふじこlp;@
252 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/10/18 20:01:46 ID:Zzu8FMuY
>>254 (;´Д`)ハァハァ
(゚∀゚)b グッジョブ!
ジェイソンなら元からおにゃのこ説でストーリー進めれるのに…
顔が醜かったからいじめにあったんでなく、胸が年の割にはでかいから、とか。(俺が小学生のときあった)
んで、セックルしまくってる若者を殺すのは鋼鉄の処女だから、と。
フレディだと途中からおかしいんだよなぁ
養父に虐待され、いじめられ、精神壊して成人、そして結婚。
そこから幼女30人切りの殺人犯へ…萌えねェェェェ!!
やっぱりおにゃのこフレディ萌えは俺には無理だよ…
おとなしくジェイソンにハァハァしとくわ
>>256 殺す→犯す、と変換してみてはどうだろうか?
258 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/10/20 23:57:24 ID:pMYJ1ngQ
>>254 GJ
ジェイソン可愛い、水が怖いジェイソンにギュッてしがみつかれたい。
256は漏れの頭の中をコピーして言ったとしか思えないんですが。
同士、いや同胞だな!拙者もおにゃフレには何故か萌えれn(ry
一緒におとなしくも熱くハァハァしようじゃないか。ジェイたんハァハァ。
254・・・ G O D は 居 た ん だ ね マ マ !
激しくG・・・J・・・っ!
>>254 グウゥレイト!
私はフレッドも平気。
ところで、ジーパーズって幼女なんじゃないかな。どう思う?
巨乳
ディバイン ↑ ジェニファー(フェノミナ)
レザーフェイス │ ジェイソン
ミザリー IT │
│ キャンディマン
│
│バンボロ
←――――――――――――――→
マニア │ ノーマル
マイケル │
ピンヘッド │チャッキー
│
キャリー │
貞子 ↓ フレディ
貧乳
色っぽい。
>>262 チャッキーよりフレディの方が貧乳なのかYO!
>>262 ITとかレザーフェイスなんか
何処をどうすりゃ萌え化出来るのか想像もつかんな…w
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ジェニファー(フェノミナ)!ジェニファー(フェノミナ)!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
さっきここのスレタイ見たら、
「ジェンキンスって本当はおにゃのこだろ?
」
に見えた…orz
270 :
268:04/11/04 21:37:15 ID:JBVmRlNq
既出だったのか。
案外みんな同じ事考えてるな。
>>262 ミザリーは、アニーとしていただきたい。
だがバンボロはクロプシーとせずとも良い。
あとIT嬢は性別が女性であると小説版にあるので、萌えやすいぞ。
272 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/11/05 17:37:22 ID:uS1xrtkd
キャリー、貞子、ジェニファー この辺は余裕だろ
ITはロリピエロルック+巨乳でいける
マイケルもアサシン系でいける
ミザリーは無理
ピンヘッドも無理
ディバインはさらに無理
ヤツラが中古ゲーム訴訟を起こした時
オレは声をあげなかった。
オレはゲーマーではなかったから。
ヤツラがMIDIサイト潰しを始めた時
オレは声をあげなかった。
オレはMIDI作家ではなかったから。
ヤツラがCCCDを導入した時
オレは声をあげなかった。
オレのCDプレイヤーでは再生できたから。
ヤツラがレコード輸入権を法制化した時
オレは声をあげなかった。
オレは洋楽リスナーではなかったから。
そして、最後にヤツラがオレを逮捕しに来た時
オレのために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。
ttp://fuckinjasrac.com/
上のは音楽系のスレでよく見かけるコピペなんだけど、
俺はミニスカポリスジェイソン娘になら逮捕されても良いと思った。
俺「KILL KILL KILL♪ MOM MOM MOM♪」
ジェイソンポリス「道ばたで歌を歌いましたね。逮捕です」
連行させる時に、ジェイソンポリスに羽交い締めにさせる俺。
その時にジェイソンポリスの巨大な胸に手が当たってしまい、ドギマギする俺。
ダメだ。俺。廃人だorz
>273
女優を二次元化してどうする?
何の楽しみも無いじゃん
第一、出来る人間がいればこんな状態じゃねぇよ
金髪ショートカット毒舌美少女フレディと
ショタ仕様美少年ジェイソン。
ジェイソンに抱かれたくて仕様がないんだけど気がつくと殺し合いになってたりするフレディと
いい加減にしろやあほぼけ、恥ずかしいんじゃ、死ね!ってかんじのジェイソン。
夢の中でしか会えない切ないラヴコメで如何ですか?
廃人はここにもいます、はい。
っていうか俺、絵 描けねー 妄想ダケダーヨ
age
スレタイ見て真っ先に「コータローまかり通る」のスレだと思ったが
どうやら違うみたいだ・・・
巨乳
ディバイン ↑ ジェニファー(フェノミナ)
レザーフェイス │ ジェイソン
ミザリー IT │
クージョ │ キャンディマン
│
│バンボロ
←――――――――――――――→
マニア │ ノーマル
マイケル │
ピンヘッド │チャッキー
プレッツェル男 │
キャリー │ 激痩せ女
貞子 ↓ フレディ
貧乳
レザフェに萌える方法。
一作めのラスト前でトラックのドアに切りつけるシーンでなんだが首かしげてる様に
なるレザフェに萌えるところから始めてみよう。
そうすると、転んで足を切ったりするレザフェがドジッ娘に見えてきて・・・イケる。
ウホッ!いい夢見たので報告。
フレさんが「J損がセクースしてるカップルを殺すのは気持ち良さを知らないからだ!」
とかなんとか理由つけて押し倒してた。じたばたしてるおにゃJ損が可愛かった…末期。
あーいい夢見た。ウホッ
284 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/11/23 12:54:06 ID:AEVRWnbW
げいめ
288 :
287:04/11/27 19:55:29 ID:RftsjdP7
間違えたので削除しまつ orz
よく見ると分類表にクージョがいる。
ヤッパたれ型の犬耳なんだろうなぁ。
さーてIT見ながらイクとしょいましょう。
もえもえ
291 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/12/09 23:20:47 ID:UtIXDMFP
子供かお前は
ほしゅ
293 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/12/15 23:36:40 ID:bhbNIORb
忘れないで
このスレを
294 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/12/24 11:18:18 ID:JmhHpOqj
hosyu
sssss
凄いスレだ。感動した。
hosyu
メタルジェイソンっていたよな確か頭部、右上半身、左下半身がメカになってる奴
・・・ジャクソンは?
(13日は金曜日 Part25)
>>300 ジェイソンと違って口が達者な奴の事かー
レザフェは兄貴に従順な妹属性でいいとおも
エプロンモエー
303 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:05/01/19 21:55:57 ID:8Gliq5QD
エプロンまだ見てない。見なければ。
今年の13金は5月に一度あるっきりだな
バレンタインが近づくと「血のバレンタイン」を思い出すよ。
308 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:05/01/26 03:15:52 ID:Bq8Pl5sc
このスレってSS書いてもいいの?
問題なければ土日あたりに、
少女ジェイdとジェイdママとのわいせつな文章を載せたいのだが・・・・・。
SSを読まない人からすれば、「長文ウザ」ってことになるしなー。
カマンカマン
1/2
純白のレースを幾重にも重ねた服を着て歩く少女。
左手にはクマのぬいぐるみ。右手には母の手。
少女が歩くたびにレースが、フリルが、ひらひらと舞う。
母親の趣味で強引に着せられたその服は動きにくく、
きついコルセットは少女の柔らかなはらわたを圧迫する。
(ママ……、苦しいよママ)
少女はそう母親に訴えるような視線を向けるが、そのコトを言葉にする術を知らない。
少女の名はジェイソン=ボーヒーズ。
他の子供よりもずっと小さな脳を持って産まれてきたのだ。
母親パメラはこの娘を異常なまでに溺愛し、子供の自由を奪うほどに着飾らせ、
あらゆる危険を遠ざけ、常に手元に置いて可愛がってきた。
それは本当に異常な愛し方だった。そう、とても異常で……。
2/3
ジェイソンとパメラはニュージャージー州の片田舎に住んでいる。
今、ちょうど二人は家についた所だ。
パメラが家に帰ってまず第一にするコトは、ジェイソンをベッドに仰向けに寝かすコトだ。
ジェイソンのスカートを脱がし、さらにスカートを膨らませるために入れたパニエも脱がせる。
「出してしまったの?」
そう言ってパメラはジェイソンのオムツのテープをビリビリとはがす。
オムツはずっしりと重たい。水気を含んだせいだろう。
パメラは濡れてしまったオムツを丸めてゴミ箱に捨てた。
ジェイソンは、まだ自分で尿意を制御できないのだ。
3/3
同い年の子供達はとっくにオネショもしなくなったと言うのに。
パメラはジェイソンの尿道口を指でなぞった。
「いつになったらオムツがはずせるのかしらね」
そのまま指を下にすべらせ、ジェイソンの桃色のひだをかきわける。
溜め息を吐くと、パメラは貪欲な赤い舌をジェイソンの未発達な性器にひたりとくっつけた。
一方、ジェイソンは死んだように動かない。屈辱を感じるほどの知性もなければ、快楽を感じるほどの痴性もないのだ。
ジェイソンが漏らしてしまった物を丁寧に舐め取ると、パメラは満足そうに顔を上げた。
「ジェイソン。私の、可愛い娘」
ジェイソンって本当はエロカワイイんだろ? 第一話 完
基本的に今後も一話完結でエロカワイイ女ジェイソンの小説をカいてイク予定です。
長文レスで迷惑をかけてしまったら申し訳ない。
GJ!
だが挿絵が欲しいところだな
txtにした方が・・・
318 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:05/02/06 23:31:59 ID:t5LfzmHR
剥いてみたら?
1/3
ジェイソンの知能は遅れていたが、それでも一般の小学校に通っていた。
子供達は残酷だ。頭の悪いジェイソンは真っ先にイジメの対象にされてしまった。
ジェイソンは頭の悪さに反比例した整った顔をしていた。
また、母親に無理矢理着させられた服はレースやフリルがふんだんに付いていて、まるで小さなお姫様だ。
このコトが女児達の嫉妬をかってしまい、ジェイソンは男児からも女児からもイジメられた。
ある日、男子が3人、ジェイソンを人気のない学校の倉庫の中へ放課後連れ込んだ。
「なぁ、本当にあるのか?」
「俺が知るかよ」
「だからこれから調べるんだろ」
彼らはあるコトを調べようとしていたのだ。
男なら誰もが昔疑問に思っていたコトである。
つまり、「女にチ○コはあるのか?」という疑問である。
2/3
男子二人がジェイソンを羽交い締めにし、体育用のマットの上に仰向けに押さえ付けた。
ジェイソンは怯えて抵抗したが、歯が立たなかった。
一人が両手をジェイソンの頭の上で押さえ込み、
もう一人はジェイソンの腹の上に乗り、両脚を立たせ、左右に押し開いた。
最後の一人が屈んで、ジェイソンの白いフリルの付いたスカートはね除けた。彼はペンライトを持っていた。
「何だこれは? オムツ?」
男子達はバカにしたように笑った。小学生にもなってオムツだなんて!
その厚ぼったいオムツを外す。テープが剥がされるビリビリという音を聞いて、ジェイソンは涙ぐんだ。
そして、ピンク色のジェイソンの女性器が晒された。少し湿っているのは排尿したせいだろう。
倉庫の中は薄暗い。ペンライトが点けられる。男子の悲鳴。
「グロッ! 気持ち悪りぃっ!」
「何だ? 僕にも見せて」
3/3
押さえ付ける役を交代し、順番にジェイソンの女性器を見ていく男子達。
まるで、サーカスの見せ物小屋の異形の者を見るかのような目だ。
「何だか口みたいだ」
「女のチ○コは皆こうなってるのか?」
「まさか! 俺の母さんや姉さんにこんなのがついてるわけないだろ。こいつだけこうなんだよ」
粘液にペンライトの光が反射して、テラテラとグロテスクに光っている。
ジェイソンはすでに泣いていた。羞恥というよりも、恐怖で。
「気持ち悪りぃ、気持ち悪りぃ!」
「こっちに来るな」
「股の間に口のある化け物女だ!」
男子達はジェイソンを罵ると、さっさと去っていった。
ジェイソンはオムツを剥ぎ取られ、スカートの下に下着の無いまま、泣きながら帰っていった。
ジェイソンって本当はエロカワイイんだろ? 第二話 完
(;´Д`)ハァハァ けしからん、もっとやれ
さて、今まで100人以上殺してきたジェイソンに罰を与えようと思う。
どんな刑を執行するか、皆で話し合おうじゃないか。
俺の提案だが、洋服売場の試着室の中にジェイソンを全裸で放置する刑はどうだ?
カーテンは閉めておくが、クツは持ち去ってしまおう。
客や店員が、いつカーテンを開けるんじゃないかとビクビクするジェイソン。
不意に尿意を感じて、トイレにも行けずに腰をくねらせて我慢するジェイソン。
ホッケーマスクの空気穴からは、ジェイソンの熱っぽくなった息が漏れだしている・・・。
ジェイソンは今まで殺してきた人の数だけ子供を産むべきだと思います。
刑の執行は俺がやります。
ここで冷静になって考えてみる
13金シリーズで「1」と「5」は
ジェイソン自身が人を殺してないから
ギリギリで100いかないような希ガス。
じゃあ何回ジェイソンタンをファックすればいいのでしょうか?
328 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:05/02/17 23:48:00 ID:QIKuL90n
フレディvsジェイソンの小説にジェイソンのプロフィールが載ってる。
それによると、総犠牲者数は127人と書いてある。
ジェイソンとフレディのプロフィール。
フレディも女バージョンにしたかったが、女ネタが思い付かず男のままで。
本名:ジェイソン=ボーヒーズ
身長:160cm
体重:47kg
主要凶器:鉈、巨乳、白痴
ファッション:ホッケーマスク、ふりふりの服、鎖、首輪、コルセットほか
コンプレックス:大きすぎる胸、母親のしつけ、友達のイジメ、若者のセックス、水
本名:フレディ=クルーガー
身長:170cm
体重:73kg
主要凶器:4本の鈎爪、舌技、バイアグラ
ファッション:赤と緑の縞のセーター、茶色の帽子、サオの根本に輪ゴム
コンプレックス:継父からのDV、小学校時代のイジメ、近所付き合い、貧弱なバターナイフ
>>328 ジェイソンXだと更に増えているんでしょうなぁw
あぁ、ジェイソン(SE)Xか。
宇宙ステーションみたいな所を間接的にだが壊したからなぁ。
ジェイソン(SE)Xの冒頭で、ジェイソンが研究所で
鎖に縛られてつかまってたシーンがあっただろ。
女ジェイソンで想像すると、ジェイソン(SE)Xってかなりエロいな。
こ、コルセットか!そう来たか!!GJ!!!
rヘ─、|l;;;;|
l;;.:;:゚; ./)]
と|;||y|||/
.〉:,〉;;〉
i;;;;),;;;)
映画板のスレより
2のジェイソン
>>407 女フレディだとこんな感じか?
本名:フレディ=クルーガー
身長:151cm
体重:???
主要武器:4本の鈎爪、夜のテクニック、美脚、セクハラ、偉そうな態度
ファッション:赤と緑の縞のセーター、茶色の帽子、寄せて上げるブラ
コンプレックス:継父からのDV、小学校時代のイジメ、近所付き合い、貧弱な体(主に胸)
女の体重わからん…痩せ型ということで
ジェイソンの声ってエロいよな。
フレジェイの時に、夢の中で水が怖くて子供の姿になった時、
ジェイソンの泣き声が女児のあえぎ声に聞こえた。
やっぱりジェイソンって本当はおにゃのこなんだな。
あの「ウウッ・・・。ウッ・・・」って声がたまらん
フレディのナイフ頭ン中入った時は「アッアアーアァーッ」って。
フレディ、ツメのお手入れは忘れちゃいけないぞ。
綺麗な血の色をしたマニキュアを忘れずに。
1/3
ジェイソンは同年代の女子から嫌われていた。
ジェイソンは白痴だ。にもかかわらず、人形のように整った顔をしている。
着ている服だって、ひらひらしたブリッコぶった服だ。
女子はジェイソンの頭の弱さをバカにすると同時に、
ジェイソンの見た目の可愛さに嫉妬していた。
そんな女子たちの中で、ジェイソンがもう学校に来られなくなるくらい酷いイジメを
しようという計画が立てられた。子供たちは残酷で節度を知らない。
彼女たちは、ジェイソンを放課後呼び出した。
「アンタってキモイ」
ふりふりした可愛らしいレースのスカートを無理に引っ張る。
ビリッと布地が裂ける音がした。
「ムカツクんだけどぉ」
数人の女子に取り囲まれて、ジェイソンはただ怯えるコトしか出来なかった。
2/3
ジェイソンは、女子特有のねちねちした陰険な罵声を浴びせられながら、
その可愛らしい服を剥ぎ取られていった。
全裸になったジェイソンを女子トイレまで引きずっていき、
トイレの洗面台に備え付けられたホースで水をかける。
ジェイソンがトイレの薄汚いタイルの床にへたり込むと、女子たちは「汚い」と笑った。
もう、そろそろ夕方だ。家に帰らなければ。女子たちは裸のジェイソンを校庭に連れ出した。
「私たち、もう家に帰らないと」
「貴女もお家に帰してあげるわよ」
ジェイソンは弱々しくコクンと頷いた。
女子たちは嫌らしい笑みを浮かべると、ジェイソンを付き飛ばした。
――トビラの開いた飼育小屋の中へ。汚い飼育小屋の床に倒れ込むジェイソン。
顔を上げると、外側からカギをかけられて閉まっているトビラが目に入った。
3/3
全裸のジェイソンの体に、動物たちの糞尿に汚れたドロがこびり付いている。
ジェイソンは寒さと怖さで震えている。
(朝になたら 誰か たすけきてくれる)
吐く息が白い。
(はだか いや。ママ はやく来て)
母親は、朝まで来なかった。
翌朝、ジェイソンは学校の保健室の女教師に発見され、
すぐに母親が学校に呼ばれた。
ジェイソンは、それからしばらく学校を休んだが、
また学校に来るようになった。
不登校になって母親を悲しませたくなかったからだ。
しかし、ジェイソンへの執拗なイジメは終わるコトはなかった。
ジェイソンって本当はエロカワイイんだろ? 第三話 完
GJ!
うわあああ背景イイ!!ファンになった!!
フレディVSジェイソンでさ、夢の世界でフレディがジェイソンの脳味噌に
ナイフ爪差し込むシーンがあるだろ。そのシーンを女体化改変。
ジェイソンは女体化するとエロくなるシーンが多いな。
少女はもがいたが、何もできなかった。
フレディは人差し指のナイフ爪を、ジェイソンの毛のないすべすべした下腹部に差し込んだ。
ただのおびえる少女と化したジェイソンは悲鳴をあげたが、
フレディはなおも深く指を入れ、ジェイソンの処女膜をズタズタにするまで、
ずんずんとその刃を押し込んでいく。
布袋ジェイソンGJ!
胸がでかいと動きにくそうだな。
フレディとジェイソン、おにゃのこAA。
, -‐- 、 っ
ノリノヾリリ っ __{二二}__ Cカップ以上の奴は氏ね!
(ル :゚∴゚リ ル゚∀゚#ル
と) ) )つ ミ{二ヽ:::::::::つ
ん、_ヽ ん、_ゝ
し'し' (_/ `J
>>353 ( д ) ゚ ゚
芸術的雰囲気かもしだしてます
>>355 GJ!
スカートの血の染みがエロス。
ふと思ったんだが、ジェイソンスレの絵って、
「エロ」とか「萌え」とか「ハァハァ」じゃなくて、
「エロス」とか「エロチシズム」とか「エロティック」って感じの絵が多いな。
357 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:05/03/16 12:18:16 ID:470uwO89
test
良い、凄く良い!
このスレの小説の第一話思いだしたよ。
お漏らしして、ママンにオムツ取り替えてもらってる話。
ssイイ!萌えるハァハァ。続きを…ハァハァハァハァ。
ジェイdの胸にふがふが埋もれながら眠りたい。いい夢見れそー
じぇいたん (;´Д`) ちんちん シュ シュ シュ ハァ ハァ ハァ
シュ シュ シュ シュ ハァ ハァ ハァ ハァ
シュ シュ シュ シュ ハァ ハァ ハァ ハァ・・
1/5
学校が夏休みに入るとサマーキャンプがある。
子供たちは意気揚々とバスに乗り込み、隣の席の子と楽しそうにふざけている。
ただ一人の少女を除いて。
ジェイソンは一人、一番前に座っていた。
こうして、憂鬱なサマーキャンプは始まった。
バスが、クリスタルレイクキャンプ場に到着した。
(ヤダな。ジェイソン 早く オウチ 帰るする)
ジェイソンの不安そうな目が、キャンプのバンガローを見上げた。
(オウチ 帰るして、ママに 会うしたい)
ジェイソンのそんなささやかな願いが、
11歳のこの夏、永遠に叶わなくなるのだった。
2/5
キャンプが始まり、数日が過ぎた。
男子数名が湖で釣りをしながら、ジェイソンのウワサをしていた。
「アイツの胸ってさぁ、牛みたいだよな」
「体育の時間のアイツ見たか?
超揺れてんのな」
「ジェイソンのが学校中で一番デカいんじゃないか?」
「そうだな、それに……顔も悪くないし」
そこに、女子生徒が二人通りかかった。
3/5
一人はクラス一の人気者の女子で、もう一人はその取り巻きだった。
「何言ってるの? あなた達、あの子のウワサ聞いた?」
美少女は声をひそめて、男子生徒たちにこう告げた。
彼女は前々から、ジェイソンの容姿に嫉妬いていたのだ。
「あの子って、凄く性格悪いんだからぁ。
男子の前では良い子ぶってるだけで、女子だけになると凄く意地悪なのよね。
クラスの女子全員のために、ちょっと懲りた方が良いんじゃないかしら」
美少女はそこで、小学生らしくない悩ましげな溜め息を男子に向けて送った。
4/5
その日、ジェイソンは湖のほとりを散歩していた。
友達がいないので、キャンプに来ても、一人で散歩するくらいしかするコトがないのだ。
その時だった。誰かが走ってきて、後ろから思いっきりジェイソンを突き飛ばしたのだ。
倒れたジェイソンの周りを数人のクラスメートが囲んだ。
「お前ってさぁ」
男子生徒が一人、口を開いた。
「クラスの女子全員を影でイジメてるんだって?」
それは先程の美少女の作り話であり、むしろ真実は全くの正反対なのだが。
ジェイソンは何が何だかわからず、ただ地面に座り込んで、黙っていた。
5/5
「やだわ、とぼけてる!」
美少女が大げさに被害者ぶった声を出した。
「自分のしたコトを白状しないつもりよ。
私たちイジメの犠牲者は泣き寝入りするしかないっていうの?」
ここで、美少女の取り巻きが、男子生徒たちに邪悪な提案をした。
「ねぇ、ジェイソンが悪事を白状するまで、
服を一枚ずつ剥ぎ取っていくのはどう?」
ジェイソンって本当はエロカワイイんだろ? 第四話 完
生殺し乙
371 :
名無したん(:2005/03/26(土) 10:19:12 ID:jNEoSqBD
本当に生殺しだ(;´Д`)ハァハァ! この先どうなっちゃうのか妄想とまんねーよ
乙です萌えですハァハァハァハァ…
372 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/03/27(日) 21:44:10 ID:+FdY3/0R
亀だがジェイソンタンVSフレディタンを見る。
脳内変換して巨乳VS貧乳の戦いにしたヤシ、手を上げろ。
>>373 そ の 手 を ど け ろ 。 GJだ!!
ところでおまいら、悪魔のいけにえのリメイク版「テキサス・チェーンソー」にハートマン軍曹が出てますた。
「よし、良く殺った! 家に来て従姉妹(レザフェタン)とファックしてもいいぞ!」と妄想した漏れはもう重症。
>373
(*´∀`*)おぱーいモミモミ!GJGJGJ!!
>自分は、ロリコンおやじvsロリータ少女に脳内変換した。
ノシ。というか自分は少年でも十分いけましたね。
ジェイdならなんでもいけちゃう廃人です OTL
バイソンって本当はおにゃのこだろ?
に見えた('A`)
シャドルー女体化キボソ
_{二∧}_
(゚∀゚#)
ミ{二 と ヽ ノ
//lヾヽゝ
(_/ ヽ_) ノノ
絵師が光臨するまで、そのままキタキタ踊りでお待ち下さい。
∧_∧ ♪
(゚∴゚: ) ノ
と と ヽ ー‐ ♪
ノ/〃ヽゞゝヽ
`、/ /
. (_ノJ
382 :
381:2005/04/04(月) 02:11:55 ID:/Y9Tn6S4
>381
神キター!!!!!!!!
やべみんなカワイイ…
>381
凄い。アメリカっぽい絵柄が好き。
元ネタのキャラの特徴を残しつつ、可愛いおにゃのこになってるね。
385 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/05(火) 21:24:28 ID:eYxQQAFs
うわー!うわー!
えぇモン見せてもらいましたGJ!
386 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/05(火) 21:53:38 ID:+L2BH6uS
おにゃのこって言い方まじきめえ
388 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/09(土) 10:57:24 ID:DQ0NRBT2
上げ!!保守しなくては・・・
389 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/13(水) 11:45:32 ID:pzvEguTj
ここは酷いイソターネ・・
13日の金曜日の映画で、若者たちがよくSEXしてるのは、
キャンプ場内に漂うおにゃのこジェイソンの♀フェロモンで興奮するから。
391 :
381:2005/04/16(土) 23:10:22 ID:iPSmQNRN
>391
ジェイソンもいいけど、フレディもいいな。
意外と胸大きい。
「スケベ表」 (AA板からのコピペ)
フレディ 長さ14cm 直径3cm
ジェイソン 長さ20cm 直径4.8cm
と言うことは、こうだな。
♀フレディ Aカップ(もしくはA未満)
♀ジェイソン D〜Fカップ
393 :
381:2005/04/17(日) 22:34:17 ID:Ip5yj92Z
>>392 フレディは可哀想な位貧乳な方が萌えるな
次描くときはA未満にするよ。
イメージ的には
ジェイソン 爆乳Gカップ
フレディ A未満だけど可哀想なんでA
マイケル 標準Cカップ
レザフェ Aカップ(ちょいプニ幼児体型)
チャッキー 人形にカップもクソも
イメージ的には
♀ジェイソン G〜 デカ女
♀フレディ A−〜A モデル体系
♀マイケル B〜C スタンダード
♀レザフェ F〜G ムチーリ
♀チャッキー 〜A 幼女
♀ピンヘッド B〜C ボディピアス入れまくり
♀IT C〜D ピエロ衣装
死のロングウォーク
ギャラティ×マクブリーズとかやってる人いないかな
「いいだろ、エミー」
「だめよ、マイケルが起きるわ」
「心配ないさ、寝てるよ、さっき見てきたから」
「やっぱり、ダメ。今日は悪魔が降りてくる日、ハロウインでしょう?
もっと別の楽しみ方があるんじゃない?」
カートはそれを聞いて、不満げにエイミーの肩から腕を離し、自分の膝に拳を軽く叩きつけた。
そんな子供っぽさは、エミーが愛らしく想うカートの長所の一つだった。
何でもかんでも本気にするんだから――、マイケルの方がまだこなれてるんじゃないかしら。
396 :
2/5:2005/04/19(火) 00:46:15 ID:Kly63tpC
「冗談よ、カート」
カートはきまり悪そうに笑いながら、エミーのブラウスの中に、
男の割には細くすらりとした手を挿し入れ、赤色のブラジャーを素早く外し、胸にゆっくりと手をかけた。
ディープキスの最中に二人はベッドに倒れこんだ。
向かい合って服を順番に脱がしていき、お互いまったく何も着けていない姿になった時には、
誰もマイケルのことなんて考えてはいなかった。
おそらく、世界中の誰だって。
397 :
3/5:2005/04/19(火) 00:47:18 ID:Kly63tpC
マイケルは扉の隙間からじっと見据えている。
何を?
マイケルにはそれが分からないのだ。
エミーの長い足が、まるで水中でもがいているように、
ばたばたと大きく跳ねているのが、扉の隙間から見えた。
喘ぎ声は互いにぶつかり合う力となって、ゆっくりと、時には激しく流れだした。
もう少し開いても、ばれないだろう――、マイケルは左手をそっと扉の端にかけ、
光が入らないように、音が漏れないように気を配って、
ほんの少し、エミーの体半分が見えるくらいまで扉を動かした。
398 :
4/5:2005/04/19(火) 00:48:26 ID:Kly63tpC
いつも優しく笑っていた姉の顔が苦しそうに、歪んでいる。
口をぱくぱくさせて、荒い息を吐いて、なんだ?まるで金魚みたいだ。
姉さんは裸になって、男の顔に覆いかぶさるようにお尻を乗せていて、
男は姉さんの股ぐらに顔を突っ込んで、舌でぺろぺろとやっている。
男の舌は姉さんの股の中心を、あまったクリームを舐めるように、丁寧になぞっていた。
姉さんの股の中心に何があるんだろう?
マイケルはじっと彼らの作業を見つめるが、分からない。
しばらくしてエミーが高い悲鳴を挙げ、身体を震わせた。
マイケルはぎょっとしてしまった。
399 :
5/5:2005/04/19(火) 00:49:37 ID:Kly63tpC
弟に痴態を観察されているのも知らず、
エミーは火照った頬をベッドに押しつけ、うつぶせになり目を閉じた。
姉の大きな尻が後ろ向きに突き出され、くたびれた犬のような格好になって、
マイケルは、何だかそれがやけに間抜けに思えるのだった。
二人とも裸で、こんな夜遅くに何をしているのだろう?
何かを必死にこらえているような男の顔がはっきりと見えた。
姉さんを後ろから抱きかかえて、腰を必死にグラインドさせている。
男の顔には見覚えがあった。いつもいつも、姉さんに会いに来る人だ。
そういえば、一緒に遊んだこともあったっけ。確か、トランプゲームをやった・・・。
今日は・・・ハロウイン。
400 :
ラスト:2005/04/19(火) 00:50:13 ID:Kly63tpC
(今日はハロウインなんだ!今日はハロウインなんだぞ!)
マイケルは無邪気な笑みを浮かべ、心の中で自らを奮い立たせる言葉を何回も繰り返した。
今日はハロウインなんだ!
ハロウインはマイケルにとって特別な日だった。
それもただのハロウインではなく、今年のハロウインは特別なものだ。
僕にとって特別な日なんだ、マイケルはそう思っていた。
ずっとずっと前から願い続けていた、僕の想いを爆発させる時が来たんだ。
マイケルはもう一度、何も知らない幼子のように笑った。
小さな右手に、白々と光る肉斬り包丁を握りながら。
おにゃのこフレディ、AAカップでブランド好きを希望。
誰かメタリックジェイソン描いてくれないかな
MS少女みたいな感じで
403 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/20(水) 05:39:55 ID:OyMhIUMA
あげ!
404 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/20(水) 05:53:45 ID:X6MOqBww
はぁ!
>>395-400 ハロウインのオープニングか>セクース中の実姉殺害
エロくないけど文章上手いね
この後マイケルは精神病院に行くんだよな・・・
ルーミス萌えだからマイケル女の子VSルーミス女の子きぼん
ドナルドプレザンス萌え化はハードル高すぎるな・・・
マイケル→幼女の頃から淫乱過ぎて実兄を犯しまくって精神病院に入院
20のハロウインの日を待ち精神病院から脱走、不法侵入して逆レイプしまくり
属性 兄弟萌え 名器・悪魔のマムコを持つ 何度イッても蘇る絶倫
ルーミス→マイケルの美人主治医 クールで分析力があるが稀に暴走
夫と離婚し欲求不満気味
脱走したマイケルを追い続けエッチな戦いを繰り広げる
レザフェ→ちょっと頭の弱いエッチでドジな女の子。
セクースの才能は高いが、まだまだ勉強中。
お母さんに「責め方が甘いのよ!」と怒られる毎日。
照れ屋。最近好きな男の子ができたらしいが、
バレるとみんなによってたかって犯されてしまうので隠している。
おねえさん→細身のサド女。SMプレイや言葉責めが得意。
神の足コキ。超淫乱で、すぐ暴走する。
レザフェの面倒をよく見ている。
おかあさん→レザフェ一家をまとめる美人なお母さん。
男の弱い部分を知り尽くしている。
テキサスの娼婦コンテストで優勝。
おばあさん→昔は絶世の美女だった。
3時間で100人の男をいかせた性戯の持ち主。
おじいさん→レザフェ一家の女とやりまくって既にミイラ化。
1/4
男子生徒が後ろから手の平で、ジェイソンの頭を乱暴に押した。
ジェイソンは地面にドサリと倒れ、純白のレースが土に汚れる。
「ジェイソンは学校で、私のありもしない悪口を言いふらしたのよ」
それは全くのウソだ。友人が一人もいないジェイソンが人の悪評を立てられるわけがない。
ジェイソンはおびえながら首を横に振った。
「ウソをついてるわっ」
その声を合図に、男子生徒がジェイソンの白いストッキングを引き裂くように脱がした。
ストッキングを留めていたガーターベルトの留め具が壊れ、ぷちんと跳ね飛んだ。
「ジェイソンは放課後、いつも私のクツを隠したわ」
いつもクツを隠されて泣いていたのはジェイソンの方だった。
ジェイソンは首を横に振った。目には涙が光っている。
「自分のしたコトも忘れちゃったの? バカな子」
男子生徒はジェイソンの細い胴に巻き付くコルセットを剥ぎ取ろうとしたが、
コルセットの外し方もわからなければ、ビリビリと簡単に破れるような代物でもなかった。
2/4
そこで一人の男子が、ジェイソンの白いレースに覆われた胸元に乱暴に手を伸ばすと、
力任せにワンピースの胸元を引き裂いたのだ。
そしてやはりワンピースと同じように白いレースのついた下着が、同級生たちに晒された。
引き裂かれてボロボロになった服から覗く純白の下着から、今にも
柔らかくふっくらしたジェイソンの乳肉がこぼれ出しそうだった。
「貴女は私のお金を盗んだのよね」
こう言い放ったのは、クラスで人気者の美少女だった。
これもありもしない出来事だった。
ジェイソンはまた首を横に振った。
「恥知らず」
美少女は冷たくジェイソンを見下ろしてつぶやくと、
仲間たちに振り返って笑いながら問いかけた。
「ねぇジェイソンはとんだ恥知らずよ。
羞恥心の無い人には、当然下着なんて必要無いと思わない?」
3/4
ジェイソンが身構える間もなく、男子生徒たちの手がジェイソンの体中にまとわりついた。
ある者は脚の付け根をまさぐり、別の者は後ろからジェイソンを羽交い締めにした。
思春期の男児の生々しさを持った息が大きくなるに連れて、
ジェイソンの服はどんどん剥ぎ取られていった。
そして、一人の男子の手がズロースにかかった時、
恐怖に耐えきれなくなったジェイソンが、勢い良く立ち上がり
自分を取り囲んでいるクラスメイトの輪を突破した。
「そんなみっともない格好でどこに行くのよ」
少女たちは、はだけた大きな胸を揺らしながら苦しそうに走るノロマなジェイソンをあざ笑った。
「痴女! 痴女!」
ジェイソンを罵りながら、よたよたと逃げ惑うジェイソンを追いかけ回す。
4/4
――理由は誰にもわからない。
水に飛び込んで逃げようと思ったのか、
誤って足をすべらせて落ちたのか、
イジメを苦にして命を絶とうかとしたのか。
ただ一つわかったいるのは、追いかけられたジェイソンが
湖に落ち、そしてそのまま沈んだままだったと言うコトだけだ。
その後、数々の死人を出すクリスタルレイクキャンプ場。
皮肉にも、最初の犠牲者は後の殺人鬼本人だった。
ジェイソンって本当はエロカワイイんだろ? 第五話 完
GJ! 乙!
神キテターーー!GJ!!GJ!!
クラスの人気者の美少女(性悪)に虐げられるジェイソン…
男にやられるより興奮するよ
萌えすぎて卒倒!
乙でした!!
乙。
この後の展開が楽しみだ。これからジェイソンはどうなるのだろう
うお・・・おまいらの妄想力には頭が下がる・・・
ジェイソンもたいがいだがレザフェなんかハードル高すぎだぞ
レザーたんはどう見ても可愛いだろう。
俺のオーラ力による変換
レザフェタンは肉屋でコロッケ作っている幼女テイストの17歳
んで、叔父さんがコロッケ一筋40年のハートマン軍曹。
「よし!! 良い出来た!!! 家に来て姪っ子とファックしてもいいぞ!!」
「Sir!!! Yes sir!!!」
んで吊るされる、と。
ワロタ
419 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/24(日) 22:12:39 ID:5sg+9WL7
GJ!!
フレディの絵に貧乳と書かれていてワロタ。
>418
珍しい茶髪、素朴っぽいジェイdにハァハァしますた。
汚してやりたいぞ(;´3`)ハァハァ
やっぱ381たんのフレディが凄い・・・
元ネタの雰囲気を残しすぎず消し去らず
424 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/27(水) 23:00:14 ID:X2S7rd3/
425 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/04/30(土) 08:59:37 ID:eUyghZvv
うちあげ
男ジェイソンは凄い怪力だ。首なんか絞められたら、ひとたまりもなく昇天だ。
女ジェイソンは割と非力だ。でも、きゅっと締められたら、男たちはひとたまりもなく昇天だ。
ヤヴァい、この狭いジャンルにハマりそうな自分がいる。
うぷってみたいけど、絵心のない自分が描いていいものやら…。
大丈夫だ。絵は上手い、下手じゃない。
大切なのは心意気だ。
絵心が無かろうがペンタブが無かろうが情熱が伝わってくれば良い。
絵が苦手なら、短い小説や簡単なAAや女ジェイソンの面白エロいネタレスとかどう?
絵を描きたいのなら応援してるぞ。
ジェイソンジャンルは供給が少ないから、絵は結構歓迎される。
430 :
427:2005/05/01(日) 02:55:07 ID:XuCg8jHf
ありがとう。ちょっとばんがってみます。
431 :
427:2005/05/01(日) 07:11:48 ID:XuCg8jHf
どこが絵心がないと言うんだ! 上手じゃないか、GJ!
絵もキレイだし、フレディもかわいいぞ。
>>431 あたらしき かみの そんざいだ !!!
おー、ビッチくさいとこがまたグー!
次はジェイたんキボンヌとか言ってみる
435 :
427:2005/05/02(月) 00:56:32 ID:2QqSaKd+
うへぁ、こんな絵でも褒めてくれるとは思わなかった。
ありがとう、ここは良スレですね。
また描きたいと思います。
13金見ながら正座してお待ちしております
そういや来週ですなぁ
そして来月の13日はお誕生日ですなあ
動物好きな、女の子らしい一面を持ち合わせた女ジェイソン。
たしか、映画で足下に親しげに近付いてきた小型犬を殺さなかったんだよな?
FvsJの映画パンフレットの後ろの方にある、ジェイソンの部屋の写真。
よく見ると小さい馬の置物やらテントウムシ(?)のオモチャやらが置いてある。子供部屋らしい。
赤い縁取りのある麦わら帽子もある。ほー、これは女の子に似合いそうだな。
やっぱり、ジェイソンって本当はおにゃのこだろ?
427タンマダー? チンチン
444 :
427:2005/05/13(金) 03:22:14 ID:Vt23gf2D
うおっ、神きてる!?朝からええもん見た!
さりげに巨乳でかわいいジェイタンですのう(*´Д`)ハァハァ
線のまとまり具合や胸の形とかかなりツボった。
つーか、これで絵心ないとか言って絶対ウソでしょ。
446 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/05/13(金) 19:56:54 ID:SkYX8RuM
13金age
447 :
418:2005/05/13(金) 20:22:31 ID:ZoPuH9ud
この野郎萌えたじゃないか。
449 :
381:2005/05/14(土) 00:11:59 ID:olkzVOo6
今年最後の13金が終わってしまったね
バカ野郎悲しんでる場合か!
来月はお誕生日だぞ!
427タンのJd絵 味 噌 捏 ネ ターーーーーーー!!
再うぷを激しくキボン(つд`)
流れたっていうより消したみたいね
再うぷしてくれるのを待とうorz
454 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/05/14(土) 23:18:12 ID:MC4RBMqm
VS繋がりで、えいりあんたんとぷれでたーたんのネタもキボン。
それはそうとJd誕生日おめでとう。
ヴァンパイアたんとゾンビたんも忘れるな
>>456 すんません素で間違えました御免なさい。
だから6月13日には、是非とも自分の家まで
出張してくださいジェイsうわ何だお前フレd亜qw背drfgtひゅじこlp;:@「
ところで俺は思ったんだが、おまいらの脳内のジェイタンフレタンは一体誰の声でやってるか知りたくなった。
因みに漏れは
ジェイタン:水樹奈々
フレタン:かかずゆみ
レザフェタン:金丸日向子
貞子タン:田村ゆかり
で、年中漫才やってるんだが、俺は頭がおかしいのだろうか?
ごめん、全然わかんない。
フレディはロバートイングランドの声が
はまり過ぎて吹き替えだと萎える
女体化するとハスキーボイスだろう
♀フレディには是非
ヒステリックに高笑いして欲しい。
あぁ、うん、それは何か解るよ。
バイブとローター装備しながら死のロングウォーク・・・
427タン再ウプキボンヌ……(´・ω・`)
俺はティンコが無くて乳が有るくらいの女体化で満足なのでいっそ声はそのままでも十分だ。
レディはお喋りだからなあ
468 :
427:2005/05/21(土) 23:48:43 ID:w8UIlIvW
469 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/05/22(日) 03:03:00 ID:EA9Wjsno
何だよ可愛いじゃないか馬鹿野朗!自信持て!
やっと再UPキタ━━(T∀T)━━━!!
がっかりだなんてとんでもない!
これであと10年は戦えるよ!
ウェーーーーイ!
GJ!
473 :
427:2005/05/23(月) 01:41:32 ID:3IYyUQ/y
スレちがいかどうかは微妙だけどGJだから消さなくてよし!w
427タンの絵は個人的にツボなのでもっともっと色々なものを描いてほすぃ
475 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/05/23(月) 15:50:27 ID:F/CuazOa
宇宙人キタァー!パンチラ!尻尾! (*゚∀゚)=3=3
>>473GJ!
>>473 うおお!エイリたんとプレデたんじゃないか!
可愛えーーー!
>477
絵も素敵だし、発想も良い!
ロボは古い
>>477 GJ!
ロボジェイdがいつの間にか自我を持って
中のおにゃのこと良い雰囲気になったりしたら更に萌える。
ラピュタみたいになったらどうする?
484 :
477:2005/06/01(水) 07:03:53 ID:BQtk0Jn1
トミー(完結編)のショタ系で誰か創作きぼん
女ジェイソンVS各シリーズヒロインみたいなのもいいなあ
ショタっ子トミーか
それもいいな
四ヶ月ぶりにこのスレにやって来た、ザ・フォッグな御れが488ゲット。
とにかくここが生き延びてて良かった。
保守ついでに
ジェイdを今DVDで最初から見ているわけだが・・・。
ジェイdY ジェイdは生きていた! で貴方思いっきり水ン中入ってるじゃないですか。
頑張ったんだね、ジェイd頑張ったんだね。・゚・(ノД`)・゚・。
ジェイソン頑張って水に入る。
↓
やっぱり怖くなって水からあがる。
↓
「お嬢さん、シャツが透けてますよ」
うほ 想像して思わず・・・
492 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/06/10(金) 18:23:22 ID:P4cdxjPu
問題はその後だ。
照れ隠しに大殺戮?
んで、その後に「またやっちゃった」とか言うのか?
萌えるのも命がけだな
>>495 かなり親密になってくれないと彼女のママンに同棲許可を出して貰えませぬ。
497 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/06/12(日) 23:59:52 ID:IDFTzd+2
ジェイソンお誕生日おめでとう!!
6月13日はジェイソンたんの誕生日か!
なにプレゼントしたら喜ぶかな?やっぱおにゅーのチェーンソーとか斧?
499 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/06/13(月) 02:23:55 ID:NLp0B886
チェーンソーはJd使った事が無いよ。鉈はママンの思い出の品だよ。
ITの性別は女だが萌えない
というかITには11歳女1男6のセックスシーンがある
まあやるのは一人ずつだけど
つーかチェーンソーを持って良いのはレザフェとアッシュだけだ
今日久々にはらわた3見たよ やっぱりアッシュカッコイイ…
はらわたの続編はちゃんと出すとライミも言っていたから期待
ジェイdが唯一使った電気関係の武器は
芝刈り機(ジェイdVS超能力少女編)
ジェイd取り合えず全部見終わった。(つД`)ヤットオワッタヨ、ママン。
取りあえずジェイdシリーズで面白かったのは1・3・6・X、糞だったのは5・9。
ジェイdが変な化け物扱いになっているのは非常に頂けませんですた。
お嬢の誕生日かあ、おめでとう
昨日のスピーシーズを見て、
彼女も仲間入りになるのかと考えてみたりした
504 :
381:2005/06/13(月) 23:53:03 ID:R+5aRqov
>>500 流石に映像化はできなかったな>子供同士のセクース
○どもりのビル(リーダーの風格を持つハンサムガイ、後にホラー小説家)
○ビービー・リッチー(めがねのひょうきん者、後に売れっ子芸人)
○ハウスタック・ベン(ダム作りの名人のでぶっちょ、後に有名建築家)
○脳内喘息持ちエディ(マミーの過保護に頭を悩ませる、後にリムジン会社経営)
○バードウォッチング・スタン(現実主義者のユダヤ人、後に市場調査業者)
○写真収集・歴史好きマイク(物静かな黒人、後に図書館司書)
○DVされまくりベヴァリー(超美人、後にデザイナー)
ITのペニーワイズも女で萌え化できると思う
ピエロだし
萌え殺す気かこの野郎ォーーーーッ!!
ジェイソンは
本当に
ロリだ
な
>>504 イイ!!
おにゃのこジェイソンもやはり顔の隠れてる部分が多い方が萌える(*´д`)
そんなおまいらに朗報だ。
TX木曜洋画劇場でジェイdVSフレデーがやるみたいですよ。
>>504 13金公式HPに送ってみたら?結構ウケるかも
515 :
381:2005/06/26(日) 16:28:12 ID:EV1NS70i
>>514 公式に送るなんて畏れ多い!
ここでヒッソリうpしときます
>>509 なんかドクロちゃんな気がするのは俺だけか?
>>516 ♪何でも殺れちゃうチェーンソー かみごろし〜
518 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/07/03(日) 19:46:46 ID:1FVjxIAd
ジョンソン
TX木曜洋画劇場でジェイdVSフレデーが来ますよ。
舞うジェイdのきょぬー、踊るフレデーのひんぬ(ry
520 :
381:2005/07/07(木) 20:49:43 ID:Y4TaCwJC
>>520 何てプリティな予告!! GJ!!!
現在実況がすごい事になってますよ。
フレディは男の子が大好き
地上波終了!! 楽しかった!!
>>520 この絵みたいな二人なら夢に出てこようがキャンプに乱入してこようが許せる
525 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/07/08(金) 01:36:44 ID:n3jyHFXl
ちなみにモノホンの予告も結構プリティだったww
>>520 フレディの挑戦的な表情と
ジェイソンの半開きの口元が対照的で好きだ。
ほしゅ
ちんちんしゅっしゅ
ジェイソンVSジャクソン
タイソンVSフレディ
フレディVSウォーズマン
ウォーズ「スクリュードライバー!」
フレディ「・・・なにそれ ふざけてるの?」
ウォーズ「ウギャア キン肉マーン!」
ベイダーVSウォーズマン
534 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/07/20(水) 12:45:20 ID:/M9dm8I9
FvsJのノベライズでのジェイソンの一人称が「おれ」の件について
535 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/07/20(水) 13:54:30 ID:SKetHbDO
触れに触発されて悪ぶってみたんですよ。
_, ,_
(∴●|●) スコーン
∠二i=⊂彡 ヽ(・/ /∀・)ノ
何そのジェイソン
ふざけてるの?
∧ ∧
(∴●|●) ねこみみ
ジャクソンたんがいたらどんな性格だろう
・おしゃべり
・優しい
・彼氏がいる
・嫌々人殺しをする
大体こんな感じかな?
ジャクソン可愛いよジャクソン
13日は金曜日パート25 ジャクソン倫敦へ
誰かジャクソン 描 か な い か
土用のじぇいそんたんの日
このスレ過疎ってきたね
夏こそホラー・スプラッタ映画の季節なのにな
ジャクソン描いてみようと思って
ビデオ探しにレンタル屋ハシゴしたけど見つからん・・・
ネット漁ってもロクな資料が無い。
「ジャクソン倫敦へ」見た事ある人、
簡単でいいのでジャクソンの容姿・性格・武器など教えておくれ!
なにげに小綺麗な紳士服。
読書家で知的。
劇中で盲目女性の恋人ができる。
現実世界のテレビの前で見ている我々が、殺しを求めているから
殺さなければならない。それ故に人を殺し続ける。
そして最後に劇場の前で、自分の映画の続編
パート26公開を知って絶望する。
Amazonのわけわからんレビューより。
じぇいそんたんってビートかトゥデイ乗ってるよな
ホラー・スプラッタ映画のパチモノ全部揃えたいんだけど・・・
全然見つからないorz
こんなことなら潰れたビデオ屋にあったエロム街の悪夢、借りてコピーしとくんだった。
>>550 エロム街どんな話だったか覚えてる?
今買うか悩んでるんだが
「もっと腰をフレディ」にテラワロス
552 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/04(木) 16:49:52 ID:Q/Kef+lc
おれの近所にはジェイソンもジェイソンZも地獄のフライデーもあるのに
13日は金曜日だけ無いという悲しさ。エルム街のパロディはひとつもない。
553 :
550:2005/08/07(日) 01:37:47 ID:0s1MAqux
>>551 いや、借りてないんだよ。当時高校生だったし親の目が気になってねorz
ビデオ屋に行く度同じ場所で必ず睨めっこする、挙動不審な客ですたw
>今買うか悩んでるんだが
是 非 買 っ て く だ さ い !
そしてもし「クズ映画だ!金返せ!」と思ったら迷わずネットオークションに出してください。
少なくとも俺は買う。
>>552 羨ましい。よくそんなに揃ってるね。
それとも俺が住んでいる所が田舎過ぎるのだろうか・・・
ジャクソンは面白いらしいね。買おうかな。
レディ・ジェイソンも面白そうだ。
>>557 (゚∀゚)人(´∀`)
ボクっ娘・巨乳・ショートだよな!?
レザーフェイスたんはお裁縫が得意な家庭的な娘……
指に針を刺してしまったりしながら一生懸命やってる不器用レザーたんも萌える。
キャンディマンたんは物凄く悲惨な過去を持っている…
特技は…ハチ召喚ぐらい?
562 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/14(日) 08:27:54 ID:0A96FfMx
まだ人っているんすか?
いたら絵を描かないわけでもないけれど
♂フレディが♀ジェイソンを監禁ってシチュもいいな
フレディならありそうだし
563 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/14(日) 09:05:36 ID:3WKujdiZ
ヤンキースのジェイソン・ジアンビーか
ジェイソンたんから見たらトミー君はどんな存在なんだろうか。
一回だけ話題が出てたが、その後はほとんど何もない。
唯一二度以上登場したキャラだけにほっとくのは惜しい気がする。
>>547 本編は見たことないんだが、確かXのDVDの特典映像の
冒頭にホッケーマスクが次々と出て来るんだが、
その中にジャクソンのマスクがあったと思う。
ジェイソンのポツポツと穴が開いてるんじゃなくて
マスク全体を昭和ガメラのような縦横の線で区切っており、
丸くなく四角い穴だった気がする。
多分惚れているんだよ。墓穴の中からも飛び出してきただろう。
頑張って水にも入った。彼の為に。
>>565 なるほど。
じゃ、実際フレディよりもトミーに虐められたのかも知れんな。
>5のパッケージ
そうそう、ジャクソンて目元がこう窪んでる感じだよね。
このビデオがジャクソン公開前にリリースされたなら
ジャクソンは普通にパロディ、ジャクソン公開後ならば
本家がパロディを模倣してるな。
訂正
虐められたのかも→虐められたいのかも
つーかジェイソンは水が嫌いと入っても現実では克服しているんだよなぁ。
そうだよねぇ…
VSの小説じゃあ、現実世界の水は何ともないって事になってたし。
…ハッ!じゃあ8は夢物語だったのか?
つまり、実質的に無かった事にされる作品は8だったのか!?
>>562 ♂フレディが♀ジェイソンを監禁、良いシチュだな。
この場合やっぱジェイソンは子供時代の巨乳ロリ少女か?
俺は♀フレディが♀ジェイソンを幼女にしたのはいいが、途中で泣かれて仕方なく育てるハメに・・・。
ひょんな事から一緒に住むことになりますた的展開を妄想した。orz<ナニニウエテルンダヨ、モレハ・・・。
572 :
562:2005/08/15(月) 09:40:41 ID:HqoKjmsn
573 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/15(月) 11:45:00 ID:HqoKjmsn
おれは裸で作業着(かオーバーオール)だなぁ
576 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/15(月) 17:43:47 ID:HqoKjmsn
でも以外とジェイソン受けサイトって多いよな
何回も見たことがある
>>575 裸にオーバーオールテラモエス。
「エロ夢街の悪夢」ヤフオクで入手した。
あとは届くのを待つのみだ。
578 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/15(月) 21:05:14 ID:HqoKjmsn
ほほぅ・・エロ夢街の悪夢をたのんだのか
しかしホラー映画としたら怖くないんだよね;
nevadaと伽羅がかぶってる。
581 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/16(火) 10:27:01 ID:fSHgG4r6
>>580 なんだか楽しそうですな
ナタと銃使ってフレディにガン=カタで挑むジェイソン想像しちゃった
583 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/17(水) 09:44:45 ID:YY+Ve4dE
やばい・・フレディとジェイソンが××××してる夢を見てしまった・・
どこまで病んでんだよ俺
584 :
580:2005/08/17(水) 13:54:15 ID:e3+e769b
ヴァーミリオンて何だすか
587 :
571:2005/08/17(水) 22:17:03 ID:qH7qZMJq
>>572 もっと詳しくと言われても・・・。
取りあえず小さなおにゃのこになってしまったジェイソンたん、♀フレディがウェーハッハッハと言いながら寄ってきたはいいが泣かれてしまう。
何とか泣き止ませようとするが一向に泣き止まず、しょうがないので元に戻す事に・・・。
「・・・戻んないじゃん。」
マジで焦る♀フレディ。そうこうしている内に泣き出すジェイソンたん。
「あー!! 煩い煩い!! アンタが元に戻るまで休戦!! 分かったら泣き止む、OK!?」
「・・・・うん。」
こうしてジェイソンたんを元に戻すべく、ひょんな事から一緒に住む事になりますた、と。
なんつー話だ、オイorz、
588 :
580:2005/08/17(水) 22:22:32 ID:X8nxi+ub
ちょっと待て。それ凄く萌えるじゃないですか。
589 :
381:2005/08/17(水) 22:24:44 ID:mIrEeL7v
>>584 楽しそうだなw フレディVSジェイソン本編みたいなノリGJ!!
何だかスレが久々に盛り上がっててヤッホホイ!
ジャクソンの詳細教えてくれた人達ありがとう
中古ビデオ屋も回ってみたけど結局ビデオ見つからず、
情報+脳内イメージのみで描いたジャクソン置いときます。
倫敦の霧の中に消えていくジャクソン
ttp://akm.cx/2d2/img/9771.jpg 本編未見なんで、実物とイメージ合わなかったらすまんよ
590 :
580:2005/08/17(水) 22:29:24 ID:X8nxi+ub
何だかドラマを感じる絵ですね。
ジャクソンの悲しさとか色んなモンが伝わってくる。
591 :
381:2005/08/17(水) 22:30:02 ID:mIrEeL7v
>>587 書き込んでる間に神舞い降りとったー!
そのシチュエーション萌え過ぎですよ
フレディはお母さんと言うよりお姉さんっぽいな。
, -‐- 、
ノリノヾリリ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(ル :゚∀゚リ< なんでほたるしんでしまうん?
と) ) )つ \_______
ん、_ヽ
し'し'
__{二二}__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ル#゚∀゚ル< これドロップちゃうで!おはじきやぁ!
ミ{二ヽ:::::::::つ \_______
ん、_ゝ
(_/ `J
593 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/17(水) 23:27:47 ID:GLuwzzpQ
>>589 グッド
ここって18禁小説とか書いていいの?
21歳未満はNGの板だから書いてもヨロシ
595 :
593:2005/08/17(水) 23:36:03 ID:GLuwzzpQ
596 :
595:2005/08/17(水) 23:38:08 ID:GLuwzzpQ
やはり相手のフレディは♀のほうがいいのか?♂のほうがいいのか・・?
597 :
571:2005/08/17(水) 23:44:25 ID:qH7qZMJq
>>596 任せるついでにsage進行で頼む。
>>588 >>591 マジっすか!?
というよりね、俺の脳内じゃそれとか学園モノとかパロディとか、物凄い展開になってるのですよ。
おかげで一人の時でも寂しくない・・・('A`)
598 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/18(木) 00:02:20 ID:GLuwzzpQ
>>597 い、いいなぁ!想像力豊かで、俺はそんなに想像力ないからうまく表現できないorz
改めておまいらの脳内ジェイ子とフレ子を言い合ってみないか
因みに漏れは・・
フレディ
強気 胸ナッシング スマート 茶髪 顔などのやけどにコンプレックスありそう
マシンガントーク 隠語連発
ジェイソン
背が高い 胸デカでもおさえてる マスクは勿論顔全面に 白髪
ぼろぼろの服 無口 無表情
ほとんどオフィシャル・・・orz
600 :
580:2005/08/18(木) 13:33:28 ID:CN22Qdc0
フレディ
金髪、青目、ひんぬ、多分ツンデレ、ショタ大好き
色んな国の色んな夢の中を旅してる。ショタを見つけては食いまくる
銃器?そんなん使わん。己のナイフのみ。
ジェイソン
白髪、赤目、ひんぬ、マスクは髪留め代わりw
ただ森の中をうろついている危なっかしい殺し屋。
銃器?普通に使う。殺す為なら何も躊躇う事ない。
こんぐらいしか決めてないなぁ
フレディ
AAカップ、金髪クセッ毛、華奢、火傷の痕とと貧乳がコンプレックス。
ブランド大好きコギャル思考。
ジェイソン
茶髪ロング、マスクは顔全体
ジェイソンがあまり思いつかない。
あ、エロム街の悪夢届いたよ。
痕ととってなんだ_| ̄|○
後でいいからエロム街の感想を聞かせて
火傷コンプレックスナカーマ
(´・ω・)人(・ω・`)
605 :
381:2005/08/20(土) 02:43:30 ID:ZfUUQ7wC
眠れないんでフレジェイ脳内設定綴ってみた。
フレディ
149cm 36kg B72W52H78 小柄・痩せ型・貧乳(A未満) 外見は22歳前後
金髪直毛・短めのおかっぱ 灰色がかった薄い緑の目 色白 右半身に火傷
茶色の帽子・赤緑の縞セーターに黒のホットパンツ・黒のガーターストッキングに茶ブーツ
ジョーク好きでおしゃべりで人を口汚く罵る性悪Bitch!な快楽殺人鬼。
獲物は小さな男の子。たまに女の子も
気が向くと成人男性も狩る。気に入った男は勿論犯してから殺る(好きな体位は騎乗位)
コンプレックスは小柄・貧乳である事と自身の生い立ち
(母親が精神病患者に集団レイプされて出来た子である事、養夫から受けた性的虐待)
これがトラウマになっていて、強姦される・妊娠する事を非常に恐れる。
夢の世界では無敵だが、現実世界では結構非力。
嫌いなものは巨乳と中出し
606 :
381:2005/08/20(土) 02:44:36 ID:ZfUUQ7wC
ジェイソン
182cm 66kg B110W67H99 大柄・ムチムチ・巨乳(Gカップ) 外見は20歳前後
緩いウェーブのかかった茶髪・伸び放題で腰まで届くロングヘヤー 暗い青目 おでこのあたりに腫れ・ただれ
下半分が欠けた傷だらけのホッケーマスク・ぼろぼろのロリータ服の残骸の上に男物のシャツ
ママからもらったリボンを、今も髪に結んで大切にしている。
無口・無表情。(長い一人きりの生活で言葉の発し方を忘れている) 頭の弱い可哀想な子。
ママが世界の全て。今もママを探して森を彷徨っている。
獲物は阿呆な若者・セックル中の男女。子供は殺さない(いじめっこ以外)
コンプレックスは額の腫れ・ただれと巨乳。いじめられた過去がトラウマ(よく夢に見ておねしょする)
SEX・性的な事柄に激しい嫌悪・恐怖を感じる。しかし性的な知識は無いのでますます混乱
勿論鉄壁の処女。精神年齢は八才位。
嫌いなものはいじめっことチンポ(形が怖いらしい)
体重・スリーサイズは適当なんで突っ込みは勘弁して
おk
>>603 見たよ。
エロム街フレディは巨根で早漏。
エルム街見てるヤシなら笑い所沢山なので話の種に見てみるのも良いかも。
609 :
571:2005/08/22(月) 10:22:44 ID:2wRYPAXh
結局自宅へ連れて戻る♀フレタン。細かい事はまた明日考える事にして、まずは一緒にお風呂に入る事に。
「おふろいや〜!」
「ダメダメ、ちゃんと入らないと汚いぞ。」
「やだ〜!」
ダダをこねる幼ジェイトン、半ば無理矢理脱がした時、驚愕の事実が!?
ぽい〜ん
「ちょwwwwwwwおまwwwwww胸デカwwwwwwwwww」
最強の巨乳美少女殺人鬼、幼い時から発達していた事にマジで凹む♀フレタン。そんなこんなで幼ジェイトンと一緒にお風呂へ。
「まま〜。」
「ちょ、ママって、コラコラコラ! おっぱい触・・・、」
ちうちう・・・
「やぁン、アタシはママじゃ・・・、んっ・・・。」
初めて子供におっぱいを吸われた♀フレタン。何だかくすぐったいけど気持ち良かった、のか?
ダメ、仕事明けはマジ限界ッスorz
611 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/23(火) 12:14:20 ID:f+jm+cx+
保守
612 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/26(金) 12:47:59 ID:bh0BPFvC
保守
マイケル
165cm 54kg B85W56H86 やや大柄・ややグラマー・Cカップ 外見は20歳前後
金髪やや癖毛 白人 姿勢がよい 黒のレザージャケット 黒のパンツ すけきよマスク
無口。獲物を陰から除いてハァハァしている。喘ぎ声できづかれること多し。
獲物は親族(主に、おい。ショタ)。たまに女の子も。プレイ中も無口で相手の弱い部分を確実に責め続ける。
テクがすばらしく、ちんちんから血が出ても許してくれない。幼女にして淫乱、絶倫。
8歳で兄を逆レイプして殺し精神病院に送られる。ライバルのルーミス女医(32)が苦手。
例
「マイケルおねえちゃん・・・いくっ・・あっ・・・あっっ!!」
10歳のエイムは紅潮した頬をひきつらせながら、小さな肉棒からどくどくとスペルマを吐き出した。
それでもマイケルは手を緩めない。巧みに少年の欲望の塊をさすると、それはすぐに大きくなってきた。
「・・・もう・・・だめ・・・あっ!」
マイケルの舌先が亀頭の頭頂部にある入り口を触れるか触れないかの強さで不規則に刺激しはじめる。
舌が触れるたび、少年の肉棒はびくんと震えて、嬉しがっているようにも見えた。
「だめ、もうでないよっ、おねえちゃ!?」
エイムの哀願が届く前に、マイケルの人差し指は既に少年のアナルにつきたてられていた。
「えっ!あっ!そんな・・・とこ・・・!」
指は規則的な動きを繰り返し、少年の発達しきっていない前立腺を刺激する。。
「あっ、すごいっ・・・おねえちゃん!また出る!出るッッ!!」
>>406の設定でレザフェ
「みんな、お夕飯の時間よ!早く集まりなさい!」
おかさんの一声で、レザーは目を覚まし、ベッドから跳ね起きて駆け足で食卓へ向かった。
おかさんの作った特性シチューは舌がとろけるくらい美味しいのだ。
扉の隙間から匂いが漂ってきて、レザーは思わず涎をたらしそうになった。
とろけるような柔らかなお肉・・・よく煮込まれたたまねぎの甘さ・・・思わず顔がにやけてしまう。
「おかさん!来たよぉ!」
しかし扉を開けた瞬間、レザーは固まってしまった。
目の前にボーイフレンドのロスがさるぐつわをされたまま、椅子にくくりつけられて、もがいていたからだ。
招かれざる客。ここに連れて来られた人達の末路は、幼いレザーでも知っている。
今まさに目の前の食卓に置かれてあるシチューになるのだ。
ロスはやっと自分の知人が現れた安堵の表情を見せ、すぐに助けを求める目をレザーに向けた。
いつも自信満々で、優等生。いじめっこからレザーを助けてくれたロスの姿はそこになかった。
まるで、囚われた兎のように臆病で、そして、実際、兎なのだ。
「ろ、ろすぅ!」
「あらレザー、私に断りもなくボーイフレンドを作るなんて生意気じゃなくて?」
思わずロスに駆け寄るレザーの背後から蛇のような嫌らしい声がする。お姉ちゃんの声だ。
振り向くと、ところどころ破けたジーンズ、一流モデルのような長い足。
扉にもたれかかって腕を組んだお姉ちゃんが立っていた。お姉ちゃんははあ、と大きなあくびをした。
だらんと伸びたシャツからは小ぶりな乳房が見え隠れして、ツンと上を向いた乳首が浮いている。
「おねちゃん・・・」
「私、言ったわよね。勝手に他所の男の子としちゃいけないって」
お姉ちゃんは長い黒髪を揺らせながら、席について、なんでも知っているかのような口ぶりでレザーを虐める。
「レザー、あなた、まだ私達なしで男の子に手を出すのは早いって言ったでしょう」
お母さんは、少し怒ったような顔でレザーをたしなめる。
レザーはうつむいて、両手をこすり合わせて、黙り込むしかなかった。
「お姉ちゃんに聞いたら、レザー、あなたこの子を好きなんですって?」
「・・・・・・」
レザーはこくんとうなずく。ロスは黙ってそれを見ていた。
「そう・・・で、もうしちゃったのかしら?どうなの?」
ふるふる、とレザーは首を横に振る。ロスはほっとして、目を閉じた。
「ふう。安心した。勝手に他所の男の子と寝て、勢い余って下手を打ったらどうしようかと思ったわ」
「ダイジョーブ。レザー、そこまでバカじゃないでしょ」
お姉ちゃんのフォローに、レザーは心の底からほっとした。
「そう?私、この子のこと時々心配になっちゃうのよね」
「安心してよ、マミー。レザーはこう見えてもグランマにも負けない才能があるのよ。でもね・・・」
でも?でもってなんだろう?もしかして・・・レザーはどぎまぎして、いても立ってもいられない。
「ワタシ、見ちゃったんだよねー、レザーがその子とヤッちゃってるとこ」
お母さんの顔がみるみる歪んでいくのが分かった。
お姉ちゃんは口笛を吹きながらその様子を楽しそうに眺めている。
バレちゃった・・・バレちゃった・・・レザーの頭の中をぐるぐる同じ言葉が巡る。
「レザー!どういうこと!説明なさい!」
「お、おかさん、ごめなさい!ごめなさい!ごめなさい!」
レザーはおかさんに一部始終を説明した。ロスと帰り道の納屋で初めてセックスしたこと。
とても気持ちよかったこと。いつも教えられていた風にすると、ロスはとても喜んでくれたこと・・・。
おかさんは厳しい顔つきで話を聞いていたけれど、なんだか時々嬉しそうな笑みも見せるのだった。
「分かりました。ばらしていないのなら、そのことはお咎めなし、よ」
おかさんのお許しにレザーは目に涙をためて喜ぶ。ロスも助けてくれるかもしれない。
もう普通の生活はできないだろうけど、おかさんに認められれば、ずっとここにいられるかもしれない。
自分の分のごはんをいくらだってあげるから、ロスには生きていて欲しかった。
初めて好きになった男の子だから・・・。
「でも・・・」
「?」
「2人して私達に嘘をついた罰は受けなきゃならないわねえ」
キャハハハハ!お姉ちゃんのかん高い笑い声が響き渡った。
レザーの顔からすっと血の気が引いていった。
うー、うー、猿轡をされたロスは首を左右に振って快楽から逃れようと必死だ。
しかし、怒張するペニスはロスの意志に逆らって、さらなる快楽を追い求める。
お姉ちゃんはシチューをどかして、机の上に足を組んで座り、
椅子にぐるぐる巻きに縛りつけられて芋虫のようになったロスを見下ろしている。
綺麗な長い右足が机の上から伸びて、真正面からぐっとロスのペニスを押さえつけている。
「んんー、年の割には、なかなか、立派なもの持ってんじゃん」
お姉ちゃんの足の親指と中指が、カリ首の下を挟んで、こすれあう。
「よっと」
人差し指で筋の部分を優しくなぞると、18cmほどもある太いペニスはどくんどくんと脈打つ。
レザーはロスの横の椅子に、ロスの方を向く形で、同じようにくくりつけられていた。
見たくなくても、どうしても声が耳に入り、我慢できなくなって、見てしまう。
お姉ちゃんの足でロスのペニスが歓喜の悲鳴を挙げているのが分かる。
「どう?この子よりよっぽどいいでしょ?」
ロスは答えない。答えられる余裕はもうなくなっていたのだ。
(続く)
623 :
お姉ちゃん編:2005/08/28(日) 05:36:01 ID:Vj1R44On
責め苦は続く。お姉ちゃんの足が男の人を尋常ではないほど虜にすることをレザーは知っていた。
ロスがイキそうになるとやめ、ぺ二スがしなびてくると、また足でもてあそぶ。
その繰り返しで、ロスは頭がおかしくなりそうだった。もう何を捨ててもいい気がした。
再びロスのペニスが射精間近になった時、お姉ちゃんは足でペニスの根元をギュッと掴んだ。
そうすることで、精液が登ってくるのを防いでいるのだ。
レザーはイケないロスのことを可哀想に思った。できることなら私がイカせてあげたいと思ったが、
邪魔をするとおねちゃんはひどく怒るし、ロスがもっとひどいめに合わされるのは目に見えている。
「さて、ロスくん。これは何でしょう?」
改まった声で、お姉ちゃんはジーンズのポケットから人間の歯が連なって取りつけられている紐を取り出した。
ロスは息も絶え絶えに、宇宙人を見ているような目で、奇妙な人体加工道具を見つめている。
「分かんない?これねえ、こうやって使うのよ」
ペニスの根元を足で抑えたまま、お姉ちゃんは身を乗り出して、尿道口を左手で押し開いた。
ロスは猿轡ごしに屠殺される牛のような低い呻き声を挙げた。お母さんはそれを見てとても嬉しそうに笑う。
お姉ちゃんはすばやく右手の紐を近づけ、歯を尿道に埋めていく。
あんなものが入ってしまうのか、レザーは男の子の身体の神秘に心を奪われたが、
ペニスに激痛が走るロスはそれどころではない。
ついには、縛った紐が切れてしまうのではないかと思うほど暴れだした。
「うう!うぐ!うううう!」
「あーばーれーなーいーの」
お姉ちゃんは歯をまとめて一気に尿道に押し込んだ。ずぼっと嫌な音が響いた。
「ペニスストッパー、ていうの。覚えときなさい。分かった?」
全部入ってしまった時、ロスはその大きなペニスを勃起させたまま、首をだらんと下げていた。
「あらあら。まだ早いぞー、これからがいいところ・・・」
お姉ちゃんはペニスから足を離し、傍にあったスプーンでシチューをすくい、
「なっんっだっかっらっ」
ロスのペニスに垂らした。あつあつのシチューを亀頭にかけられたロスはびっくりして跳ね起きる。
汗まみれの身体をぶるぶる震わせながら、言葉にならない声を猿轡越しに叫ぶ。
熱のショックでペニスがしぼみ始める。
尿道に入った歯は収縮するペニスにまけまいと抵抗し、さらなる痛みがロスの身体を襲った。
「食べ物を粗末にしちゃいけないわねえ。せっかく作ったんだから」
お母さんが合の手を入れる。「分かってるわよ、マミー」お姉ちゃんの厚ぼったい唇が、ロスの亀頭に覆いかぶさった。
ずずず、と音が出るくらい一気に吸うと、みるみるペニスが大きさを取り戻した。
根元まで垂れたシチューをすすろうと、一気に喉の奥までペニスを押し入れる。亀頭まで戻す。繰り返す。
ロスの恍惚と苦痛の入り混じった顔を見て、レザーは自分の白いパンツがじわりと湿っているのに気がついた。
犬のように長い舌がカリの裏を嘗め回す。お姉ちゃんの舌先は細くざらざらしていて、
その感触はロスが今まで味わったことのないものだった。レザーには納屋でフェラをしてもらった。
しかしレザーの拙い動きとは比べ物にならない。お姉ちゃんの舌はまるでうねうねと蠢く一匹の生き物だ。
出そうだ、尿道に入った異物が下腹部まで刺すような痛みを伝える。
精子が根元の方で止められているのが分かる。出したい。今すぐ精子をぶちまけたい。もうそれしか考えられない。
「そろそろ外してあげましょうか」
お母さんが救いの言葉を差し伸べた。ロスの目に希望の光が宿る。そうだ、外してくれ。頼む、お願いだ。
しかし、ロスの願いはただの勘違いで、外されたのは猿轡だった。
「外までは届かないから、叫んだって無駄よ。うるさいの嫌だからつけといたの」
はあ、はあ、ロスは息を荒げて、ごくりとツバを飲み込む。
相変わらずお姉ちゃんは美味しそうにロスのペニスを嘗め回している。
「何か言いたいことある?ロスくん?」
お母さんが耳にキスするみたいにそっとつぶやく。言い終わらないうちに、ロスはもう叫んでいた。
「出させてください!お願いします!出させて!何でもします!出させて!」
お姉ちゃんの、上目遣いになった鋭い猫目が、三日月のように緩んだ。
ロスにはレザーの前で醜態をさらしたのだが、その事実を認識する余裕はなかった。
レザーのうつむいた顔すら目に入っていなかったのだ。
しかし、お姉ちゃんはロスが叫んだ瞬間に、レザーが哀しそうに目をそらしたのを見逃さなかった。
すっぽりと口からペニスを吐き出して、髪に指をかけ、冷たい視線でロスとレザーを見下ろして、鼻をふんと鳴らした。
「そんなに出させて欲しいんだったら、正直に言いなさいね」
「い、言います!」
「レザーのと、私のと。どっちがよかった?納屋でしてもらったあの子のフェラと、今の私のフェラ」
はっと何かに気づき、ロスはレザーの顔を見た。
レザーのつぶらな瞳からは大粒の涙がぼろぼろとこぼれている。
可愛らしいベビーフェイスをくしゃくしゃにして、レザーは泣いていた。
嗚咽に混じって、蚊の泣くような声で、何かつぶやいている。
「ろぉす・・・ろぉす・・・」
レザーの声が聞こえる。ロスは初めて自分の犯してしまった過ちに気づいたが、もうどうしようもなかった。
だってレザーとは比べ物にならない快楽を知ってしまったのだ。
かわいそうなレザー、お母さんは、屈辱に耐えるレザーに憐憫の情をもって、つぶやいた。
「あの・・・レザー・・・・・・あっ!!」
レザーに声をかけようとしたロスが予期せぬ悲鳴を挙げる。お姉ちゃんの足が再びロスのペニスに伸びていたのだ。
繰り返されるグラインド。今までのものとは違う。単純動作と複雑な指の絡みが織り成す、得たいの知れない快楽。
お姉ちゃんの必殺技だ。レザーは涙でぼやけた視界で、お姉ちゃんがいく人もの男をあれで文字通り狂わせて来たのを思い出した。
あれを続けられると、いくらだって射精できるし、最後には発狂してしまうのだ。ロスにも、たちまち、射精感がこみ上げてきた。
「どっち、って聞いてるんだけど?」
「あ・・・あっ・・・うっ・・・うあッッ!」
五本の指がいっしょくたになって高速で亀頭をしごきあげる。ロスが首を上下に激しく振り乱す。
「あ、あなた、の」
「聞こえない」
まとわりつく指はさらに加速する。
「あ、あ、お、お、お姉様のですっ!お姉さま!お姉さまの方が気持ちいいですッ!!」
「聞こえない。もう一度」
「お、お姉さま、お姉さまです!お姉さまに比べたら、レザーのフェラなんて、
間抜けな牛!牛がなめてるみたいですッッッ!お姉さまッッッッッ!」
レザーはわっと泣き出した。お母さんは少し気の毒に思ったのか、かけよって、レザーの頭を抱いてあげた。
しかし、その眼は笑っていた。
「ふーん、ま、そこまで言え、とは言ってないんだけどねえ」
人事みたいにおねえちゃんは言い放つ。
「オーケー、イカせてあげる。・・・・ただし、この子がね」
そう言ってお姉ちゃんはレザーを縛りつけているロープを、ポケットにしまってあったナイフでぷっつりと切った。
(レザー編に続く)
633 :
レザー編:2005/08/28(日) 23:52:24 ID:Vj1R44On
レザーは半ば放心状態で、切られたロープを手に取り、うなだれたロスを虚ろな目で眺めていた。
枯れ草が散らばった納屋。テキサスの熱気と家畜の糞尿がいっしょくたになって、
むせ返るような匂いが立ち込めていた。レザーはそこで得たロスとの関係を信じていた。
男の人が捕らえられると、ハンマーで殴られて殺される前に、
おかさんとおねちゃんに、時にはおばあちゃんに必ず扱い方を教えられた。
おばちゃんは昔三時間で300人の男を相手にしたんだって、聞かされた。
そんなすごいおばちゃんに教わっているのだから、自分も男の人を悦ばせることができるのだ、そう思った。
でもそれは間違いだった。おねちゃんの性技に比べれば、わたしがろすに口でしてあげたことなんて、子供だましだった。
確かにろすは感謝した。いいよ、と言ってくれた。けれど、あんなにうめかなかった。
レザーは思い出す。変な声で鳴いたりしなかった。
「レザー、やってみなさいな」お母さんが催促する。
いまさらわたしにできることなんて・・・レザーは躊躇したが、
同時に可愛らしいパンツはもうじっとりと湿って染みを作っている。
ろすの大きなペニスがわたしのなかに入ったら、どんなに気持ちいいだろうな、
きっとあの時よりも・・・目の前であんなものを見せられると、みだらな想像は止まらなかった。
肩が震える。ろすをめちゃくちゃにしてやりたい。レザーの中で恐ろしい何かが目覚めつつあった。
わたしをばかにして、うしみたいだとののしったろすを、おもいっきりイカせてやりたい。
実際、レザーはその年にしては大柄で、牛とは言わずとも豊満な身体を有していた。
胸は家族の中で一番大きかった。もちろん同い年の女の子では、レザーの発達した胸にかなう子なんていなかった。
虐められている時、殴りつけるふりをして、レザーの胸を触ってくる男の子もいたくらいだ。
イカせてやる。それもむちゃくちゃにして。レザーのベイビー・フェイスが艶っぽく輝きだした。
お母さんとお姉ちゃんは、にこにこ笑っている。まるでそれを待っていたかのように。
「ろすぅ・・・、みて・・・」
まだ涙が残った小さな声で、レザーはスカートをまくりあげ、背伸びして、自分の湿ったパンツをロスの顔に近づけた。
ロスのペニスは多少の休息があったにも関わらず、まだギンギンに勃起している。
「レザー・・・ごめん・・・あんなこと言って・・・レザッ!?」
レザーが突然、椅子の足をひっぱった。ロスは背もたれごしに頭を打ち、小さくうめいた。
レザーは向き直り、頭側からロスを見下ろし、そのまま排泄するようなポーズをとって、股をロスの口に押し付けた。
乱暴なペニスが、ちょうどレザーの胸の真ん中にあたった。ロスのペニスに、シャツ越しに柔らかい感触が伝わった。
「ぬれてるよ・・・わたし」
ロスは呼吸が苦しくなって、レザーの愛液を匂いをもろに嗅いだ。学校の外れにあるチーズ工場のような匂いだ。
その匂いが、納屋での行為を思い出させて、ペニスを震わせる。
お姉ちゃんが後ろからしのびよってきた。ナイフを右の腰とパンツの間にかけて、ひっぱっると、絹のパンツがさっくり切れた。
左の腰の部分にもひっかけて、湿ったパンツをひっぱると、パンツはするするとお姉ちゃんの手に収まった。
大きなお尻に隠されたレザーの性器があらわになった。
まだ使い慣れていない性器は、花びらも小さく、入り口は閉じられていた。幼い割りに、こんもりと繁った陰毛、高い恥丘。
「嘗めな」
お姉ちゃんはロスの額にナイフを押し当てた。ロスの目は一瞬おびえを見せ、すぐに元に戻った。覚悟を決めたのだ。
狭いクレバスから、ねばっこい愛液が垂れている。ロスは舌をはわせた。
レザーの閉じた入り口をこじあけるように舌先をねじ込む。
「ふぅあぅ」
言葉にならない声がレザーの口から自然に漏れた。陰核は皮をかぶって見えない。
皮ごしに舌でつつくと、レザーの全身がびくっと震えた。
レザーはシャツを脱いだ。ブラはしていない。ボタンを外すと大きな胸が勢いよく飛び出した。
胸を両手で持ち上げて、ロスのペニスに押し付けて、挟んだ。
上下させる。ロスの荒い息が自分のアソコにふきつけられている。
ろすはきもちいいんだ。その確信が、レザーの乳首をさらに大きく固くする。
ロスはレザーの隠れたつぼみを強く吸った。
首をいっぱいに伸ばして秘所にむさぼりつく様は、まるで餌に群がる豚だ。
「やっ・・・ろぉす」
レザーの目がとろんと垂れてきた。いつのまにか口が半開きになって涎が垂れている。
「あらあら、しっかりやらなきゃだめよ、レザー」
おかさんの言葉に我に返り、レザーは肘をきゅっとしめて胸にペニスを挟んだまま、
両指で自分の乳首をつまんで、カリに押し当てる。
そのまま胸を外からもみしだくと、カリの裏にそって、ルーレットのように両の乳首が転がった。
「うあっ・・・レザー!」
予想外の責めに、ロスは呻いた。まさか、いつもは大人しいレザーがこんなことをするなんて。
「あら、レザーも、なかなかやるわねえ。おかさん、そんなやり方教えてなかったのに」
「淫乱ね、レザー」
おかさんとおねちゃんの笑い声に混じって、しゅしゅしゅ、とペニスを擦る音が響いた。
しゅっ、しゅっ、しゅっ、ロスはもう舌を動かせない。レザーに完全に主導権を握られていた。
レザーのきつい愛液の匂いと、乳首の感触がロスを徐々に高みに導いていった。
「レザー、ダメだ、出る・・・お願い」
「・・・ゆるさないから」
レザーがいたずらっ子のような笑みを浮かべ、摩擦を続けながら、亀頭に口をちかづけ、
紐を少し口でひっぱった時、あっという叫びとともに、ロスのペニスがびくんと跳ねた。
尿道から伸びた紐が小刻みに震える。透明なねばねばした液体が亀頭の割れめから少し溢れた。
「まぁだだよ」
一瞬ロスのペニスは柔らかくなったが、レザーが胸でごしごし擦ると、すぐに固さを取り戻した。
(続く)
640 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/08/29(月) 01:50:32 ID:qoXXFqZU
ぜんぶよんだ神
ロスは床に転がってペニスに栓をされたまま、立て続けに胸で4回、口で3回、指で3回、絶頂を強制された。
途中、何度も「もうやめてくれ、お願いだ」「愛してる、だから」とレザーに哀願したが、
レザーは「わたしはうしだもん」「ろすは、わたしのおくちなんて、きもちよくないんでしょ」と一向に聞き入れない。
ついに言葉を発する気力も失せて、虚ろな目で唇の端から舌をだらんと垂らしていた時には、
既に衣服はお姉ちゃんのナイフで切り裂かれ、上半身まですっかり裸になっていた。
ところどころにナイフの切り傷がついて、右の乳首の下からはまだうっすらと血が流れている。
ペニスに埋め込まれた歯は、もはや痛みを伝える枷ではなかった。
痛みはあったが、痛みそれ自体が快楽に変わっていた。
レザーも、もう何もつけていない。
レザーは癖っ毛でとても愛くるしい顔をしていたが、自分の顔にも裸にも自信がなかった。
おかさんは年をとった今でも若い頃の体型を維持して、近所のおばさん達には羨ましがられるくらいの美人だし
(なかには、おかさんのことを売女、と呼ぶ人もいた。おかさんは昔、男の人と寝るのがおしごとだったらしい)
おねちゃんはおねちゃんで、きりっと鋭い猫目が印象的なはっきりした顔立ちに、長身でスレンダーな体型、
きりんのような長く綺麗な足で、すれ違う男の眼を釘付けにするプロモーションの持ち主だ。
(もっとも、おねちゃんは家ではとてもだらしない格好をしているのだけれど)
それに比べて、レザーは同級生の女の子に「のろまなデブ」といじめられていたので卑屈になるのも無理はなかった。
しかしそれはレザーの頭が周りの子より少しばかり鈍いことと、
発達途上の年齢にも関わらず、素晴らしい女の身体を持ってしまったレザーへの嫉妬から来るものだった。
それに気づいていたのは家族以外ではロスだけだった。レザーは不当な扱いを受けている。レザーは美しい。
しかし、自分の魅力に気づきもしないレザーは、お家に連れられて殺された女で特に綺麗な人がいると、
いつからか、顔と頭の皮をはぐようになった。ニスを塗って日干しにして乾かした皮を保管して、眺めるのが楽しかった。
だんだん眺めるだけでは飽き足らず、この人達のようになれたらいいな、と思うようになった。
ちゃんとしたかつらの作り方はおかさんに教えてもらった。初めはなかなか上手く行かず、
切り取る途中で頭と顔をつなぐ部分ががちぎれてしまうこともしょっちゅうだったが、慣れた今ではおかさんよりも上手く作れる。
レザーの唯一の自慢だった。それをかぶると、自分が美しいオンナに生まれ変わった気がして、天にものぼる気持ちを味わえる。
満月の夜は、真っ白なシャツと葬式用の黒のスーツで豊満な自分の身体を引き締め
(綺麗な女の人は厳粛な男装も似合うのだ、とレザーは信じていた)
お気に入りのかつらをかぶって、おなかの底から声を出して、月明かりを浴びて畑中をくるくると踊り狂うのだ。
踊っている間、おかさんはとびっきりの優しい笑顔を見せてくれるし、
おねちゃんも、やれ!やれ!と歓声を飛ばしながら、拳を振り上げ足を踏み鳴らして盛り上げてくれる。
愛されている実感がレザーには何より嬉しかった。
おどってやる。レザーは決めた。ろすの上でおどってやるから。
わたしがおんなになれることを、ろすに分からせてやるんだから。
レザーは大きく股を開いて、ロスの顔の上に立ちはだかった。水平に伸びたペニスを掴んで、秘所にあてがう。
ロスは自分のペニスとレザーのクレバスが重なり合おうとするのを、猿が初めて道具を手に取ったような眼で、眺めていた。
小さな入り口に先っぽを押し付けて、レザーが腰を勢いよくバックさせると、つるん、とペニスは飲み込まれた。
「ふはあああぁぁぁ・・・」
深いため息がもれる。たちまち腰がくだけそうになった。男の人のものを飲み込む瞬間がたまらなく好きなのだ。
レザーの中は熱く、ぐじょぐじょに濡れそぼっている。つぶつぶの襞の一つ一つが絡みつき、ロスのペニスを離さない。
そのまま後退する。太いペニスはずぶずぶ沈んでいく。ついに一番奥までたどりつく。
前後にゆっくり腰を動かす。亀頭が膣奥の下部をこつんこつんとノックする。
電気が走ったような快感が身体の中心から脳に直接響いてくる。突き出た紐の感触が、とても気持ちいい。
あう、あ、あう、あ、とロスが小さな声を挙げる。
ぎゅうぎゅうに、はちきれそうになったレザーの入り口が、腹をすかせた食虫植物のように伸縮を繰りかえしている。
「うんっ!あっ!ひゃあっ!ふあぁ!」
ダンスを踊るように、肘を締めて、豊かな胸をぶるんぶるんと震わせて、レザーは腰をシェイクさせる。
リズムに乗って「Q」のスペルを書くような滑らかな動きを高速で繰り返す。
詰まった水道管に汚水が通るような、卑猥な音が響き渡る。
ぶじゅっ、じゅぶっ、ぶぷっ、レザーのクレバスから白く粘っこい液体が溢れ出した。ロスのペニスがびくんと跳ねる。
もう絶頂は休息を与えない。ペニスの強度を維持したままロスはイキ続ける。女のオルガスムスのようにたて続けにイク。
きゅっ、きゅっ、きゅっ、と膣が締まるたび、レザーの白いジュースと汗がいっしょくたになって床に飛び散る。
レザーの乳臭い体臭と、チーズのような愛液の匂いが、そこら中にばらまかれる。
「あはっ!んあぁっ!ああっ!あふっ!うんっ!ひぃっ!」
「いいよぉ!きもちいい!おねちゃん!きもちいいよぉ!」
「ヤア雌犬!ビッチ!綺麗だよ!レザー・ビッチ!」お姉ちゃんがはやし立てる。
「びっち!びっち!れざぁーは、びっちだよおぉ!」
「イキそうなのね?レザー?」お母さんが呼びかける。
「うん、いくよ!れざぁー、いく!いくぅ!」
「ハイヨー!レザー!」
お姉ちゃんが口笛のリズムに乗って足を踏み鳴らす。タップダンスは速度を上げる。
レザーの腰もそれに合わせて速度を上げて、小刻みに回転を繰り返す。大きな尻がふりふり揺れる。
「いくっ!いくっ!いぐぅぅぅうう!!」
タップダンスが最高潮に達した時、レザーの背中が限界まで反り返り、ぶるぶる震えた。
膣全体がぎゅうっと締まって、ロスのペニスは19回目の絶頂を迎えた。
レザーは舌を突き出し、床に崩れ落ちた。尻から腰にかけては、まだ震えが収まらず、
びくっ、びくっと痙攣を続けている。目を閉じたまま、ふう、ふう、と激しく肩で息をする。
ロスはペニスをおったてたまま、口の端をゆがめてへらへら笑っている。
ひひ、ひひひ、うひひひ、と笑い声を挙げて、眼球をぎょろぎょろあてどなく動かしている。
「さて、そろそろ、いいかしらね」
お母さんがお姉ちゃんの手からナイフを奪って、ロスを縛り付けてある縄を切った。
長時間椅子にすわっていたので、身体が固まってしまったのか、
ロスは姿勢を崩さないまま、まるで胎内にいる赤ん坊のような格好で、床にごろんと転がった。
自分が自由になったことに気づいていないようだった。
お母さんは、ロスのペニスをぎゅっと握って、紐のわっかを人差し指にひっかけて、一気に引っ張り出した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁっ!?」
ロスの悲鳴とともに、精子でべとべとになった奥歯が順に7つ飛びだしてきた。
「あーあ、これ洗ってこなきゃ」
お姉ちゃんが鼻をつまんで、紐を受け取った。台所に向かおうとして、何かを思い出して、振りかえる。
「そうだ、マミー、あれ、いる?」
「お願いするわ」
お姉ちゃんが台所に走っていき、少し経って、水が勢いよく流れる音が聞こえてきた。
その音が、かろうじて恍惚の世界に浸るレザーの意識をつなぎとめていた。
「ロスくん。聞こえてるかしら?」
ロスはきょとんとした眼で、しかし鼻から下は笑みを作ったままで、お母さんの顔を見つめていた。
「そこにねっころがってるレザーを、あなたの好きにしていいのよ」
おかさんが何かいってる。でも水が流れる音でよくききとれない。レザーはまだ余韻に身をゆだねている。
「あう、ううう、ひひひひ、ひぃひぃ、ふぅ」
「出していいって言ってんのよ。好きなだけ出しなさい」
言語を認識する力がロスに残っていたかは定かではない。
ロスはいまや、一匹の獣であった。お母さんがロスの顎をつかんで、
お尻を突き出してつっぷしているレザーへ向けると、ロスの目はらんらんと輝きを取り戻した。
「うがあっ!」
叫び声とともに、ロスはレザーの大きなお尻に爪を立て、かぶりついた。
レザーはかみつかれた痛みで、はっと我に返った。後ろを向くと、ロスが自分に覆いかぶさろうとしている。
「ろす!いやあ!ろすう!」
「ひひひひ!ひゃああああ!ひぃぃぃぃ!」
ロスはペニスをやたらめったらレザーの尻につきたてて、無謀な直進を繰り返す。
レザーはいやいやして逃げようとしたが、ロスは加減をしらない力で、レザーを後ろから抱きかかえ、おさえつける。
偶然、ロスの先端がレザーのひくひくと怯えるアナルに当たった。
不幸なことに、さっきの行為の愛液が、まだ乾かずにアナルにまとわりついていた。
行き場をなくした欲望を埋めてくれる場所を見つけたロスは、腰をぐっと突き出す。
ぷっくりとふくらんだ、可愛らしいアナルが抵抗する。こじ開けようと、ロスは腰の力を強める。
ぷつり。
「あがぁッ!」
レザーの悲鳴と共に、入れた瞬間、ロスは射精していた。大量の精液がレザーの腸内に注ぎ込まれる。
「ひゃはあ!」
びゅくっ!びゅるっ!びゅるっ!一度の射精で満足せず、ロスは狂ったように腰を動かし続ける。
「や!いやあ!ろすぅ!ちがうよ!そこ!ちがうぅ!」
レザーの言葉など意も介さずロスは突きまくる。
「いい機会だわ。経験しておきなさい。ア、ナ、ル」
レザーは、初めておしりで受け入れた、今までとは違う男の凶暴さに、涙を浮かべていた。
単純に恐ろしかった。それも、あの優しかったロスが、自分のアナルをめちゃくちゃに犯しているのだ。
しかし、恐怖とは違った感覚もレザーの身体は受け入れ始めていた。
また子宮の奥がじんとする。愛液が涌いてくる。
意志に反して、アナルはぎゅっとロスのペニスをしめつけ、奥へ奥へと導いている。
「ちがうよぉ・・・ろすぅ・・・だめだよぉ・・・」
言葉に反して、レザーのお尻がせりあがってくる。ペニスが腸内にとどめられている塊に触れた。
「あっ・・・それ・・・いやぁ・・・」
男の子に自分の排泄物を触られている恥ずかしさで、レザーのアソコはひくひく痙攣した。
ロスが二度目の射精を迎えた。びゅっ!びゅっ!びゅるっ!まだ、ロスの欲望は収まらない。
さらに激しく腰をつきあげる。レザーの目がとろんと降りてきた。
たっぷりの潤滑油を得て、スムーズに動くようになったペニスは、もう痛みを感じさせなかった。
はあ、はあ、2人の荒い吐息が漏れる。レザーはお尻の悦びを知った。
ろすのものが、おなかをいっぱいにしている。腸壁を擦られる刺激と、少しはなれた膣への振動が心地よい。
「よくなってきたみたいねえ」
お母さんは、納得したような口ぶりで、絡み合う2人に忍び寄り、
右手の人差し指をロスのアナルへ、左手をレザーの秘所へ伸ばす。そして、同時に進入させた。
「ぐおおう!」
「ひぃぁっっっ!」
2人の悲鳴が部屋に響き渡る。おかさんの右手の人差し指は、いち早くロスの前立腺を探り当てていた。
左手は、親指の腹でレザーのクリトリスを刺激しながら、中指はざらざらしたGスポットに触れていた。
「あらあら」
おかさんの指は、お姉ちゃんも適わないほどのタイミングと、巧みさを併せ持っている。
その器用な指先で、美味しいシチューや、様々な人体家具を作り出すのだ。レザーはそれを知っていた。
タイミングなのよ、とおかさんはレザーに口すっぱくして教えている。
いい、レザー、男の人がいちばん感じる時に、感じる強さで、指をつかってあげるの。
そうすれば、レザーだって簡単に男の人を悦ばせることができるのよ。男の人だけじゃないわ。望むなら、女の子もね。
今それが自分に向けられている。
「イキなさいな」
お母さんが両の指に力を込めた。信じられないほどの快楽が二人の身体を突き抜けた。
「うぐおおおおおおおぉぉッッ!?」
「や、や、いやあああああああぁぁッッ!!!!」
ロスは3度目の射精を迎えた。いや、今度の射精は止まらなかった。いつまでも精液が発射される。
びゅ!びゅ!びゅ!びゅ!びゅっ!レザーの腸内はもう真っ白に染まっている。
レザーは自分ですら知らなかった、最も気持ちいい部分を教えられた。
隠れていたつぼみが自ら皮を脱いで、顔を出した。親指の腹でひとこすりされるたびに、イッた。
身体が痙攣を続ける。痙攣が止まらない。さらに中の刺激はたまらなかった。
ざらざらした部分を擦られて、全身を快感が駆け巡り、レザーのクレバスは透明な潮を勢いよく噴出した。
もう2人とも声も出ない。かろうじて息をするだけの人形だった。
お母さんの指の動きが30秒ほど続いた時、ロスが射精したまま崩れ落ちて、レザーに身体を預けた。
レザーは既に白目をむいて失神していた。つぶれた蛙のようなはしたない格好で、床に愛液の水溜りを作っていた。
さらに脱力したクレバスから尿が流れ出し、床の愛液と混ざり合った。
クリトリスはレザーの可愛らしい小指ほどの大きさまで膨張している。
「なーんだ、もう終わってるじゃん」
洗浄を終えたお姉ちゃんが、台所からバケツを抱えて戻ってきた。
「そうなのよ。まだまだねえ、レザーも。もっと鍛えないといけないわねえ」
「だらしねえよなあ」
そういうと、お姉ちゃんは右手に持っていたハンマーを、気絶しているロスの頭めがけて力いっぱい振り下ろした。
レザーが部屋のベッドで目を覚まして、台所へ向かった時、おかさんは冷めたシチューを暖めていた。
ロスの姿はどこにもなかった。何処に行ったのか、聞くのが恐ろしくなったので、レザーは黙っていた。
シチューのほかには、流し台に野菜が置かれていて、隣のコンロでは、鉄板の上で厚切りの肉がじゅうじゅう音を立てている。
おかさんが鍋の中のシチューを味見をして、うなずいた。「おはよう、レザー、ごはんが遅くなっちゃったわね」
なんだか嫌な予感がする。レザーはどきどきしておかさんの後姿を見つめていた。
「おかさん・・・」
「やあね、元気のない声ださないの」
「・・・・・・」
「そうそう、おかずを一品増やしたから、許してくれる?もうすぐ焼けるから。美味しいわよ」
お母さんが、向き直って天使のように微笑んだ。
(おしまい)
ゴッドジョブ!!
レザータン(´д`*)
ゴッドジョブ杉だろこれはぁ…
夢中で読んでしまった
ロス(´・ω・) カワイロス
おおむね
>>605の設定で(´・ω・) カワイロス フレディというかエロム街の悪夢
(いけにえエロより糞長くなると思うから気長に・・・今度は推敲するんで・・・
でもあんまり文章ばっかになってもあれなんでたまに載せます)
−Prologue−
私は、最近、嫌な夢をみる。同じような夢を何度もみている。
夢が夢で終わればいいのだけど、どうやらアレは違うのかもしれない。
不安が頭の片隅にまとわりついて消えない。今まで悪夢をみることは何度かあった。
強風に煽られた植木鉢が頭上に落ちてきたり、ボーイフレンドのグレンに突然別れを告げられたり、
ディナーの最中にマミーが暴れだしてモンスターに変わってしまったり・・・etc。
そんな悪夢は、一度ベッドから跳ね起きてしまえば、
呼吸をゆっくり整えたあとで、今ある現実に感謝することもできる類のものだ。
でも、違う。アレは違うのだ。
夢から覚めるとき、必ず自分のショーツは汗と・・・もう一つの分泌液でべとべとになっている。あの女のせいで。
私の身体の一部が、現実と夢を往復している。夢の世界から証拠を持ち帰った気分だ。
小学生の時、男の子は夢精するのだと保健の時間で習った。夢の中で気持ちよくなって、射精してしまうらしい。
同じことが自分の身体にも起こっているのかもしれない。初めはそう考えた。
夢が何か私のコンプレックスから来る、或いは現実の抑圧から来るものであるならば。
しかし、考えてみれば、確かにグレンとはまだ「して」ない――、正直に告白すれば、
お互いの性器を触りあっただけで、そのことについて特に不満はない――少なくとも私は、だし、ぎくしゃくしたこともない。
グレンは少し自分勝手で調子のいいところはあるけれど、物事を単純に捉えて
いつも明るく前向きなところが大好きだし、あれこれ考える癖がある私は憧れてしまう。
私には世間一般で「アブノーマル」と呼ばれる特殊な性癖もない、はずだ。
私は淫乱。私はビッチ。私は一匹の牝犬。あの夢をみたあと、厭らしい言葉が浮かんで、卑屈になる。
なかよしグループのブレーキ役、読書が趣味の優等生、控えめな女の子で通っているナンシーは、
本当はとてもエッチな女の子だったのだ、アーメン。まるで安っぽいポルノじゃない。
でも、その日みた夢を思い出して、身体の熱が収まらないことはたびたびあった。
そんな時は決まって、気を静めるため、日記をつけながら、
街灯の明かりと月の光が入り混じる夜に、お隣のグレンの家を眺める。
二階にある私の部屋の窓から、ちょうど正面にグレンの部屋が見える。
グレンはフットボール・クラブに入っていて、成績も悪くはない。
物事を斜に構えてみることがない真っ直ぐな性格だ。両親が真面目なのだ。
グレンも時々窓から乗り出して私の部屋を眺めている。
なんだかおかしくて、気づかない振りをしてあげるのだけど、まれに目があってどきっとする。
届かない距離、小さなグレンがいとおしく見える。
初めて好きになった男の子、初めてのボーイフレンド。
グレンはにっこり笑って「ナンシー!気づいてるのに、無視するなんてひどいじゃないか!」
と口をぱくぱくさせて答えてくれる。
日記を書くのは、一日の流れを追っていくと、
自分が普通の女子高生だということに気づかされて、少しは気分が紛れるからだ。
私の傍にはグレンがいるのだ、と安心することもできる。
でも、それでも、自分の感情をコントロールできない時はあった。
「今日は、ティナと国語の授業で一緒だった。シェイクスピアの『ハムレット』について、
アービン先生が語っていた。『ハムレット』はどうやら、エディプス・コンプレックスと関係があるらしい。
自分の父親に対して、母を奪われたといらざる感情を持つことだ」
そんな面白くもなんともない事柄をわざと選んで書いていても、
自分の・・・が、むずがゆくなって、自然と手が伸びてしまう。
私は、こんなに、dam・・・発情・・・してるのに、グレンは何をしているのかしら?と考える。
ちなみに、そう、ちなみに・・・、今もそうだ。
だから、私はこの日記を書きながら、自分のpuss・・・
女の子のいちばん大事な部分に、左手を伸ばしている。
慰めている。グレンが屋根をつたって現れて、今すぐ私を後ろから抱きかかえて、
fuc・・・抱いてくれればいいのに、と思っている。
ああ、ついに書いてしまった。グレン、早く来て。
私のアソコに、あなたのdic・・・モノをthr・・・入れて欲しい。
指を入れるだけじゃ、物足りない。独りでイクのは嫌。
でも動かせば、蜜が溢れてくる。もう、ショーツの下まで流れてる。
私の乳首は石みたいに硬くなってる。私のアソコはびしょびしょ。
ぐちゅぐちゅ叫び声を挙げてる。指が自分のものじゃないみたい。
動いてる。私のアソコが震えてる。ひくひくしてる。クリトリスが大きくなってる。私のクリが悦んでる。
グレンきつくつまんで!きゅっとして!そう!いい!
すごい!入ってきて そう 大きい めちゃくちゃにして グレン もっとついて
わた私のしょ女まくをやぶって おくのおくまで あなたのでっかい肉ぼうをうごかして
わたしのプッ シー プッシーを あな あなたの チ ンポ で こわし て ぶ っ こわし て え
も っ と もっと そ う もっと い い そ う よ はや
く もっとはや くく だ め も う だ め い い く いっち や う
いくいくいくいくいくいくいくい
「ナンシー?ナンシー?起きてるの?ナンシー!」
扉をノックする音。ナンシーは我に返り、すばやく日記を閉じて、ショーツを上にひっぱりあげた。
立ち上がって、辺りをぐるぐる見回す。
「ママ!どうしたの!?今開けるわ!」
引き出しを音を立てないようにそっと開いて、日記帳をしまい、
さっきまで座っていた椅子にこぼれている恥ずかしい染みをティッシュでふきとって、ゴミ箱に放り込む。
呼吸を大急ぎで整えて、鏡を見ておかしなところがないかチェックする。
軽くパーマをあてた黒髪に、ふっくらしたほっぺた、太めの眉に少し大きな鼻がつんと上を向いている。
しとやかな目は少女の純真さを顕している。まだ女じゃない。心の中で繰り返す。私はまだ女になってない。
ナンシーは鍵を外して扉を開けた。ピンクのネグリジェを着たママが心配そうな顔で立っている。
「ママ、どうかしたの?私、もう眠りかけてたところだったんだけど」
ママは怪訝な表情で、扉の隙間から顔を突っ込んで部屋を見回した。
特に変わったところはない。いつもの娘の部屋だ。
「そうなの?部屋の電気がついてるから、まだ起きてると思ったのよ。こんなに遅くまで何してるのかと思って」
ナンシーはベッドの脇に置いてある目覚まし時計にちらっと目をやった。針は午前2時を回っている。
「ごめんなさい。疲れてて。たまに、つけたまま寝ちゃうことあるわね。気をつけなきゃ」
「頼むわね。まさか、その年になってお化けが怖いってこともないでしょう?」
冗談を言ったつもりだったのだが、ナンシーは笑わなかった。娘の顔がひどく紅潮して、熱っぽくなっている。
疲れてるみたいだし、念のため風邪薬を下から持ってこようかしら。ママが口を開きかけて、ナンシーがさえぎった。
「ママも早く寝た方がいいわ。心配かけてごめんなさい」
まったく、ママの方がよほど疲れてるわ、とナンシーは思った。ここ数年でママはめっきり老けてしまった。
こんなに夜遅くまで起きてるのも、きっと眠れなくて、お酒を飲んでいたのだろう。
そんなママが少しだけ羨ましく思えるのは、きっと夢のせいだ。
「起こして悪かったわね。明日も学校あるんだから、もう寝なさい」
「そうね。ありがとう。マミー」
「おやすみ、ナンシー」
「おやすみなさい、マミー」
ママが階段を下りていったのを見届けてから、ナンシーは扉を閉めた。
もたれかかって一息ついて、ふと冷静になると、
どうしてあんなバカなことを書いたのかしら、と恥ずかしくなってきた。
手の平を鼻へ近づけて、そっと匂いをかいでみる。愛液はすっかり乾いているが、独特の臭みは残っている。
あれじゃ、本当に、私はビッチじゃないの。今のグレンとの関係に不満がないなんて嘘。
あんな夢を見るのも当然。どうかしてたわ。
ナンシーは机の引き出しを開いて、日記帳を取り出し、さっき書いたページだけを裂いて、
力任せに細かく何度も破ったあと、ぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱に放り込んだ。
そして部屋の電気を消して、ベッドにもぐりこんで、
仰向けの姿勢で胸の上に手を組み、目をぴったり閉じた。
どうか神様、今夜はゆっくり眠れますように。
(to be continue→)
−Tina_Grey−
ティナは真夜中の裏路地をパジャマ姿で歩いていた。どうしてこんなところにいるのか分からない。
レンガ塀で仕切られた道がどこまでも入り組んでいて、出口を求めてさまよい続ける内に霧が濃く立ち込めてきた。
冷たいアスファルトのせいで足の裏が麻痺しそうになる。
街灯はなく、ところどころ脇に建っている下請け工場らしきのっぺりした建築物は、
従業員から忘れさられてしまったかのように、鉄くさい匂いだけを残してひっそりと佇んでいる。
空を見ると、鈍重な雲が敷き詰められ、完全に月を隠し、星すら見えない。辺りは真っ暗だ。
どこからか歌声がする。複数の、甲高く細い少女の声が、冷風が吹きすさぶ彼方から響いている。
歌は単純で同じメロディを繰り返している。童謡だろうか、こんな人っ子一人いないような寂れた場所に。
(One Two fxxxxxxx coming for you・・・)
真ん中の部分だけ、よく聞き取れなかった。何と言ったのだろう?いったい、何が来るのだろう?
(Three Four bxxxer xxxx yoxx door・・・)
気味が悪くなって来たので、ティナは少し駆け足気味に、道を進む。
ガラスの破片や錆びた釘が落っこちていないか足元に注意しながら、角を左に曲がった。
曲がった先は、パルプ工場の工用道路らしかった。
ちょうど大型トラック1台半分の広さだが、腐った木材の破片があちらこちらにたてかけられて、
レンガ塀の脇からは錆びた配管が突き出し汚水が漏れている。ひどい臭いだ。
ドブネズミが排水溝のふちをかけぬけ、何者かから逃げるように走り去った。
嫌な予感がする。大事なことを忘れているような気がして、それが何だったか思い出そうとするが、思い出せない。
カラースプレーで落書きされた横長のトラッシュボックスが左手に置かれている。近くに蝿がたかっている。
どこかの馬鹿がハメを外したのだろう、「PUSSY!(おまんこ!)」卑猥な言葉だ。
入り口二つとも、ぱんぱんの黒のビニール袋がつめられていて、入りきらずはみ出している。
生ゴミの腐臭がぷうんと鼻をつく。なるべく見ないようにして通り過ぎる。早くここを抜け出したい。
ティナはだんだんと心細くなってきた。いつまで歩けばいいのだろう。
少し歩いて、道は綺麗になったけれど、本当に出口があるのか、帰れるのか疑わしくなってくる。
どこまで行けばいいのかしら、ティナがいぶかしんだ時、キィィイイイイイ、と金属と金属がこすれる嫌な音がした。
さっき通り過ぎたトラッシュボックスの近くだ。
振り返ると、あの女がいた。右半身が焼け爛れて、ケロイド状の皮膚をむき出しにして。
ティナの記憶がよみがえる。160cmほど、私より少し大きい。細い身体。
短いおかっぱの金髪、茶色の帽子をかぶってる。鋭い切れ長の目で、右手に皮をなめしたグローブをはめて、
指の一本一本に鋭い鉤爪を光らせている。キィイイイイイイ、今、それで、トラッシュボックスの角を擦っている。
黒のホットパンツから伸びた長い足は、厭らしいガーター・ストッキングに守られている。
赤と緑の縞模様のぴっちりした古臭いセーターを着て、細い腕が余計に長く見える。
胸の部分だけが、ほんの少し膨らんでいる。真っ赤な唇、大きな口を閉じたまま、含み笑いをして、こっちを見ている。
やっと思い出した。どうしていつも会うまで気づかないの?私は死にそうな目に何度もあってるってのに!
ここは、いてはならない場所だったのだ。まただ。あの鉤爪の女に、犯される。
私のあそこをむちゃくちゃにされる!そして、逃げ切れなければ、殺される!
女性にとって最も忌むべき、二つの危険。
その直感がティナの足を自然に動かしていた。走れ、走るのよ、ティナ。
逃げなきゃ、もっと速く!もっと遠く!ロッド、助けて!
「テぃぃぃぃぃナぁぁぁぁぁあ」
両脇を走るレンガ塀に映った火傷女の腕の影が、疾走するティナに届かんとする勢いで、にゅうと伸びてきた。
幾倍にも拡大した鉤爪のモノトーンが目に入ったティナは、距離をはかろうとして、振り返る。
火傷女は、左足の茶色いブーツの踵を立てたまま、元いた場所から一歩も動いていない。
それどころか、セーターに包まれた腕を組んだまま、指さえ動かしちゃいなかった。
なのに、影だけが両脇から私を掴まんと、あと少しのところまで来ている。どうして、そんなことが起こりうるの?
火傷女が笑う。ゆっくりと大きく腕を広げて、にじり寄ってくる。今度は本当に、
びっくり箱から飛び出したピエロのように、人間の身体に不釣合いな長さで、腕が伸びている。
「キャッーーーーーハハハハハハァ!!!!」
火傷女のハスキーな笑い声だ。真っ赤な口をぱっくり開けて、なんて下品な声だろう。
地獄の底から蘇った悪魔だ。人間があんな声を出せるとは思えない。火傷女は悪魔だ。
もう見ている余裕はない。
走れるところまで、路地の奥へ、真っ直ぐ行って、一番奥、その角を右に曲がって、まいてやる。
命をかけて逃げ切ってやる。
どうか、行き止まりじゃありませんように!
足の裏の痛みなんか気にしていられない。ひたすら足を動かす。ゴールが見えてきた。
突き当たり、ちょうど右と左へ、一本道が伸びている。右、右、あいつは左に曲がる。左に曲がる。
祈りながら、突き当たりまでもう少しかというその時、
「アアッヒャァア!!」
その右の角から、火傷女が出てきた。どうして?さっきまで後ろにいたじゃない!どうしてよ!
再び踵を返し、全速力で元来た道を戻る。振り回す爪先がティナのブロンドをかすめ、切れた髪がぱらぱらと落ちる。
右手を掴まれる。火傷の皮膚のざらざらした感触が伝わる。
捕まった。
火傷女は、あっという間に後ろから羽交い絞めにして、足をばたつかせるティナを持ち上げている。
暴れるティナをものともしない、細い身体にどうして、こんなに力が秘められているのだろう。
「やあやあ、元気なお嬢さん、暴れるのはおよし!ヒャハッ!」
火傷女の挑発はティナに届かない。全身の力でティナは腕で作られたリングをやぶろうと躍起になる。
ビルから落下する自殺者のように、両手両足をばたばたともがかせて、抵抗する。
火傷女がにやにや笑いながら、ハァッ!と一声挙げると、ティナの身体は空中に浮き上がった。
ティナは何が起こっているのか分からず、余計に手足をばたつかせる。
標本にされる昆虫がピンで固定されてもがくかのごとき、無駄な抵抗だった。
「ヒヒッ、ティナあ、今日はどんなことして、楽しませてくれんのかしら?」
「ひっ」
気丈なティナの眼から希望の光が失われかけている。
恐怖でいっぱいのティナは身体の震えを止められない。顔がくしゃくしゃになるのを押しとどめられない。
「ハァッ!」
火傷女が空に向かって鉤爪をなぎ払うと、ティナの腕が横水平にぴんと伸びた。
パジャマのボタンが独りでにプツンプツンと外れていき、雪のように白く、ふっくらした乳房の半分が露になった。
返す刀でもう一払いすると、ズボンがパンティごとずりずりと下にずりおちる。
金色の陰毛は薄く、恥丘がほとんど見えている。きゅっと締まった小さなお尻がむきだしになる。
鉤爪をカチャカチャ鳴らせながら、厭らしい笑みを浮かべて、火傷女が向かってきた。
「いや・・・いやあっ!」
「さんざろくでなしにブチ込まれてんのに、いまさら恥ずかしがってんじゃないよッ!」
火傷女の叫び声が響きわたって、反響する。ティナはもう何もできないでいる。
怯えて身体を震わせるだけの、赤ん坊だ。
空中に30センチほど浮いたまま、十字架にかけられたキリストのような格好で、
うつむいて、ロッドに助けを求めていた。
お願いよ、助けに来てよ。いつも私を守ってくれるって言ったじゃない。
火傷女が、くん、と中指の爪を立てる。ティナの股が何かにひっぱられて開いていく。
「や・・・やめてよ・・・」
まるで屈強な大男にレイプされているようだ。それほど大きな力がかかっている。
下っ腹に力を入れて、膝をすり合わせるように抵抗するが、股は徐々に開いていく。
「やめてよ、ねえ、やめてったら、バカッ!」
中指の爪がさらに上へ突き上げられた。
「いや・・・やぁああッッ!」
浮いた姿勢でティナの股はきっかりM字に開かれた。Mの字の中心にはヴァギナとアナルが存在を主張している。
恥ずかしい部分が火傷女に丸見えだ。火傷女は舌なめずりして、ティナの秘所を覗き込む。
ティナのヴァギナはお世辞にも美しいとは言えなかった。
頂上には、ピンクの肉芽が厚い皮から少し顔を出していて、色素が沈殿した小陰部は、
盛り上がったぶよぶよの大陰部の内側に沿って、尾びれのように2センチほども突き出ている。
秘肉はその存在を隠そうともせず、ピンクとグレイを混ぜたような色で、
下部の膣口が呼吸をするように、開いたり閉じたりを繰り返している。
「ずいぶん使い込んでるねえ。なに、このビラビラ?真っ黒!」
「・・・・・・!」
自分のヴァギナは確かにコンプレックスだった。豊満とは言わずとも形の良い胸は密かな自慢だったし、
身体のラインだって、悪くはないはずだ。高校に入った時、チアリーダー・クラブにスカウトされたこともある。
顔立ちは、柔らかい眉のラインに、ぱっちりして少し下がった目尻、すっと通った小鼻、
細くアヒルのような唇、それらがブロンドのショートカットとマッチして、キュートかつボーイッシュな魅力を称えている。
全体を見れば中性的で美人の部類に入るが、決して近寄り難い感じはせず、どこか人懐こい印象を与える。
ティナは「私のアソコはセックスで悪くなったのではなく、元々こうなのだ」と言いたかった。
メンスが始まる年頃になって、一度、自分のアソコを鏡で見た。想像していたよりもグロテスクで、目を背けてしまった。
自分の他のパーツより明らかに劣っていた。醜かった。自分のモノではないと思いたかった。
知ってからは、必ず、セックスの時は相手に明かりを消すことを守らせたし、クンニリングスは許さなかったのだ。
今それを、最も知られたくなかった部分を視姦されている。まざまざと見られている。
火傷女は左手の人差し指と親指を伸ばし、飛び出した小陰部をつまみ、横にひっぱりあげた。
ティナのヴァギナが非対称に歪む。
「くうっ!」
限界まで小陰部を伸ばされた痛みに、ティナは思わず声を漏らした。
「すっぱり切っちまうか。汚らしい肉」
「!!」
火傷女が爪を振りかざした。ブンと空を切る音が耳に届く前に、
ティナは全身の筋肉を硬直させ、目を閉じていた。
痛みはなかった。案外、切断される瞬間はそんなものかもしれない。
しかし、血が流れている感触もない。目を開ける。
自分の大事な部分に傷がついていないのを確認すると、安堵で腰の力が一気に力が緩んだ。
「はっ、はっ、はああああああ」
緊張が解け、負荷を失った下半身は、同時にヴァギナとアナルをも脱力させる。
尿道口がぴっと音を立て、黄色い液体がしゃあああ、と勢いよく流れ出した。
火傷女はすっと横を向いて、肉の水鉄砲を交わす。
そのまま鉤爪でおいでおいでの動きをすると、ティナの身体が上下に回転を始めた。
「牝豚のまんぐりがえしでござあい!マングラー!」
回転は、ちょうど尿が顔面にかかる高さで、ぴたりと止まった。
ティナの人間としてのプライドは、もはやめちゃくちゃに損なわれていた。
自分の尿を顔面に浴びたティナは、はかりしれない恥辱に眉を八の字にして耐えている。
ぐっと閉じた唇が、図らずも美しさを際立たせる。すっと通った鼻筋をつたって、尿が鼻腔に流れ込む。
アンモニアの香りがいっぱいに広がって、温かい感触が喉まで伝わると、我慢できなくなりたまらず口を開いた。
「ヒャハッ!きったないねえ・・・小便女!」
「ぶぶッ!ばっ!」
一刻も早く尿を止めたいのだが、既に腰が抜けていて、力が入らない。
呼吸が苦しく、息をするたびに、ティナは自分のおしっこの味を堪能することになった。
喉まで通さないように顎を動かそうとしたが、頭が下になっているので、上手くできない。
いくらかは飲んでしまう。無理に吐き出そうとして、ティナは激しく咳き込んだ。
「特製カクテル、しっかり味わいな!」
「あぶうっ!べっ!ゲェッ!」
「キャッーーハハハハッ!!」
「ゲホッ!ゲッ!ブハッ!」
涙と鼻水と涎と尿が一緒くたになって、ティナのボーイッシュな顔を陵辱していた。
アヒルのような唇が、咳き込むたびにぱくぱく動く。こんなに苦しいのに、ティナは身体の芯がじんと熱くなり始めていた。
自分でも不思議だった。尿と違ったもう一つの液体が、自分のアソコから垂れてきている。私は、感じている。
排尿が終わった。こめかみを伝って、アスファルトに排泄物の雫が落ちる。
ぴちゃっ、ぴちゃっ、繰り返される滴音が、陵辱の記憶を消させない。
肩を震わせ息をするティナへ、火傷女が追い討ちをかける。
恐るべき女強姦魔は、その天才的な嗅覚で、ティナが恥辱の悦びに目覚め始めていることを見逃さなかったのだ。
「ヒヒヒッ!とびっきりの牝豚だね!こんな格好で濡らしてやがる!」
ティナの頬が紅潮する。羞恥心が、さらにヴァギナを熱くする。
ティナにとって新しい発見だった。
いつもは、いきまいているロッドでさえ、ベッドの上では私が主導権を握っていた。
ロッドに限らず、これまで経験した三人の男とのセックスも、ティナが常にリードしていた。
初めての時でさえ、腰の据わったティナは、相手の大きなペニスにも怯えなかった。
こっそり手に入れたポルノ雑誌で知識は得ていたし、ただ破瓜の痛みを心配していて、
初体験の時ですら、どうスムーズに終えようか、と考えていた。
ティナは好奇心旺盛でリアリストという矛盾を兼ね備えた性格だった。
未知の世界を知りたい、という冒険心と、リアリスト特有の、現実はこんなものだ、という諦めも持っていた。
だから、時々、とても寂しくなった。自分の未来には何もないような気がしてくる。
ティナの隠された矛盾が、少々無鉄砲でも困難に立ち向かっていく男を捜した。
たとえそれが悪ぶりであったしても、ティナには必要なのだ。
また、ティナは自分の性格を多少は自覚していた。努めて隠していたのだが、ナンシーだけが見破った。
ナンシーだけは、ティナの性格を理解し、そして認めてくれたのだ。「羨ましいわ」とナンシーは言ってくれた。
「あなたのような勇気と判断力がもてたらと思う。本当よ」ティナは少し救われた気がした。
「お前は、一見、気取っちゃいるけどね。一皮むけば、虐められるのがだぁい好きな、マゾ女さ!」
「ち・・・がう・・・」
ティナは抵抗する。理性が残っている内は、こんな女に屈しはしない。
私はナンシーを信じる。ロッドを信じる。ナンシーに愛されているグレンを信じる。
しかし、自分のヴァギナからどんどんジュースが溢れてきているのが分かる。悔しい。
なんでだろう。どうして私は濡れるのだろう。
「豚のおまんこがまたヒクヒク言ってるよ!そんなに欲しいのかい?」
「ち・・・が・・・」
言葉とは裏腹に、ティナのオシッコとメスの臭いが、
辺りに漂う汚臭に対してささやかなアクセントを加えている。
「お前のきったない、醜い、クサレマンコ!」
「・・・・・・」
「そのグロテスクなビラビラを、ナンシーが見たら驚くだろうね」
火傷女は両手を胸の前で握って、腰をふりふりさせて、ぶりっ子のポーズをとって、ナンシーの声色で呼びかける。
「まあ、ティナったら。会うたびロッドとハメてるからそうなるのよ」
「・・・うっううう」
似せているのではなく、ナンシーの声と瓜二つ、いや、同一人物の声としか思えない。
ナンシーだ。恥ずかしい私をナンシーが見ている。
「どれだけやったら、そんな風になれるの?」
「う、うう、ううう」
「私、見損なったわ。虐められて、自分のオマンコ、びしょびしょにしてるなんて!」
「うあああああああああ!」
余りの屈辱に抑えきれなくなって、ティナは世界の果てまで届くような大声で泣き出した。
冷たいアスファルトに、ティナの大粒の涙と洪水のように溢れ出した愛液がぼたぼた落ちた。
火傷女は、長い舌で爪先を嘗めながら、目を裏返して、笑っている。
焼け爛れた顔の皮膚が、ぴくっぴくっと痙攣している。恍惚の瞬間だ。
ティナの号泣はまだ収まらない。
火傷女は、自分の人差し指と中指をすぱん、すぱん、と切り落とした。
根元から血が噴水のように飛びだしている。
落ちた指は、ティナのヴァギナに向かって一直線に飛んでいき、膣口にねじこまれた。
突然の刺激に括約筋が硬直する。
味わったことのない、自分以外の女の指の感触を、ティナは自ら受け入れる。きゅぅううとアナルが引っ込んだ。
「あはッ!」
「ありがたく思いな。牝豚に指をくれてやる」
二本の指は、血を流しながら、レバーが上げ下げされるように交互に動き、
ずりゅ!ずりゅ!と膣壁を押し広げている。穴はいっぱいに開いていた。
今、ティナの心がぽっきりと折れた。
ティナは、ぐしゃぐしゃにした顔で、自分のヴァギナに二本の切り取られた指が動いている様を目に焼けつけた。
怖くなんかない。自分のアソコがぐちゃぐちゃになってもいい。
もっとしてほしい、虐めてほしい。苛めて、苛めて、苛め抜いてほしい!
「・・・うっ・・・えぐっ・・あ・・・・・」
涙の入り混じった喘ぎ声が漏れる。
「どうだい?自分がマゾで、ビッチで、どうしようもない牝豚だって、認めたかい?」
ティナは力いっぱいうなずく。そうだ、私は牝豚だ。虐められたい。もっと。
「ご褒美だ」
弓なりにしなった金属の鉤爪。人差し指の長い爪の先端が、充血した肉芽にちょこんと触れる。
「かッ!?」
冷たく尖った感触、ティナは一気に絶頂に導かれた。
「かッ、かぁはぁっ」
最後の声は、かすれて搾り出された。
ティナは口を金魚のようにぱくぱくさせて、酸素を取り入れるのに必死だった。
今まで経験した中で最も強いオーガズムだった。すぐさま、全身の痙攣運動が始まった。
ジリリリリリリリリリリリリリ!
ティナが目を覚ました時、まだ身体は多少の痙攣と絶頂の余韻を残していた。
ベッドの中はティナの尿の匂いでいっぱいだった。
火照りが収まった時、自分の受けた恥辱全てが夢であることをティナは悟った。
動きたくなかった。まだそんな気力はわいてこない。
夢で犯されたって、犯されたことには変わりないのだから。
自分の最も隠しておきたかった部分を見られてしまったことは事実なのだ。
助けてほしい。だけど、誰が信じてくれるだろう?
ナンシー?ロッド?グレン?パパ?ママ?
笑われるに決まってるわ。それに、こんなこと誰にも言えない。
問題は、これで終わりそうにないという予感だった。今やっと気づいた。
これはただの夢じゃない。
あいつはきっと、またやってくる。そして今度こそ、私を殺すだろう。
逃げ場はない。対抗する方法もない。どうしようもないのだ。
絶望が身体全体を襲い、ティナは大声で泣き出した。
いつまでも鳴り続ける目覚まし時計。
娘を起こすため、母親が階段を登ってくる。
ティナの部屋のドアを二回ノックしたあと、ノブを回して中へ入り、毛布をはぎとった時、
一階で食事をしている父親まで、ヒステリックな悲鳴が響き渡った。
(to be continued→)
すごすぎ
つづきまってるよ
「テぃぃぃぃぃナぁぁぁぁぁあ」 がテラワロス
そっちのフレディかよw
695 :
エロム街作者:2005/09/01(木) 21:40:42 ID:r5YyyU63
ていうか、このスレたまたま見つけたんで、あんま二次元エロ詳しくなくて、
アニメキャラ風に(いけにえは狙い過ぎかも・・・)いけてるか不安なんですけど大丈夫ですかね
ポルノ書いたのも初めてだし、もっと上手く書ける人がいたら(なるべく簡単な表現を心がけてます)
引き継いで書いてくれても構わないです エルム街の1をなぞっていく形にしようと思ってます
変更点 映画でティナが襲われるのはボイラー室ですが、こちらの方がいいかなと思って変えました
+ティナは片親で、母親が愛人とちちくりあってるんですが、そこも変えました
これからも、ちょこちょこと設定は変えようと思っています ご了承のほどを
ナンシーの日記はパート2設定です(2はティナのアソコくらい黒歴史ですが・・・)
ナンシーはあんなことしないやい派はごめんなさい これからもっとビッチになるんで・・・
あと、ルール的に、一応、全パートエロ挟む方針で、行けたら・・・いいな(で、できるか?)
気長に待っててください 絵が増えて、盛り上がれば幸いです
−The Last Supper−
ティナは四日間学校を休んだ。グレンがティナの担任の教師に聞けば、病欠としか教えてくれなかったらしい。
ナンシーはロッドに「まさか、変なことしたんじゃないでしょうね」と疑惑の眼を向けたが、
当の本人は広い胸板を反らせて、ぱりぱりのジーンズのポケットに手を突っ込みながら「知らねえよ」と否定する。
「本当だ。俺だってティナが心配だからな、家まで会いに行ったさ。だけどあいつ、顔も見せやがらねえ」
ロッドはポマードできっちりオールバックに固めた頭を下げて、耳の裏を一かきし、下から覗き込むようにしてナンシーに訊ねた。
「ナンシーこそ、ティナから何か聞いてないか」
「ごめんなさい、私も心当たりがないの。特に、変なそぶりは見せてなかったし・・・」
「一度3人で行ってみないか?お見舞い」
グレンが提案したが、ナンシーは「そっとしておいた方がいいんじゃないかしら」と消極的だ。
結局ロッドの案が採用された。「一週間経って音沙汰なかったらグレンのケツに乗っからせてもらう」
週が明けて月曜日、ティナは遅れて学校に来た。
一時間目、同じ授業を受けているナンシーは、ティナが教室のドアを開けて入ってくるのを見て、
初めは安心したのだが、すぐに異様な空気を感じ取って、眉をひそめた。
久しぶりに見るティナの顔は、青ざめていて、目の下にはクマをつくって、心持ちやつれたようにも見える。
「ティナ」小声で呼びかけて手を振ったが、ナンシーに気づいたティナは、
一瞬怯えたような素振りを見せ、手を振り返すのがやっとだった。
授業が終わった後、次の教室に移動するため、皆が出て行った。
ポロシャツを着たグレンが、まだ眠いのか、GIカットの頭をかきながら、次の授業を受けに、いちばん乗りでやってくる。
ティナを見つけると、端整な顔をみるみる緩ませて、ナンシーの席まで駆け寄ってきた。
「ティナおはよう!もうよくなったの・・・って、どうしたの、寝不足?」
「うん・・・怖い・・・夢をみて」
「へー、俺なんかもう朝起きたら目ぱっちり開いちゃってビンビンでさあ!」
聞きなれた軽い声に、皆が振り返ると、ロッドが黒皮のジャンパーを揺らせて、いつのまにか後ろに立っていた。
「俺様、感動しちゃってね、オー神よ、息子にお前の名前書いちゃった」
「あら、あんたのアレに私の名前書けるスペースなんてないでしょ!」
ティナが今日初めて、強い口調で言葉を発した。
「ぷっ」
グレンが笑った。ナンシーもつられて笑う。「なんだよ、ブルドーザー並みの威力知ってんだろ?」
「バーカ」
ますます笑い声が大きくなって、ロッドは拗ねた顔で舌打ちをした。
いつものパターンだ。ロッドはティナにやりこめられてしまう。
しばらく喋ったあと、皆の顔を見回して、ティナが切り出した。
「明日の朝から、パパとママが旅行に行くの」
「へー、そりゃいいこった」
ロッドがティナにちゃちゃを入れる。ティナは無視して話を続けた。
「それで、いきなりこんなこと言い出して悪いんだけど・・・
明日の夜、みんなに私の家に来て欲しいかな・・・って思ってる。都合どう?」
「私はたぶんオーケーよ。でもティナ、身体の具合は?」
ナンシーの声で、ティナの眉がぴくりと震えた。
「心配しないで・・・それより、1人でいたくなくて。寝る場所は来客用のがあるから大丈夫よ」
「ティナの快気祝いってとこかな」
グレンはフットボールで鍛えられた腕を突き出して、ロッドとハイタッチする。
「ったく健康優良児よお」「どうも」2人のやりとりを見て、ナンシーはいつかのティナの言葉を思い出す。
(プロムの時は気をつけなきゃダメよ。グレン狙ってる子、けっこう多いんだから)
「グレンのお母さん、許すかしら」
グレンの母親はグループ内では「教育ママ」の見識で一致していた。おそろしくマナーに厳しく
(彼女の前ではロッドでさえ丁寧な言葉遣いになる。もっともロッドはなるべく避けているのだが)
グレンの帰宅が門限より少しでも遅れると、箒を抱えたまま庭に立って夜でもずっと待っている。
不思議の国のアリスのトランプ兵士みたい、ナンシーは自分の部屋の窓から眺めて幾度かそう思った。
「その件は俺に任しとけ」
ロッドが両手の人差し指でグレンを指して言った。「とっておきの秘密兵器がある」
ナンシーがあきれたような眼でロッドとグレンに目をやる。
「また変なことたくらんでるわね、ほんとにもう」
次のチャイムがなるまで、四人はパーティーの内容を話し合った。
ロッドが大の苦手な数学の授業をエスケープするために窓から抜け出して、
ティナとナンシーは歴史の授業を受けに教室を出た。
廊下はもう人がまばらになっていて、
ハイスクール特有のごったがえした喧騒が収まろうとしている。
「まったく・・・バカでやんなるわ、あいつ」
ティナはうつむきながら歩いているが、その表情には薄っすら笑みが浮かんでいるようにも見える。
「あなたに夢中なのよ」
ティナがいくぶん元気になったように思えて、ナンシーは嬉しかった。
次の日、学校が終わってから、ロッドが四人乗りの赤いオープンカーで皆を拾っていった。
愛車のクリスティだ(どうやら、購入時に既にそういう名前がついていたらしい、ロッド談)。
「68年型、赤のペリマス、ちょっとばか古いが、まだちゃんと走るし、なかなかイカした車だ」
ロッドは左手でバタフライ・ナイフをくるくる回しながら、ずっと片手ハンドルで運転して、
信号待ちで「危ないから」と後ろに座っているナンシーにナイフを取り上げられた。
「ナイフなんか持ち歩くなっての」
「へえへえ、お坊ちゃん」
「ロッド」
ティナがたしなめる。
グレンは気を取り直して、後ろから身を乗り出して、お気に入りのラジオ番組にチューナーを合わせる。
『ファンキー!ミュージック!1043!』
ヒュー!ロッドが口笛を鳴らした。
マーケットで一度降りて、ティナとナンシーが今日の分の食料やお菓子と、ティナの4日分の貯えを買いに行った。
ロッドは2人に気づかれないように、こっそり1ダースのコンドームを買って、グレンに3つ渡した。
「ガツンと決めろ。ナンシーも待ってるぜ」
「余計なお世話だ」
グレンはゴムを3つとも後ろのポケットに詰め込んで、ロッドにお礼を言った。
『続きまして「ASIA」、曲は「The Smile Ha Sleft Your Eyes(偽りの微笑み)」』
ナンシーは買い物中も、ティナの様子が気にかかった。
正確には、ティナが昨日、学校に来た時からずっと、或疑問が頭の隅にひっかかっていた。
やっぱり、私の呼びかけに怯えるように応対する節がある。
なにか、悪いことでもいったかしら、まだ身体の具合が悪いのかもしれないけれど・・・。
ただ、一つだけ確実なことがある。ティナは何かを隠している。
生暖かい風が顔にふきつけ、曲が終わりに近づいて、ティナの家が見えてきた。
宴は長く続いた。ティナとナンシーが生地の上にさっとデコレーションして
自作のケーキを作り、男共はそれをつまみぐいしながら、NFLバッファローズを応援する。
グレンは卓越した料理の腕前をみんなの前で披露することになった。
「ほんとに女顔負けね」ティナがローストチキンをぱくつきながら言った。
「まあ、ほとんど、できあいさ」グレンは照れ笑いして応える。
客室のビリヤード台で、カップル同士、ペアになって対決した。
結果はロッド・ティナ、一歩及ばず敗北。ジェンガ、オセロ、モノポリー、
家に存在するありとあらゆるゲームをやって、くたくたになり、ついに、秘密兵器が登場した。
「空港の近くの従兄弟の家に泊まるのはオッケー。既に従兄弟に話はつけてある」
グレンが受話器を握り、コードを肩に巻いて通して、不適に笑う。
「あとは俺の秘密兵器でこの通り」
ロッドはジャンパーのポケットからテープを取り出してティナにひらひら見せ、
テーブルに置かれたカセットデッキに押し込み、スイッチを入れた。
グレンは大急ぎで電話のダイヤルをプッシュしている。
しばらくすると、ぐぅううううん、と飛行機が飛び立つ、空に穴を掘るような音がスピーカーから繰り返された。
「あ?ママ。うん、元気だよ。マーク?、うん、いるよ。風呂に入ってる」
「手間のかかることするわね」
ティナはあきれている。
「何か用事があったら少し経ってからかけてね、うん、今?い!?」
突然、スピーカーから、大勢の男達が叫び声と共に走り来る音が聴こえてきた。グレンは顔をしかめる。
「ディ、ディナーおわったとこ。うん、大丈夫だよ」
『FIRE!』
ぱらららららら、ぱらら、ぱらららら、マシンガンの銃声と悲鳴が交錯する銃撃戦が始まった。
「あ、いや、違うよ。うん、あれ?あ、近くの不良が喧嘩してるみたい。だいじょうぶ、だいじょうぶだって!」
ナンシーとティナはソファの左右の肘掛けにもたれかかり、既にお腹を抱えて笑い転げている。
『GO AWAY!』
糸を引くような、落下音――――、1t爆弾!?
「あっ、危ない!飛行機が落ちそう!落ちる!」
全てが失われるような、テーブルを揺るがす轟音が、部屋中に鳴り響いた。
「だ、だいじょうぶ!落ちたのは向こうだ!ホント、ママ!切るよ!電話!」
ガチャン。
「ロッド!」ロッドはにやにやしながらカセットデッキのスイッチを切り、グレンを見ている。
「戦場にかける橋、名作だ」
グレンとロッドは顔を見合わせてどっと笑う。四人で涙が出るまで笑ってしまった。
余韻もさめやらぬ中、ロッドとグレンが悪乗りして、ティナの父親のウイスキーを空け始め、
しばらくして、2人は仲良くトイレに駆け込んだ。
「ねえ、もう夢なんか怖くないでしょう?」
ナンシーは2人がいない隙を見計らって、自分の不安を打ち消したいがために、さりげなくティナに訊ねた。
ティナの異変は夢と自分がキーワードになっている。それがどうつながりあっているかは分からないけれど、
おそらくティナが隠していることもその2つに関連性があるのだろう、長いパーティーの間に、そうナンシーは推論していた。
「・・・・・・」
ティナは何かを諦めたような顔で首を横に振った。
「・・・ナンシー、夢で起こったことが現実になるって、信じる?」
ナンシーはティナの手を握る。自分を慰めていた、ゴミ箱に捨てたはずの日記が思い出される。
「ねえ、ティナ、あなたらしくないわ。そんなこと、あるわけ」
「鉤爪の女に襲われる夢をみるの。ナンシーは・・・怖い夢、みる?」
鉤爪の女!ナンシーは背後から金槌で頭を殴られたような気がした。
自分が受けた恥辱の――、或時は耐え難い快楽の記憶が鮮明によみがえってくる。
初めは裸にされる程度のものだった。でも、それらは、だんだんとエスカレートしてきていて・・・。
「私も・・・それ・・・鉤爪の女・・・みる」
ティナの虚ろな瞳と恥ずべき記憶に引き込まれて、ナンシーは独りでに告白していた。
「それってどんな」−「それってどんな」
2人同時に声を出して、お互いの顔を見て、下を向く。
考えることは同じだった。まさか、『ティナも』−『ナンシーも』、あんなことを?
しばらく沈黙が支配していた。静謐の檻の中で、ナンシーは現実の世界にいるような気がしなかった。
ひょっとしてこれも夢じゃないかしら、と思って、すぐに突拍子もない考えを打ち消した。
「・・・ここしばらく来てないけど、あいつはまたやってくる」
ティナがきっと前を向いて、沈黙を破った。
「・・・それも、近いうちに。もし・・・」
「もし、私が殺されたら、あいつよ」
ティナのはっきりした口調には、何者にも侵されない決意の光が込められていた。
ナンシーが今まで見たティナで、最も力強い目をしていた。
「な、なに言ってるのよ、ね、疲れてるのよ。ティナ!」
「ナンシー、今日はありがとう」
ティナが突然、ナンシーに抱きついた。ナンシーはティナが少し震えているのに気づいた。
ティナの香水の匂い。綺麗なブロンド。締まった腕。柔らかい頬の感触。
ナンシーもティナの背中をぎゅっと抱いた。ティナがこれ以上怖がらないように。
「あなたに・・・、ロッドに、グレンに・・・、会えてよかった」
ロッドが駆け足で戻ってきて、ティナの後ろから抱きついて、首にキスをした。
「よおおお、レズってんなら俺も入れてくれえ!・・・ヤローだけど」
ティナはナンシーから勢いよく離れ、ロッドの肩に平手打ちを喰らわせた。
「なんだよ、ティナ」
「もう、大事な話してたんだから!デリカシーないのよ、あんたって男は」
「どうしたの?」
グレンもトイレから戻ってきた。よれよれになったポロシャツを直して、ガムを噛んでいる。
ロッドはティナに後ろから抱きついて、もう一度、キスをした。
ティナの口内に、きついブルーベリーの香りが広がった。
ロッドは唇を離すと、ティナをお姫様のように抱きかかえた。
きゃっ、ティナが驚いて、ロッドの胸を拳で叩く。
「じゃあ、俺達そろそろ、あっち行くわ」
「2人とも、帰っちゃだめよ、この変態に何されるか分かんないんだから」
ティナはロッドの首に腕をかけて笑っている。
さっきまでのティナが嘘のようだ、ナンシーは余計に不安になった。
「お前らもよろしくやってくれ、じゃな」
ロッドがウインクする。ナンシーとグレンは目を合わせて、ぎこちない笑いをかわした。
ロッドとティナが、ティナの部屋にしけこんで、もう30分になる。
その間、2人はソファの上で寄り添って、今日のパーティーについて感想を述べた。
話すこともなくなり、だんだん会話のリズムが落ちてくると、グレンがナンシーの手を引いて、髪を撫でた。
ナンシーは心ここにあらずだった。
ビリヤードの劇的な勝利について喋っていても、あのおかしな電話工作のことを振り返っていても。
そして今、グレンの大きな手の平をぎゅっと握っていても、頭の中ではずっとティナのことを考えていた。
なんだか、ティナにもう会えない気がする。それに、鉤爪の女・・・。
「ナンシー」
我に返ると、すぐそばにグレンの唇が近づいていた。グレンのすっと締まった唇が押し当てられる。
ナンシーは急なキスに驚いて、舌を引っ込めて、歯を閉じてうめいた。逃がさないように、グレンの舌が強く割り込んでくる。
一度撤退し、グレンはナンシーの肩に手を回し、抱き寄せて、下唇を吸った。
フットボールの激しい練習でくたくたになったあと、更衣室で着替える男共のむさくるしい汗の匂い、
それと対極に位置する、ナンシーのささやかな、女の肌の香りが、グレンをさらに興奮させた。
口が開くと、もう一度ナンシーの口に入り込み、舌先で小さな歯の裏をゆっくりと愛撫する。
そのまま続けて、ナンシーのウェーブがかった髪を頬に優しく当てて、耳の後ろに手をやり親指で太めの眉をそっとこすった。
2人の荒い鼻息と唾液が混ざり合う。ナンシーも自らロッドの舌を求めた。
息が激しくなるにつれ、グレンが身体を寄せてくる。グレンの厚い胸板に触れる、うなじからコロンの香りがする。
ナンシーの太股に、チノパン越しに固いペニスの感触が伝わった。
思い出す、自分の部屋で、ベッドに寝そべって、お互いの性器に触れ合ったあの日。
あの時、初めて見た実物の男の性器に、ナンシーは面食らってしまった。
男の人のモノは、こんなにも大きく、硬くなるのだ。本に書いてあるようなことは、嘘じゃなかったのだと。
ベッドの上で2人寝そべって、おそるおそるグレンの股間から伸びているモノに触れると、
それはまるで別の生き物のように反応して、自分の指が上下するたびに、びくびく動いていた。
大きい。とても。私の指なんて比べ物にならない。あれが、私の中に入ることになるなんて、信じられない。
だから、あの時は拒否した。キスをしながら、慣れない手つきで、グレンのモノをこすって、気をやらせた。
まさか、あんなに勢いよく出るなんて思わなかった。
親指と中指で作った円くらいある大きな亀頭の割れ目から、真っ白でどろっとした液体が、自分の胸まで飛び散った。
顔を下にちかづけると、魚の腐ったような匂いで、とても臭かった。でも、その匂いで、私のアソコは濡れた。
グレンは私のアソコをいじっていた。人差し指と薬指で、肉の境目にそって、下から上へ優しくなでてくれた。
自分で動かすのよりもよかった。グレンが私のアソコをまさぐっている、その事実だけで、頭が飛んでいきそうで、くらくらした。
中指が時々、一番感じる部分に触れた。
薄い皮の上から、グレンの指の腹が、私の豆を潰すようにして丸い円をかいた。
皮をかむったままでも、刺激が強すぎて、思わず腰を引いてしまった。
「ナンシー、怖がらないで」グレンは言った。
そして中指を、湿っている私の中に入れてきた。グレンのごつごつした指を、自分の器官で直接感じた。
指一本を受け入れるのがやっとだった。ゆっくり抜き差しされると、身体がこわばって、グレンに全力で抱きついてしまった。
グレンのものになりたかった。初めて触られたのがグレンで幸せだった。でも、本当は、続けて、私の感じる部分をいじって欲しかった。
皮をむいて、中指の横の腹で、もう少し抑えた力で、ペットの猫にするように、何度もなぜて欲しかった。
だけど、そんなことは言えなかった。今、私はグレンと寝るべきなのかしら。ティナのことを考えながら、浮ついた気持ちで。
「グレン」
「ナンシー、好きだ。愛してる」
愛してる。そう、私もグレンを愛してる。でも、ティナ、あなたは本当に、鉤爪の女をみたの?
「違う」
ナンシーの声を無視して、グレンの手がナンシーのシャツに忍び込んで、ブラジャーの下へと侵入した。
バレンシア・オレンジのような豊満なナンシーの柔肉を、グレンの大きな手の平が包み込んだ。
乳首が勃っているのを確認して、左の胸をぎゅっと力を入れて揉む。
ううっ、と声が漏れた。少し、痛かった。グレンは力を緩めて、ナンシーの乳首を親指で下から掻いて、ぴんと弾いた。
ナンシーは自分のクレバスが湿って来ているのを感じた。これ以上されたら、行くところまで行ってしまうだろう。
私はそれを望んでいる。グレンと一つになれたらいいなと思ってる。
でも、それは今じゃない。どうしてもティナのことが頭から離れない。鉤爪の女が私にしたことが。
そんな状態で、グレンとするのはイヤだった。最後まで行く時は、グレンのことだけを考えていたかった。
「違うの!グレン!やめて!」
ナンシーは両手を使って、密着した胸を力いっぱい押し返した。
グレンは突然の拒絶にきょとんとした顔で「痛かった?」とナンシーから手を離した。
「そうじゃないの、私、どうしてもティナのことが気になるの」
グレンはほっとして、ナンシーを再び抱き寄せる。
「心配いらないよ、ロッドがついてる」
そう言って、グレンはナンシーの唇をふさごうとしたが、ナンシーは口付けすら拒否した。「やめて」
「今日はティナのために来たのよ」
ナンシーは心の中でグレンに謝った。グレン、許して。おあづけ食わす嫌な女なんて、思わないでほしい。
でもここで弱くなったら、きっと押し倒されてしまう。だから、分かって・・・。
「冗談だろ」
グレンはあきれてナンシーを見た。まったく、どうして、ナンシー、信じられない。
パーティーは楽しかった。ティナは元気になった。ロッドとティナは今頃、何も着ちゃいないだろう。
無理やりにしたわけじゃない。君は感じてる。俺のアソコは準備オーケー。
そして自分達は、本当に、お互いに愛し合ってる。なのに、なんで、そんなこと言うんだ?
「ごめんなさい、その・・・最後まで、したくないってわけじゃないのよ。
でも、今日はダメなの。ティナのことが気にかかって・・・」
グレンはナンシーの目をじっと見つめた。ナンシーは気丈というよりも攻撃的な目でグレンを見ていた。
ストイックで純真な瞳が、時々変わるのをグレンは知っている。
一度目は昔、友達の女の子がガキ大将に虐められていた時だ。
彼女はガンとして引かず、今みたいな目で、取り巻きまでも黙らせた。
二度目はロッドが怪我をしたときだ。ロッドが喧嘩に巻き込まれて、警察沙汰になった。
しばらくして留置所から出てきたロッドは仕返しに行くと息巻いた。
その時もナンシーは掴みかかって止めた。三度目は・・・
もういい、ナンシーは本気だ。一度こうなったら彼女はテコでも動かない。
自分が折れるしかない。
ちくしょう!グレン・ランツ、お前はここ一番の大試合で、とんだヘマをやったもんだ!
「分かったよ、悪かった」
そう言って、グレンはナンシーの身体から完全に離れた。
それからはお互い一言も会話をかわさなかった。
ずっと黙り込んで、そっぽを向いてソファに座っていた。
しばらくして、グレンは1人で立ち上がり、ティナの隣の部屋、
2人がそこで初めての契りを結ぶはずだった寝室へ消えていった。
ナンシーはそれでも、ティナの告白を思い出していた。夢の中で遭った鉤爪の女。
火傷にまみれて赤々とした皮膚の粘膜と、厭らしい切れ長のオンナの視線が、
ぺったり自分の背中に張りついているような気がした。
(to be continued→)
丸一日放置してしまった!!
夢中になって読んだ。
続き期待
720 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/05(月) 09:32:05 ID:h9OBqWPs
おつ 普通に面白いな
読んでると ティナ=林原めぐみ に聞こえる・・・
フレディとナンシーが思いつかない
721 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ :2005/09/05(月) 10:17:27 ID:ltNpPWv7
乙。
長文なのに読めるし
おもしろい
しかし最近セノバイト達(「ヘルレイザー」)女体化で萌えてる俺は
きっと廃人だ
722 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/05(月) 13:39:17 ID:02jRoPVs
ジェイソンてハリトーノフにボコられた人?
723 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/07(水) 18:22:30 ID:O7NoM0vd
−Sweet Emotion−
次に火傷女が出てきた時、いや、おそらく次に眠る時――、私は、存在の全てをめちゃめちゃにされて、死ぬ。
火傷女の気配がする。今だけじゃなく、あの夢をみてからずっと、視線を感じる。
一昨日よりさらに昨日、昨日よりさらに今日、より近くで見られている気がする。
私は、だから、皆を家に呼んだ。取り返しがつかなくなる前に。
ナンシーの夢にも現れる火傷女。あいつはいったい何者なのだろう。
夢から夢へ軽業師のように飛び移り、淫猥と狂騒に満ちた恐怖をばらまいているのだろうか。
何のためにそんなことをするのか、調べる術もない。きっと理由なんてないのだろう。
夢について私なりに頭をフル回転させて考えてみた。結論から言うと、夢は自分を映し出すもう一つの鏡。
あまり本は読まないし、退屈になってすぐに寝てしまうのだけど、
ナンシーから貸してもらった怪奇小説に次の言葉が書かれていたのは覚えている。
−恐怖とは、鏡に映った歪んだ自分自身を見ることに他ならない−
なるほどそうだ、と納得してしまった。
だって私は、初めて自分のアソコを鏡で見た時、実際に恐怖したのだから。
そして、私は夢で、鏡で見るよりもずっと鮮明に自分の歪みを思い知らされた。
しかし夢それ自体が意志を持ってしまったとすれば?
仕えるべき存在である人間に対して反逆を始めたとすれば?話は少し入り組んでくる。
ロッドの両腕に抱きかかえられながら、私はそんなことを考える。
だっこされた瞬間、泣きそうになってしまって、笑顔を作るのに必死だった。
上手くできたか自信はないけれど、だって、最期のお別れくらい笑って済ませたいものね。
でも、私の頭の上で、ロッドが相変わらず下らないジョークを飛ばしている。
これを聞くことももうないのかな、と思うと、やっぱり泣きたくなった。
リビングルームから階段を登って、突き当たりにティナの部屋がある。
扉は開いていて、こざっぱりと片付いた女の部屋に、身体を密着させる二人がいた。
「おうおうおう、娘っ子さんや。そんなに泣いて、どうなすったか」
ティナが泣いたのを見るのは初めてだったから、いつものように軽いジョークは飛ばせない。
いつか見た、古い喜劇役者の声色で、ちゃかしてみる他なかったのだ。
「だまっててよぉ・・・」
参ったな、とロッドは思う。かなり長い間、抱き上げているので、流石に腕が疲れてきた。
ロッドは腰を降ろし、ティナに身体を貸したまま、左腕を壁に這わせてスイッチを探り当て明かりを点けた。
部屋を見渡す。壁紙は薄いクリーム色、ぴっしり閉まった窓、
鍵がかかっていて・・・、念入りだな、以前はなかったはずだ、新しい鍵が1つ増えている。
外で、シナノキがばたばた揺れている。
部屋の右側には、真っ白でぱりぱりのシーツを敷いた優に二人は眠れる大きなベッドがあり、
左側にクローゼットや化粧台が置かれている。
化粧台の鏡の真ん中に、20センチほどある大きな十字架が立てかけられている。
さて、ティナは相当キテいるな。ロッドは顔をしかめる。
ティナは神にすがるような性格ではない。「ロッド、神様っていると思う?」いつだったかティナはそう言った。
考える振りをして、難しいことは分からねえな、と返した記憶がある。
「私は信じない」
「・・・全部、神様のおかげって思うのはバカげてるわ。
何かあれば神様に感謝して、植物みたいに退屈な生活を送るなんて」
十字架にかけられたキリストは、茨の冠を右下に傾けて、手の平から鉄の血を流している。
ロッドは思う。もし神なんて大それた野郎がいるのなら、ティナはこんなに哀しまなくて済むはずだ。
壁にもたれて何も言わず待っていると、泣き声は聴こえなくなったが、まだティナは胸に顔を寄せたままだ。
「落ちついたか」
ティナはゆっくりかぶりを上げる。目は兎のように赤く、まぶたが腫れている。
きめの細かい白い肌をしているので、余計に目周りが赤く見える。ボーイッシュな泣き顔は美しくもあった。
ロッドは右手でそっと狭いおでこに触れて、ティナの前髪をこめかみへ分けた。
「・・・ゆめっ、こわいゆめ・・・」
記憶の端にひっかかっていた、昨日の朝の会合。ロッドは舌打ちした。
「夢が・・・どうかしたのか?」
「・・・こわいゆめっ・・・ろっど・・・ろっどは・・・みる?」
「おう。俺だって夢くらいみるさ。・・・誰だってな」
ティナは額をロッドの胸に押しつけて、嗚咽混じりの声を絞り出す。
「かぎづめの・・・おんなっ・・・むちゃ・・むちゃくちゃに・・・ころされそうにっ・・・なった」
「俺も・・・、イヤ、だな、そんな夢は」
みたことがある、と言いそうになった。これ以上ティナの不安を増やしたくない、
すんでの気遣いでなんとか踏みとどまったが、背中には冷たい汗が流れている。
鉤爪の女。もっとも、ロッドは一度しか遭遇していない。
スラム街とおぼしき廃墟に放り込まれて、ごろつき共との喧嘩などとは違う、正真正銘の恐怖をロッドは味わった。
愛用のバタフライ・ナイフが根元から錆びて、砂のように崩れて世界から失われた。
あらゆるものを引き裂きそうな、四本の鋼鉄の爪から息をするのも忘れて必死で逃げた。
やがて配管が網の目のように張り巡らされた異様な世界へ迷い込む。進むしかない、と決めた。
なるべく音を立てないように、姿勢を低くして奥へ奥へと歩くと、小さなボイラー室に行き当たった。
爪でパイプをひっかいているのだろう、金属と金属が擦れ合う音が、背後からひっきりなしに聴こえてくる。
奴は、そう遠くない。殴りつける以前に人間と戦う気さえしない、豹や虎へ戦いを挑むのと同じ意味合いに位置する、
いやそれよりももっと凶悪な恐るべき敵が迫っている。
プライドをかなぐり捨てて、不良のレゾンテートルも忘れて、ロッドは実験用のマウスのように、うずくまって震えていた。
突然、すすけたボイラーにぼうっと火がついた。ぱしゃん、厚いガラスを突き破って、炎が飛び出してくる。
信じられない、炎がみるみる燃え盛り、意志を持っているかのように、蛇が鎌首をもたげるように、自分に向かってくる。
悲鳴を挙げて、目をひんむいて、尻もちをついたまま後ずさりした。手の平が、つるつるした物体に触れた。
そのつるつるした何かが、くにゃりと潰れて、五本の細い足の指の感触が伝わる。思わず、後ろ向きに見上げる。
鉤爪の女が、にたりと笑って、自分を見下ろ――殺される。奇怪な叫び声と共に、振り下ろされる鉤爪。
目を開くと、飼い犬のチャットが自分の胸に乗りかかり、右腕をかんでひっぱっていた。
「・・・怖がるな。ただの夢さ」
「ちがうのよ、ちがうの!ぜんぜん!」
「おい!」
ロッドがティナの肩を掴んで、一度自分の身体から引き剥がし、そっと涙の痕がついた頬に手を当てた。
顔を近づける。額と額が触れあいそうな距離まで。
「いいか。いいか――ティナ。よく聞け」
「・・・・・・」
「怖いなら、俺が横についててやる。お前がゆっくり眠れるようにな。
それでもし、くそったれ鉤爪女がでてきたら――」
できるか、俺に?ロッドはバカバカしいと思いながらも、真剣に考えてしまった。奴に勝てるだろうか?
俺はティナを守れるだろうか?答えは求めないことにした。ティナの夢と自分の夢の奇妙な符合についても。
「俺がお前の夢に入って、ブチのめしてやる。お前を守る」
「・・・本当に?」
嘘だ。ティナは理解していた。できっこない。あいつは恐怖を餌にする悪魔なのだ。人間が悪魔にかなうだろうか?
しかし、ロッドの声からはタカをくくった響きは感じられなかった。
「ああ、守る」
ロッドの眼は厳しさと優しさを内包した白狼のようだった。ティナは強い瞳に見入った。
引き込まれて、胸の芯から来る震えが徐々に収まってきたのを感じた。
心臓の鼓動が、恐怖とは全く別の種類の、優しさの波に包まれていく。ティナは笑った。
少年が日常のささやかな喜びを見つけてはにかんだように。今日初めて、本物の笑顔を見せることができた。
ロッドも不器用に笑った。嬉しい――ロッドはいつも自分の背中を押してくれる。
真実が問題じゃない。守れるか守れないかは構わない。無理なのは分かってる。
それでも、皆に会えたこと、今の言葉で、自分は死を迎えても、ずっと幸せだろう。
ティナはそう思った。眼を閉じて、ロッドの胸の中でぽつりとつぶやいた。「ありがとう」
二人は口づけを交わした。唇と唇がそっと触れあうだけの、敬虔な聖職者が内緒で交わすようなキスだった。
時間が止まってくれればいいのに、とティナは思った。今この瞬間が、ずっと続いてくれればいいのに。
何度も繰り返したはずのキスが、まるで初めてした時のように新鮮だった。
ロッドが立ち上がり部屋の明かりを消そうとして、ティナがさえぎった。
「そのままでして」
ベッドに腰掛けて、ゆっくりと、交互に服を一枚ずつ剥いでいく。
先にロッドが丸裸になって、ティナをゆっくり押し倒した。
正円を描く綺麗な乳房が胸におしつけられてにゅっと潰れた。
小さな乳輪の中心にあるピンク色の乳首が、ロッドの肩甲骨に触れる。
ついに最後の一枚に手が伸びる。ティナは冷静に分析する。
自分がセックスで常にリードを取っていたのは、醜いアソコを相手の自由にされたくなかったからだ。
私は、恐れていた。幻滅されるのではないかと。
ロッドは水色のパンツに手をかけて、名画にかけられた被せ布をはぐように、ずるりと一気に降ろした。
何もつけていないティナは、秘所を両手で隠しながら後ろに下がって、
三角座りの姿勢をとってから、手のガードを外した。そして少し躊躇したあと、自分の股をゆっくりと、しかし大きく開いた。
「・・・私のここ、見て」
実際に口に出してみるととても恥ずかしい。自分で股を開いて、最も醜い部分を晒すのだ。
しかし、ティナは、ロッドにだけは見て欲しかった。それが自分のコンプレックスに向き合うために必要な儀式に思えた。
ヴァギナは既に湿り気を帯びている。恥ずかしくてたまらない。ティナは再び自覚する。私は恥ずかしさで、濡れる女なのだ。
「・・・・・・」
ロッドはただ黙って目の前のヴァギナを見据える。今まで、主に指で、偶に腿や腕で触れたりはあった。
もちろん性器の接触もあった。ちらりと一瞥できたこともあった。しかし、ここまで間近にじっくりと視るのは初めてだった。
指で愛撫するとき、他の女と違ってずいぶん特徴的な形をしているな、とロッドは前から思っていたし、
だから見られるのが嫌なのだろうな、と感づいてもいたので、目の前に広がるいびつな花びらよりも、
むしろティナが自ら視姦を要求したのが意外だった。しかし、やはり――醜い。
いや「醜い」は適切でないな、とロッドは思い直す。とても「いやらしい」だ。
「どんな・・・感じ?」
「ああ・・・」
ロッドは少し考える。ただ性器の形状を述べるだけでは面白くない。悪くない。こういうやり方も。
「すげえ・・・いい臭いがするな。いつもの臭いだ」
「ばかぁ・・・」
ひくっと膣口が動き、ヴァギナ全体が収縮したのをロッドは見逃さなかった。感じているのか。俺に見られて。
「私のアソコ、汚い?」
「・・・いいや。汚くはねえな。ただ・・・」
さて、どう言うべきか。黙考の末、ロッドは正直に伝えることにした。
「すげえ、いやらしい、すけべな・・・マンコだ」
すけべ、の言葉でまた膣口がきゅんと閉じて、マンコ、で大きくぱくりと開く。
大きく開いた淫らな穴からは、蜜があふれだしていた。ヴァギナ全体の蠕動がさっきよりも長く続いている。
「そこ・・・キス・・・して」
ロッドは舌使いには多少自信がある。ペニスの太さは申し分ないのだが、長さは12cmと小ぶりの部類に入る。
別段劣等感があるわけではないのだが、あまり長持ちしないこともあって、自然と前戯に時間をかけるようになっていた。
なるべく舌での愛撫に長く時間を取るようにしていた。しかし、ティナとはその機会がなかった。
口淫が許されたのは胸までだった。何度クンニリングスを要求しても、拒否されてしまう。
ロッドは我慢した。ここまで入れ込んだ女はティナが始めてだ。
これまでつきあったような、マリファナを吸いながら二三度セックスして後腐れなくさよならする女とは根本的に違うのだ。
自分にとってなくてはならない女であり、一生大切にすると強く決めた女なのだ。
しかし、だからこそ、いつか、とは思っていた。ついにその時が来た。
両手を広げ、尻を捕まえる。顔を秘所に寄せていく。
まずは両の大陰部を、犬がするように交互に下から上へ何度も舐める。
十分舌で刺激を加えると、唇で揉みほぐすようにして、大きなぶよぶよを弄ぶ。
「ぅん・・・」
黒いビラビラを唇で挟む。そのまま唇を左右に動かして、ゆっくりと味わい、吸う。
舌の腹を使って、内側から広げるように舐めあげていく。たっぷり唾液を垂らすと、指で広げて、時々、歯で触れる。
「・・・いい・・よ・・・」
ぞくぞくっと背中が強張る。初めてのクンニリングス。
固い指よりも、柔らかい唇と舌の感触が、ソフトで確かな快感を与え、たまらない。
その上、相手の顔が自分のアソコに密着している。アップで見られている。自分の黒いビラビラを弄ばれている。
淫恥の極みに、ティナのヴァギナはまたひくひく嬉しがった。
しばらく続けて、ティナの淫靡なびらびらが唇で刺激を与えずとも震えるのを見て、大分感じているな、とロッドは直感した。
しかし、ここまでは、ウォーミングアップなのだ。
ここからが本番――人差し指で、ティナのクリトリスをやさしく剥いて、全てを曝け出させる。
米粒状のまだ勃起しきっていない可愛らしいクリトリスを指で左右から軽くノックしたあと、
剥いた皮が戻らないように、上唇で包皮を固定して、周囲全体を包み込むように、下唇を開いて柔らかく吸いつく。
「ぅぅうん」
すっぽりとクリトリス周りを唇で包まれて、その包容力に、ティナは自然に声を漏らしていた。
さあ行くぜ、舌が動かなくなるまで。ロッドは覚悟を決める。
舌先を自分の歯の裏にほんの少しかけて、舌の腹を押し出し、ゆっくりとクリトリスを左右に刺激する。
ティナのクリトリスが一定の速度で、右から左から刺激を受ける。
「はあッ!あッ!」
大きな声が出る。ティナの腰がきゅっと引く。逃がさないように、ロッドはティナの両腕を握り、
肩を一度ぐっと下げて、太股を乗せたあと、押し上げる。足は背中にかかり、
ティナは自分の性器を舐められている様を目の当たりにした。
さらに、クリトリスは逃げ場を失い、分厚い舌に蹂躙されるがままになる。
いつもああしてこうしてと指示している自分が、ロッドを喘がせている自分が、いい様にされている。
「あッ、あッ、ふぅあッ」
頭がぼうっとしてきた。快感がじりっとじりっと忍び寄る。
相手の思うままに、好きにされるのは、信頼できる相手に全てを委ねるのは、なんて気持ちいいのだろう。
「す、すごい・・・すごいぃ」
ティナは、ロッドの腕をきつく握って、顔を快楽に歪ませるだけ、激しい声を挙げるだけの、極上の牝に変わった。
舌の動きに完全に集中して、より快楽を受け入れるために、自ら腰を突き出して、肉の接触を求める。
「ふぅ!ふぅう!うう!ぅううう!」
ティナの白く締まった下腹に、腹筋の線がうっすら浮かびあがる。
細いウエストがうねり、腰骨が小さな楕円運動を繰り返す。
「うぅ!うぅうん!ふううぅうッッ!」
だんだん腰の押しつけが強くなってきた。絶頂が近い証拠だ。ロッドは刺激を少し強くしていく。
「ふうっ!ふうっ!ぅうあああッッ!!」
ティナは眼を閉じて、オルガスムスを受け入れた。
肩に乗せられた足は伸びきって、可愛らしい指の一本一本が断末魔のわななきを歌っている。
ロッドはヴァギナが一度大きく収縮するのを顎で確認して、絶頂を確信する。
しかし、まだ終わらせるつもりはない。舌は一定の速度でクリトリスを捕らえたままだ。
「またっ・・・またっ・・・ぅんッ!」
絶頂の余韻に上乗せされた快楽。
積み重ねたセックスの記憶と、ロッドの情念が、舌で行われる性戯をより洗練させていた。
「いった!いったのっ・・・いやあッ」
元より一度の絶頂で許すつもりはないのだ。ロッドはティナの哀願を眼で黙らせた。
わざと冷たい視線で、じっと見据える。俺は、お前をまだ解放するつもりはないぞ、と。
不良共に相対する時の眼だ。ティナは一瞬その目にぞくっとして、アナルをきゅっと締めた。
ロッドは横運動を続ける舌を、今度は縦に使い、クリトリスから離れないように上下させる。
「うあッ・・・うぅんッ・・・」
下から上への快感は、横よりも大きく激しい。下の口から上の口まで快感が一直線に突き抜けていく。
ぐうん、ぐうん、と空へ連れて行かれるような、飛び上がる気持ちになるような快楽だ。
「やばいッ・・・やばいぃいい!」
今度はしっかり眼を開いて、ロッドの顔を見た。ちら、と眼があった。
自分のイキそうな顔を見られるのは、恥ずかしい。唇を真一文字にひきつらせて、小鼻をひくひくさせて。
痴態に納得したロッドの眼がティナの快感をさらに高めた。
私がまたイキそうなくらい感じてるって、全部ばれてる!乱れてるのを分かられてる!
「うっうう・・・いっ・・・いっぐぅっ!」
ティナは二度目のオルガスムスを迎えた。また足が痙攣を繰り返す。
くはぁっと大きく息を吐き、目をとろんと降ろして、余韻に身をゆだねる。
二度目の絶頂を確認して、ロッドは一度舌を休める。
「いっ・・・いった・・・二回も・・・ロッド・・・二回もいった・・・」
ロッドはどうしたんだ?と目でわざとらしく合図して、
身体の痙攣がほぼ止まるのを待ってから、クリトリスを強く、断続的に吸った。
じゅっ、じゅっ、じゅっ、と一定のリズムで、スープをすするように、愛液と唾液の協奏曲が流れる。
「えっ・・・まだ?まだなのっ」
まだだ、とロッドは目で威嚇する。そして吸うリズムを変則的に変えていく。
「うんッ!うあッ・・・!ああッ!あっ・・・!」
もうかなり大きくなっているクリトリスは、強い愛撫も快楽に昇華できる状態に進化していた。
強い吸引による感覚は、身体の芯を引っこ抜かれるような、
ヴァギナから膣を引っ張り出されそうな、すさまじい快楽をもたらす。
「これっ・・・きつ、きついぃぃぃ!!だめッ!だめえッ!」
無視して吸引は続けられる。ティナの唇から強張った舌が見え隠れする。
自分が知っている種類とは別の快楽だ。こんな、こんなことって、あるの!
「やぁあっ!またッ!くるぅッ!」
突然、ロッドが吸引をやめた。目はまだ、ティナをじっと威嚇したままだ。
急に刺激が弱まって
「えっ?」
と声を挙げた瞬間、ロッドは、全力で、一気にじゅうううう、とヴァギナ全体をすすった。
「ああああーッッ!!!」
ティナはもう何も考えられない。甲高い叫びが部屋中に響き渡る。
ロッドは吸っている範囲をだんだん狭めていく。
クリトリスが終着駅だ。
吸引の範囲がどんどん狭まって、もっとも快楽を得られる或一点へ向かっていくスリル。
「来るッ!アッ!アッ――――!!」
最期の声は一段と高く艶かしかった。ティナは三度目の絶頂を迎えた。
身体が強張り、緩んだあとは、全ての力が抜けてしまい、ぐったりして、
首の力すら失い、頭を支えられずに後ろにぐるんと落としていた。
「ゆ、許してぇ・・・」
ティナは、ベッドの上で初めて敗北の言葉を口にした。
赤く腫らした眼が再び潤んできた。快感による恍惚の涙だ。
一度目より二度目、二度目より三度目。ひと舐めの快楽がだんだんと大きくなってきている。
着実に、階段を一歩ずつ登るように。ロッドは再び舌を動かし始める。四度目の絶頂は、すぐにやってきた。
40分の間、クリトリスを愛撫され続けて、ティナは快感をたっぷり溜め込んだ。
5回目の波が来ようかというところで、ロッドは握っていた手を離し、ペニスにゴムを装着しようとした。
ティナは眉根を寄せて、眼を閉じて、荒い息で乳房を上下させている。既に腰はくだけて、たたない。
亀頭にゴムをまきつけたところで、ティナが上から手をかぶせた。
よろめきながら、ロッドの胸に頭をくっつけ、それでも視線はペニスに向かっていた。
余った精液溜まりの部分を引っ張っると、すぽんとペニスからゴムが抜けた。
「・・・いらない」
向き直り、ティナは四つんばいになって、くだけた腰をどうにかして持ち上げようと、
渾身の力で小さな尻を限界まで上に向かって突き出し、絶叫した。
さながら、人を狂わせる満月に吠える牝豹だった。
「入れてぇっ!」
ティナの腰をがしりと掴んで、ナイフを突き立てるようにペニスを侵入させる。
入り口を開き、待ちわびていたヴァギナが、ペニスを一気に飲み込んだ。
「ふはあッ!」
ロッドのペニスはあまり長くない。しかし、ぎりぎり奥に届くか届かないかの長さをティナは気に入っていた。
せいいっぱい腰を押しつけて、膣奥をこつんとノックされる充実感。
「おッ、おッ、うあッ、すげえ、ティナッ!」
肉壁がうねり、ペニスに絡みつく。敏感な肉と肉とがこすれあい、さらなる快楽を呼び込む。
抜き差しするたびに、浅黒い花びらが陰茎に刺激を与える。
「ふぅうう、ふうぅぅ、ぅぅん!」
「うおッ!」
生で挿入する刺激に耐え切れず、ロッドはたった3分ほどでイってしまった。
すっかり開いてほぐれてしまったヴァギナがペニスへの快楽をさらに強いものにしていた。
ティナは奥に流れ込む精液の感覚を愉しんだ。
ペニスがしぼんでいくのに気づくと、腰を引いて、抜いて、向きなおって、がっつくように、ロッドの股間にしゃぶりつく。
攻守交替だ。アヒルのように少し開けた唇はフェラチオをするのに適していた。
左手で陰のうを揉みほぐし、右手で竿を刺激する。みるみる内にロッドのペニスは生き返ってゆく。
「うあッ、また出ちまうよッ」
ティナは、ロッドの言葉を無視して、一心不乱にロッドのものをほうばる。
舌で裏筋を前後に刺激し、上唇だけ上下に動かして、亀頭を尿道口に向かってこすり上げる。
「ぐぅ・・・ぅあッ!」
イク前になると発する。独特のよがり声。
絶頂の予兆を感じ取ったティナは、舌の動きを止め、顔を股間に叩きつける勢いで、激しいグラインドを繰り返す。
「ティナッ!」
陰茎が大きく脈動し、喉の奥に向かって、白い欲望の塊が打ち抜かれた。
ティナは亀頭を強く吸って、一滴でも多く搾り取ろうとする。
一度ごくんと飲み込んで、口を開き、亀頭の上に舌をのせ、ロッドに残された精液を見せつける。
潤んだ眼差し、少し垂れた目尻が、ひどく淫靡に激しい性交を訴えている。
もう一度飲み込んで見せると、ペニスはまた大きくなった。
首に抱きついて、腰をまたいで、ヴァギナをペニスに押しつけて上下させる。
繰り返すたび、肉棒に秘肉から溢れた愛液がまとわりつき、クリトリスと擦れ合う。
素股を続けて、自分のじらしに耐え切れなくなると、ペニスを中ににゅるりと飲み込ませて、
今度は、ティナが積極的に腰を動かす。さっきの精液をまだ奥に残したままで、丸く円をかきながら腰を沈ませる。
カリが見えるまで一気に引き抜いて、それからまた腰を押しつける。抜き差しされるたび、白濁液が少しずつ漏れていく。
「いい・・ぜッ!うっ!ぐっ!」
「んぅうん!私も・・・んぅん・・・いいっ!」
続けられて、ロッドは3度目の射精を迎えた。ティナは二回目の膣内射精に、また歓びの顔をロッドに晒す。
「もっと・・・いっぱいにして」
つながったまま、体面座位の姿勢で、今度はゆっくりと律動を開始する。
ペニスは硬さを保ったまま、やんわりとした刺激を長時間受けることができる。
ティナはロッドの首に腕を回し、唇を求めた。
ロッドは手を伸ばし、ぴんと勃った両の乳首を責めつつ、唇淫を続ける。
ロッドの執拗な前戯が、ティナの膣内の感覚をより鋭敏なものにしていた。
いつまでも中の快感を持続できそうな気がした。
寝後背位で6回目の性交を終えて、汗と唾液と愛液まみれで身体を反らせた二人は、同時に上半身を倒した。
ロッドがゆっくり蜜壷からペニスを引き抜く。ぬちゃ、と卑猥な音を立て、ペニスは肉の拘束から自由になった。
そのまま右へ転がり、仰向けになる。天井がかすんで見える。肩で息をする。
「ベースボールなら・・・、はあっ、今・・・、7回の・・・裏ってとこか」
ティナはうつぶせのまま、自分の背中に投げ捨てられてだらんと転がったロッドの腕を引き寄せ、
手に手をかぶせ、男の指と女の指で、ヴァギナをまさぐり始めた。
精液と愛液が混濁した、ねばっこいジュースが、膣口から涎のように垂れている。
「・・・18回・・・まで・・・行くか・・・」
再び重なり合って、体力の続く限り、お互いの性器の感覚が失われるまで抱き合った。
何度絶頂を迎えたろうか、ロッドがラスト一滴を搾り出し、
ティナが激しいアクメを迎え、この世界から意識を完全に断ち切った。
脱力と疲労に包まれて、後始末もしないまま、二人は明かりの点いた部屋で暗闇の世界へいざなわれた。
(ぁぁ・・・ぅ・・・)(ぃぃ!・・・ぅぅん)
ティナとロッドが10回表のプレイコールを迎えた時、グレンは二十一回目の寝返りを打ちながら、
眠れない自分に産まれて初めて腹立たしさを感じていた。
二段ベッドにぴったり面した壁の向こうから、もう三時間も二人の喘ぎ声は響きっぱなしだ。
自分の部屋なら話は簡単、テレビのスイッチをオンにして「KSSV」「ULFV」発信、お気に入りの深夜番組でも観るか、
ヘッドホンをかぶって「Heartbeat City」や「Born In The U.S.A.」を大音量でかけるなりして、その内寝入ってしまえばいいのだけど。
ついに我慢できなくなって下を覗くと、シーツにくるまったナンシーが、横向きになり膝を抱えた姿勢で、
暗がりでも分かるくらい頬を真っ赤にさせて、焦点が定まらない目であらぬ方向を見つめている。
「ナンシー」
逆さまのグレンに気づくと、ナンシーはびくっと身体を震わせて額までシーツをかぶった。
まるで、体毛も生え揃わないカンガルーの子供が、母親のおなかに下げられた育児袋に隠れるように。
何かの本に書いてあったな、グレンはふいに思い出す。
『カンガルーはしばしば一年中発情期になります』
グレンがもう一度呼びかけて、右手をいっぱいに伸ばして、
突っぱったシーツからはみ出している指に触れると、
すかさずナンシーの左手が飛び出してきて、
ぴしゃりと跳ね除けられ、グレンのささやかな野望は脆くも崩れ去った。
「もう、ダメったら、ダメなの!」
グレンは未練がましく撤退し、再び仰向けになって目を閉じ、ナンシーの柔らかい唇と胸の感触を思い出した。
(っぁ・・・ゃぁ・・・ぅ)(ぃぃ・・・はぁっっ・・・ぁアッ!)
相変わらず、壁を通して二人の情痴のハーモニーが奏でられている。
「いーかげんにしてくれよ」
ため息をつきながら、グレンは二十二回目の寝返りを打った。
(to be continued→)
750 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/07(水) 22:27:58 ID:EyLbhUEp
もうね、神すぎ。 …ティナ死ぬの?
751 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/08(木) 01:24:19 ID:/KIKZr1I
>>750 今すぐ「エルム街の悪夢」の1を借りてこよう
絵師来ないなあ・・・フレ×ティナの二次元化希望
レザーたんも・・・できれば
俺的に
ティナ>レザーたん>>おねちゃん>フレディ(まだプレイ少ないので)
>おかさん>>>超えられない壁>>廃人ロス
>クリスティ(ーン)>グレンのアナル掘りたい>>ナンシー(糞女)
752 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/08(木) 18:31:39 ID:nRBtWF6P
GJ 抜いた ティナ、、死ぬんだろうな。
つか、とりあえず1くらいは見とこうよ
逆に女体化できずに萎えるかもしれないがw
キャラクターが有名なホラーなら
13日の金曜日1〜4、エルム街の悪夢1、3、ハロウイン1、2
悪魔のいけにえ1、2、ヘルレイザー1、2、チャイルドプレイ1
この辺はとりあえず押さえといて
でも、もう古い映画だしな・・・レンタル店にも置いてないのかな
ついでに自己満でエロム街小ネタ探し
>「牝豚のまんぐりがえしでござあい!マングラー!」
>>682 ●マングラー
スティーブン・キング原作「人間圧搾機」の映画化作品。
監督トビー・フーパー。フレディ役のロバート・イングランドが出演。
キング映像化作品では「地獄のデビルトラック」「ドリームキャッチャー」と並ぶバカ映画。
>愛車のクリスティだ
>>702 >「68年型、赤のペリマス、ちょっとばか古いが、まだちゃんと走るし、なかなかイカした車だ」
●クリスティーン
スティーブン・キング原作「クリスティーン」。映画化済。監督はジョン・カーペンター。
おたく青年が心を持った車に魅入られていくサイコホラー。
車の名前はクリスティーン、性別女、58年型、赤のプリマス。ツンデレ。
>「The Smile Ha Sleft Your Eyes(偽りの微笑み)」
>>703 ●80年代の産業ロック「ASIA」 83'『ALPHA』に収録。
>「Heartbeat City」や「Born In The U.S.A.」
>>748 ●84'「Heartbeat City」
米国ロック「The Cars」の名盤。
●84'「Born In The U.S.A.」
米国ロック「Bruce Springsteen」の名盤。
アメリカ国内だけで1200万枚を売り上げたモンスターアルバム。
「エルム街の悪夢」公開は84'。ロックネタは時代背景か。
フレディもうずいぶん年季の入ったキャラになっちまったな・・・。
756 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/09(金) 11:40:12 ID:LzFyglsX
ポルノとホラーって意外と合うのかもな
おとこ
>>756 意外も何もホラーにエロ要素は欠かせない気もする。
>>753 近所のレンタル屋全部揃ってるw
キャンディマン女体化も気になる今日この頃。
俺も俺も。いっその事ハチのコスプレした少女なんてどうかね?
ホラーの「さあ何が出るか」的ドキドキもエロの「早く脱げ早く」的ドキドキも一緒
なので、エロでドキドキさせたところへホラーどぎゃーん→びっくり!
だからホラーにはエロスが必要なのです
追記
ホラーでドキドキさせようとしてもみんな「ああ、なんかくるなー」って感じであんまりドキドキしない。
心構えが出来ちゃってる。
その点、エロならみんなドキドキ。だからエロスが必要なのです
>>761 でも13禁はシリーズ長いだけあってけっこう工夫してたと思うのですよ。
角度とか。
エルム街見たこと無いけど
>>751のナンシーが最下位なのが気になる
やらせないからじゃない?>ナンシー 映画のナンシーも拒否ってたな
まあこれからたっぷり襲われてレイープされるんだろうけどな
映画通りにストーリー進むんだったらこの後ティナあぼん
エロム街書いてる人、ティナはキャラ変えてるっぽいが
ナンシーは忠実にキャラ守ってると思う あんな感じ
つうかウェス・クレイブンの主人公の女って一見弱そうで、
実は芯が強くて、やらせてくれない女(処女)が多い
スクリームのシドニー(ネーブ・キャンベル)もそう
ナンシーは処女かどうかは分からんけど、雰囲気が処女っぽい
−Body Snatcher−
曲線美を讃える裸体を惜しげもなくさらしたまま、右の頬に傾きを感じて、ティナは意識を取り戻した。
とくん、とくん、心臓の鼓動が聞こえる。馴染みの匂いがする。ロッドの肌の感触だ。
まだ信じられなかった。目を開きたくない。自分が無事に夜を乗り越えたなんて。
あの夢から、ついにおかしくなって、学校に行くまで、部屋から一歩も出なかった。
ママが扉をノックするだけで、心臓がばくんとドラムを叩いたようになって、額から汗が滲みでてくるような状態だった。
ベッドにもぐりこんで、髪の毛をかきむしり、
暗い森に潜む魔女のような病的な顔で、何度も「私は狂ってない」と繰り返した。
ママにお願いして、倉庫に閉まってあった十字架を持ってきてもらった。祖母が死んだ時、片付けたものだ。
祖母は風邪をこじらせたあげく、喘息の発作で亡くなったが、
死ぬ間際に、祖父の形見の時計だけを棺に入れるように、ママの手を握って、咳き込みながら叫んでいた。
死は皆に等しくやってくる。ただ受け入れて、神の御意志に任せなさい。祖母の遺訓だった。
祖母は信心深い人だった。
デリーへ旅行中、大型トレーラーに撥ねられて死に別れた祖父は本当に神の世界へ旅立ったと信じていた。
教会への礼拝はかかさない、週に一度の集会にも必ず出席した。
まだしっかり歩けていた時は、嫌がる自分の手を引いて連れて行こうとした。
足が悪くなってからは、安楽椅子に腰掛け膝に薄い毛布を敷いて、丸めがねをかけて細めた目で古い小説を読んでいた。
休憩する時は自分で調合した特製のハーブティーを淹れて、時々自分達にもそれを勧めた。
チェーホフを愛し、中でも「ワーニャ叔父さん」がお気に入りだった。
チェーホフには神の哀れみがあり、苦労や苦痛を共にする精神がある、と祖母は言った。
祖母は友人が少なく、近所づきあいもあまりしないため、年寄り同士で旅行に行くこともなかったようだ。
寝て、起きて、本を読み、お祈りする。
毎日同じような生活をしている祖母に疑問を持たざるをえなかった。明らかに自分の嫌う倦怠がそこにあった。
家族としての視線を捨てて、一度女の視点で祖母を眺めた。
大好きな人と死に別れるのはどんな気持ちなのだろう。
女として、好きな男の温もりを失って、どうやって生きてきたのだろう。
聞いてはいけないことだったと思ったが、口にせずにはいられなかったのだ。
風の強い日だった。十月に台風が来て、パパは食料と防災用具を買いに行き、
ママは庭に出て植木が倒れないように紐で縛っていた。
祖母はそんな時にも本を読んでいた。もう何十回目にもなろうかという「ワーニャ叔父さん」。
同じ小説を繰り返し読む。その行為に嫌悪を感じていなかったと言えば嘘になるだろう。
「おばあちゃん、おじいちゃんのこと、思い出したりする?・・・寂しくない?」
なんてひどいことを言ったのだろう、と今では思う。
祖母は「ワーニャ叔父さん」から目を離し、かぶりを上げて、鹿のような目で、遠くを見ていた。
質問が聴こえているのか疑わしかったが、もう一度言うわけにもいかない。
風が一度、うなりをあげた。外の街路樹がばさんと大きく揺れる音が、部屋の中まで聴こえてきた。
「さみしい」
突然、祖母が口を開いた。低音の重い響きがする声だった。どきっとして、足の裏がぴんと強張った。
そして、後悔した。好奇心から祖母の気持ちを無闇に傷つけた気がした。
しかし、心の底から湧いて来るもっと大きな疑問がある。
祖母はもしかして、神様を憎んではいやしないだろうか。
固い信仰の陰に、神を疑う気持ちを隠しているのではないか。
信仰の見返りに、神様が、いったい、何をしてくれたというのか。
もう一度口を開いて、祖母に訊ねた。
「おじいちゃんが事故に遭ったのも、神様がそうされたの?」
「そうよ。ティナ」
それだけ言うと、祖母はまた本を開いて、続きを読み始めた。
十字架を持ってきてほしい、と言ったのはなぜだろう。
髭もじゃの男が御大層に磔にされていて、メッキが剥がれてむき出しになった部分が赤茶けている、
錆びた鉄の塊にしか過ぎないものだと思っていた。
夜が来るとぎゅっと握って抱いて眠った。
信仰など持ち合わせていない自分が、よくもあんなことをしたものだ。
神様にすがっていたのではなく、祖母に守ってもらいたかったのかもしれない。
もっと言えば、祖母に謝りたかったのだ。十字架を胸に抱くと、少しだけ落ち着いた。
しかし起きている時は最悪だった。気分はナチの特高警察に怯えるアンネ・フランクだ。
パパとママに「怖い夢を見た」と言っても真面目に聞いてくれはしなかった。
複雑な青年期の精神がもたらす悪戯と考えていたようだった。当然だ。
もっとも、初めはオシッコ塗れのベッドと自分が泣き叫ぶ姿を見て、
事態を深刻に考えたのか、学校を休んでも何も言わなかった。
今朝、「まだ調子が悪いのなら、しばらく休んでもいいんだよ」
パパはそう言って、おでこにキスして、ママと一緒に旅行へ出かけた。
しばらく?しばらくですって?何を言ってるのよ。そう叫びたかった。
全くなんにも分かってないのね。私はずっと休まなければならなくなるんだから。
神父が黒縁の棺桶に向かってこう言うのよ。
「土は土に、灰は灰に、塵は塵に。ティナ・グレイに永遠の安らぎを」
パパとママは冷たくなった棺の中の自分を想像して泣き咽ぶ。
私は親不孝者になるんだから、そう言いたかった。
でも、そんなバカげた妄想もこれで終わり。結局、あれはただの夢だったのだ。
青年期の心の悪戯、その点ではパパとママは正しかったのかもしれない。
ティナは自分を馬鹿にするようにくすりと笑った。あの嫌な視線はもう感じない。
代わりに感じるのは、ロッドの心音、自分の小さな息使い。
目を閉じたまま、暖かい人肌に触れていたい気持ち。
真っ先に頭に浮かぶのは、激しいセックスの記憶よりも、唇をそっと合わせるだけのキス。
あれは、紛れもない奇跡だったのだ。Honestyとはこういうことを言うのだろう。
ハイスクールの女の子がはしゃぎ回って、やれこの人が好き、あの人がいい、
彼氏のここが気に入らない、ここが素晴らしい、
そんなお喋りとはどこか別の次元に位置する人と人とのつながりだった。
一生の内で真実のキスを交わせる人間が世界に何人いるだろうか?
ティナはようやく目を開いた。自分の部屋、見慣れた風景。いつのまにか部屋の電気は消えている。
月明かりが窓から差し込んで、ベッドの上に陰影のオーロラを形作っている。
部屋にかけられた時計を顎を上向けて眺めると、午前3時にさしかかろうか、というところ。
ほんの少ししか寝ていないはずなのに、もう、ちっとも眠くなんかなかった。
「起きたのか・・・」
もぞもぞと動くティナに、気づいて、目を覚ましたのだろう。だらしない、ロッドの寝起きの声だ。
「今・・・なんて言ったらいいのか、分からない気持ちなの」
ティナは脇の下からロッドの首に腕を回して、安堵に包まれた表情で、頬ずりする。
「ぐっすり寝てたぜ。あれで、終わりさ」
「うん」
ティナは自分からロッドを求めた。唇と唇を近づけて、あのキスの名残を味わうために。
そっと触れ合うだけのキス。堪能すると、目を閉じたまま、胸から下へ手を滑らせていく。
また、ロッドのモノが欲しくなった。割れた腹筋、臍、下腹、腰。可愛らしい、ロッドの、・・・・・・?
ない。
あるべきものがないのだ。
突然、頬に伝わる感触が、ざらざらした毛糸に変わる。
小さなふくらみ。
縮まっていく身体。
自分の肩を抱いているのは、固い皮・・・カチャリ、音がなる。
左肩にひんやりとした感触が伝わる。
四本の細い何かが触れている。
・・・まさか。
そんな。
まさか。
薄っすら目を開くと、火傷女がにやにや笑いながら、自分の肩を抱き寄せていた。
「いっ・・・・・・」
夢
もしかして
これは
夢
「おはよう、ティイ、な」
「いやああァァッッ――――!!!!」
身をひるがえすと、左肩に爪が食い込んだ。爪先がティナの柔肌をつぷりと刺す。
痛みなどものともせず、火傷女の抱擁から逃れようと、赤と緑の縞模様のセーターを殴りつける。
「なーかなか見せつけてくれんじゃないの、え?」
どういうわけか、火傷女は簡単にティナを解放し、ベッドから降りた。
金髪を爪で掻き分けて振り返る。切れ長のブルーの瞳で、ティナをねめつける。
唇の端を上げて、腹を空かせた蜘蛛のように、
頭の中は捕らえた獲物をじわじわと嬲る狂想でいっぱいになっているのだろう。
ティナはベッドの上で尻餅をついて、後ずさりして逃げようとするが、
火傷女の顔を間近に見たショックで、腰が抜けてしまい、
ベッドの端に手をかけて、自分の下半身をひっぱってもがいている。
「こらこら」
火傷女がグローブを一握りしてばっと開くと、
ティナの身体にまた見えない圧力がかかり、ベッドに戻される。
ベッドの中心で大の字に手足が開かれていき、
身体がすうっと浮いて、30センチほどの高さで固定される。
「ヒャハッ!お前の惚れてるろくでなし、グッドガイ人形の指みたいなチンポだね。
ワタシの方が良かったんじゃない?」
火傷女は左手の小指を立てて、耳元でひらひらさせる。
「ああ〜ん、ロッドぉ、私のぐろいマンコに入れてぇ〜ん」
ティナの声色を使い、唇に小指を突っ込んで、フェラをするように、すぼめて前後に動かす。
引き抜いて、唾で濡れた小指をティナに向けて、
御辞儀させるように何度も折り曲げて、今度はロッドの声色で、陽気にはしゃぐ。
「ハーイ!ボク、ロッド!ヤサシクダイテヨ!ヤサシクダイテヨ!」
ティナはきっと火傷女をにらみつけ、わざと聞こえるように、鼻で笑った。
「う、自惚れてんじゃないの?」
そして、自分を見下ろす火傷女に、めいいっぱいツバをはきかけた。
「・・・あんたみたいなクズに比べりゃ、ロッドの方が何倍もよかったわよ!」
赤く爛れた皮膚にティナの唾がぺたりと染み付いて、火傷女の眉がぴくりと痙攣する。
唇を引きつらせて、目がつりあがる。火傷女は真っ赤な口を裂けそうなくらい開き、舌を伸ばした。
ねとねとの唾液につつまれた舌は何処までも垂れ下がり、1メートルもあろうかというほどだ。
「ひっ・・・」
ヴァッ!舌がティナに向かって飛んでくる。右腕に絡まり、そのままベッドの端に結ばれる。
抜け出そうとしたが、巨大なガムのようにへばりついて、できない。
第二の舌が伸びる。今度は左腕に飛んでくる。
空中で足をばたばたさせていると、両足まで封じられた。
身体を四方から引っ張られて、ティナは苦痛に顔を歪ませる。
このまま四つ裂きにされるのではないかと思うくらい、
ぴんと身体を伸ばされて、身をよじらせるだけが精一杯だ。
「あ・・・あんたなんか、怖くないんだから!」
殺すなら殺せ、とティナは思った。もういい。火傷女、お前に命をくれてやる。
でもロッドやみんなの想いだけは墓の中まで持っていく。
火傷女は無言で近づいて、自分の頭にかぶさっている茶色の中折帽を爪でつまんで上へ持ち上げ、
大道芸人のような慇懃無礼な礼をして見せた。
「ああ、ワタシの愛するFedora・・・」
帽子をずぼりとティナの頭にかぶせ押し込む。ちょうど目の下までかぶらせて、ティナは何も見えなくなる。
光を奪われた恐怖にティナは首を振って帽子を落とそうとするが、中折帽はぴっちりはまってびくともしない。
火傷女は頬を肩にこすりつけ、反吐をふき取って、帽子のツバへそっと顔を近づけた。
「ワタシがいない間にイイ気になってたみたいだから」
左耳にぎりぎりまで唇を近づけて、囁く。
「教えてやろうかしら、もう一度牝豚に」
火傷女はそっと離れ、放射される禍々しい気配を消した。
チーターが姿勢を低くして草むらに隠れて獲物をじっと窺うように。
ティナは何も見えない、何も感じられなくなって、火傷女が部屋から出て行ったのかと思ったが、
そんなはずはない、と考えを改める。獲物を目の前にして、奴がすごすごと手を引くはずはない。
シュッ。
火傷女が中指の爪でごく弱く、ティナのわき腹をひっかいた。
ティナの腹筋がぴんと張る。やはり来た。冷たい感触、切られた?
「つっ!」
痛みが追いかけてきた。火傷女は少し間を置く。
今度は左頬をひっかく。ティナの頬にすっと線が入り、切り口から薄っすら血が滲む。
皮一枚を裂くように弱い切り方だった。
しかし、切られた痛みはあり、どの程度切られているのか分からないティナは恐怖に身をよじらせる。
「ひ、ひとおもいにやったらどう?」
火傷女は答えない。今度は右のふくらはぎの裏に爪が当てられる。
シュッ。少し強い。血が滲んで、ぽたりと落ちた。
次は左肩、次は右の乳房の下、次は左足裏・・・ティナはその間隔が一定であることに気づく。
15秒ごとに、爪が来る。たぶん、そのくらいだ。シュッ。左の手の平が切られた。
ティナは数える。1、2、3、・・・14、シュッ。右の二の腕が切られる。
やっぱりそうだ。一定の間隔だ。次に来るのは15秒後・・・、数えたくなくても数えてしまう。
必ず迫り来る私刑にティナは恐怖した。次は何が来るのか、ひっかかれるのは何処なのか。
全身が強張る。シュッ。神経の密集度が高い耳の裏だった。
「いっ!」
今までで一番強い痛みだ。次はどこに来る・・・どこに・・・もしかして、あそこ?
シュッ。お尻だった。ほっとする。しかし、すぐに次の切り傷が迫っている。
しかも、どれだけの強さで行われるか、保証はない。突然、全力で身体をえぐられるかもしれないのだ。
「ひっ」
シュッ。腰骨から太股にかけて、血の線が走る。次は・・・次は、どこ?
次の15カウントは、ひっかきではなかった。火傷女は、爪の腹で、乳首をそっとこすった。
感覚を研ぎ澄ませて、今か今かと身構えていたティナは、突然の愛撫に声を挙げる。
「ぁん」
明らかにひっかきとは違う快楽の属する刺激だった。火傷女は笑う。
15秒。シュッ。今度は強く、腹の中心から縦に臍へ向かってひっかかれた。
つつつと滑らされて、爪先が小さなクレーターに刺さる。
「いたいっ!」
15秒。今度は愛撫だった。アナルに爪の腹でそっと撫でられた。こそばゆい。
きゃっ、と声が漏れる。そうして幾度か、爪の洗礼と愛撫が交互に行われた。
次は・・・ひっかかれる。次は・・・愛撫。ティナは頭の中で予測を立て、刺激に耐える心構えをする。
愛撫に耐える心構えと痛覚に耐える心構えはまったく違うのだ。
次は・・・ひっかき!頭の中の数が15に達して、ティナは身構える。違った。快楽だった。
小陰部を爪の裏でつつつと撫でられた。冷たい、心地よい刺激。
全く予想していなかったので、「アはッ」と声が漏れる。
ここからはランダムだった。
続けてひっかかれることもあれば、ひっかきと愛撫が交互に来ることもあった。
またその強弱も様々だ。膣に指を入れられたり、背中の筋をやんわり撫でられるだけのごく弱い愛撫であったり、
また傷もつかないほどのひっかきであったり、逆に切れた瞬間、血がぽたぽた落ちるような深めの傷であったり。
もう全く予想できない。そしていつまで続くのかも分からない。ずっとずっと、続くのかもしれない。
ねぶられ、いたぶられ、ティナの身体に異変が起こり始める。
自分でも不思議だった。爪でひっかかれる時にも、感じている。
だんだんと気持ちよくなってくる。それも、きつくひっかかれるほど。
シュッ。乳輪をまたいで、乳房に切り傷がつけられた。
「ぅん!」
あの時の声が漏れる。
傷は少し深く、血がとろりと流れる。
どうして?自分でも不思議に思う。
痛いことをされてるのに、どうして気持ちよくなるの?
「あら。ひっかかれて感じるの。牝豚ちゃん」
頃合と見たか、火傷女はひっかき中に初めて口を開く。
「うるさ」
クリトリスを爪でつつかれる。
「ぃあッ」
火傷女の悪趣味なお遊びはいつまでも続く。
ティナの神経はすりへってぺちゃんこになりつつあった。
15秒ごとの輪舞。
52枚積んだトランプから1枚ずつカードを引いて、
束がどんどん薄くなっていくように、自分が消耗しているのが分かった。
感じてはいけない、屈してはいけない、抑制がティナの脳神経を磨耗させつつある。
しかし、それでも、大の字になったティナの白雪のような肌に描かれた無数の赤い痕線、
まだ爪に侵されていない股の間、どどめ色の蜜壷からつうと垂れる透明の愛液は、
人間の身体をカンバスにしたアートと言っても差し支えないほどに、
耽美で猟奇的な世界を構築していたのである。
やがて、火傷女が筆を休める。ティナは疲れ果てて、もうカウントする余力も残されていなかった。
「さあて」
火傷女はブーツを脱いで、ホットパンツのボタンを外して、するする降ろす。
抱きしめるとぽっきり折れてしまいそうな細いウエストに、黒皮のバンドがくるんと巻きつけられて、
正面と背面の両端から、ストッキングを釣る二本の皮が太股に伸びている。
しかし、肝心な部分には何も着けていない。火傷女はベッドに登り、ティナの腰をまたぐ。
贅肉が一切ない、締まった太股をストッキングで隠しておきながら、アソコは丸見えだ。
火傷女のヴァギナは禍々しい容貌とはかけ離れた、まだ少女のものかと見紛うほど可愛らしいものだった。
恥丘は急カーブを描くことなく自然な傾きを見せ、金色の陰毛はきちんと処理されているのか、
縮れず、もつれることもなく、風になびいた稲穂のように縦に行儀よく並んでいる。
閉じられた入り口。不必要に盛り上がっていない大陰唇。
割れ目に沿って、綺麗にカーブを描くラビア。肉芽は完全に皮に隠れている。
火傷女は自分のヴァギナに左手の人差し指と中指を近づける。
ヴァギナが逆Vの字にぱくりと開いて、薄い桃色の肉が姿を現す。
火傷女の悪魔のような顔が女になる瞬間だった。
目を切なげに自分のヴァギナに向けて、眉を八の字に寄せている。
「ん・・・」
小さな割れ目から、透明な液体がぴゅっと飛びだし、ティナの胸に降りかかる。
火傷女は鉤爪を自分の股間に降ろし、隠すようにして、左手で局部を上に広げている。
爪に当たった淫水が、四方八方に飛び散り、ティナの無数についた痕に降りかかる。
さらさらした液体は、匂いは尿であっても、尿とは違う何かだ。湯気がもうもうとたっている。
ぐつぐつ煮えたぎる熱湯と変わらぬ温度の液体が、ひっかき傷に浴びせられる。
「い、いたいッ!いたいッッ――!!」
火傷女が舌なめずりをして、腰を激しく前後に振る。
顔に似合わず控えめなアソコから溢れる液体が、ティナの顔から足まで飛び散る。
「ぐぅヴあああッ!」
ティナは喉の奥から動物のような声を絞り出す。
「キャッ―――ハハハハッ!!!」
火傷女が得意の雄たけびを挙げる。ティナは身をくねらせて頭を振って耐える。
余りの痛みに意識が失われるかというところで、やっとヴァギナから淫水が止まった。
ティナはくまなく恥辱の雨でずぶ濡れになってしまった。それでもどういうわけか、身体が火照る。
火傷女の淫水の不思議な魔力で、ティナの体躯は一個の大きな性感帯へと変貌を遂げていたのだ。
金色に光る体毛の一本一本が、膣の肉襞のように快楽を伝える凶器となっていた。
身体全体が燃えるように熱い。火傷女が上からふっとティナの胸に息を吹きかける。
「アッッ」
刺激にびくんと震える。たった一息吹きかけられただけで、べろべろと舐めまわされているような刺激が響く。
ティナをまたいだまま、火傷女は上から呼びかける。
「欲しくなったら、おねだりしな」
「・・・だ・・・だれ・・・がっ!」
火傷女はまた厭らしい笑みを浮かべ、セーターの裾から手品師のように煙草を一本取り出し、くわえる。
愛煙、ゴロワーズ・ブリュンヌ。パチン、と指をならすと、人差し指から、すっと炎が立った。
煙草に火をつけると、大きく吸って、煙をティナのヴァギナに吹きかける。
「あはぁっ」
煙の風圧だけで、頭がくらくらする。
火傷女はまだ赤くなっている煙草の先を指でぴんと弾いて落とした。
ティナの腹に転がった赤い塊は、身体にふりかけられた液体で、
じゅっと音を立ててすぐに崩れてしまったが、その熱は一瞬ながらも柔肌に伝わっている。
「ひぃッ!」
痛みではない、快楽だった。熱せられた周辺、蚯蚓腫れした切り傷がうねうねと蠢いて、
身体の中へ侵入してくるような、なまめかしい感触。もう一度同じことをされたら、耐えられるか分からない。
「ヒャハッ!淫乱牝豚のお前は、必ず望む」
もうティナはノックダウン寸前だった。身体は熱く煮えたぎり、それでも絶頂まではなぜか届かない。
オーガズム一歩手前で、扉を閉められて、何処にも行けないような状態だ。
火傷女は、再びティナの耳元に近寄る。帽子に隠された顔の半分が、喘ぎ声を挙げまいと必死に抵抗している。
めくれ上がった上唇、顎がかくかく震えている。電気椅子にかけられた死刑囚のようにも見える。
「これからワタシは何もしないよ。もしイカせて欲しいのなら言いな。
だが、一言でもワタシに哀願するなら、お前はあいつらの記憶を裏切ることになる」
ティナは首を横に振る。まだ拒絶の意志は残っている。
「なんたって、ひっかかれて感じて、ションベンぶっかけられて、それでもおねだりするんだ」
ティナの目から涙がこぼれ、帽子を内から濡らす。
犬のように舌をはっはっと出して、内から湧き上がる快感をせき止めようと、全神経を集中する。
「もう一度言うよ。欲しいのならいつでも言いな。
だがその瞬間、お前は淫欲のためなら仲間を裏切る牝豚と証明される」
その一言で、ティナは歯をくいしばった。耐えてやる。誰が貴様の言いなりになんて、なるものか。
快楽を押さえ込んでやる。火傷女はベッドから降り、脇に腰掛け、帽子の縁で煙草を捻り消すと、
セーターの裾からゴロワーズ・ブリュンヌをもう一本出して、ゆっくり一服した。
黒い網目から覗く肌、ストッキングに包まれた長い足を組んで、
交差する太股の中心に、ジャノメエリカのような可愛らしい女陰を隠しながら。
(to be continued→)
791 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/12(月) 15:41:21 ID:mM11w2P0
毎度すげーな。何があんたをそうさせるんだ。
ここはいい青空文庫ですね
793 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/13(火) 00:46:01 ID:grnOCdNX
乙。もうエロパロ化してるなw
再び小ネタ探し
>>767 −Body Snatcher−
●SF/ボディ・スナッチャー
監督フィリップ・カウフマン ドナルド・サザーランド主演
サンフランシスコを舞台に宇宙人が次から次へ人間へ乗り移るSFホラー。
>>768 デリーへ旅行中
●デリー
スティーブン・キング原作「IT」の舞台となる街。メイン州デリー。
ペニーワイズ(IT)に支配され、街それ自体が凶悪な意志を有する。
>>778 グッドガイ人形の指みたいなチンポだね。
「ハーイ!ボク、ロッド!ヤサシクダイテヨ!ヤサシクダイテヨ!」
●グッドガイ人形
トム・ホランド監督作品「チャイルドプレイ」チャッキー扮する人形の製品名。
電池入れていじると上のように挨拶する。
−Gore Gore Girl−
奥歯が砕けそうなくらい、かみ締める、ガチッ、ガチッ、瀬戸物の食器をたたき合わせるような音だ。
負けられない、火傷女が出した裏切りという言葉が、ティナの抵抗の原動力となっていた。
並みの女であればとっくに降参して、悪魔に救いを求めているに違いない。
ティナは歯と歯を鳴らし、前歯を擦り合わせ、息だけを吐いた。
しばらく歯軋りが続き、口に力が入らなくなって、縦に開ききった時、ティナは覚悟を決めた。
死んでやる。自死の決意だった。火傷女に屈服するくらいなら死んだ方がマシだ。
それほど快楽がティナの脳を支配しつつあった。絶頂のためなら全てを捨ててもいい、
浅ましき淫婦の考えが、絶えず頭を駆け巡り、今、発起したばかりの決意すら蜃気楼のように歪んでいる。
めちゃくちゃにして、と言ってしまえたらどんなにか楽だろう。
一言、イカせて、と叫べば、どんなにか極上のオーガズムを味わうことができるだろう。
誘惑に負ける前にコトを終える必要があった。自分が自分である内に。
鼻から息をいっぱいに吸い込む。
やってやる――勢いをつけ、真中を噛み切ろうとした――が、口が上手く動かない。
ずいぶん前から思うようにならなかったが、自在に動かすどころか、下の歯が持ち上がりすらしない。
顎が、外れていた。
歯軋り、噛み潰し、上下運動を咬咬と繰り返し、己の限界を超えた力がかかったために、
肉体がこれ以上は無理だと、自ら役割を放棄したのである。
前歯に舌先を乗せて、上ではさみ潰すようにやってみたが、
下顎が押されてみるみる下がり、徒に舌の表面を傷つけただけで、とても噛み切るまではいかない。
元々、とろけるような快感を長時間味あわされて、咬合力がすっかり衰えていた。
もう自死もままならない。皆の想いを胸に抱いて、満足な死を選ぶことも許されない。
だらしなく開かれた大口の両端から、涎がだらだら垂れて、耳たぶまで流れている。
「ごろぜぇっ!」
火傷女は無視して、ぼんやりした目つきで、斜め上にふうと煙を吐き出す。
その表情に、もちろん憐憫はない。そうなることが分かっていたかのような落ち着きぶりだ。
メルシィ。
衆目がいるならば、必ず口にするであろうお慈悲を与える気持ちなど、火傷女にはさらさらない。
ベッドの上で磔にされたあげく命と引き換えに誇りを求める決死の訴えですら、
1.5m四方の極狭い飼育小屋で一頭の豚が鳴き喚くのと何ら変わりはないのだ。
豚が仮に人間の言語を発し、もう飯はいらぬ、糞尿塗れで寝るのもおっくうな生活はたくさんだ、
今すぐ貴様の両手に握られたブラシで脳天を勝ち割り殴り殺してみろ、
そうタンカを切ったところで、人間様にとって殺すべき時でなければ殺さぬ。用となるまで生かしておく。
「ろぜぇっ!・・・やぐ、ごろぜぇ・・・」
火傷女は依然、煙草を吸いながら、あたかもここは自分の部屋で、他に誰もいないという風に、くつろいでいる。
ティナは諦めると同時に喘ぎ声を挙げた。感じているのを知らせまいと、喉を強張らせ声帯を押さえていた力が、
大きな声を出したことによって、緩んでしまったのだ。
798 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/14(水) 22:35:34 ID:aRXYZa5R
ティナの発する喘ぎは情痴のそれというよりは、
人間の声であるかすら疑わしく、動物の鳴き声と言った方が近い。
アシカの腹に焼きゴテを押し当てると、暴れ狂ってのた打ち回ってこんな声を出すのではないだろうか、
或いはじめじめした地下室に何百年も放置して、腐ってしまったコントラバスをむちゃくちゃに弾き鳴らすと、
このような音を奏でるのではないだろうか。ひとたび我慢の紐を解いてしまうと、再び締め直すのは不可能だ。
涙はすっかり帽子を侵食し、縁のダムをやぶって、頬を濡らしている。
火傷女は、意を得たか、にたりと笑い、新しい煙草に火を点ける。
ティナはちぎれそうな正気を保とうと、自分を形作る記憶にすがった。
グリーン・フォレストへ家族旅行でキャンプに行った時、はしゃぎまわってモミの木に登って落っこちた。
泣き喚く自分の頭を、パパが優しく撫でてくれた。
子供の頃、夏が過ぎ秋が来ると、ママはセーターを編んで、それを自分にも教えた。
いつか好きな人ができたら、あなたも作ってあげなさいな、ママはそう言った。
結局途中で飽きて投げ出してしまったけれど。
祖母から聞いたワーニャ叔父さんのあらすじ。エレーナはなんて言ってったっけ。
人間というものは、何もかも美しくなくてはいけません。顔も、衣装も、心も、考えも。
自分も女としてそうありたいと思った。
ナンシーと初めて逢ったのは、10歳の夏。
教室に入ると、クラス中が大騒ぎになっていて、その中心にナンシーがいた。
どうやら、虐められっ子のキャリーを守っていたらしい。
そのせいで、キャリーと一緒に取り囲まれて、四方八方から罵声を浴びせられている。
余計なことに首を突っ込む奴もいるもんだ、こわごわ遠巻きに眺めていると、
ナンシーが突然、ボス格のシシーに一発張り手を入れた。みなが一斉に静まり返った。
ナンシーは、狼みたいな眼で、周囲を黙らせたまま、「卑怯者!あんた達、恥ずかしくないの!」って言ってのけた。
すごい、真面目な顔して、なんてタフな女なんだろう、と思った。
ナンシーはその時から自分の心の中の密かなヒーロー。
今でも普段は引っ込み思案だけど、やる時はやるんだ、と思っている。
グレンと初めて逢ったのはナンシーと遊んでいた時だ。
グレンはお母さんに手を引かれて歩いていた。
その年にしては背が高くて、大きな身体をして、おまけにかなりハンサムなのに、
ママに付き添われて、きっちりした服装をしてるのがおかしかった。
歯に矯正器をはめていて、ナンシーが呼びかけると、
にこっと笑った時にそれが見えて、またおかしくなった。でもその時からグレンの笑顔は大好きだ。
二人は私が知る大分前から既に馴染みの仲だった。お隣さんらしい。
別れる時、グレンがナンシーにまたね!と手を振って、
その時、ナンシーの目が切なげに変わるのが分かった。
ははん、まったく、ナンシーったら、あとで冷やかして、突っついてみるとあっさり白状したんだっけ。
ロッドと初めて逢ったのは高校に入ってから。
入学式が終わり、三人で喋っていると、輪の中にロッドが突然割り込んできた。
ジョークが面白くって、みんなあいつの話に聞き入ってた。
そしたら、いきなり、手を握ってきて、大真面目な顔して、好きだ、なんて言ってくる。
その時はボーイフレンドのニックがいたから「あんたみたいな勘違い野郎はお断りよ!」って言ってやった。
そしたらロッドったら、世界の終わりみたいにしょぼんとして、
ふらふら歩いて、上級生にぶつかって、殴り合いの喧嘩を始めた。
惨敗を喫して、顔に青タンを作って、もう一度私の手を握って、
殴られて頭がおかしくなったのか、愛してる、と言った。友達からね、と言っておいた。
そうやって今の四人組は形作られた。何があっても、いつまでも、分かつことなく、続くものだって・・・。
火傷女の淫水はインクのようにティナの白肌に染み渡り、
既に表面から消えてしまったが、代わりに大粒の汗がにじみ出ている。
雫が赤い痕にそって流れ、時にぎりぎりの刺激を加える。胸から恥丘にかけて作られた無数の痕は、
いびつな赤い木のように描かれ、上に下に斜めにとまっすぐ枝を伸ばしている。
その枝になった透明の実が背や尻をぐるんと駆け抜けて落ちる。
限界に達しつつあるのをティナ自身が悟った。
既に愛液はアナルをもぐじゅぐじゅに濡らし、ベッドの上に大きな丸い染みを作っている。
快楽の波を押しとどめるために、思い浮かべた記憶の数々が、ぐるぐる巡って熱したバターのように溶けていく。
ママの記憶が消え、パパの記憶が消え、祖母の記憶が消え、グレンの記憶が消え、
ナンシーの記憶が消え、ロッドの記憶が消え――、いや、最後にキスの記憶だけが残る。
なぜキスが残ったか、誰の意志かはティナ自身にも分からない。
ティナは奇跡のキスを反芻する。
何度も何度も、あの時の感触を思い出し、淫欲とは全く別の、人間がもたらす温かみにすがる。
ティナは恐るべき悪魔に対し、たった一度のキスのために戦い続けた。
人間が私利私欲のために戦わず、何か別の素晴らしいもののために戦えるのであれば、
今まさに、ティナはそれを実行していた。しかしやはり無謀な戦いであったのか、
消耗した体力に加え、出口の見えぬ絶望と絶頂への執着が、ティナの精神を徐々に蝕んでいく。
長く続いた戦いはとうとう終わりを告げ、淫欲の波が完全にティナの身体を征服した。
「・・・も゛ヴ、だ・・べ・・・」
火傷女の小さな耳がぴくっと動く。
「んだってぇ?」
わざと大きな声で、ティナに呼びかける。
「・・・い゛・・・が・・・ぜ・・・で・・・」
やれやれ、小さく首を振り、おかっぱのブロンドを揺らせて、火傷女は腰を上げる。
待ち焦がれた様子はない。ただ自然に立ち上がる。満身創痍のティナに、まだ余力があると考えているようだ。
「まったく、近頃のクソガキは口の利き方もしらないねぇ」
言い終わると、煙草を投げ捨て、あくびをしながら、爪を丸めて背伸びして、そっとティナの耳元に顔を寄せる。
「いいかい?こう、言いな」
「『お・ね・が・い・し・ま・す。わ・た・し・は・ど・う・し・よ・う・も・な・い・め・す・ぶ・た・で・す。イ・カ・せ・て・く・だ・さ・い』」
お手本は、ゆっくりと、正確に、染み入るように発音された。
ティナは螺子の外れた首振り人形のようにかくかく頷く。
あわれ、仲間の絆を胸に抱き、誇りある死を望んだ一人の少女が、唾棄すべき悪魔に屈服した。
火傷女は再びティナの傍から離れる。
壁にもたれかかり、腕を組んで、二の腕を爪でノックしながら、哀願の言葉を待ち受ける。
ティナは下顎を野放しにして、唾液塗れの口を動かし、切ない声を搾り出した。
「・・・お゛ねっ・・・おねぇっ・・・がぁあいぃ・・・じまっ・・・ずぅ・・・わだ・・・わだぁじぃ・・・ばぁっ・・・」
「どっ・・・どっ・・・じょおお・・・もなぁいっ・・・めず・・・めずっ」
牝豚の一語が効いたのか、ティナのヴァギナから、
ぷしゃあ、と愛液が飛び散り、火傷女のセーターにも降りかかった。
「うわっ、潮噴きやがった。このマゾ牝豚」
「・・・めずっぶだぁでぇっ・・・ず・・・」
「いっ・・・い゛ガっ・・・ぜっ・・・でぇ・・・ぐだ・・・ざぁ・・・い・・・」
火傷女が爪を裏返し手の平に叩きつける。かちゃ、かちゃ、かちゃ、拍手のつもりであろう。
「よくできました。ティナ」
言うが早いか、火傷女の眼が悪鬼のごとくつりあがる。
禍々しいオーラを放ち、ゆっくりとティナの身体へと向かう。
全身の毛が逆立ち、ちりちりと焦げるような圧迫感が、ティナの身体を襲う。
それだけで、オーガズムの扉はもう半分ほど開かれていた。
あとは火傷女が指一本でも触れさえすれば、なんのことはなく昇天してしまうだろう。
火傷女の左手がティナのヴァギナへじりじり伸びていく。
尖った赤いマニュキュアの先は膣口まであと1センチもないであろう、
救いの手がもう少しで届きそうな距離にあるのが、ティナにも伝わった。
ティナは一声大きく鳴いた。待ち焦がれた絶頂がついに叶う。全てを捨てて牝となる瞬間が迫っている。
が、何を思ったか、火傷女はさっと気配を消して、左手を引くと、ティナの耳元に唇を寄せた。
「い、や、だ。ヒャハッ!」
ティナが絶叫した。おうおう唸った。
全てを捨てて望んだものすら却下され、あらん限りの力で喉を震わせ、慟哭した。
パチン、火傷女が指をはじいた。どういう仕掛けか、ティナの身体を襲う快感が徐々に引いていく。
引き換えに、磨り減った記憶の数々がまざまざと甦ってくる。
手足を舌で縛られて、牝の歓びすら失われ、
仲間の記憶を裏切ったティナにいったい何が残っているのだろう。
快楽の波が過ぎ去ると、湧いてくるのは後悔の念。
ただ自分が牝豚であると認めざるをえない弱い心の数々。
守り通すと心に誓った決意が崩れ去り、悪魔の言いなりになり、堕ちてしまった屈辱感。
火傷女が、この機を逃すはずもない。
ティナの声色を使い、自分の肩を嬉しそうにめいっぱい抱いてパフォーマンスを開始する。
「あなたに・・・ロッドに、グレンに・・・逢えてよかった。ヒャハッ!」
びくん、ティナの身体が震える。心の中でもう一人の自分が声を挙げる。
そうだ、私は、あんなことを言ったのだ。本当に、あの時は、そう思っていたのだ。
心から思っていたのに。みんなに逢えてよかった、ずっとずっと同じ時を過ごせればいいって、思っていたのに。
「う、そ、さ。お前の言葉は全部うそ。お前の気持ちも全部うそ」
その通りだ。私はみんなを裏切った。あんなに優しい気持ちをくれたロッドを裏切った。
ナンシーを裏切った。グレンも裏切った。どうしようもない牝豚なのだ。
「一本ブチ込まれるためなら」
そう一本ブチ込まれるためなら全てを捨ててしまう。
淫欲を糧に生きるだけ。人間ですらないのだ。生きている価値などない。心を持つことすら許されない。
裏切り者。自分が決めた決意すら守れない半端者。口だけの一時の性欲に流される不埒者。
「嘘」
嘘。神様はいない。祖母はきちがいだ。ワーニャ叔父さんと再婚したきちがいだ。
その祖母が大事にしてた十字架を握ってた自分はもっときちがいだ。
「うそ」
うそ。あのキスは真実でも何でもなかった。奇跡なんて起こらない。ただの一時の気の迷いだった。
自分が勝手に感激して舞い上がっていただけ。ロッドはただ駄々をこねる私を黙らせたかっただけ。
私は救いようのないバカだ。こんな不埒な頭のおかしい女にキスするロッドも大バカだ。
「ウソ」
ウソ。何もない。信じる人は誰もいない。これまで生きてきた記憶全てがうそ。
パパに頭を撫でられた記憶うそ。ママに編み物を教えてもらった記憶うそ。
ナンシーに抱きしめられた記憶うそ。グレンが見せてくれたまっすぐな笑顔うそ。
「ウ、ソ!」
ウ、ソ!私が信じた愛する人うそ。うそ。ウソ。ウソ。ウソ。ウソ。うそうそうそ・・・。
突然、ティナの全身が固まった。肉体が全ての機能を停止したかのように見えた。
息もしない。瞬きもしない。帽子をかけられた、よくできたマネキンのようにぴくりとも動かない。
火傷女も動きを止めた。まるで一枚の絵のように、世界の全てが凍りついた。
しばらくして、ティナを見つめる火傷女の切れ長の眼だけが、恍惚の悦びに緩んでいく。
呪われた絵画、夜中になると絵の中の男の眼が動く、
そんな風に――、世界で動いているのは、火傷女の眼だけであった。
目尻が下がり、三日月形にぎゅうっと緩んで、止まったところで、ティナが突然口を開いた。
「・・・あばっ・・・あばあっ、ばっばっばっ」
世界が動き出した。奇怪な声はなんであろう、他ならぬ笑い声だった。
唾液が舌下に残り、上手く発声できないでため、溺れた阿呆と何ら変わりはない。
よりどころを失ったティナの精神は崩壊した。
ただ貪欲に快楽を求めるだけの畜生と化した。文字通りの牝豚となった。
「あばっ、あばっ、びぃ、ひびぃっ、ぎゃばっ」
堪えきれぬ笑いが、唾を飛び散らせ、喉まで通し、鼻へ逆流する。
ティナはげほげほと咳き込んで、唾液を上に撒き散らす。
「キャッ――――ハハハハ―――ッッ!!!」
火傷女の勝利の雄たけびだ。ティナは全てを空に吐き出し、いくらかを顔を浴び、
口の中の邪魔者を追い出すと、ようやく人間の声で、絶えることなく笑いだす。
「キャハッ、キャハッ、ヒャヒャ、ヒヒィィ、ヒィッ――ヒヒッ」
もうどちらが狂っているのか見分けもつかない。
二人の痴女がただ笑い転げる様は精神病患者の戯れに見えてもおかしくはない。
事実、二人とも狂っているのだから、そう言い表すのが適切であろう。
火傷女は、ティナの光を奪っていた中折帽をはぎ取った。
明るさを取り戻したティナの瞳には何が映っているのだろう。
理性を失い、ただの畜生と成り果てたその眼には。
「ア゛ッ!ア゛ッ!ア゛ッ!」
奪われた帽子を取り返そうと、ティナは外れた顎を上下させ、鋭い爪に食いかかった。
火傷女は面白がって手をひらひらさせ、
振り乱れるティナの頭を飼い犬にするように優しく撫でてあやしている。
「とても綺麗よ、いい子ね、ティナ」
火傷女はヒヒッと含み笑いしながら帽子をかぶる。
頭にぴったり収まると、両足を大きく広げてベッドに登り、狂人に女陰を晒したまま一人ごつ。
「惚れた野郎の思い出なんざ、不味くて食えたもんじゃないからねぇ」
にたりと笑い、右手のグローブをいっぱいに広げて、上段に構え、
ティナの白いおなかへ投げつけるように振り下ろした。
ロッドはヒヤリと悪寒を感じて、うつぶせの姿勢で、目を覚ました。枕が目に入った。
シーツが、漏らしたみたいに、ぐじょぐじょに濡れている。汗?にしてはおかしい。
部屋の電気が、いつのまにか消えている。ティナが一度起きて、消したのだろうか。
疲れて、身体に力が入らない。腰が痛い。顔を左に向けて、手を這わせる。
「ティナ」
ティナは横にいなかった。ベッドに寝ているのは自分一人。トイレにでも行ったのだろうか。
仰向けに転がる。探し人は、自分の頭上に、浮いていた。
ロッドは朦朧とした意識の中で、昔見た怪奇映画――、神父が女の子を取り囲んで、
聖水をぶっかけて、ベッドがガタガタ揺れて、を思い出していた。
あれ?こんなシーン見たことあるぞ?と、首をかしげて、すぐに映画でないことに気づく。
ティナが、手を後ろ向きに下げて、足をぴんと伸ばして、
身体が真っ赤に腫れて・・・、いや、無数の切り傷だ。
「なっ・・・」
突然、部屋のドアが強風に煽られたかのようにばたんと閉まり、独りでに鍵がかかった。
仰向けになったティナは空中浮遊・マジックショーのようにどんどん浮き上がっていく。
いや、ショーなんかじゃない、これは。ロッドは何かとんでもないことが起こりそうな気がした。
心臓が早鐘を打っている。早く、ティナを降ろさないと・・・なんだか、ヤバイぜ・・・。
ティナが天井につこうかという瞬間、ロッドは立ち上がり、だらりと下がったティナの手を引こうとした。
すると、ティナの身体がくるんとひるがえった。
「ティ・・・ナ?」
ズジャッ。腹に斜めに四本の深い切り傷が入る。血が吹き出して、ロッドの顔を濡らした。
ロッドの視界が真っ赤に、フィルターをかけたように変わる。思わず顔を歪める。膝をつく。
「ティナッ!」
ズジャッ。左胸をえぐるように四本の深い切り傷が入る。腕で血を拭い、見上げる。乳首が縦に裂けた。
「や・・・」
ズジャッ。太股に炸裂した。肉の切れ目から白い骨が見えている。
「やめろォッ!」
ズジャッ。左手の人差し指、中指、薬指がいっせいに三本とも吹き飛んだ。
「やめてくれえッ!」
ティナが突然かっと目を開いた。
顔をまっすぐ向けて、ブルーの瞳をゆっくり左右に動かして、
何が起こっているのかわからない、と言った風に。
目を降ろして、下で血まみれになっているロッドを見つける。
ロッドを見た瞬間、ティナはほんのコンマ何秒か自分を取り戻した。
愛する人の名を呼ぼうと声を絞り出そうとした瞬間、
ズジャッ。
喉が切り裂かれる。
「ろっぼ」
ごぼっという音ともに、喉の切れ目と口から血がぼたぼた落ちる。
ロッドの顔はもう真っ赤に染まっていた。
ロッドの悲鳴でグレンは虚ろな意識から立ち返った。
ナンシーは既に起きていて、グレンのベッドの脇に立っている。
「ねえ、おかしく・・・ない?」
グレンは頷いて、ベッドから飛び降り、ナンシーの手を引いて部屋を出た。
廊下にでると、隣のティナの部屋のドアを通して、悲鳴が相変わらず響いている。グレンは部屋をノックする。
「ロッド!どうした、開けろ!」
悲鳴以外の応答はない。それも驚いたなんて様子じゃない。正真正銘の恐怖の悲鳴だ。
ロッドが、こんな声を出すなんて、今までなかったことだ。
よっぽどのことだ、グレンに脳裏に嫌な予感が走る。
「ロッド、ねえ!開けて!なにしてるの!」
ナンシーの頭の中をティナの言葉がぐるぐる駆け巡る。
「もし、私が死んだら」「もし、私が死んだら」「もし、私が死んだら」
そんなことはあるはずがない、そんなことはあるはずがない、ティナが死ぬなんてあるはずがない、
念じて、不安を押さえ込もうとする。しかし、ノックする力がだんだん強くなっていく。もう殴打に近い。
悲鳴はまだ止まらない。来たばかりの頃は叫び声だったが、だんだんと弱々しくなっていく。
泣き声に混ざって懺悔するように、ロッドがティナの名前を繰り返している。
「ナンシー、どいて!」
ナンシーが両手を上げて横に避けると、グレンは扉に向かって肩でタックルを開始する。
フットボールで鍛えられた鋼の肉体が、全力で扉にブチ当たるが、びくともしない。
室内は既に地獄絵図と化していた。無残――悪漢に徹宵嬲られたとて、こうはなるまい。
ティナは脈管五臓を切り裂かれ、火傷女の狂気によって製作された芸術作品と化した。
頬骨が見え、ビューティー・ダックの唇は、
左側が耳たぶにかかるまで、右側は外れて垂れ下がる顎の下まで縦に切り裂かれ、
なんと、美しき少女の唇はいまや墓から甦り死体を貪る食屍鬼のそれではないか。
下唇が斜めに開いて、ピンクの歯肉と規則正しく整列した白い歯が見え、二つに裂けた舌先が前歯にひっかかっている。
鼻腔から二本の爪を突っ込まれて引っ張り上げられたか、可愛らしい小鼻は三叉に裂け、
右の眉から頬までを斜めに切りつけられたか、横に潰れたブルーの眼球が、瞼が切れて開いた眼窩から飛びだしている。
幾重に裂けた胸腔、ハイスクールの女の子達が羨んでいた、形の良い胸はもはやそこにない。
萎んだ高熱気球のごとく、老婆の乳房と変わり果て、裂け目から橙色の脂肪をぼたぼた落とし、肋骨が姿を現している。
乳首は縦に横にと傷つけられ、最期には根元から切られ、砕けたボタンのようにはじけ飛び、シーツの上に転がっている。
窓から差し込む蒼い月光が、だらり下がった四肢を照らし、累々滴る紅と混ざりあい、薄紫に色を変える。
横一文字に大きく切り裂かれた腹部は、あふれ出んとする臓腑を漏らすまいと、はちきれんばかりに膨らみ、
隙間から覗く大蚯蚓の大群が、今か今かと顔を出そうと押しくらまんじゅうを開始する。
背面とて無事ではなく、肩の裏から差し込まれた刃が、腰に向かって何度も移動を繰り返したのだろう、
開いた穴から肺胞に溜まった空気が漏れて、しゅうしゅう血を泡立てている。
局部は恥丘から肛門までをごっそりこそぎ取られて、開けてしまった膣道と直腸を晒している。
少し経ち、黄土と赤のまだらになった一匹の大蚯蚓が、広がった裂け目から脱走に成功して
だらんと垂れ下がり、全体が逆さに釣られたキィ・ホルダアのごとき様相を呈した。
金の毛色、蒼い月光、黄土の腸、交差する紫、真紅の血液、これら五色が絶妙の配合を見せ、
雲で月が隠れるたびに、さわさわと色彩を変え、屍を艶やかに演出する。
斬痕の一つ一つから血が断続的に飛び散り、小さな花火のように雨を降らせ、
ベッドの上で両手を顔に寄せて泣き崩れる哀れな男が、頭から血の雨をぱちゃぱちゃ浴びている。
爪の乱舞が終わりを告げて、最後の仕上げが行われた。物言わぬ骸は、ぐるりと回転し、
部屋の奥、天井の角へと突進していく。角に頭を激突させて、首の骨がねじ切れる嫌な音が響いた。
180度捻れた首のおかげで、骸は薄気味悪い背面人間と化し、腹から臓腑を一気に吐き出しながら、
四人の写真が立てかけてある棚と卵型の蛍光灯の間に、押し込まれるように、どすんと落ちた。
全てが終わった時、グレンのタックルで扉が開いた。駆け込んだ二人を、蒸れた鉄の臭いが襲う。
血だらけの部屋――惨状に、二人とも声も出ない。ロッドが真っ赤な顔を、グレンに向ける。
涙が顔の血を拭い、頬に線を作っている。ロッドが震える唇を開いた。「・・・ティ・・・ティナ・・・が」
「死んだ?ええ、めちゃくちゃですよ。最悪の事件です」
午前4時、Lt.トンプソン警部補は、アレックス刑事から報告を受け、張り込み先から市警へ直行した。
駐車場に車を停めて、紫煙をくゆらせて、歪んだ右目を細める。眦に深い皺が寄る。
腹を空かせたハイエナのように痩せた頬。前髪が後退した頭には、薄っすら黒髪が残っている。
まったく、この街もすっかりろくでなしが蔓延る掃き溜めになりつつある――
トンプソンはまだ平の巡査だった頃を思い出す。
15年前、この街最大のくそったれを葬った。平和になると思ったが、まったくの誤りだ。
麻薬、強盗、殺人・・・、件数は増加の一途。
自分が退職する頃にはもっとひどくなっているだろう。
クズがクズを産み、クズがクズを育てる。いつまでも続くクズの連鎖。
厄介事を撒き散らしそうなろくでなしをリストアップして、一列に並べて順に射殺したい気分にかられる。
トンプソンは車から降り、警察署の入り口の階段に駆け足で向かう。
今日も最悪な事件が起こった。特に自分にとっては、間違いなく、人生で二番目に最悪な事件だ。
「ああ、警部補殿、お休みのところ、ご苦労様です」
「構わん。張り込み中だったからな。ジョーイ、頼む」
横に若い刑事がぴったり張りついて歩調を合わせ、手にした用紙の束をめくってトンプソンに詳細を伝える。
「被害者はティナ・グレイ、17歳。プレイサーヴィル・ハイスクールに通っています。進学クラスですね。
両親は健在で、ベガスに旅行中とのことです。今連絡を取っているところです」
「急がせろ。なるべく、穏便にな」
ジョーイは頷いて、トンプソンを見た。
「・・・親の立場としては気が気じゃないですな。私も娘が・・・」
ジョーイの言葉が止まる。トンプソンが冷たい視線で自分を睨みつけていたからだ。
長年の経験でつちかわれた刑事の眼光は、並みの暴漢にナイフを向けられるより恐ろしい。
「す、すいません」
「続けろ」
「犯行現場は被害者の自宅、被害者の部屋ですね。証言によると、犯行直後、中から鍵がかかっていたようです。
密室ですね。見たところ、刃渡り15センチほどの刃物に拠る裂傷。直接的死因は、おそらく出血多量によるショック死。
ひどい・・・めった切りです。被害者には性交の跡があります。詳しいことは司法解剖が終わってからになりますが」
トンプソンは署内に入り、中を見渡した。
アレックスがデスクにかじりついて、一週間前に市街外れのウッズボローで起こったプレスコット殺害事件を処理している。
亭主に内緒で売春を繰り返した子持ちの女が、モーテルで激しいレイプを――あれはプレイではないだろう、
受けた後、何者かに刺し殺された。容疑者はプレスコットを買ったコットン・ウェアリー、
現場に指紋つきの凶器とレザーコートが投げ捨てられていた。目撃証言もある。その線でまとまり、現在捜索中、だったか。
「ご苦労様です。警部補殿」
アレックスの挨拶に、トンプソンはうなづいて、カウンターを横切り、奥に伸びる通路を進む。足取りが徐々に重くなる。
「目星はついてるのか?」
「ロッド・レーン、同じく17歳。被害者の交際相手です。プレイサーヴィル・ハイスクールに通っています。
こちらは就職クラスですか。片親ですね、父親と二人で生活しています。
兄妹は成人した姉が一人・・・いますね、今はシカゴに住んでいるようです。
父親とは連絡がとれて、今、こちらに向かっています。
自宅はデューイが張り込んでますが・・・大丈夫ですかね、あいつで」
一つ目の角を右に曲がる。デューイ、あのホモみたいにへらへらしてる新米の腰抜けか。
「相手はガキで、銃も持ってないんだろ?だいいち、心配しなくても、帰ってくるほどバカじゃない」
「まあだから行かせたんですけどね」
ジョーイがにやりと笑う。
「・・・ええと、証言によると、この野郎は、事件が起こる直前まで、
被害者とよろしくやってたようですね。犯行現場に独り、血だらけでいたそうです」
まったく、まだ二十歳も超えぬしょんべんたれが、夜中に男を引き入れて乱交か。殺されても文句はいえんな。
トンプソンは溜息をついた。刑事として多くの事件を見てきた弊害、厳格に過ぎる男であった。
もし自分の娘が下らん男と夜遅くまでドラッグとセックスに耽ろうものなら、
我を忘れてこっぴどく折檻したあとで、相手の男を一方的に撃ち殺してもおかしくない。
「前歴はあるのか?」
「ええと、暴行容疑で2回、捕まってますね。去年と一昨年ですね。不良同士の喧嘩ですな。
小競り合いといったところでしょう。死亡者や重傷者は出ていません。
あとマリファナ所持で1回。他には特に・・・ありませんね。駐車禁止やスピード違反、その程度です。
犯行時にバタフライ・ナイフを所持していたようです。それにしては傷が深すぎますが」
トイレの脇を通り過ぎる。この時間でもまだ残っている者は多い。手を洗う音が聴こえている。
勤務時間をとうに過ぎているのに、片付いていない事件が山ほどあって家族の待つ我が家にも帰れない。
「動機は?」
「まだよく分かってませんが・・・クスリきめて喧嘩でもしたんじゃないでしょうかね。
最近、悪質なドラッグが出回ってますから、ほら、あのヴィデオ・・・なんとかっていう。
拳銃振り回して、新人類よ――永遠なれ」
「使った形跡はあるのか?」
「いえ、それは」
「ないなら言うな。分からんならいい。状況は、変わらずか」
ようやく目的地に到着した。表札もなく、ただ白のペンキを塗られた扉。
窓にブラインドがかかっていて中は見えない。
「逃走中です。車を持ってますが、犯行後に使った形跡はありません。
付近住居の庭のホースを借用して、血を洗い流したようです。
まだ近くにいますね。どこかその辺に隠れているんでしょう」
トンプソンは目の前の扉を、ノックもせずに開ける。
殺風景な部屋に、黒髪の少女と、栗色の髪の中年女性が丸椅子に腰掛けて座っている。
少女はうつむいて、膝と膝の間に手をやり、泣いているようだった。
中年の女が、少女の肩に手をやって慰めの言葉をかけている。
「分かった。続けて現場付近を捜索しろ。夜が明けても、見つからなければ、手を、考える・・・何をしている!」
「すっ、すぐに、逃走経路を特定・・・」
「お前じゃない。ナンシーだよ。ナンシー!お前はいったい、そんなところで何をしていたんだ!」
(to be continued→)
超乙
乙。ていうか、あんたプロ?
830 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/15(木) 21:30:11 ID:LIb+V7oS
四人組ではロッドが一番好きだー。変かな?
831 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/15(木) 21:34:45 ID:LIb+V7oS
ちなみにロッド>ナンシー>ティナ>グレンの順。
最初の頃を見ると萌えじぇいそん みたいな感じを考えていたんだが最近は凄い流れだね。
これはこれで良いが。
続き期待してます
まとめ
1 −Prologue−
>>661-670 【ナンシー自慰】 日記オナニー
2 −Tina_Grey−
>>671-692 【フレディ×ティナ】 SM 視姦→ティナ放尿→言葉責め→爪愛撫
3 −The Last Supper−
>>696-718 【ナンシー×グレン】 和姦ソフト 回想・手コキ&指マン→寸止め
4 −Sweet Emotion−
>>723-749 【ティナ×ロッド】 和姦ハード クンニ→結合→フェラ→結合エンドレス
5 −Body Snatcher−
>>767-790 【フレディ×ティナ】 SM 爪ひっかき&愛撫→フレ放尿→言葉責め
6 −Gore Gore Girl−
>>795-826 【フレディ×ティナ】 SM 放置→言葉責め→精神破壊 後半グロ注意
随所に散らばるホラー小ネタ集
>>754-755 >>794
−Rod_Lane−
小麦畑に囲まれた平屋建ての木造家屋に、巨大な竜巻がうなりをあげてじりじり接近する。
屋根をはじき飛ばされ、窓ガラスを粉々に割られ、丸裸になった家が洗濯機にかけられた蝿のように飲み込まれていく。
マイクを握ったレポーターが、厚手のコートをはためかせ、コメントするのも忘れ、背中を丸めて突風に耐えている。
そんなニュース番組を見ているような顔をして、ジョーイが部屋から退散した。
「あなた、大きな声出さないで」
部屋に入ってくるなり娘を一喝した父親。マージはナンシーが負ったであろう多大なる精神的損傷を危惧していた。
三人とは面識があったからだ。グレンはお隣さんの大切な一人息子で(しかしあの夫婦は堅物過ぎて、どうにも好きになれない)
ナンシーにとってただの友達ではないことも知っている。
成績優秀、健康的ながっしり締まった身体つきで、返事もはきはきしていて、
にこっと笑った時は四十の大台を越える自分がどきっとしてしまうくらいの美青年だ。
正直、娘のボーイフレンドとしては申し分がないどころか、こちらが恐縮してしまう。
ティナ――、ずいぶん前からナンシーがよく家に連れて来て一緒に遊んでいたから、もう見知った間柄だった。
溌剌として、妙にこなれていて、自分の娘にもこれくらい愛嬌があればいいのに、と思わせていた少女は、
ハイスクールに入った頃からめっきり女らしくなった。まさかあの子が殺されるなんて――、マージは顔をしかめる。
ロッド――、チェーンやバッジつきのごつごつした黒皮のジャンパーを着て、リーバイスのカットジーンズを履いて、
髪はきっちりオールバックの典型的な不良だけれど、根は悪い子ではないな、と感じていた。
フロントラインが大層なデザインの真っ赤な車にティナとグレンを乗せて、映画を観に行くって
(「FRIDAY THE 13th」のPART2だったか3だか、どっちだったか。今学校でも流行ってて、凄く怖いのよ、とナンシーが言っていた)
家に迎えに来た時、ナンシーがまだシャワーを浴びていたので、待っている間にアップルパイを食べさせてあげた。
がっつくように全部平らげてしまって、「美味しかった?」と訊いた時のはにかんだ笑顔が忘れられない。
人殺しなんて、する子ではないと思っていたのに。
マージはトンプソンをじっとり見つめる。ろくに家に帰ってこない夫はそんなことすら知らないのだ。
休日だって、とりかかっている事件や同僚とのつきあいで潰れることが多く、一緒に過ごすことは少ない。
そのくせたまに早く帰ってくれば、ディナーに冷凍物のミートローフを使ったり、
ダイニングルームのテーブルに昨日の新聞が置かれていたりで、声をはりあげる。夜の生活もここ二年ほどない。
夫が変わったのは、やはりあの事件からだ、とマージは回想する。あれはエルム街全体を巻き込んだ悪い夢だった。
だった?
まだ完全に覚めてはいない。15年経ったのに、夫も自分も、ベッドから跳ね起きて、
半信半疑のまま、大きく息を吸い込んで、吐いているところなのかもしれない。
「母さん、こりゃいったいどういうことなんだ!説明しなさい!」
マージの眼が恐怖で引きつるのを見て、ナンシーが口を開く。自分のせいでママが怒られるのは不公平だと思った。
しかしそれとは別に両親に対する不信感がないと言えば嘘になる。
どうしてパパはそんなモノの言い方しかできないのだろう、ナンシーは不満に思っている。
一度言ってやりたい。ママはここ最近、夜だけじゃなく、昼間っからお酒を飲むこともあるって。
時にはぐでんぐでんに酔っ払って、自分が学校から帰ってくると、ソファの上で寝てるんだって。
でも言ってしまえば、パパはママを殴りつけるかもしれない。最悪、いやたぶん離婚だ。
ママはパパに逆らえない。言いなりだ。これ以上、ママをめちゃくちゃにしてほしくない。
「ティナの家に泊まる予定だったの」
トンプソンがふん、と鼻を鳴らすのを聞いて、ナンシーは申し訳なさそうに続けた。
「ティナ、身体悪くして、学校休んでて・・・。久しぶりに来て、みんなで、ティナの家でパーティーしようって」
「それでこんな時間までランチキ騒ぎか、え!?まったく、考えなきゃならんな!」
トンプソンがナンシーの言葉をさえぎってがなりたて、言い終わった後で、愛すべき妻を睨みつけた。
マージは慕うべき夫の顔を見ることができない。ただ黙って、顔を下にやるだけだ。
ランチキ騒ぎ――、ナンシーの頭に楽しかったパーティーのあれやこれやが浮かぶ。
ロッドに抱きかかえられたティナの最後の笑顔が思い出される。ナンシーの目からまた涙がこぼれた。
「ごめんなさい・・・」
蚊の鳴くような声で娘が謝っているというのに、トンプソンの目は依然として厳しく光っている。
被害者には性交の跡があります――、ジョーイの言葉がまだ耳の裏にべっとり張りついている。
パーティ?パーティと来たか。それは未成年が酒をかっくらって、白い粉を鼻から吸って、
俺がポンコツのシボレー・カプリスで駈けずり回っている深夜に、
馬鹿面さらしてろくでもない野郎と動物のように貪りあうことを云うのか。
「まったく・・・あんなイカれた、ろくでなし共と!」
「ロッドはろくでなしじゃないわ!」
ナンシーが大声を挙げた。トンプソンの顔が強張って、眉間がぐっと開いた。
とっさに、頭の中に、娘がまだ小さかった頃、寝る前にキスをして頭を撫でていた頃の無邪気な笑顔が浮かぶ。
それが、目の前の、腫らした目できっと自分を睨みつけている成長した娘と重なり合い、がらがら崩れていく。
娘の口ごたえはそうあることではなかった。もちろんあれば、こっぴどく叱って分からせてやったのだ。
なのに、この期に及んで、殺人者を庇うとは、善悪の区別もつかなくなったか。
腹の底から怒りが湧いて来る。それもこれもクズ共とつきあったからだと自分に言い聞かせる。
夫の肩が震えているのを見て、マージが間に入って止めた。
「ナンシー」
マージは諭すように、名前を呼んだ。これ以上、続けられてはたまらない。怒鳴りつけるだけじゃ済まなくなる。
「ろくでなしだなんて・・・、大したことじゃないわ」
「人殺しが大したことじゃないっていうの?」
夫が拳を振り回し娘の頬を殴りつけるシーンを想像して、マージは頬の筋肉を硬直させた。
娘は現実が見えていない。
無理からぬことだが、許されることと許されないことの違いは教えておかなければ。
受け入れてもらわなければ。マージはナンシーの目を覗き込んだ。
「違うわ!私が言っているのは、喧嘩のことよ・・・」
マージはきつい視線で、これ以上言わないで、とナンシーに無言の圧力をかける。
ナンシーは諦めるような顔をして、また、声を挙げて、泣き始めた。涙が止まらない。
血だらけの部屋。ティナの捻れた首。「もし、私が死んだら」
切り裂かれた全て。ティナの笑顔。光景がフラッシュバックするたびに、涙が次から次へ溢れてくる。
「信じられんな」
トンプソンは吐き捨てて、娘と妻に帰宅するように伝え、部屋を出た。
エルム街の外れの農地、ティナの家からわずか5、6kmほど西に行ったところに、セルフィッシュ・リバーが流れている。
ブロックが敷き詰められた脇の土手に、大人の男が、かがんですっぽり入れるくらいの大きな排水管が伸びている。
もう使われていないもので、水はほとんど流れていない。
わずかに中心部に線を作り、濁った汚水をぴちゃぴちゃ垂らしているだけだ。
ロッドはそこにいた。入り口から見えないように、
入ってすぐの突き当たりを少し右に行ったところで、うずくまって身を潜めていた。
ロッドがまだ幼い頃、親が二人いた頃、まだそんなに屈まなくてもすんなり入れた頃に使っていた秘密の隠れ家だった。
黒皮のジャンバーの左胸の内ポケットには、やはり銀色のバタフライ・ナイフ、そして、錆びた十字架が入っている。
ティナの部屋から持ってきたものだ。それで、グレンに殴りかかったのだ。
ロッドの父と母が離婚したのは、ロッドがまだ10歳にもならない頃だ。
ロッドは遅くにできた子供だが可愛がられたわけではなかった。
父は薄給の工員で、飲んだくれで、折檻という口実で突然蹴りを入れられることは何度もあったし、
一度、頭を引っ張られて、机の角に血が出るまでぶつけられたこともある。
もっとも、今から3年前、ロッドが14歳になった頃から、父は手を出さなくなった。
一方的な勝利を収めるためには、ロッドの身体は大きくなりすぎていたのだ。
殴られるたびに、ロッドは父を心底クズ野郎だと思っていたが、母が受けた仕打ちに比べればマシだった。
ロッドの父は母を何か少しでも気に入らないことがあるとどなりつけ、殴りつけた。
母はほとんどいつも顔に青痣を作り、奥歯を一本折れてなくなっていた。頬骨を骨折したこともある。
母はよく耐えた、とロッドは思うが、結局は音をあげて、母が親権を捨てて一方的に出て行く形となった。
そしてエルム街を出て行った後、印刷会社で働いて、幸運な再婚を果たした。
相手は取引先の重役で、お互いに40代中盤という年齢で、離婚経験者だった。一度だけ見たことがある。
ロッドが父に内緒で、母方の親戚、叔母に頼んで、母が借りているアパートへ連れて行ってもらった時のこと。
母は突然訪ねてきた姉とロッドを見て、驚いて、部屋に招き入れた。
叔母が買い物に行くために部屋を出て、ロッドと母がしばらく喋っていると、
ノックもなしで、高級そうなスーツを着て、茶色のネクタイを締めた、ふとっちょの男が、部屋に入ってきた。
「やあ、この子は?」ロッドは挨拶した。男は一瞬神妙な面持ちになって、すぐに笑顔を作って、ロッドの頭を撫でた。
母の新しい恋人は、ロッドにはいけすかない野郎に見えていた。何か腹に一物溜め込んでいそうな奴だと。
しかし、母はその男を見て、家では見せたことのないような顔をして笑った。
母の笑顔はロッドにとっては嬉しくもあり寂しくもあった。
そして、寂しい気持ちの方が正しかったのだと、ロッドは後に知ることになる。
再婚してから一年たつと、母はロッドのことを忘れてしまったのか、
それからはクリスマスやロッドの誕生日ですら連絡の一つもよこさなくなった。
ロッドは意識的にジョークの腕を磨くようになった。笑わなければやっていられない。
だいいち、現実の生活がもはや喜劇だ。
そうして、14、5という年齢で、街に繰り出して女の子を笑わせては、デートして、時には寝たりした。
身体が大きく、彫の深い顔をしているので、みんなロッドのことを高校生くらいだろうと思っていた。
年の離れた姉はハイスクールを卒業すると、逃げるように家を出て行った。
ロッド家において、姉は落ち着いて思慮分別のある人間だったから、余計に居心地が悪かったのだ。
父は息子をろくでなしと思っていて、息子は父をろくでなしと思っていた。
姉は少し離れたところに自分を置いて、遠目に見るような感じで、二人のことを、やはりろくでなしと思っていた。
父のいんねんのつけ方を見て、ロッドは子供ながらに、よくもまあ、そんな下らないことで怒れるもんだな、
と思っていたが、どうやら、自分にもその傾向、つまり、雨がいつまでもやまないとか、
自分の贔屓チームの四番打者がデッドボールを当てられたとか、そんなことで怒っているのに、度々気づかされた。
そして、おい、あの野郎と俺は同じじゃないか、と胸糞が悪くなった。
意識して、男は下らないことでは怒らない、と自分に言い聞かせてきたが、
時にかんしゃくを起こして、殴り合いの喧嘩になることがある。カッと来ると止まらない。
しかし、ロッドは女にだけは暴力を振るうまいと思っていて、それだけはこれまで固く心に誓って守り抜いてきた。
父が母を殴っていたからだ。どうして、女を殴れるんだ?とロッドは不思議に思う。
その腕は何のために使う?拳は?女を殴るためか?
いけすかないクズを殴ってやるのは多少すかっとするけれど、女を殴ったって胸糞が悪くなるだけだ。
だから、「鉤爪の女をブチのめす」と言った時も、実は少し抵抗があったのだが、
鉤爪の女がティナを苦しめたという怒りと、夢の中の出来事というわけで、はっきり言えたのだ。
ロッドはハイスクールを出たら、エルム街にあるアークグレイ自動車整備工場で働こうと決めていた。
車の整備に関してはそれなりに知識があるし、資格も取るつもりでいる。
知り合いのメリルもそこで働いていて、なんなら口を利いてやるという次第だ。
ティナは市内のエーベントン女子大学に行き(以前、ティナからそう聞いた)、
自分は働く、それで何の問題もないと思っていたし、
ティナと、そう――所帯!を持つためには、いくらだって働くつもりだった。
ただ、ティナが心変わりするのは怖かった。ティナへの愛が覚めることはありえないが、
彼女が大学に行っていい歳になれば、自分ごとき薄給工員をあっさり捨ててしまうかもしれない。
時々、強迫観念に近い形で、ロッドはそんな思いに囚われる。そう、連絡もよこさなくなるかもしれない。
なんたって、母親がそうだったのだから。
しかし、まだ始まってもいないことをあれやこれやと心配するのは男らしくない、とロッドは自分に言い聞かせた。
母親とティナは違うし、自分も父親とは違う。
色々と将来の計画も考えていたのだが、ついにティナには話せずじまいだった。ティナは冷たい骸となった。
ロッドは胸ポケットからバタフライ・ナイフを取り出し、パチンと刃を出して、ぼうっと眺めた。
ナイフを使って人を刺したことは、これまで一度もない。
うざったい不良社会で、面倒くさいいざこざを早めに切り上げるための脅しの道具であって、
実用としては林檎の皮を剥く程度が関の山だ。刃の先は暗闇の中で、薄っすら光を放っている。
ロッドは不思議な光に魅せられて、これで首根っこをすぱんとやればどのくらいの血が出るのかな、と考えたりした。
そして、ティナはもっと苦しんだ、もっと痛かった、
それに比べれば、頚動脈を切るくらいどうということはない、とも思った。
だいいち、自分が既におたずね者で、仮に捕まって「冤罪だ、俺はやってない」と言ったって、
通じるはずがないのは、分かりきっている。
浮いたんだ、身体が、なんだっけ、ほら・・・エクソシスト、みたいに。
それで斬られたんだ、むちゃくちゃに・・・、キャベツをちぎるみたいに・・・、ジョークにしても最低の部類だ。
しかしジョークではない。ティナは死んだ。死んだのは、自分が守れなかったからだ。
ロッドの頭の中は、今は自責の念でいっぱいだった。
ロッドは刃を自分の首筋、ちょうど顎の下辺り、に斜めに添えた。
目を閉じて、深呼吸して、親指と人差し指に力を入れてざくりとやれば、すぐに死ねる。
唾を飲み込む。死んでしまえばあとは野となれ山となれだ。
あの世があるなら、ティナにもそこで逢えるかもしれない。
刃が強く当たり、首の皮を一枚裂いたところで、
今ここにナンシーがいれば、きっとあの時みたいに止めるだろうな、とロッドは思った。
いつものごとく下らない喧嘩が原因で、父親が来るまで留置所にぶちこまれた。
学校で噂を聞きつけたのか、心配して三人もやってきた。
父親は手続きだけ済まし、注意を受けた後、さっさと一人で帰ってしまった。
二回目だったから、慣れたものだ。勝った負けたは、どうでもいいが、相手のやり方が気に食わなかった。
最初に大勢で襲い掛かっておいて、あとで散らばって、わざとやられて、ポリを呼びやがる。
それにティナやグレンやナンシーを馬鹿にされた。それでカッとなって殴ってしまった。
落とし前はつけるつもりでいた。汚い言葉で、三人に奴らがどれだけクソかをがなり立て
「これからあいつらをブチのめしに行く」と喚きたてた。グレンがいつもの正論を吐いた。
「落ち着け。そんなことしても何の意味もない」至極もっともだったのでいらついた。
ティナもグレンに賛同した。ナンシーは黙っていた。
ティナがグレンの肩を持つのに、さらにいらついて、
二人に汚い言葉を使って、ティナの眼に涙が浮かんだ時、ナンシーの右ストレートが飛んできた。
両手で胸を掴まれて、ねじり上げられて、やわな野郎ならびびって逃げ出すような強い眼をして
「馬鹿じゃないの?ティナに謝りなさいよ!」それで目が覚めた。
ロッドは首から刃を離し、バタフライ・ナイフをぱちんと閉じて、足元に置いた。
「馬鹿じゃないの?そんなことして死んだティナが喜ぶと思ってるの!」
今の自分を見れば、そうナンシーは言うだろう。
あの時、グレンは自分を疑っていた――ロッドは暗い気持ちになった。
まったく、日頃の行いが悪いからだ。
ナンシーがティナの元にかけよって、悲鳴を挙げた。
グレンも悲鳴を挙げたが、すぐにナンシーを守るように抱きかかえて、
きょろきょろ辺りを見回して、「まだいるのか?」と訊いてきた。
ベッドの上から吹っ飛ばされて、化粧台にぶつかって、十字架が背中に当たった。
殴られた痛みで、カッと来て、その時手にした十字架で殴り返そうとしたが、
かわされて、腹にきついのをもらった。
ナンシーが泣き叫びながら、割って入って止めた。三人とも血だらけになった。
ナンシーが「まず服を着て、それから説明して」と言うので、
ティナの部屋のタンスに入っていたタオルで、一通り血をふき取って、服を着た。
ティナの匂いがしてまた泣きたくなった。
全部着終わったあとで、自分の今ある状況が頭に刷り込まれた。殺人事件の容疑者。
「俺はやってない」と言い残して――、ティナの形見だ、十字架を胸に忍ばせて、部屋のドアに向かって走った。
追いかけてくると思ったが、こなかった。外に出て、まずは血を洗い流すために、水道管つきの庭を探した。
明かりも消えているし、まさかこんな時間に庭の水音くらいで起きてこないだろう、
それで残った血を洗って、跡をつけないように、途中、林や植え込みに入ったり出たりして、ここに来た。
そして、クローゼットの中をおそるおそる覗いて、
窓に鍵がかかっているのを確認した時、グレンがぽかんとした顔で自分を見た。
「お前」そう言ったので、起こったことを片言で説明した時、グレンが裸の自分に殴りかかってきた。
クスリでラリッてると思われたようだ。グレンは顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
なんで、ああ、なんで、お前、グレンはそんな風に叫びながら、手加減を知らない力で三発殴ってきた。
>>853
ロッドは右のジーンズのポケットに手をやった。何も入れていないつもりだったのだが、しけたマッチ箱がでてきた。
マッチを一生懸命擦って、リンの臭いを嗅ぎながら、三本折ったところで、ようやく小さな明かりを手にした。
右手を中心にぼうっと光が広がって、半径50センチ付近をぼんやり照らしている。
右側は、入ってきた穴から、うっすら月明かりが差し込んでいるが、左側は光が届いていなかった。
足をよたよたロボットのように動かして旋回し、完全に左側を向く。
先をじっと見つめていると、黒い絵の具を塗りたくったようで、どこまで続いているような気がした。
突然、闇が笑った。何もないはずの空に、薄い膜のような線が入り、唇の形になって、にぃ、と笑った。
そこでマッチが消えた。
ロッドはやけに冷静だった。へえ、おかしなこともあるもんだ。もう一度、箱からマッチを取り出して、
今度は一本目で点けることができた。左手で目をこすって、マッチを持っている右手を突き出して、また闇を眺めた。
心なしか、さっきよりマッチの光の範囲が狭くなっている。正円が前方から徐々に押し潰され、半円に近い形になっていく。
黒い波が寄せるようにじわじわとこちらに向かってくるのだ。
明かりが何者かに握りつぶされるようにみるみる小さくなっていき、とうとうマッチの炎はかき消えた。
ロッドは逃げなかった。もうどうでもいいような気がした。
ティナの家から出た時から、既に心はすっかり闇に包まれていて、これから身体がどうなろうと、些細な問題に思えた。
身体が暗闇に溶けていく。足の感覚がなくなる。侵食された部分から感覚がなくなっていく。下半身がやられる。
胸まで闇がせりあがってくる。最後に首から上までを一気に飲み込まれた時、ロッドは意識を失った。
暗闇を旅してどれほどの時間が経ったろうか、それは誰にも分からない。
背中に弾むような、柔らかい感触が伝わり、ロッドは意識を取り戻す。
誰かが自分の肩をゆすっている・・・、誰だろう?放っておいてくれ、心の中でつぶやく。
肩に触れているのは小さな手の平、細い指先の感触――、ティナ?
「・・・ッド」
ティナの声だ。ティナが自分を呼んでいる。
「・・・・・・きてロッド」
ティナの匂い。
「・・・・・・・・・ろ!ったくもう・・・」
ティナの、ティナの・・・。
「起きろっ!このっ・・・チャドッ!」
ロッドはがばりと跳ね起きて、ティナの名前を叫んで、目の前の小さな身体を力いっぱい抱いた。
「な、なによっ、ちょっ、ちょっと」
力を緩めなどしない。頭を抱いて、腕を腰にぐるりと回して、何度も叫ぶ。ティナ!ティナ!ティナッ!
「い、いたいって、いたい!わ、わかった、チャドは言い過ぎた!ごめん、悪かったってば」
背中を叩かれて、一度離して、肩に手を置く。
「ティナ、お前、どこも、怪我、して・・・いや、俺・・・」
目の前のティナ、あきれた顔をして自分を見ている。どこにも傷はない。
少し涙で目を腫らした跡は残っているが、それ以外はいつものティナそのものだ。
「まーた寝ぼけて。夢でもみてたんじゃないの?ずっーと、さ・・・、ほら」
夢?あの惨劇の全てが夢だって?まだ信じられない。夢とは思えないほどリアルだった。
ロッドは何度も瞬きして、辺りを見回す。ティナの部屋、朝、窓から光が差し込んでいる。
クローゼット、化粧台、鏡。光が反射して眩しい。
ぴっちりした黄色のTシャツを着て、青と白の縞模様のパンティを履いたティナ、
猫のようなしなやかな身体のライン、ベッドにうずもれる小さな尻、足は鏡に入りきらずに、横に伸びている。
寝起きでぼさぼさになったショートカットの金髪、それを鏡を通して、気の抜けた顔で見ている、自分の顔が映っている。
服を着て、ベッドの中に、ティナと一緒に・・・、おかしいところがあるか。
昨日、激しく抱き合って、それから一度眠りに落ちた。寝る直前はどうだったか、思い出せない。
ベッドの上で、足を崩して座っているティナが、下から覗き込むようにして、恥ずかしそうに自分の顔を見つめている。
「えっと・・・あの・・・ほら・・・」
ロッドが逆にティナの顔をまじまじと見つめ返すと、どういうわけかティナは目を逸らし、
目元を緩ませて、ブルーの瞳を細めて、嬉しそうな顔で天井に目をやった。
「名前・・・ね?うわごとで・・・、ティナ、ティナッー、って」
ロッドがきょとんとしていると、ティナは座ったままぴょんと回転して、背を向けて、両手をにぎって、上にぐっと身体を伸ばした。
「いっぱい・・・さ、呼んでたんだけど・・・、どんな夢、見てたの?」
ロッドは目を下に落とし、ティナに心の中で告白した。
そう、呼んだ。お前の血を全身に浴びながら。泣き崩れて、鼻水垂れ流して、お前の名を叫んだ。
力を振り絞って、お前が答えようとした瞬間――、安物のビーンズの袋を破くみたいに簡単に喉が裂けた。
しかも零れてきたのは乾いた塩漬けの豆ではなくて、厭らしいほど生温かい血液だった。
「いや、あまり、いい夢じゃ、ねえ、な」
「なによそれ」
急に低い声になってティナの張り手が頭に飛んできて、そうだ、いつもの、この感じ。これで、はっきりした。
今、目の前にティナがいる。ティナの手が頭に触れている。この感触が嘘だとは思えない。
夢をみていたのだ。まるで一本のドキュメンタリー・タッチの映画のように、長く、リアルで、最悪な夢を。
ロッドは深くため息をついた。たった何時間しか経っていないのに、もう何日分も疲れた気がする。
休息を求めて眠りに落ちるのに、起きてみれば寝る前よりも肩がこって、顔がだるくて、背中が張っている。
人間の身体とは不思議なものだ。
いったん落ち着くと、全身の力がすっと抜けた。例えて言うならば、ロングウォークに参加して
二回警告をもらってへとへとになったところで「もう歩けません、限界です、やめたいんです」とリタイアを訴えて
「はい、分かりました。こちらへどうぞ」と受理されたような気分だろうか。
実際、夢の中では、林を抜けたり、道を走ったり、かなりの距離を移動したのだが、おかしくって、笑いがこみ上げてくる。
ロッドはもう一度ベッドにねっころがって、頭を枕に乗せた。どこからか、奇妙な声が聴こえてくる。
(いいっ!すごいっ!すごいいい!)(きれいだ、すごく・・・愛してる!ナンシー!)
どうして今まで気づかなかったのだろう。耳を澄まさなくても、はっきりと聴こえる愛のさえずり。
何気なしにティナを見上げると、ティナがぶすっと頬を膨らませて、壁に目をやっている。
「これ、あいつらだよな?」
「凄いのよ、もう。私もそれで目、覚めちゃって。一晩中ヤリまくってたんじゃない。もう朝の8時だってのに」
ぽりぽり頭をかいて時計を眺める。午前8時7分。学校サボッて一日中やりまくるつもりか。
だいいち、昨日、グレンに渡したのはたった3つぽっち。ぽっち?十分だ。自分に落ち度はない。あいつらがやり過ぎだ。
まずったな、ロッドは舌打ちした。初めてだろうに、燃え上がってとことんまで行っちまって、
デキちまったら、どうするつもりだ。そう言えば、自分も昨日、ゴムをつけずに・・・。
ロッドは頭の後ろに手をやって、目を閉じて、前にしたのはいつだったかな?
ティナのことだから、危ない日に我を忘れて、なんてことはないと思うが、昨日は特別な日だったからな、と考えたりした。
二人の声がますます大きくなって行く。がたん、大きな音が隣の部屋から響いて、喘ぎ声が止まった。
その音で、突然、ロッドは、そうだ――!ぱっちり目を開いた。
今、ティナに自分の想いを打ち明けよう。
ハイスクールを出てから、自動車整備工になって、いつか結婚したいって、思ってること。
いてもたってもいられないくらい、お前が好きなんだってこと。
これから死ぬまでお前と一生過ごして行きたいって、そう、二度とあんな辛い思いはしたくない、
三人は自分のくそったれ人生の中で、ただ1つの光で、中でもティナ・グレイは、すばらしく輝いているってこと。
ティナを失うのは、自分にとって、全ての可能性を奪われるのと同じなんだってことを。
「ティナ」
(はあっ!ああっ!あああっ!)(うわっ、すごいよ、ナンシー!)
「なに?」
(もうっ・・・もう・・・だめえ)(僕も・・・きつい・・・ああ)
「・・・いや、なんでもねえ」
二人の情痴の歌がまた響いてきて、萎えてしまった。
冷静になって考えれば、悪夢から覚めたばかりの寝起きの状態で、
友人の喘ぎ声をバックにして、言うべきことではない。
しかし、いつか、近いうちに、きっと。
「・・・ああ、そうだ、なあ、昨日、つけてなかっただろ」
ティナは首をかしげ、何を言ってるの?こいつと言う風に不思議そうにロッドを見たが、
すぐに気づいたようで、ああ、ああ、と首を小刻みに振った。
「大丈夫、ちゃんと飲んでたから」
「わりぃな」
「いいのよ、私がいらないって言ったんだから」
ほっと一息つくと、いつもは二人に心配されている自分が、逆に心配しているのに気づいておかしくなった。
しかし、あの二人なら、ないとは言えないところが怖い。ああいう性格の二人だからこそ、行く時はとことんまで行く。
「・・・ちょっとだけ、観に・・・いこっか?お隣さん」
ロッドは耳を疑った。
「なに?」
「ほら、ちょっと、ほんのちょっと、見てみるだけ」
人差し指で耳の穴をほじくっていると、ティナが手を引いて、もう既に足を床につけている。
「おい」
ロッドが手を逆にひっぱり返すと、ティナがくるんと振りむいて、大きく息を吸い込んで、口を開いた。
「いいじゃない、今後の研究のためよ。私なんかあんたが起きるずうぅっ―――と前からあんあんうんうんいいだの
だめだのすごいだのいっちゃうだの独りで気が狂うほど長いことエッチなBGM聴かされてんのよもうスティーブン・キングの
イットだかシットだか糞長い小説じゃあるまいしそりゃあ私だって二人の仲がいいのは嬉しいけどいいかげん
いつまでやってんのよって公害よホントあんなの聴かされたら近所の野良猫だっていっぺんに目覚まして
ニャーギャーニャーギャー腰振り回してサカるわよスリープウォーカーがニャーギャーニャーギャーあれあれ目ん玉
ばちんとひんむいてベッドから素っ裸で飛び出してサカってるにゃんこに顔噛みつかれてニャーギャーニャーギャー
ひっかかれて助けてえーマーマー痛いよーマーマーあらまーかわいそーなぼうやーなんてもうバカじゃないの?
安らかな眠りを侵害されたんだからこっちにだってそれくらいの権利あるでしょ?違う!?ねえ?」
「・・・・・・」
連装機銃を全弾撃ち尽くすような勢いでまくしたてられて、ロッドは圧倒されてしまった。ティナの眼が据わっている。
「行くの?行かないの?」
足をしのばせ、部屋から出ると、隣の扉は開いていた。
二人でそっと陰によって、顔を隙間からほんの少し出して中を確かめる。
ティナは四つんばいになって、ロッドは中腰になって、こそどろの凸凹コンビと言った様子だ。
グレンとナンシーはベッドの上にはいなかった。
二段ベッドの上の縁にナンシーが後ろ向きに手をかけて大またを開き、
グレンの筋骨隆々とした腕が膝の裏にかかり、太股を持ち上げている。
上のベッドに上るための梯子が外れて、床に転がって、グレンが四角の枠をまたいで、立っている。
20cmを優に超えるかという巨大なペニスが、
ナンシーのクレバスをいっぱいに押し開いて、中身を抉り取るように抜き差しされている。
カリまで引き抜かれるたび、ナンシーの穴から少しだけ、中がめくれて現れる。
刺激を弱める避妊具などいっさらつけていなかった。
ロッドは舌打ちしようとして、気づかれるのを危惧して止めた。
ナンシーの狭そうなヴァギナ、もっとも今は開かれているが――、に侵入し巨大なペニスが暴れまわる様は、
ウイスキーのボトルの口に、とても入らなさそうな大ウナギが無理やり身体を突っ込んでいるようにも見える。
「おい、すげえな」
ロッドがティナの耳元で、ぼそっと囁くと、ティナはこくこく頷いた。
「でっ・・・でかすぎ・・・」
ロッドは唾をごくりと飲み込んだ。なんだよ、あいつら、チェリーボーイとバージンじゃなかったのかよ。
グレンは、もう何百回も経験してるみたいに、相手の感じるところが分かってるみたいに、責めている。
腰の動きだって、滑らかで、リズミカルだ。流れるように動いて、ナンシーの喘ぎ声が、それと同調している。
ロッドは目をぱちぱち瞬きさせた。それにしても・・・でかい。今まで見た中でも、超ド級のビッグ・サイズだ。
悪友に貸してもらったいかがわしいビデオを思い出す。
巨根を謳い文句にした物で――、なんだったっか、そう・・・、『何でジェーンはオナったか?』
いや、違う・・・、あれは頭のイカれた女が色んな道具を使ってオナニーする奴だった・・・、
ええと・・・、『ラットマンコ』、でも・・・ないな・・・あれは、ひどい出来で、監督の頭をメガホンでぶん殴りたくなる代物だった。
ちくしょう、なんだ、『裸のウンチ』、違う。意味不明でおまけに酷いスカトロものだった。ビデオをバットで叩き割って返してやった。
『フェラ皆』・・・でもない・・・あれは女優は可愛かったけれど・・・まあティナほどじゃないが。
ああ、そうだ、思い出したぞ、『ジェイコブス・マラー』!分かったところでどうと言うのだ、阿呆らしい。
しかし、あれより、大きいかもしれない。百人に一人、千人に一人、いや一万人に一人の逸材だ。
ロッドは、なんだか、卑屈になってきた。
自分は就職クラスのおちこぼれで、喧嘩はするわ、留置所にぶちこまれるわの12cm、
いっぽうグレンは進学クラスで成績優秀、フットボールクラブのエースで、アレはジェイソン・ボーヒーズ級と来てる。
「何落ち込んでんのよっ、でかいのって意外と大変なんだから、自信持ちなさいよ」
「うるせえ」
突然、二人が動きを止めた。ロッドは、ティナの腰をつかんで、後ろにさっと引っ込む。
扉の向こうから、グレンとナンシーの声が聴こえてくる。
「今っ・・・誰か・・・いなかった?」
「そんなこと、気にしないで、ナンシー」
「うん・・・ごめん・・・あッ!・・・待ってっ!・・・ああッ!」
ティナが行って!という風に指さして、ロッドはまたそっと扉に顔を近づける。二人はまた、セックスの虜となっている。
ロッドが後ろを向いてOKサインを出すと、ティナが再び四つんばいになってそろそろ寄って来た。
「グレン、すごい!あなたのチンポ、まだ・・・、こんなに・・・、すごい!おっきい!」
「ナンシーのも、すごくいいよ。きつくて・・・、あったかくて・・・、ぬるぬるしてて!」
「壊して、私のまんこ!私のおまんこぶっ壊してぇ!」
ロッドは股間を隆起させながら、目を瞠った。親友の痴態を覗くのは、おかしい。
真面目一徹のナンシーが、あんな卑猥な言葉を使って、乱れるなんて。
しかし、まるでアダルトビデオだ。カメラで撮っている奴はいないのか?俺達がその役回りか?タイトルは何にする?
「ナンシー、僕、もう、出すよ、出すよっ!」
「うん!来て!出してっ!あなたの精子で、私をイカせてっ!」
ロッドはティナに目をやった。既にティナは物欲しそうに目を垂らして二人の痴態を見つめていて、
アヒルのような唇に人差し指を滑らせている。
「しよっか?」
その一言で、ロッドは、自分の下で四つん這いになっているティナを、そのまま後ろから抱いた。
ティナが、きゃっ、と声を出す前に、すばやく唇で口をふさぐ。
シャツの上から左手で胸を揉みしだいて、右手をおなかに這わせ、パンティの中に滑り込ませる。
陰毛に指が届いたところで、ロッドは我に返る。声が、まったく、しない。
気づかれた――?
顔を出して部屋を覗くと、グレンとナンシーは大きなクマとウサギのぬいぐるみになっていた。
ちょうど、背丈は同じくらいで、ピンクのウサギが短い足をいっぱいに広げて、茶色のクマが無言で腹を押しつけている。
何も喋らず、当然だ、ぬいぐるみなのだから――しかし、もこもこの身体だけは、
快感を得ているように震わせて、いったい、なんだ、これは・・・?
二匹がぐるりと首を回した。ぬいぐるみ特有の無機質な顔そのままで、ロッドをじっと見つめた。
相変わらず、腰は動いている。ロッドの力が抜けて、恥丘に這わせた指がずるっと下がる。
真ん中の指三本が、秘所までたどり着く。違う。小さい。これは、ティナのじゃ、ない。
身体をひっこめると、帽子、金髪、赤と緑の毛糸のセーターの背中・・・こいつは・・・こいつは・・・。
後ろから抱いた身体がくるんと仰向けになる。ブルーの瞳、顔の半分に、ケロイド状の火傷。
火傷女は、グラブをはめた右手の中指を立て、ファックポーズを作り、不敵に笑う。
「ヒャハッ!やっぱりあんたの小さいのじゃ、やぁだね!」
言い終わると、中指の爪をロッドの左胸に突きたてた。
爪先はジャンバーの皮を難なく貫いて、ガキン、と音を鳴らした。
ふおっと大きく息を吸った拍子に、後頭部がコンクリートの壁にぶつかった。水が流れる音。
ロッドは目を覚ました。目の前に広がるのは、ただの壁、右を見れば、排水管が出口まで伸びている。
服の上から胸の辺りをさすってみると、左胸のちょうど心臓がある辺りに、小さな穴が空いていた。
その穴に指を突っ込むと、凸凹の硬い何かが触れた。十字架――、
胸に忍ばせておかなければ、今頃は、心臓を抉り取られていただろう。
ポケットから取り出して、まざまざと眺めると、
ちょうど真ん中の、キリストの胸の辺りに、かけた跡があった。はは、とロッドの口から笑い声が漏れる。
やはり、これが現実なのだ。
ロッドは、ティナが夢の中で火傷女に殺されたのだと悟った。
夢で起こったことが現実になったのだ。
こんなばかげた話が嘘ならばいいが、真実なのだから、こんなにおかしいことはない。
ロッドは追われる身なのも忘れて、大声で笑った。
笑い声が反響して、だんだん小さくなった。
また水の音だけになると、ロッドは口をぴったり閉じて、息を止め、真剣な顔で闇を見つめた。
ロッドの不良としてのポリシー、喧嘩はびびった時点で負け。
殴りあう前、相対する時は必ず呼吸を乱さない。怯えるということは、呼吸が乱れることだと考える。
だから、ここ一番では、息を止めて、目の中心に光を宿す。息をしなければ、呼吸もクソもない。
小説家が自分に合ったスタイルはこれだと、やたらと傍線を使用したり、濁点で恐ろしい位に区切ったり、
三点リーダーの数を増やしたり減らしたり、それと同じようなもので、ロッドに中における大切な決め事であった。
闇はもう笑いはしない。ただ静かに佇むのみである。
ロッドは足元に手を這わせて、バタフライ・ナイフを見つけ、拾った。刃を出すと、自分の右上腕に押し当てる。
刃をぐっと押し当てると、ぷつりと皮が裂けて、痛みが走る。ロッドは初めて人間の肉を斬った。
汗をかきながら、手を震わせながら、しかし呼吸だけは乱れていない。
息を整えろ、自分にいい聞かせ、ゆっくり刃を動かしていく。
全てが終わって刃が閉じられた時、ロッドの右上腕には T I N A の文字が刻まれていた。
ロッドは自分に言い聞かせる。この傷が、ティナが死んだ証拠だ。
奴は人間の身体を切り刻み、壊すことはあっても、治せはしない。
なぜなら奴は、神でも人間でも女でもなく、一匹の悪魔だからだ。もう二度と同じ手は食わない。
奴の甘い誘惑に乗って、弱きに流れることなどあってはならない。
夢であろうが、現実であろうが、ティナはもうどこにも、いない――。
ロッドは涙で顔をぐじゃぐじゃにして、
乱れそうな呼吸を胸に手を当てることでなんとかして保ち、はっきりと、発音した。
「ティナは、死んだ」
(呼吸を乱すな!)
「ティナは、死んだ」
(バカっ、少し速いぞ!)
「ティナは、死んだ」
(くそっ、根性なしが、堪えろよ!)
「ティナは、もう、どこにも、いない・・・」
儀式を終えると、ナイフを閉じて、左側へ力いっぱい放り投げた。
遠くの方で、カツンと音が鳴る前に、ロッドはもう四つん這いになって、入り口に向かって歩いている。
頭の中ではどうやってあいつを倒すか?と考えている。ナイフでは奴に勝てない。
勝つにはもっと別の力がいる――、
そう、もっと強く、もっと確かで、全てを省みない、何者も恐れない、ホンモノの、力がいる。
穴から首を出したところで、顔をごしごし擦って、唾を吐いた。
今度ばかりはナンシーが止めようが、誰に邪魔をされようが、落とし前をつけさせてやる。
ティナを殺したあいつに。自分の目の前でむちゃくちゃに切り刻んだあいつに。
さて、どうすべきか。ロッドは完全に排水管から出て、浅瀬に立った。
辺りを見回す。もう空が白やんでいる。幸い、近くに誰かがいる気配はない。
ロッドは昨日の記憶を掘り起こす。ナンシーなら話を聞いてくれるかもしれない、
あの時、殺人犯と決め付けられても仕方がないのに、
ナンシーは一度も自分を疑うような素振りを見せなかった。
それよりも、こうなることを知っていたようだった・・・。
それに、パーティーが終わる頃、二人はソファの上で、異様な雰囲気で、抱きしめ合っていた。
ナンシーはティナの死について、何か知っている。
そこに奴を知る鍵があるかもしれない。まずは、ナンシーに会いに行かなければ。
ロッドは朝日を頭から浴びて、しっかりした足取りで、土手を登った。
(to be continued→)
ごめんなさい 今回だめだめです・・・
長ったらしくて、稚拙で汚い文章見せてすいませんでした。
纏め切れなくて、人称もむちゃ(今までもごまかしつつ結構してるけど)してます。
これからちょっと間を空けます。今まで長々と読んでくれた方ありがとうございました。
880 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/18(日) 13:07:09 ID:Xm1VABqu
乙。ティナに萌えまくってるんですが。
881 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/18(日) 13:15:17 ID:6Mjybe8t
超乙、十分に萌えられるんだが
書き主は更なるクオリティーを望んでいる模様
ガンガレ!超ガンガレ!!
小ネタ
>>795 −Gore Gore Girl−
●「Gore Gore Girls」監督H・G・ルイス
血糊のゴッド・ファーザー、H・G・ルイスの鬼作。ぐちゃぐちゃどろどろのスプラッター。
>>798 グリーン・フォレストへ家族旅行でキャンプに行った時
●グリーン・フォレスト
「13日の金曜日」の舞台となるクリスタイル・レイクがPART6で改名され、フォレスト・グリーンとなった。
>>799 キャリー
●キング原作「キャリー」映画化済 監督ブライアン・デ・パルマ。
超能力を持つ虐められっこの女の子の哀しいお話。シシーはキャリー演じるシシー・スペイセクか。
>>812 昔見た怪奇映画――、神父が女の子を取り囲んで、聖水をぶっかけて、ベッドがガタガタ揺れて、
●「エクソシスト」監督ウィリアム・フリードキン
悪魔払い中、リンダブレアが寝ているベッドが浮いて揺れるシーン。
>>821 プレイサーヴィル・ハイスクール
●キング原作「ハイスクール・パニック」(リチャード・バックマン名義)
作品の舞台となる高校名。生徒が銃を武器に教室に立てこもる。
>>822 ウッズボローで起こったプレスコット殺害事件
●「スクリーム」監督ウェス・クレイブン
主人公シドニー・プレスコットの母親殺害事件。ちなみにコットン・ウェアリーは冤罪。
>>823 デューイ、あのホモみたいにへらへらしてる新米の腰抜け
●「スクリーム」シリーズでおなじみの警察官デューイ・ライリー。主人公シドニーの友人テイタムの兄。
金の亡者の女子アナウンサー、ゲイル・ウェザーズと恋仲に(ちなみに役者同士も結婚している)。
瀕死の重傷を負うがなぜかいつも助かる。
>>825 ヴィデオ・・・なんとか 新人類よ――永遠なれ
●「ヴィデオドローム」監督デビッド・クローネンバーグ
見た人間が幻覚に悩まされ狂ってしまう謎のビデオ。
上記のセリフを言い残して自殺を遂げる。ドラッグ映像バリバリ。
>>836 「FRIDAY THE 13th」のPART2だったか3だか
>>869 ジェイソン・ボーヒーズ級
●「FRIDAY THE 13th PART2」は82年「FRIDAY THE 13th PART3」は83年公開。
Part2からジェイソン・ボーヒーズが登場し、Part3からホッケーマスクを被る。
>>847 知り合いのメリル
●キング原作「スタンド・バイ・ミー」の不良エース・メリルか?(イマイチ不明)
アービントン女子大学、セルフィッシュ・リバー、アークグレイ自動車工場は不明。
>>857 「起きろっ!このっ・・・チャドッ!」
●「チャド」監督ダグラス・チーク
次々に殺戮を繰り返す奇怪な食人鬼チャド。
その正体は政府が不当に処理した放射能廃棄物によって変異した地下に棲む浮浪者たちだった。
>>861 例えて言うならば、ロングウォークに参加して
●キング原作「死のロングウォーク」(リチャード・バックマン名義)
最後の一人になるまでひたすら歩き続ける死のゲーム。
速度が落ちて一時間以内に3回警告を貰うと、次は撃ち殺される(3度までならOK)。もちろんリタイヤはなし。
>>865 スリープウォーカーがニャーギャーニャーギャー
●キング脚本「スリープウォーカーズ」監督ミック・ギャリス
正体不明の化け物、スリープウォーカー、人間の姿に化け、精気を吸って生きながらえる。
弱点はにゃんこ。母と息子のスリープウォーカーが登場する。
>>865 イットだかシットだか糞長い小説
●キング原作「IT」テレビ映画化済 監督トミー・リー・ウォレス
キングの代表作で最高傑作との呼び声も高い。
ハードカバーの上下巻合わせて殴られるとたぶん死ねる糞長い小説。
>>868 『何でジェーンはオナったか?』
●「何がジェーンに起こったか?」監督ロバート・アルドリッチ。
ベティ・デービスの怪演が光る60年代モノクロ映画の傑作サイコ・スリラー。
事故とスキャンダルによって隠居生活を送ることになった女優姉妹の愛憎の日々。
>>868 『ラットマンコ』
●「ラットマン」監督アンソニー・アスコット
ネズミと人間の遺伝子を融合させて作り出されたラットマンが人を襲うカルト映画。
映画自体はまさしく「監督の頭をメガホンでぶん殴りたくなる代物」。
>>868 『裸のウンチ』
●ウィリアム・バロウズ作「裸のランチ」監督デビッド・クローネンバーグ
バロウズ&クローネンバーグのドラッグ中毒最強コンビが送り出した最狂映画。
賛否両論様々あるが、訳が分からないという意見が最も多い。
ちなみにバロウズはラリりながら執筆したので、あとで何を書いたかさっぱり覚えていなかった。
>>868 『フェラ皆』
●「フェノミナ」監督ダリオ・アルジェント
ジェニファー・コネリー主演の幻想ホラー。森に潜む連続殺人鬼の正体は・・・。
蛆虫うようよの死体プールに叩き落されるジェニファーが見物。
>>868 『ジェイコブス・マラー』
●「ジェイコブス・ラダー」監督エイドリアン・ライン
旧約聖書のヤコブの話をヒントに、悪夢と現実の間で翻弄されていく
ベトナム帰りの男の奇妙な体験を描いたサスペンス・スリラー。意外な結末が。
888 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/19(月) 20:38:32 ID:Joouerm5
エルム街知らない自分に誰が生き残るか教えてエロイ人
889 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/19(月) 21:44:54 ID:SaAQfK6H
エロム街は面白い
でも知らないのならネタバレになるので知らないほうが吉
891 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/19(月) 22:53:32 ID:Joouerm5
そうかー。じゃあ知るのやめとこう。
暫く来ない間に神が居たのか…!
エロとスプラッタ、随所にちりばめられた小ネタ…
心の底からグッジョブです。
これからも応援しています。
−Nancy_Thompson−
ナンシーは一睡もできなかった。
アレックスがパトカーで二人を自宅に送り届けている間もずっと泣き続けて、涙が枯れるという表現は真実なのだと知った。
家に帰ると、ベッドにもぐりこんで、今ある現実を忘れたかったが、感情の昂ぶりがそれを許さず、
また、眠りについて考えると、ティナの告白――、鉤爪の女が思い出された。
ティナは本当に鉤爪の女に殺されたのだろうか?鉤爪の女と初めて遭ったのは、いつだったか。
今は10月の半ばで、ちょうど1ヶ月ほど前になる。
追い掛け回され、不思議な力で服を脱がされ裸にされた。
2回目、3回目も裸にされて、汚い言葉を浴びせられて目が覚めた。
ナンシーは回想を続ける。記憶が正しければ、4回目から変わってきた。
同様に裸にされた後、爪をちらつかされ、自慰を強要された。
5回目、6回目も同じく。鉤爪の女に見られながら、自慰を続けて、6回目は絶頂に達したところで目が覚めた。
7回目、思い出したくないが、鉤爪の女に、指で愛撫され、恥ずべきことに、強いオーガズムを迎えてしまった。
今まで、自分の指で、迎えていたものよりも。
4回目までは夢の中にいることに気づかなかったが、5回目からは、鉤爪の女を見た時、まただ、と分かっていた。
夢の中で、これは夢なのだ、と自覚することもできた。
問題は――、ナンシーは虚ろな眼で溜息をついた。内容がエスカレートしていることだ。
まるで、ポルノ小説のように。
ナンシーはベッドから本棚を眺めて、並んでいる小説の何冊かのタイトルを音読して、机の引き出しに目をやった。
ナンシーの本の趣味は、もっぱらクラシックスだ。
ルイス・キャロル、シェイクスピア、ヘッセ、スタンダール、モリエール・・・etc。
新しいハーレークイーンも何冊か読んだけれど、どうも甘ったる過ぎて、自分には合わない。
新刊はファンタジー、怪奇小説がお気に入り。
お小遣いを溜めて買ったジョージ・R・R・マーティン(これはティナにも一冊貸した)やスティーブン・キング、
ミヒャエル・エンデ、ディーン・R・クーンツ・・・etc、と言ったところ。
ポルノを読んでみようと思ったきっかけは、ロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」である。
性描写は殊更取り立てて言うこともないけれど、淡々と描かれたラブ・ストーリーが、或種奇妙だった。
もっとも、主人公のコンスタンスが戦争で不随となった夫を捨てて、
性欲を満たされない寂しさから不倫を続けたのは、ナンシーにとっていささか不満だった。
物語としてはあまり好きになれなかったのだが、中性的な文体に縁った透明感が印象に残る不思議な小説だった。
なんだか宇宙人みたいな人だわ、ロレンスにさらなる興味を抱き、随筆「ポルノと猥褻」にも一応目を通した。
そして、ポルノ小説の実態を、どっぷり浸からないにしても、扉の隙間からちょっとばかり覗いてみたくなった。
学校の帰り、ティナと別れた後、馴染みの本屋を通り過ぎ、商店街の裏路地にひっそり建っている二階建ての古本屋に入った。
重い扉を押した途端に、じめじめした空気が肌にまとわりついて、黴くさい匂いがぷうんと鼻をついた。
薄暗い店内を奥へ進むと、椅子に座ったアジア系の禿げ頭の店主がカウンターに肘をついて読書に耽っている。
彼はナンシーを一瞥して、また本に目を落とした。
大丈夫かしら、首を傾げつつ、部屋を三つに区切っている歪んだ本棚に沿って一周ぐるりと回った。
どうやら自分以外、他に誰もいないようだ。少し戻って、隅の階段を登ると、狭い部屋に出た。
ピンクや黄色や紫や、一階とは180度異なった、なんともけばけばしい光景が広がる。
いぶかしんで壁を覗き込むと、15センチ四方の無修正のヌード写真――金髪のドイツ人と思しき女が
紫色の背景にガーターベルトをつけて悩ましげなポーズをとっているものや、
アジア系の長い黒髪の女が真っ赤な紐で全身を奇妙な結びで縛られているものなどが
全面埋め尽くすように張られていたのだった。
物言わぬ彼女らの視線があちらこちらに飛び交い、その一つとナンシーの目が合った。
階段をかけ降りたナンシーを、店主がまた一瞥して、にやりと笑った。
二階にはまだナンシーがその存在を知らないバイブレーターやピンクローターやボンテージ、
その他もっとアブノーマルなものが、ガラス張りの棚に置かれていたのだが、
それらを確認する余裕がナンシーにあるはずもない。
早く買って帰ろう、そう自分に言い聞かせ、「サドマニア」だの「ブラッディ・タンポン」だの
それらしきタイトルが並んでいる棚から、2冊みつくろってカウンターに持って行った。
「5冊で3ドル値引きするよ」
会話を交わしたくなかったので、あと3冊をタイトルも見ずに引っ張り出して、カウンターの上に重ねた。
手下げ鞄に詰め込んで家に帰ってから、これは恥ずかしいことではない、ただの実験であり知的好奇心なのだ、
呪文のように言い聞かせて、夜通しページをめくったのだが、その内の4冊はひどく期待外れだった。
ナンシーの目には、どれもこれも、男のいいなりになる、マッドサイエンティストが造った性欲ロボットみたいな女の子が出てきて、
お決まりの展開が延々と続く退屈極まりない代物にしか映っていなかった。
そしてふつふつと怒りが湧いてきた。性認識の誤り、消費されて行くキャラクターに対する義憤のようなものだ。
誰がこんな血の通っていない女を作っているのかしら。あんなの見て男の子はマスターベーションするのかしら。
女を自分の好きにしたいと思っていて、自己満足にひたって、
もっと大切なことに目を向けないで、想像力が欠如してるんじゃないかしら。
グレンはそんな風に歪んだ視線で私を見ていないはずよ、と信じていたが、二段ベッドの上から呼びかけられた時、
ナンシーはグレンも男の子なのだと否応なしに知ることになり、グレンは97%の男から95%の男になった。
しかし、現在のナンシーにとって、いくらかの不満はあるにせよ、グレンが100%に近い男なのは事実だ。
半年ほど前のことだ。クラスメイトのトリッシュら4、5人が集まって、ナンシーの脇で、ぺちゃくちゃやっていた。
「彼氏の前じゃ、大好きなんて、言うけど、みんな妥協してんのよ。自分が想像する100%の男なんていないんだもの」
「そうかなあ、私は妥協なんてしたくないけど」
「でもって、たどり着く先は、プロムで一緒に踊る相手もいないのよ」
「あら、私は今彼氏いるから。お生憎さま」
「志が低いのよ」
「まあまあ」
「もっとこうならいいのに・・・とは思うよね」
分かる分かる、と声が挙がった。
「この人でもいいかあって、なっちゃうのよね」
ふうん、とナンシーは思った。確かにそうかもしれない。ロッドと一緒にいる時にグレンがどこか朴念仁に見えたことはある。
でも、妥協なんて考えたこともなかったし、グレン以外の男の子を好きになったこともないから、イマイチぴんと来なかった。
ナンシーはティナとランチをぱくついた昼下がりに訊いてみた。
ハイスクールの中央広場は四方の入り口を除いて植え込みにぐるりと囲まれていて、
二人は煉瓦作りの花壇を背にしてベンチに腰掛けていた。
「ロッドのこと、もっとこうだったらいいのにって、思ったことある?」
ティナはアップル・ジュース、70%果汁、200mlの小さなパックを左手に持って、右手でちょんちょんとストローを刺しながら言った。
「なんでまた」
「うーん、ちょっと、聞いてみたくなって」
ティナは少し首を後ろに倒し、ストローを唇で挟んで、
ふいと目を上向けて――女のナンシーから見ても、ティナの稀に見せるそういった仕草は100%に可愛かった。
男の子はこれでティナの虜になっちゃうんだろうな、と思った――ジュースをゆっくり吸い始めた。
初め、ティナは、なんとなしに考えているように見えた。
ストローを濃い乳色の液体がゆっくり登っていき、喉が持ち上がって沈む。
しかし、次第に肩の筋肉が盛り上がり、唇がぎゅっと締まり、パックを握った手が震え、
何処を見ているのか分からないような眼になって、眉間に皺を寄せ始めてはどんどん深くなり、
しまいには国語の教科書に掲載されている文豪マーク・トウェインのような苦虫顔になった。
ナンシーは、何だかティナ・グレイという一個の複雑な小宇宙において
銀河系規模の壮大な戦いが繰り広げられているような気がして、邪魔するまいと黙っていた。
全部飲み干して、ぺらぺらにへこんだパックを左手で握り潰したところで、ティナは唇をストローから離した。
「んなことしょっちゅうよ。慣れ、慣れ。こいつ一生治んないわって思えば、なんだって大丈夫よ」
ふうん、とナンシーは思った。ナンシーの少し呆けた顔を見て、ティナは笑った。
「ナンシーこそ、グレンを見て、思ったりしない?ないか。彼、スーパーマンだしね」
「そうかしら。私にとってはグレンって凄く身近な存在よ。子供の頃から一緒だったんだもん」
「身近な存在よ。一緒だったんだもん。はー、いいなあ、グレンに聞かせてやりたいわね。
『そうだよ。僕にとってもナンシーは身近な存在だよ』って真顔でいいそうな気がするけど」
「もう、からかわないで」
ナンシーはティナがあまり羨ましがっているように見えなかった。
さらにはティナとロッドが性的な部分のみならず精神的な部分でも自分達より先を行っているように思えた。
「でも、ナンシー。グレン・ランツって言ったら今やプレイ・サーヴィルのヒーローなのよ。
そこんとこ分かってる?他の子に取られないように注意しなきゃ」
「またそれ?グレンは浮気なんてしないわ」
「さあどうだか。聖人君子のグレンくんだって男なんだから。ったく、ほんとに、男ってのはね。あ、やっぱやめとく」
成長期を迎えた少年少女の何人かが、さなぎを捨てて蝶に生まれ変わるごとく劇的な変化を遂げるように、
ナンシーはここ何年かで急速に成長した。
太めのはっきりした黒眉、少し横に大きかった鼻が、年月を経て落ち着きと強さを顕すようになった眼によって、
しっとりした意志の強さと純真な少女らしさを複合させた、素晴らしいチャームポイントとなった。
細過ぎた頬は適度な肉を得てふっくらと膨らみ、やや厚くなった唇は艶を増した。
申し訳程度だった胸が月を追うごとに大きくなっていき、
今では93cm、適度な張りと固みを供えた美しい乳房を持つに至っている。
乳首は少し赤みを帯びて、勃っていない状態であっても、つんと上を向いて大きい。
着痩せするタイプな上に、いまいち冒険できなくて、自らの成長をそっと隠しておきたくて、
身体のラインを強調させる服を選ばないので、外から見ては数字ほど目立たないが、
実際に両手で持ち上げてみるとずっしりと重みを味わうことができた。
ナンシーは鏡の前で裸になり、自分の胸を両脇から挟んで、
持ち上げたり、横に動かしたり、時々乳首を摘んで伸ばしたりして、
何か未知の物体を調査するように色々と確かめてみたが、
そうしている内に、まだ大きくなってくるような気がして、少し不安になった。
もう十分なのに、これ以上大きくなって牛みたいに垂れてきちゃったらどうしよう?
貧乳でバストアップに四苦八苦している女性から見れば非常に贅沢な悩みではあるが、ナンシーは本当にそう思っている。
子供の頃は女の子に見えないくらいのいかり肩で、オトコ女みたいな体型になるんじゃないかしらと心配していたのに、
肉体が勝手に意志を持って「おいナンシー、1、2、3で行くぞ。1、2、3、ゴー!」全速力で走り出し、彼女を置き去りにしている。
当の本人は3の次で行くの?3と同時なの?とどぎまぎしているのに、もう大分離れている。
お尻はすっかり大きくなって丸みを帯び、
鏡の前で後ろ向きにショーツを降ろして振り返って見れば、皮を剥いた湯で卵のようにつるんとしている。
ウエストの中心部はしっかりくびれているけれど、
臍の下の部分を摘んでみると、少しだけ肉が余っていて、母性を感じさせる。
そして、もちろん可愛らしかった女の子のモノはペニスを受け入れるためのヴァギナに変化を遂げた。
ティナがきゅっと締まったしなやかな猫のような身体と言い表せるならば、
ナンシーは豊満でありながら鈍重な印象を与えないギリシア彫刻のような身体である。
パーツの一つ一つに生きとし生けるものの鼓動を感じる、自然的な美だ。
背中にそっと手を回して、生命が作りたもうた奇跡に感謝しながら、
正面から包み込むように、調和を乱さないように注意して抱くと、
ふわふわして、素晴らしいくらい柔らかくって、ずっとその身体に触れていたい、と思わせるくらいのものだ。
きっとグレンにも同じことが起こっているのだろう、とナンシーは推測した。
目鼻立ちがはっきりしているのにも関わらず、くどさを感じさせない端整な顔立ちは、
少年の面影を残したまま、フットボールの試合で鍛えられて、たくましさを備えたものに進化しつつある。
きちんとシェービングで剃り跡がつかないように処理しているけれど、髭は以前より濃く生えてきている。
大きいにも関わらず綺麗な指は、ごつごつしてきて、今ではすっかり男の指だ。小さい頃から手を握っていたからよく分かる。
木漏れ日の下、二人で手をつないで遊歩道を歩いていると、
グレンの身体はこんなにも成長したんだ――、時々、母親のような気持ちになる。
冒険という言葉が似合う男の子の体臭は、胸に顔をこすりつけたくなってしまうほど、
ナンシーにとって不思議な香りに変わっている。
ナンシーは、特に用事がなく、時間が取れる時は、ベンチに腰掛けてフットボールの練習風景を眺めている。
「グレン!がんばってぇー!」
「マーク、行けぇっ!あっ、おっしぃ」
歓声を送る同級生から距離を置いて、終わりの笛がなるまで待っている。
グレンが全速力でシャワーを浴びて、更衣室からピースフルな笑顔で出てきて、
辺りをきょろきょろ見回して、手を振っているナンシーに駆け寄って、
どちらともなく腕に腕を絡めた時、男の人の匂いってどうしてあんなに不思議なのかしら?とナンシーは思う。
決して洗練された鼻腔を刺激するものじゃないのに、じんわり身体に染みて、ずっとこの匂いに包まれていたくなる。
ティナの言う通り、やはりグレンは男であり、私は女で、変えようがなく、それ自体は素晴らしいことだ、とナンシーは思っている。
しかし、いつかはグレンの気持ちに応えなければならない時が来て、
いや、自分自身が決断してグレンの最も成長したであろう大きなモノを受け入れる時が来て、
その時までに肉体の急速な発達に伴う混乱が上手く収まってくれればいいけれど――、混乱?
ナンシーは、特に用事がなく、時間が取れる時は、ベンチに腰掛けてフットボールの練習風景を眺めている。
「グレン!がんばってぇー!」
「マーク、行けぇっ!あっ、おっしぃ」
歓声を送る同級生から距離を置いて、終わりの笛がなるまで待っている。
グレンが全速力でシャワーを浴びて、更衣室からピースフルな笑顔で出てきて、
辺りをきょろきょろ見回して、手を振っているナンシーに駆け寄って、
どちらともなく腕に腕を絡めた時、男の人の匂いってどうしてあんなに不思議なのかしら?とナンシーは思う。
決して洗練された鼻腔を刺激するものじゃないのに、じんわり身体に染みて、ずっとこの匂いに包まれていたくなる。
ティナの言う通り、やはりグレンは男であり、私は女で、変えようがなく、それ自体は素晴らしいことだ、とナンシーは思っている。
しかし、いつかはグレンの気持ちに応えなければならない時が来て、
いや、自分自身が決断してグレンの最も成長したであろう大きなモノを受け入れる時が来て、
その時までに肉体の急速な発達に伴う混乱が上手く収まってくれればいいけれど――、混乱?
ナンシーは少なからず混乱している。
急激に成長した身体が、処女から女になることを急かして、ほら、もう準備はできているんだから――と、
あとはお互いの気持ちを確認して、抱き合うだけなのだと主張している。
もし応えられなければ、グレンの肉体が勝手に、おい、俺はもう待てないんだぜ、宝の持ち腐れってもんさ、
こいつをなんとかしてくれよ。がるるるるるるる。
ぎくしゃくしたあげく、ジャック・トランスのように凶暴になって、押し倒されてしまうこともありえる。
そんなのは最悪だ。もしくは、外から提供者が現れれば――引く手あまたのグレンのことだ、
すぐに相手が見つかって、あっさり乗り換えてしまうかもしれない。もっと最悪だ。そんな不安がなくはない。
「確かに・・・私はスーパーマンじゃないし、グレンなら他にもっと
ティナみたいに女らしくて可愛くて・・・綺麗な子とつきあえると思うけど・・・」
ティナがナンシーのおでこを人差し指でつんと叩いた。
「なになに、そんなこと気にしてるの?らしくないわねえ。いいのよ、ナンシーはナンシーで」
そう言うとティナはナンシーの顔を覗き込んで、さらりと笑って続けた。
「それにね、私から見たってナンシーは凄く綺麗。自分じゃそう思ってないかもしれないけど。
ホント、おせじじゃなくてね。時々、ナンシーみたいなのだったらいいのにって思うことあるんだから」
「なんだか、ティナにそんなこと言われると、照れる」
「そりゃどうも。まあ、グレンが浮気したら、私が懲らしめてやるから、安心しなさい。
あ、ナンシーが先にボコボコにしちゃうかもしれないけど。あいつ、効いたって言ってたわよ。いいパンチだって」
「ごっ、ごめんなさい・・・」
「いいのよ。逆にお礼言いたいくらいよ。ほんとあのバカは、いっぺん頭切り開いて
脳味噌取り出して一日氷嚢に漬けときゃいいのよ。
それくらいでちょうどよくなるわ、言うにことかいて、グレンと私にあんなこと」
ナンシーは笑った。ふう、ティナが溜息をついた。
「まあ我らのグレンちゃんも、たまーに抜けてるところがご愛嬌、かな?あとマザコン」
「マザコンじゃないってば、もう」
ナンシーは歓談のさなか、グレンは自分にとっての100%なのかしら、
同時に自分はグレンにとっての100%なのかしら、と考えたりした。
答えはでなかった。ただ、90%は絶対にクリアしているわ、と思い出を根拠に信じることはできた。
自分にとっても、相手にとっても。
そして、私、ナンシー・トンプソンは、グレン・ランツと100%の関係になるために、全力で努力することを誓います――、
そんな具合にやっていきたかった。しかし、実際はなかなか上手くいかないでいる。
ともかく、4冊目まではダメだった。ところがナンシーは自分のクロプシー並みの運のなさと
一度開いた未読本は最後まで読まないと気が済まない徹底さを呪うことになる。
諦め顔でしぶしぶ手に取った最後のポルノ小説はそれほど素晴らしかった。
残りの4冊は今頃その隠語塗れのページの何%かをざらついた再生紙へと輪廻転生させているのだろうが、
これだけは机の引き出しの一番奥に隠してあって、たまに読み返してしまう。
カバーすら剥ぎ取られ、角がめくれ上がり、ところどころ黄ばんでいる状態の悪い文庫本だが、
どこか真に迫った人間の息遣いを感じたのである。
タイトルは「黒い家の少女」。黒屋根の大邸宅に父親と住んでいる一人の少女の告白物だった。
全編少女の独白形式になっていて、性的描写は至ってライト、露骨に、というより、絡んでいるシーンは一切ない。
少女は冒頭でこう語った。
「母を失い、父すら信じられなかった私にとって、優しい笑顔を投げかけてくれる庭師のマリオがただ一つの支えでした」
少女は庭師を思い浮かべ、亡き母が使っていたベッドの上や、
学校の四階のトイレや、パンジーが繁る庭、セルロイドのバスタブ、
或時には仲間達と遊泳を楽しんだ後の夜の砂浜など――ありとあらゆるところで自慰に耽った。
とうとう最後まで性交が適うことなく、庭師は書斎の引き出しから金を盗んだのが発覚して、
解雇されてしまうのだが、その時ですら、少女は一人部屋に耽って、
笑って警察に曳かれていった庭師を想い、秘所に細々とした指を這わせたのを告白していた。
ナンシーは夢中で読み進め、いつのまにか自分の秘所にも手が伸びているのに気がついた。
ナンシーはその歳の少女にしては、いや17歳の処女だからこそ、類稀なる想像力を有している。
文章がもたらす魔力を享受し、活用できる。それは今この時のみ与えられた処女の特権だ。
14歳から18歳までに我を忘れて聴いたロック・ミュージックが、その人にとって特別な感動をもたらすのと同じで、
一度過ぎ去ってしまえばそれらは決して戻らない。皆そのように生きている。
30歳で聴くT-REXは如何?40歳で聴くJimi Hendrixは如何?50歳で聴くJim Morrisonは如何?
瞼を下ろした後、ナンシーのScreenにはグレン・ランツそれ自体を超えた一人の男が映っている。
I could never understand the wind at all
もっと私の傍に 寄って来て あなたは 私を 抱きしめる いつものような 100%の笑顔で 私を 見つめる
ブラウンの髪 小さな耳 あなたの 眼の中心 私は 吸い込まれて もう全てを捨てて いい気になる
Was like a ball of love
あなたの 人差し指 今 私の 唇に触れた そっと 優しい 私の クリ ぴん と 起きて
ゆっくり あなたは 私の 口に 侵入する 唇 と 唇 あなたの 舌 ねっとり あたたかい
I could never never see the cosmic sea
あなたの 唾液 美味しくて 息が わたしの 鼻の下 きつく あたって きつく 吸って
ずっと 私の 口の 中 めちゃくちゃに 嘗めまわす ぼうっとして 今 歯の裏を こするように してくれた 震える
Was like a bumblebee
触らないで まだ 私の あそこ そっとしておいて あなたは 髪をなぜて 背中に 手を 回す
まだ 離さないで ずっと してて ああ どうして あなたの 唇 離れて あまった 唾液が すっと 床に 落ちる
And when I'm sad I slide
全部 脱いでから そう 言うのに あなたは 待てない いきなり 私のシャツの下 手を 滑らせて
入ってきた ついに おへそ から まっすぐ 手が 登ってくる あ いきなり 乳首 ああ 転がして
I have never never kissed a car before It's like a door
それ 今は あなたの もの だから もっと ぎゅうって つまんで うん 擦って かりかり 親指で 乳首 して
とても いい どうして 私 それ されると いいって なんで 分かるの 私の こと 何でも 分かるの
I have always always grown my own before
あなた 私の 100%の人 今 太股に あなたの モノ なんて 大きいの 無理よ こんなの
あ ジッパー を 降ろして にゅう 出てきた 大きい 直に あなたの 硬いもの 私の 太股に 押しつけて
All schools are strange
少し 太股 滑らせて あなたが 気持ちいいって 顔 した 嬉しい もっと 気持ちよく なって
そのまま 乳首 虐めてて ずっと もう あそこ 濡れてるんだから いいわ 手で さすって 私の あそこ
And when I'm sad I slide
うん 私のヘア 上から 下へ 撫ぜて 初めは そっとよ そうっと 触れて 横から
遠くから 人差し指 中指 そのまま うん そう お肉 持ちあげて えっ だんだん 近づいてくる 近づいて
I have never never nailed a nose before
はあ すごい 私の肉 触れて 凄く 巧い そんな クリも 一緒に されると うん そんな
できるの クリも 知ってるの そこ いちばん 感じるって 感じすぎるって あなた 凄い いい いい
That's how the garden grows
笑って 綺麗だって やめてよ 私 の あそこ もう だめ クリ されると でも 緩めない
クリ 虐めて うん あああ もう 凄い あなたの 視線 そんなに 見ないで じっと 私の あそこ
I could never understand The wind at all was like a ball of love
すぐ 傍に あなたが いる 私が いきそう だって 訊いてくる そんなの 訊かないで 分かってる でしょ
私 こく こく うなづくと また いっぱい でてきた イキそうな 顔 イキそうな 息 ぐしょぐしょ
And when I'm sad I slide
えっ 乳首 離して えっ そこ だめよ ちがう ほんとに 入れちゃうの ほんとに 怖い
でも あなたなら うん 優しく あ ああ 凄い 身体 力 抜けちゃう クリで 登って どろんと 落ちる
Watch now I'm gonna slide
穴に 入って やばい 私の 穴 2つ とも あなたの 指 で いっぱい
もうだめ イクの ほんとよ イク あなたに イカされる イク 愛してる 大好き イク イク イ
ナンシーは引き出しから目を切った。
心臓を鷲づかみにされたように、息をするのも苦しくなるが、ティナの死について、考えてみる。
部屋に入った時は、ティナが死んでしまったショックで何も考えられなかった。
ティナの死体を直に見た時、ティナの告白が頭の中でぐるぐる巡った。だから鉤爪の女がやったのだと信じ込んでいた。
いなくなったロッド。グレンはロッドがやったと思っている。「あいつ以外に誰かいてほしかった」
ぽつりと言って、グレンは涙をなんとかしてこぼさないように、見せないように堪えながら、でも大粒の涙を落としていた。
グレンが顔を崩して泣いているところを見たのは初めてだった。
今にして思えばなんとかして慰めるべきだったが、自分にそんな余裕はなかったし、言葉も見つからなかっただろう。
確かにあの時、内から鍵がかかっていて、自分達が部屋に入った時、ロッドの他には誰もいなかった。
ティナの言うことが本当なら、ティナは夢の中で鉤爪の女に殺されて、現実でも殺されたのだろうか。
正夢の類?それなら、ロッドがやったということになる。でも、ロッドがやったとはどうしても思えない。
まさか、夢で殺されると、現実でも殺される。つまり、夢とこちらの世界がリンクしていて、
ティナは夢の中で切り刻まれている時、現実の身体も同じように、自動的に切り刻まれていた。
しかし、それは本当に頭の中身を疑われかねない発想だ。狂人のたわごとだと誰もが思うだろう。
自分のショーツが濡れているのとは訳が違う。結局、ロッドが逃げたのが全てなのだろうか。
ロッドがティナを殺して捕まるのを恐れて逃げた――いや、ロッドに限って、そんな。
ナンシーは思考の渦に巻き込まれ、朝を迎えた。7時、部屋の窓から父の車が走り去っていくのが見えた。
ずいぶんと早いのね、それ以外に何も感じなかった。
ナンシーは階段を下りて、リビングのソファにもたれかかり、テレビをつけた。
地元のニュース番組――、昨夜の事件をアナウンサーが事務的な口調で伝えている。
回転する赤色灯に照らされた救急隊員達が、
濃いグレーの死体袋に詰められたティナを機械的にタンカで運び救急車に乗せている。
容疑者はロッド・レーン、逃走中・・・そこでテレビを切った。
8時頃、マージが起きてきて、朝食を作ったが、食べる気にはならなかった。
マージは家でゆっくり休みなさい、と娘を心配したが、ナンシーは拒否した。
家は父と母のどちらかがいる限り、もはや休息の場所ではなかったし、ティナのことを思い出すだけで、どうにかなってしまう。
学校に行った方が忘れられる。グレンはきっと来ないだろう。今頃あの家では驚天動地の大騒ぎになっているのに違いない。
可愛い完璧な一人息子が、殺人事件の現場にいたのだから。
8時半頃、ナンシーは家を出た。
気遣う母に何度も大丈夫と言って、しかし足取りは重く、下を向いたままとぼとぼと歩いた。
空は雲ひとつなかったが、世界の全てが色を失い、早朝の鳥達のささやかな囀りにすら耳をふさぎたくなった。
もう4人が深くつながりあっていた日々は二度と戻ってこないのだ。
ハイスクールまでは歩くと20分から25分ほどかかるので、
普段は自転車やロッドの車で通っていたのだが、今日は歩いて行きたかった。
身体に疲労を与えると、少しは忘れられるかもしれない。
昨日から一睡もしていない(ティナとロッドの喘ぎ声は本当に凄かった)のに、まだ全然眠くない。
サビーニ通りを抜けると、ナンシーの背丈くらいある植え込みが左右に繁っている散歩道に出る。
まっすぐ行って左に曲がり、商店街を横切って、街の中心へ向かうと、プレイサーヴィル・ハイスクールがある。
ちょうど家が見えなくなるところまで歩いて、突然、ナンシーは誰かの視線を感じた。
鉤爪の女?
両手で頭をかきむしる。確実に自分はおかしくなっていると感じながら。
少し歩く速度を上げる。まだ視線を感じる。
立ち止まって、感覚を研ぎ澄ますと、夢で感じた火傷女の厭らしい視線とは違っていた。
背中にべっとり張りついて離れないような気持ち悪さとは違って、
道行く人が実は透明人間になっていて、ちら、ちら、と見てくるような感じだ。
ナンシーは歩みを進めるふりをして、ふいに振り返ってみた。
後ろの木陰、植え込みに隠された芝生に誰かがいたような気がしたからだ。
誰もいない。気持ち悪くてたまらない。
またしばらく歩く。植え込みに沿って、左に曲がるまであと少しというところだ。
対面も植え込みがずっと続いていて、右手に小さな抜け道があった。
見ないように、そこを通り過ぎようとした時、後ろから、ナンシーの身体を男の手が捕らえた。
全身が硬直する。右手で口を塞がれ、左手を身体に巻いて押さえつけられ、そのまま植え込みの陰へ引っ張られる。
うそ?一瞬思ったあと、必死で暴れた。強姦される、強姦される、抵抗しなきゃ、ナンシーの頭の中はそれでいっぱいだった。
手足を振り回し後ろの男を殴りつける。男が何か言っている。気にしている余裕はない。
力いっぱい殴りつけ、蹴る。口を押さえている指が少し開いた。助けて!そう叫ぼうとした時、
「ナンシー、俺だ。話を聞いてくれ、ナンシー」
見知った声、しかし、殺気だって、興奮した身体は止まらない。親友の声を聞いても、ナンシーはまだ暴れている。
「ナンシー、聞いてくれ、やったのは、俺じゃないんだ」
ロッドはゆっくり力を緩めてナンシーを離した。振り返り、自分を掴んでいた男を見て、ナンシーは驚いた。
正真正銘、逃亡犯のロッドだ。
「ロッド・・・!」
ロッドは逃げないように肩を抑えて、真剣な顔でナンシーを見ている。
ナンシーは何かを哀願するような目で叫んだ。言いたいことや聞きたいことがたくさんあった。
「なんで、なんで逃げたのよ!」
ロッドの眼が少し哀しげに色を変えた。しかし、すぐにまた光を取り戻し、ナンシーに正面から向き合った。
「あのままいたら捕まってたんだ。疑われてもしょうがない状況だったからな」
ロッドは息を乱さず、ナンシーをまっすぐ見据えて、言った。
なんだか以前のロッドと違う。異様な凄みを感じて、ナンシーは少し怖くなった。
「どうして、そんなの、説明してよ!」
ロッドは口元に人差し指を立てて、小声でしゃべった。
「ティナは夢を見てた。夢で殺されたんだ」
ナンシーの眼がぐっと見開いた。ベッドの中の推理がロッドの口からも出てきた。そんな馬鹿な。
「いいか、落ち着いて、聞いてくれ。昨日、ティナは言ってたよ。夢の中で鉤爪の女に殺されそうになった、ってな」
「その通りに・・・なった。ティナはおそらく夢の中で切り刻まれて、現実でも同じようになった。
信じられないか?俺のこと、頭のおかしいイカれた殺人者と思うか?」
ナンシーは首を横に振った。ロッドは力強くうなづく。
「鉤爪の女は、右手のグローブに四本の爪をはめて、趣味の悪い赤と緑のセーターを着てる。
頬に火傷の跡がある化け物だ。昨日、ベッドで俺が目を覚ました時、ティナは天井に届くくらい浮いてたんだ。
それで、四本爪でひっかかれたような傷が入って、ティナはああなった。嘘じゃない。本当だ」
「そんな・・・そんなの」
「待て、まだ説明したいことが。これ・・・」
ロッドは黒皮のジャンバーの前を引っ張って、左胸に開けられた穴をナンシーに見せた。
「あいつにやられた。俺も鉤爪の女に遭ったよ。夢の中でな。もう少しで殺されるところだった。
ティナ・・・、ティナの十字架が守ってくれた」
ナンシーはまだ半信半疑だった。ジャンバーの穴なんて鉛筆でだって作れる。
しかし、そんなことよりも、心の中で、ロッドの告白が正しくあって欲しいという気持ちと、
どうか嘘でありますようにという気持ちが戦っていた。
ロッドが殺人犯じゃないのはいい。
でも、鉤爪の女に殺されたなんて、じゃあ、私もロッドもいつか、と身体が震えた。
「どうした、ナンシー」
「・・・知ってるのよ、そいつ。私もそいつの夢、見るのよ」
「ナンシーも見るのか?」
ロッドは驚いて声が少し大きくなった。言ってから辺りを見回す。
ナンシーは思っていることを全部ロッドにぶちまけようと思った。
「そうよ、あなたが聞いたこと、ティナからも聞いた。
ティナは言ってたの。もし私が殺されたら、それは鉤爪の女がやったんだって」
「なに?」
「ティナ、知ってたのよ。まるでそんな感じだった。自分がこれから死ぬって、殺されるって知ってるみたいだった」
ロッドが舌打ちした。
「ティナ、私をいきなり抱きしめて、言ったわ。私達に遭えてよかったって。その時、思ったのよ。
変なことが起こるんじゃないかって。何かとんでもないこと、ティナの言ってることが真実で
もうティナに会えなくなるんじゃないかって、だから私もティナを・・・ぎゅっと抱いたの」
自分でも何を言っているのか分からない。ただ錯綜する気持ちをまくしたてた。
ロッドの拳が強く握り締められた。ぶるぶる震えて、地面に叩きつけられた。
「俺は、あの悪魔を、殺す。ナンシー、力を貸して欲しい。夢でどんな」
背後から独特の音――それだけで或行為を想起させる音が鳴った。
二人同時に振り向くと、トンプソンがロッドから3メートルほど後ろで銃を構えていた。
「両手を挙げろ」
ロッドはまた前を向き、トンプソンに背を向けたまま、そろりと両手を挙げた。
「パパ!」
トンプソンは無視して続けた。
「そのまま、ゆっくり、腹ばいになれ」
ロッドは観念したかに見えた。両手を上に突き出したまま、ゆっくりと腰を降ろしていく。
しかし、膝をつこうかと動きを止めたところで、一呼吸置いて、植え込みに向かって走り出した。
「止まれ!」
銃口が天に向かい、弾丸が発射された。乾いた音がはじけて、ナンシーは耳をふさぐ。
ロッドは一度身体をびくりと震わせて、頭をぐっと下げて、また走った。
目の前に広がる植え込みを突き抜けようと、両手を突っ込んで掻き分け、身体を茂みの中に沈ませる。
おい、これはチャンスだ――、トンプソンの頭に何者かが囁きかけた。
トンプソンはロッドの背中の中心に狙いを定める。相手が子供であっても許す気などさらさらない。
いや、子供だからこそ、今、殺しておけ、トンプソンの正義感はもはやそこまで歪んでいた。
撃つ口実ができたというものだ。
人質を取ろうとして、失敗して逃走、ナイフを振り回し――、心配するな、奴は持ってる、危険と判断し、射殺。
過剰防衛?判断ミス?職権乱用?捏造?私刑?殺人?馬鹿な、あとでどうとでもできる。そう、あの時のように。
なかなか向こうへ抜け出せないロッドを見て、トンプソンの右頬がせり上がってくる。
くたばれ、クズが――、引き金を3分の1ほど押し込んだ時、
「だめえっ!」
ロッドの背中を隠すように、ナンシーが両手を広げて立ちはだかった。
黒光りする銃身、向けられた者にはブラックホールのように見える銃口が、ちょうどナンシーの鼻梁の中心を指している。
緊張でトンプソンの指が引きつり、引き金をさらに沈ませる。
「ぐっ!」
止まれ、と頭が命令を下すのが、あと少しでも遅れていたら、娘の脳味噌を草むらに撒き散らすところであった。
トンプソンは、大きく息を吐いて、マスターピース・リボルバーを上に向け、指を離した。
「どういうつもりだ!」
ロッドは右眉の上を枝で切って、ようやく道へ出た。左右を見ると左側から男が二人、こちらに走り寄って来る。
後ろではパトカーが警報を鳴らしている。右と正面は開かれている。正面は―、来やがった、だめだ。
右に向かって全速力で走ったが、たちまち2台のパトカーが脇から現れて道をふさいだ。
振り返ると、後ろの二人の刑事が、もう手を伸ばせば届くところまで迫っている。
ロッドは2台のパトカーに向かって全速力で駆ける。勢いをつけて飛び上がって、
フロントガラスに着地し、いけるか、と思ったところで、脇から現れた刑事に警棒でアゴを殴られもんどりうって倒れる。
後頭部を打って、意識が混濁している間にたちまち取り押さえられてしまった。
ロッドは獣のような雄叫びを挙げて、後ろでにかけられた手錠を揺らし、懸命にもがいている。
こんなところで捕まるわけにはいかないのだ。ティナの敵を討つために。
鉤爪の女を殺すために、ナンシーに聞きたいことがまだある。
いつもより早く仕事に行ったはずの父が突然、植え込みの陰から現れた。
アスファルトに這いつくばっているロッド、彼を取り囲む数人の警官、前と後ろに3台のパトカー。
ナンシーは全てを理解した。
「私をおとりに使ったのね」
トンプソンは否定できなかった。ただ娘から目を切って、銃をホルダーに収めた。
仕方がないのだ、心の中で繰り返しながら。
容疑者は車を捨てて逃走している。遠くへは行けない。
付近住民には既に通達を終えているので、警戒はするだろうし、大都市とは違って、人口も少ない。
したがって、新たに盗んだのであれば、型番からすぐに足がつく。刑が重くなるから、むしろそうしてくれた方がありがたい。
昨日の夜から、市外へ出られないように、主要道路には人員を割いて、検問を行っている。
父親、教師、知人、親戚の証言から、容疑者と親しい関係の人間を割り出した。
その内の誰かにかくまってくれと頼みに来る確率が高い。
追い詰められた人間の心理、後ろ盾を持たぬガキの考えることだ。
グレン宅とナンシー宅も、もちろん対象だった。それぞれの持ち場で待機し、網にかかるのを待つ。
気づかせないように、あくまで本人には知らせず、両者のいずれかが出てくれば、泳がせて、おとりに使う。
本来、身内が関わるケースでは別の刑事を担当に回すのだが、本事件最高責任者の立場を利用して自宅付近に張り込んだ。
娘を狂わせた糞ガキをこの手で叩き潰してやるためだ。それは惜しくも適わなかったが、殺人者を速やかに逮捕した。
汚い蝿から娘を、ひいては善良な市民を守った。それの、何が、悪い――、トンプソンの脳髄を怒りが支配する。
「だいたい・・・だいたいナンシー!なんでこんな日に学校に行くんだ!今日は休みなさい!」
ナンシーは驚愕して、唇がぶるぶる震えた。
さんざん利用しておいて、この期に及んで、まだ隠そうとして、挙句の果てには父親面するのだ。
「家にいるよりずっとマシよ!」
ナンシーは父親の制止を振りきり、走り出した。
処女の背中に、父の怒号と、パトカーの警報と、ロッドの雄叫びが、いっしょくたになって浴びせられた。
混沌の場から、ナンシーは一刻でも早く離れたかった。
(to be continued→)
933 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/22(木) 12:44:57 ID:6fsXilxu
超乙。作者は女?妙にリアルな、、、。
>>933 20代の野郎です
間空けるって言っといていきなり撤回
書きかけだったのでとりあえずここまで書いちゃいました
ここまでで、一度ストップして、プロローグから全面的に手直しします
(まだ基本的な間違いが結構あるのと、描写が弱い、足りない、おざなりな部分があるので・・・)
いつになるか分からないですが、
需要があればどこかに直したものをアップしたいなと思います
(つーてもサイトは持てないので、ファイルをアップですけど)
それでは
>>894 ジョージ・R・R・マーティン(これはティナにも一冊貸した)
●ジョージ・R・R・マーティン
>>724−恐怖とは、鏡に映った歪んだ自分自身を見ることに他ならない−
米国のSF、ホラー、ファンタジー作家。
「フィーヴァードリーム」は吸血鬼小説の最高峰(らしい)。
>>895 「チャタレイ夫人の恋人」
●原作D・H・ロレンス「チャタレイ夫人の恋人」映画化済 監督ケン・ラッセル
ロレンスの代表作であり、発表と同時に論争を巻き起こした問題作。
ポルノ小説か文芸作品かを巡って数十年の間、裁判(チャタレー裁判)で争われた。
>>897 「サドマニア」
●「サドマニア」監督ジェス・フランコ
人里離れた女収容所で所長と変態知事がくり広げる性宴。
上映時間のほとんど全部おっぱいが映っている。
>>904 「おいナンシー、1、2、3で行くぞ。1、2、3、ゴー!」3の次で行くの?3と同時なの?
●「リーサルウェポン」シリーズ。監督リチャード・ドナー(ホラーの代表作はオーメン)。
名コンビ、マーチン・リッグス(メル・ギブソン)とエディ・マータフ(ダニー・グローバー)
のおなじみのやりとり。どぎまぎしている方がマータフ。
>>908 ジャック・トランスのように凶暴になって
●ジャック・トランス
キング原作「シャイニング」に登場するアル中作家。
館の幽霊にとり憑かれ、妻や息子を斧振り回して襲うキティGuyになってしまう。
映画化済 監督S・キューブリック TV映画版はキング自ら監督。
キューブリック版はジャック・ニコルソンがジャック役を熱演している。
>>911 クロプシー並みの運のなさ
●クロプシー
「バーニング」監督トニー・メイラム
子供達のいたずらで全身大火傷を追ってしまった復讐鬼クロプシー。
大バサミでファック中の若者を切り刻む。なぜかバンボロというニックネームをつけられ宣伝された。
>>911 「黒い家の少女」
●「白い家の少女」監督ニコラス・ジェスネル
村の外れの小さな白い家に住む謎めいた少女が繰り広げる名作サスペンス・スリラー。
子役時代のジョディ・フォスターの熱演が光る。ちなみに話はエロム街内と全然違うので注意。
オナニー目的で借りないように。
余りに違和感がないので見落としてしまった
>>921 サビーニ通り
●トム・サビーニ
ベトナム戦争帰りで、その体験をいかし、数々のホラー映画の特殊メイクを担当。
余りのリアルさから「血の魔術師」と呼ばれている。俳優・監督もたまにこなす。
稲川淳二に似ている。
941 :
名無したん(;´Д`)ハァハァ:2005/09/23(金) 17:32:12 ID:nMzpmyjS
誰か四人組の二次絵描いてくれ 特にティナ
良スレの予感
ここ読んでエルム街借りてきた
ティナがただのヤリマン女でロッドがただのDQNだった・・・orz
かなりエピソード膨らませてるね
ティナのおばあちゃんとかロッドのママンとか一つも出てこなかったし
今で3分の1くらいか?ああ展開知ってしまったから何か欝だ
ノヽ
/ ,.ノ ,.-─ 、
/ / /無職 ゙、
/ / i● ● }
/ / { i /
, ' r ' ゙、: :'"/'~/ァ-,、-
r'´ヽ,' r-'~ ー '"/;;;;;;/;;;;;;;;;;;ヽ
ゝ,_,..ト // /'"7;;;;; ;;;;;;i;;;::;::/i;;;i
ヽ ヽ、、 i'i // ,/i;;; ::;:;:;::ヽ ,..;::.::;;:::\
\, ヽヾi'' i /ー';;:: ;:; :; :;::ヽ;;:'''- ヾ;; ヽ
ヽi Y r-─'';;::;::i,;:::: ;:; ;::::;;.,.i /..;:: :;ヽ
>>944 ここ見てるヤシは大体エル夢観てる気がするんだが
フレディは知ってるが映画は観た事ないって奴はいる
22以下あたり、10歳くらいの時に地上波(深夜除く)で流れてない世代だから
宮崎のアホが事件起こしてホラーが一斉にゴールデンで流れなくなった
酒鬼薔薇がとどめ 今じゃ深夜でたまにやればいい方だからな
エルム街と13金の直撃世代(或程度物心ついて映画館に足運んだ世代)
は現在30代前半くらいじゃないかな?80年代スラッシャー全盛の時代
エロ夢街は見たこと無い
つうか近所のビデオ屋何処にもエルム街置いてないんですけど・・・
リアルナイトメアが1本、他には3、4はあっても1はない。
これってひどくね?有名な作品なのにさ。
糞つまんねえクリムゾン・リバーとかアザーズとかあるのに。
ちなみに13金は全部あるんだよな(悪名高い命日まで)。不公平だ。
>>948 エロム街はオークションにたまに出てる。
しかし余程エルム街が好きで悪ノリが好きじゃないと楽しめない。
俺は早漏をヒロインにけなされるフレディに爆笑だった。
もっと腰をフレディ、だっけか
戦慄の前立腺、だっけね
>>949 俺の近所のビデオ屋の方が酷い。
ファイナルナイトメア1本しかない。
他の作品は概ね揃ってるのになぁ・・・何故だ?
ちょっと、差別じゃない?ヽ(`Д´)ノ
俺の所は悪魔のいけにえが3しか置いていない
古いから、テープが戻って来なかったり駄目になったりしても
新しく入荷しないとかじゃないか?
俺の所はシリーズの1だけ無いのが多い
−Squeeze−
ナンシーはロッドの安否も忘れて走った。
商店街を駆け抜けて、立ち止まり、とぼとぼ歩いて、そこで初めてロッドの言葉を思い出した。「ナンシー、力を貸してほしい」
ナンシーは前も見ずに歩きながら、ロッドの告白について思推を重ねた。
ロッドは本気で、ティナを殺したのは鉤爪の女だと思っている。本気でなければ危険を冒してわざわざ自分に会いに来るだろうか?
ロッドが殺人犯ならば、自分に会いに来るメリットなどないし、人質に取ろうなんて気はまったく感じられなかった。
それに理屈ではない。ロッドと向かい合った時、どっぷり悪に浸かった狂気とは違った、善の側にいるものの強い力が感じ取れた。
だから気圧されたのだ。以前、喧嘩で捕まった時のロッドとは別人だった。
あの時の方が口調は激しかったけれど、面食らったりなんかしなかった。ただ、そんなことでムキになるロッドが可哀想に思えて、
そう思う自分がロッドを上から見下ろしているのではないかと恥ずかしい気持ちになって、苛立って黙り込むしかなかった。
ティナを泣かせたので、張り飛ばしてしまったのだけど、それはとっさにやってしまったことだ。
さっきロッドのことを怖く感じたのは、向けられたのが覚悟を決めた者の眼だったからだ。
やはり鉤爪の女がティナを殺したのだ、ナンシーは、今はそう信じることにした。
狂人と罵られても構わない。深くつながりあった仲間の言葉を信じたかった。
しかし、力を貸してほしいと言われたって、何ができるだろうか。
相手が暴漢の類であれば対策の講じようもあるが、夢に現れる不可思議な力を持った怪物にどう対処すればよいのだろう。
まして、ロッドは捕まってしまった。これから警察署でみっちり取り調べを受けて、留置所に放り込まれた後で、
圧倒的不利な裁判を闘って、二十年三十年単位の懲役刑、悪くすれば終身刑や極刑に処されるのではないか。
なるほど眠れば鉤爪の女に遭えるだろうが、警察署に拘束されたままでは準備も何もしようがない。
それ以前に、何を準備すればいいのかも分からない。
ただ一つできることは、そう――できるだけ眠らないことだ。重度の不眠症患者になればいい。
一部の脳内物質を異常に分泌させて、夜も夕も昼もなく屍肉を貪るゾンビのように、何ヶ月に渡って起き続けるしか道はない。
或日突然、ふらりと夢に入り込んできた鉤爪の女は逆もしかりで夢に出てこなくなるかもしれない。
そこまで考えて、ナンシーは大きく息を吐いた。下らない考えだ。まったく馬鹿馬鹿しかった。
できもしないことをただつらつらと並び立てただけで、何の解決にもなっていない。
プレイ・サーヴィルに着いた時、校舎にかけられた時計は八時五十五分を指していた。
一時間目の授業が始まるまであと五分というところだ。
遅刻を恐れた数人の生徒がナンシーの後ろから走って来て脇目も振らずに通り過ぎた。
あとの何人かはナンシー同様別段遅れても構わないという風に歩いていた。
正門をくぐり、校舎の中に入って、一階の教室へ向かった。まだ始業のチャイムは鳴らされていなかった。
教室に入った時、どうやらティナの死は周知となっていたらしく、クラスメイトがちらちら流し目でナンシーを見てきた。
そして、対象者には決して聞かれてはならない会話を始めた。
ナンシーが眼を向けると、視線の先にいる者は次々に眼を逸らした。なんだか自分が悪いことをしているような気分になった。
一時間目はラテン語だった。終業のチャイムがなり、三階へ移動して二時間目、また一階に戻ってきて三時間目が終わったあと、
売店で一人、サンドイッチを買って、中央広場を通り過ぎ、裏手へ回って、誰もいないのを確かめてから、校舎の壁にもたれて座った。
やはり家でじっとしていた方がよかったかもしれない、とナンシーは思った。
教室へ移動する度に皆の視線が気になって仕方ない。授業を抜け出して自習室や図書室に篭ろうかと思ったが、
そうするのは自分に降りかかった不当な出来事に対して敗北を認めたような気がして嫌だった。
ナンシーは、プレイ・サーヴィルにおいて、黄色い歓声を浴びるグレンや、男の子達の視線を集めるティナや、
ユーモアセンス溢れる不良ロッドとは、異なるカテゴリイに属している。
教室でもグラウンドでも学校の外でも目立たない、かと言って影が薄すぎるというほどでもない。
平たく言えば一般的なイメージを持たれている。
何もハイスクールに入学してからの話ではなく、物心ついてからずっとだ。
だから、ごく稀にナンシーが激昂すると、周囲はぎょっとするはめになる。
ナンシーは自分のことを地味な女だと思っていたし、その分析は服装に関して正しかった。
春から夏はポロシャツにジーンズ、秋から冬は胸が目立たないようにセーターを好み、時にはスタジャンを着たりした。
ハイヒールやキャミソールなど手にしたことは一度だってなかった。
十月も半ばにさしかかろうかという今日は、シャツの上に薄いピンクのセーターを羽織って、
下はベージュのチノパンを太めの黒いベルトでしっかり締めて、スポーツ少年が好んで選ぶような大きなスニーカーを履いていた。
色を除いて男に着せても特に違和感がない取り合わせだ。
こんな風だったから、ナンシーは大勢の他者に視線に慣れていなかった。
にもかかわらず、朝、家を出てからずっと誰かに視られていた。
父を含む張り込み中の警察官、ロッド、そしてクラスメイトや教員達。
したがって彼らから解放されるや否や、強烈な睡魔が彼女を襲った。
昨日から一睡もしていないのだから当然なのだが、やはり眠るわけにはいかなかった。
自分に、いや自分達に漠然とした生命の危機が迫っているのが、はっきりと感じられたからだ。
今は眠らないことだけを考えよう、そう言い聞かせて、無理やりサンドイッチを腹に詰め込もうとしたが叶わず、
もう一度売店へ戻ってブラック・コーヒーを一缶買った。
蓋を開けて黒い液体を一気に胃に流し込んで、午後の国語の授業に出た。
国語の授業では一番後ろの席だったので、それまでよりはクラスメイトの視線を気にせずに済んだ。
ただ、ぽっかり空いた一つの席はどうやっても目に入った。ティナが座っていなければならない場所だった。
昨日の夜のように胸が苦しくなった。
チャイムが鳴り、アービン先生がいつものように上品にドアを開けて教室に入ってきた。
教卓に『現代国語の総覧』を広げ、以前進んだところまでのページを指定した。
アービン先生は不測の事態においてこそ平静を努めるべきだと考えていたので、
困惑や憐憫に満ちた眼でナンシーを見なかったし、席に座っている以上は特別扱いするつもりもなかった。
ナンシーにとってそれはいつもの授業風景と何一つ変わりがなかった。ティナがいない以外は。
アービン・ドネルは新任の頃からプレイ・サーヴィルにもう三十年も居座っている未婚の女性教員で、
今席についている子供達の父や母にも虚構の世界を愛する素晴らしさを説いたベテランだった。
髪を後ろに束ねていて、何本かの白髪がメッシュを入れたように目立って見える。
昔はどうだったかナンシーは知らないが、今のアービン先生は見事な中年太りで縁なしの細長い眼鏡をかけている。
墓石を削ってできたような縦長の輪郭、粘土で作ったような鼻が中心に添えられて、
おまけにおでこが不必要に広かったので、生徒達は彼女を陰でフランケンと呼んでいた。
無骨な容姿にも関わらず振る舞いは英国貴族のように上品なので、そのミスマッチが時に生徒達の話題の種となった。
学習の平和を守るために注意する時、彼女は表情を変えずに顔をぐっと寄せて象のような眼をして、
一言二言発するだけなのだが、あの顔で迫られてしまうと、誰でも気後れしてしまう。
そういうわけで、国語の授業が行われている時には、例え就職クラスの教室であっても常に静寂が保たれていた。
アービン先生は指定したページを眺めて、前回の授業で何処まで進んだかを、
先頭の最も教卓から近い席に座っているジョシュに尋ねた。
確認するや頷いて、農夫のような厚みのある手を二回ぱんぱんと叩いた。
授業の内容は、ここ一週間取り掛かっているシェイクスピアの作家としての態度に対する考察だった。
源流を探ると言い換えてもよかった。
アービン先生は縦四列横八列に並んだ机と机の間をねり歩きながら、諭すような口調で説明を始めた。
「眼に見えるものが、常に真実とは限りません。シェイクスピアによれば――人間を動かすもの。
それは人間そのものの中にある邪悪なもの。シェイクスピアはそれを『悪の種』と呼んでいます。
ハムレットもこれに動かされて、母親の偽りの言葉の奥にあるものを探り出し、掘り起こします。
ちょうど墓掘り人が、地面の下を掘り起こそうとするように。ジュリアス・シーザーにおいても同じことが言えます」
そこまで言うと、アービン先生は教室の真ん中まで歩いて、立ち止まった。
「それではジョシュ、続きを読んで」
ジョシュが下を向いたまま席を立って、教卓の前まで歩いて「現代国語の総覧」を広げた。
「あー……ローマの輝かしい最盛期。偉大なシーザーが斃(たお)れる少し前。
多くの墓は荒れ……起き上がった屍は街のあちこちで大声で喚き散らし……」
ナンシーは眠くてたまらなかった。小説を読むのは好きだが、国語の授業は退屈でしかたない。
周囲が常に静かであることや、アービン先生の女性にしては恐ろしいほど低い声にも原因があった。
ナンシーは右手で口を覆って、一つ大きく欠伸をした。
コーヒーがもたらしたカフェインの刺激も、徹夜明けで疲れ果てた身体のシンプルな欲求の前ではささやかな抵抗に過ぎなかった。
「……炎の尾を引く星や、血のように赤い露など、不吉な前兆が表れ……海神(ネプチューン)の帝國が立ち現れた」
瞼がゆっくりと降りていく。
「神よ。私は小さな殻の中にいて、なお無限の空間の王となれる。それは」
ジョシュの声はナンシーへ途切れ途切れに届いていた。殻の中?王?いったい殻と王に何のつながりがあるの?
「私の見た」
頬を支える手がずりずりとこめかみまで上がっていく。
「『悪夢』だったのかもしれない……」
――悪夢?
ナンシーは、はっと目を開いた。そうだ、決して眠ってはいけないのだ。自分の置かれた状況を再認識する。
頬杖を崩して右に顔を倒したままの姿勢で、意識的に大きく瞬きしていると、
どういうわけかジョシュの声が止まっていて、隣の席のカークが関わり合いになりたくないぞ、という風に眉をひそめている。
正面を見上げると、アービン先生の面長な顔がすぐ近くに迫っていた。
ナンシーはあっと声が出そうになるのを堪えて、頭を下げた。
「お目覚め?」
「すいません……」
教室のところどころでくすりと笑いが起こって、国語の授業では珍しいひそひそ話が始まった。
それはすぐに「静かに」と場を諌めたアービン先生のみならず、失意のナンシーを苛立たせるのに十分な行為だった。
ナンシーには、ティナの死を前にして何故笑うなんてことができるのか理解できなかった。
言いたいことをはっきり言わない性分にも腹が立った。
想像力が足りない愚者や密談を続ける卑怯者を今すぐ殴りつけてやりたかった。
アービン先生が向き直り、教卓へ歩き始めた。
「ジョシュ、ありがとう。それでは、次は……ミランダ、読んで」
ジョシュが自分の席に戻ったあと、その後ろにいるミランダが、
ロボットのように腰から下だけを動かして立ち、九十度の旋回を繰り返して教卓の前へ移動した。
ミランダはまるで社会主義国家の役人が声明文を読み上げるように、
両手を真っ直ぐ伸ばして、裏返るくらい教科書を押し広げた。なぜか、表情がなかった。
「自然と手が伸びてしまう。私は、こんなに……ディー、エイ、エム。先生、この部分がよく分かりません」
しまう、まで聞いたところで、ナンシーは声を挙げそうになった。
ちょっと貸してごらんなさい、とばかりにアービン先生が教科書を引っ張り上げ、ミランダがそれに合わせて人形のように傾いた。
「これはdampです。湿っている。どんより。暗いイメージ。水蒸気のように湯気が立っている状態を想像してください。
本来dampは意気消沈するという意味でも使われます。
humidでも、wetでも、moistでもなく、著者はなぜ、dampを選んだのでしょう。分かる人」
damp、damp、damp。頭の中で同じ単語が幾度も繰り返される。
ナンシーは首を左右に振って周囲に眼をやった。異様な光景だった。
存在するものは普段の授業と変わりはないのだが、座っているクラスメイト達が個性を失ったかのように、
皆同じ姿勢で、それもやけにかしこまった座高を測る時のような姿勢で、真正面を見据えている。
それはまるで戦没者の共同墓地のように思えた。4×8−2の狂気であった。
30人が一斉に手を挙げた。ハイル・ヒットラー!
「では……、ランディ」
ちょうどナンシーの斜め前に座っているランディがミランダと同じように機械的に立ち上がった。
「はい。本文には『特に不満はない』とありますが、著者は実際のところ、満足しているとは言い難い状況にあると思います。
後述にオナニーしながら『独りでイクのは嫌』とありますし、冒頭に『少なくとも私は』と記したのは、
グレンはどう思っているか分からない、深読みすれば、グレンは今の関係に満足していないだろうから、
いずれ先へ進むことになるだろう、そうなって欲しい、と考えていた。
はっきり言って、著者の勝手な思い込みではないでしょうか。僕はこんな自意識過剰で妄想の激しい……
オナニーしながら『私のクリが悦んでる』なんて書く淫乱女とやりたくありません。
それはいいとして、著者は二つの矛盾した概念を抱えています。
すなわち、グレンに抱かれたいという気持ちと、ペニスを受け入れたくないという気持ちです。
矛盾を抱えて悩み、よどんだイメージを表現するために、dampを使ったのだと思います」
「冗長ですが、童貞の割りにいい答えです。座って」
「童貞は余計です」
ランディが座った。あは、あは、あは。ランディとティナとナンシーを除いた29人が同じリズムで途切れ途切れに笑った。
「静かに。重要なポイントですよ。ランディの意見に一つ付け加えるならば……
著者が処女、という点にも言及しなければならないでしょう。
dampは本来、否定的な意味で使われる言葉ですから、その点からも著者のセックスに対する抵抗が読み取れます。
後で説明します。今は、皆さん、アソコから湯気が出ているように、濡れそぼっている状態をイメージしてください。
本文では、途中までしか書かれていないので、分かりにくいですね。
先を進めましょう、ミランダ、ディー、エイ、エム、で結構ですよ」
「ええと、ディー、エイ、エム。発情……してるのに、グレンは何をしているのかしら?と考える。」
ナンシーの頬はもう真っ赤だった。未だに何が起こっているのか理解できないが、
圧倒的な羞恥だけが認識とは無関係に身体を襲っていた。
顔は自分が丸めてくしゃくしゃにした日記の一ページのようになっている。
机の上に開かれた教科書に目を向ける。真っ白な背景が一面どぎついピンク色に変わっている。
指で端を持ち上げると、耐水加工を施したつるつるの表紙は安物のペーパーブックのようなざらざらの厚手の紙に変わっている。
一度勢いよく閉じる。紫色の表紙、上に特徴的な太文字で、現代中高生の乱れる性の実態――中央に写真が掲載されている。
ティナがロッドに後ろから両手を掴まれて、背後からぴったり腰を尻に押しつけられている。
ティナは背中をそらせて小ぶりな、しかし幾何学的な形の良い胸を突き出し、
ピンク色の乳首を勃起させて、大口を開けて涎を垂らしている。
ナンシーは眼を逸らす。教科書を風がするようにばらばらめくる。
さっきまで開かれていた――折り目がついているページで止まる。
おそるおそる目をやる。ピンクの紙にタイピングされた黒文字がやけに際立って見える。
最も目につく部分、左上、花柄のレース調に装飾された可愛らしい太文字のタイトル――
『十七歳女子高生ナンシー・トンプソンのあからかな告白』
そんな、バカな!
「ちなみに、そう、ちなみに……今もそうだ。」
上から目を滑らせるように読んでみると、確かに自分があの時書いた恥ずかしい文章が一語違わず記載されている。
どうして?もう一ページめくると、文末から余ったスペースに挿絵が添えられている。
それはアメリカン・コミック調のなるたけ写実的にディフォルメされた絵柄で――
見覚えのある学習机に座っている少女は眉が毛虫みたいに太く、
控えめにパーマをあてたはずの髪が爆発したように逆立っている。
前のめりになって、巨大な乳房が机に押しつけられて左の乳輪から先がはみ出している。
べろを出して、顔を歪ませて――ナンシーは認めたくなかったが、認めざるをえなかった。
眼球が戯画の一部一部を知覚して脳に情報を伝達し、脳神経が送られてきた情報を一瞬にしてそれぞれの棚に振り分けた。
これは、私だ――絵のナンシーは必死に秘所に手を伸ばして、
ショーツの間から化学反応を起こしたようにもやもやの湯気を立てている。
背もたれの隙間から女尻の肉がはみ出し、隠されたアナルに向かって大きな矢印が伸びていて、
根元に書かれた言葉は――カマトト!
その文字からそう遠くない場所に、今度はサウス・パークのようなタッチで描かれた三頭身の裸のグレン。
一心不乱に自慰に耽るナンシーを、人差し指をくわえて眺めている。
野太いペニスを頭の上まで勃起させて、砲身がナンシーの尻に向かっている。
つぶらな瞳から円錐形の涙を一定の間隔で流して、吹き出しに……やらずぶったくり!
「だから、私はこの日記を書きながら、自分のピー、ユー、エス、エス……」
「プッシー!」
教室のどこからか声が起こった。ナンシーを除く全員が笑った。あは、あは、あは。
「よくできました。pussyは子猫やネコヤナギなどの花、
またcatを省略して可愛らしい女の子という用法もありますが、ここでは女性器と考えるのが最適でしょう。
下品に発音するのがコツですよ。唾を飛ばすくらいでちょうどいいのです」
何人かが小声で発音した。わざとらしく唾を飛ばした。
「それでは、みなさん、やってみましょう。プッシー!」
プッシー!
「プッシー!」
プッシー!
「ナンシー、どうしたの。声が出てないわよ」
アービン先生が歩いてきて、また象のような眼をしてナンシーに顔を近づけた。
「あっ……え……」
「それではみなさんもう一度、今度は一緒に繰り返してください。プッシー!プッシー!プッシィッ―――!」
プッシー!プッシー!プッシー!男も女も一緒になって、皆が笑って大合唱だ。
アービン先生まで細長い眼鏡の奥でにたにた笑って――ナンシーは初めてアービン先生の笑顔を見た。
それは笑顔と形容するにはふさわしくない邪悪な精神の発露であった。
直座していたクラスメイト達が一斉に振り返った。全員が無表情だった。
彼らは光を失った眼で最後尾に座るナンシーを見つめた。
56の眼球にナンシーが映った。口だけが動いている。プッシー!プッシー!プッシィッ―――!
ナンシーは金切り声を挙げた。目を瞑って、耳を押さえて、机に顔を擦りつけた。
これは夢だ。悪い夢だ。
夢?
急に辺りが静まり返った。ナンシーは目を開けられない。
静寂を取り戻した教室に、何が起こっているのか知りたくもない。
何処か離れた別の世界に逃げ出したい、それだけを考えて、あらゆる情報を遮断しようと躍起になっている。
手の平と耳のかすかな隙間から音が伝わる。
ナンシーは初めはそれが何だか理解できなかったが、しばらくして笑い声だと認識できた。
ハスキーで、下品で、とてつもなく厭らしい含み笑い――ナンシーは顔を上げた。
教室には誰一人いなかった。ジョシュもミランダもランディもアービン先生も霧のように掻き消えていた。
一度ぐるりと見渡すが、やはり誰もいない。しかし、奇怪な笑い声だけは相変わらず響いている。
ナンシーは声がする先を探した。正面――黒板には何も書かれていない。
目を凝らすと、四角いチョーク入れの下、水平に置かれた教卓の後ろから、
茶色の平べったい物体が、湖に浮かんだカヌーのようにひょっこり飛び出していた。
ナンシーが、あっ、と声を挙げると同時に、騙し絵のようにするすると火傷女が姿を現した。
火傷女はアービン先生がしているような細長い眼鏡を――もっとも縁なしではなく、赤縁の派手な眼鏡をかけている。
いつもの赤と緑のセーターに黒のホットパンツといういでたちではなく、臙脂色のスーツを身にまとっていた。
下は何も着けていないのか、両のラペルの間から真っ白い肌が見えている。
それらが、金髪とブルーの切れ長な瞳とぴったり合って、キッチュでサディスティックな雰囲気を醸し出していた。
火傷女は帽子を脱いで教卓の上に置き、おかっぱの髪を揺らせて、含み笑いを止めた。
「さ、フレッド・クルーガー先生のとっときの授業が始まるよ」
フレッド・クルーガー?
ナンシーは火傷女の名前を知った。
そんなことをしている場合ではないのに、脳が勝手に記憶を探り出し、該当者を探した。見つからない。
すぐに我に返って、席を立ち机を掻き分け後ろのドアに向かって一直線に走った。
刷りガラスの窓の縁に手をかけて、渾身の力をもって引っ張る。
扉はびくともしない。鍵はかかっていない。ただ圧倒的な力で外側から閉められている。
なんで、どうして、おかしい、そんな言葉を口走りながら、ナンシーは拳を作って扉を叩く。
フレディは教卓に横手をついて、外の景色を眺めながら、奇妙なメロディの口笛を吹いている。
それに合わせて、どこからか複数の少女達の歌声が聴こえた。
……One Two Freddy's coming for you……
1、2、フレディが来るぞ。
……Three Four better lock your door……
3、4、ドアに鍵かけろ。
……Five Six grab your crucifix……
5、6、十字架にすがれ。
……Seven Eight gonna stay up late……
7、8、遅くまで寝るな。
……Nine Ten never sleep again.
9、10、眠っちゃだめよ。
歌が終わった時、ナンシーはもう扉を叩いていなかった。諦めて、扉にもたれかかるようにして崩れ落ちた。
フレディが眼鏡を爪で持ち上げて、得意のにやにや笑いを浮かべて寄ってくる。
ナンシーは振り返って傍に転がっていた椅子を投げつけた。顔面に見事に命中したが、敵はびくともしなかった。
固く巨大な壁にぶつかったかのように椅子だけが跳ね返った。
フレディが両手を大きく広げると、机や椅子が風に押されたように吹き飛んだ。
教科書やシャープペンシルや消しゴムがぱらぱら舞った。フレディが四本爪で手招きした。
空いたスペースを通って、ナンシーの身体がずりずりと悪魔の足元へ引きずられていく。
ナンシーは首を振って、やめて、お願い、助けて、とお決まりの言葉を叫ぶ他なかった。
「授業内容を変更して……四時間目は……保健!ヒャハッ!」
ナンシーの両腕両脚がぴんと伸ばされた。床に押さえつけられる格好になった。
「ナンシー、学習には段階ってもんがあるのさ」
ナンシーは目を瞑ったまま、何も言わない。ただ、早く夢が覚めることだけを祈っている。
「前は何処まで進んだか覚えてるかい?」
フレディの爪がナンシーの耳元に突き立てられ、髪を切り裂き、床に刺さった。いやあっ、届くことのない叫び声がガラガラの教室に響く。
「何処まで進んだかって訊いてるんだよ?」
ナンシーは口を閉ざした。がたがた震えながら、息を吐くのが精一杯だった。
「ゆび、ゆびい」
第三者の声だった。ナンシーが顔を傾けると、黒いローブを羽織ったティナが、背を向けて立っていた。
背を向けて?顔だけはナンシーを見下ろしている。隙間から絞った雑巾のように捻れた首が見えた。
右の眼窩から潰れた眼球がずり落ちている。ローブを浮き上がらせる尻のラインが一層不自然で不気味だった。
ティナは一語を発するたびに、切り裂かれた喉から空気が漏れるような音を出し、千切れた唇から血液をだらだら落とした。
「ゆびいいい」
フレディが拍手する。「正解」ナンシーの顔は真っ青になっていた。
「ティナ、今、どんな気分だい?」
「どでも、ぎもぢい」
ティナの口から赤黒いぬるぬるした塊がごぼっと落ちた。
「どでもじあわぜ」
頬まで垂れ下がったブルー・アイが眼筋を引き連れて床に落ち、フレディがそれを踏み潰した。
ティナが捻れた首を傾けて、空洞化した眼窩を晒して、困ったように微笑んだ。
ナンシーはそこにかつて羨望を抱いた可愛らしい仕草の名残を感じた。
ナンシーの眼が怒りで満ちた。親友を殺され、また利用されたことに対する純粋な怒りだった。
「なんじいも、ごっちにぎで。ごわがらないで」
ナンシーはティナに大声で呼びかけた。死者であることも忘れて、ティナに自分を取り戻してと、何度も呼びかけた。
「えいえんのがいらぐを、あじわえるのよおおおお!」
最後の言葉は絶叫に近かった。
言い終わると、ティナは積み木を崩すように、ローブの隙間から内臓と血液を飛び散らせながら、バラバラになった。
積み上げられた破片の頂上に頭が乗っかって、口がぱくぱく動いていたが、声は出ていなかった。
ナンシーはショックで気を失いそうになった。あ、あ、と声を出すのが精一杯だった。
フレディが笑って、スーツを脱ぎ始めた。
「さて、ナンシー、今日は……」
今日は?ナンシーがその先に想いを巡らす頃には、
フレディは既に上着を脱いでいて、申し訳なさそうに膨らんだ乳房を剥き出しにしていた。
フレディは小さな肩をすくめて、スカートの真ん中に爪を差し込み、一直線に下へ滑らせた。
「おまんこに入れてみましょう!」
ナンシーの顔が引きつった。フレディの股の中心、黒いパンツからピンク色でゴム状のペニスの形をしたモノが伸びている。
それは15cmほどでグレンのものよりも小さかったが、もちろんナンシーの指よりも太く、破瓜を成し遂げるには十分な代物だった。
ナンシーは手足をばたつかせようとしたが、これまた身体が動かなかった。眼に絶望の色を宿すことしかできなかった。
ベルトが独りでに外れ、チノパンのボタンがはじけ飛び、すぐさま残るはショーツだけとなった。
ナンシーは失禁しかかっていた。あと少しでも恐怖を与えられると、漏らしてしまいそうだった。
真っ白なショーツに手がかかった。フレディは爪で切らずに、恋人がするように優しくショーツを下ろした。
くるぶしまで下ろしたところで、空に爪をなぎ払う。ナンシーの足が持ちあがり、膝が腹についた。
成長したヴァギナが露になった。
陰毛は濃く、大陰唇の周りまで茂り、縮れた毛のいくらかがまとまってほつれ、浮浪者の髭のようだ。
クリトリスはほとんど皮に隠されている。
控えめな小陰唇に囲まれた、赤みがかった秘肉が産まれたばかりの赤ん坊を思わせた。
全体的にのっぺりとした印象を与えるヴァギナだった。
「ナンシー、これは罰さ」
とフレディは言った。何の罰なのかナンシーに考える余裕はなかった。
「お前は女であることを隠そうとしている。いや、否定していると言ってもいいね。ダサい格好してやがる」
フレディの言葉がナンシーの耳をすり抜けて消えていった。
それの何が悪いの?と言い返す余力も、もちろん残されていなかった。
「いいかい?男にとって、女とは性欲の対象でしかない。お前は、男の性処理もできない役立たずさ。
素直にちんぽこ突っ込まれて肉便器になりゃいいものを、愚かなくらい頭でっかちで、
100%だの、相手のことだけを考えていたいだの、どこの紙くずから拝借した浅知恵か知らないが、
自分だけが正しいと心の底で思ってる。糞女、ああ可哀想。あのマザコンおぼっちゃんもそう思ってる。
なんたって、見たかい?あの時の顔!ベッドからぶら下がって、ありゃ性欲に脳を焼かれたオスの顔さ」
「グレンは……そんな……」
フレディはグレンの声色を使って、叫んだ。
「なんで入れさせてくれなかったんだよおおおおお!お高くとまりやがってええええ!」
ナンシーは違う、と心の中で繰り返した。グレンはそんな風に、自分を道具のようには見ていない。
絶対に、絶対に、絶対に。見透かしたように、フレディが口を開く。
「違うもんかい。現にお前は拒否したのに、おぼっちゃんはまだ諦めてなかったじゃないか。
お前の気持ちなんかお構いなし。おまんこがあればいいってことさ。
だから、少しでも使えるまんこにしてやるために、
お前みたいな勘違い糞アマをワタシがオンナにしてやるのさ」
「やめて……いやよ……そんなの……」
まあ、とフレディはつけ加えた。
「お前に選択権はない」
フレディはナンシーの秘肉に顔を近づけて、鼻を動かして、わざとらしく匂いを嗅いだ。
涼しい感触がナンシーのヴァギナに微かに伝えられた。
「くせえ。正真正銘、処女のまんこだ。ちゃんと洗ってんのかい?」
「いや……」
フレディは止める気などさらさらなかった。
もっとも、ナンシーのヴァギナはそれほど強烈な悪臭を放っているわけではなかった。
性病持ちのそれとは異なり、アンモニアと僅かに洗い残した恥垢が混ざり合ったメスの臭い――
好きモノならば、より興奮するであろう淫靡な香りであった。
しかし、女性器がどれほどの臭いを発するものか、
自分がどれほどの位置にいるのか、ナンシーは分かりかねていた。
自慰のあとで、指に付着した愛液の匂いを嗅いだことはたびたびあったが、鼻が曲がるほどの匂いではなかった。
しかし、一般的に見れば、やはり臭いのかもしれない、そう思うこともないではなかった。
「何食ったらこんな臭いになるんだい?家畜小屋の方がもっとマシな臭いがするよ」
「やめて……」
「そんなことも分からないで、あのおぼっちゃんに寝るだの寝ないだのやってたのかい?
まったく、何様のつもりなんだろうね?自分が抱かれる価値のある女だと思ってやがる。
こんな恥垢だらけの糞まんこ晒しやがって」
ナンシーの頬を涙がつたった。心の中ではグレンのことを考えていた。
グレンが自分のあそこを撫でた時も、同じように、臭いって思っていたのだろうか?
指で二度と触りたくないって、思っていたのだろうか?
あんなに優しくさすってくれたのは、ただペニスを挿入するための、便宜的な行為でしかなかったのだろうか?
「しゃぶりな」
張形が目の前に迫っていた。ナンシーは口を閉じていやいやをした。拳銃の前に立ちはだかった時より遥かに恐ろしかった。
「じゃあ、そのままブチ込んでやるけど、いいんだね?」
ナンシーはわんわん泣いた。誰も止められそうになかった。
フレディは無言でナンシーの大きな尻を持ち上げ、膣口に張形の先をあてがった。ヴァギナは砂漠のように乾いていた。
「やめてぇ……お願い……」
哀願を聞いたフレディは一瞬、切なげに表情を変えた。女が失われた過去を振り返る眼だった。
ナンシーは、今まで自分を襲っていた悪魔の意外な一面を見た気がして、はっとした。
泣きやみ、硬直させた身体を緩める他なかった。
悪魔の姦計だった。
意表をついたフレディは、一転禍々しいオーラを発散させ、張形を沈ませた。
ブチ、と嫌な音が響くのをナンシー自身が聴いた。ぎぃああああ!ナンシーの喉が、勝手に声を絞り出した。
贋物のペニスが乾いた肉の抵抗をあざ笑うように突き進み、奥まで届いて、フレディがさらに腰を突き上げた。
ナンシーは再び叫んだ。聖水を全身に浴びた吸血鬼のような、とても少女とは思えない顔をして。
股の中心から発せられた激しい痛みが腰の芯まで染み渡り、身体がバラバラになってしまいそうだった。
フレディは血液を潤滑油にして三度突いた。まるで原始人が追い詰めた猪に槍で止めを刺すようなやり方だった。
最後に腰をねじり回して、ぐりぐりと子宮口を責めた。ナンシーはさらに顔を歪ませて、今まで出したことのないような大声を挙げた。
「ナンシー!ナンシー!しっかりなさい!」
ナンシーは頬に張り手を入れられ、ショックであっと呻いた。目の前にはアービン先生の巨大な顔があった。
アービン先生は間違いなくうろたえていた。青ざめた顔で、今しがたナンシーを殴った手の平を震わせていた。
クラスメイト達が気の毒そうな眼でナンシーを見ていた。ナンシーは自分の大事な部分を隠すように、とっさに身体を押さえた。
手がピンク色のセーターと、茶色のチノパンに触れている。服は脱がされていなかった。
「大丈夫なの?」
何も答えないどころか、自分の方を見さえしないナンシーに、アービン先生は強く殴りすぎたかしら、と不安になった。
「今日はもう、帰った方がいいわ。早退届を出して……」
ナンシーが大粒の涙を落としているのに、アービン先生は気づいた。しかしそれが何のために流された涙かは分からなかった。
ナンシーはナンシーで自分が泣いていることにすら気づいていなかった。
パニック障害、PTSD、トラウマ――アービン先生の頭に雑誌でちらと見ただけの単語が次々浮かび上がって消えた。
アービン先生はたくましい手でナンシーの肩をむんずと掴んで、大きく揺さぶった。
かいあって、ナンシーは泣き止んだが、まだ放心状態で、目が宙を彷徨っている。
クラスメイトの誰かが「ヒステリーだ」ぽつんと呟いて、それがナンシーを現実の世界へ立ち戻らせた。
グレンに似た声だった。
「か……かえります……」
ナンシーは手提げ鞄の中へ机の上のものを全て掻き込むと、失礼しますの一言もなしに教室を出た。
廊下を走って、途中、女生徒とぶつかって、相手は倒れて鼻血を出したが、気にせずまた走った。
外まで出て、歩道を駆けて、息があがって路肩に座り込んだ時、股の中心から、破瓜の証明が流れているのに気づいた。
認識と同時に刺すような痛みが容赦なく襲ってきた。ナンシーは血液をチノパンに滲ませながら激しく嘔吐した。
反吐は陽光を受け白々と光り、オンナとなった少女を祝った。
全てを出し尽くしたあとで、ナンシーはまた号泣した。
(to be continued→)