ほんじゃ、ご希望通りに……
∧_∧
(,, ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >_∧∩
_/し' //. V`Д´)/ ←リゼ(r タソ
(_フ彡 /
891 :
ゴアニ:04/05/30 14:12 ID:WFkZxAfu
運動会日和━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ハッスル!!
つか、子供達を目の前にしてここ覗いてるとなんかいけない妄sんな事は置いといて…
>>844 妹抱き枕キタ ━━━━━━(*´∀`)━━━━━━ !!
ってあれ?ツヅキナイノ?(´・ω・`)ショボーン
>>862 ユイネタン(;´Д`)ハァハァ━━━━━━━!!
でもなんか結末を想像して…ドッチナンダー(;´Д`)?
…ところでトイレとかお風呂とかは初めてになるなんですよね?
ここでトイレの使い方orお風呂の入り方レクチュアーシチュなんてのを提案。
オシッコドウヤッテスルノ?コウヤルンダヨ…(;´Д`)ハァハァ ━━━━━━!!←アホ
892 :
ゴアニ:04/05/30 14:13 ID:WFkZxAfu
>>ゴアニ先生
続きありませんw
で
この続き書いてくださる文士様・・・います?w
エロイのからそうでないのまで、好き勝手に続き書いちゃってください。
俺の中では、この話は完結しておりますが、なにせ「頂き物」ですので
あれ?これってルール違反か?ひょっとして
>>892 876ではないですがありがとうございます。
(;´Д`)スンバラスィ (;´Д`)タマラネェ
>>892 号泣まであと
3
2
1
・゚・(ノД`)・゚・。ぶわっ
家宝にします・・・・・。ありがとう。有難う
ども、519です。
何だか一人取り残されてる気分だ・・・・(´・ω・`)・・・
久々の投下・・・・・この調子でいくと、次スレ持ち越し?・・・・・・・・・大して書いてもないのに・・・・
>>695より↓
(・・・・・あれ?・・・・もしかして・・・・・)
自分の身体の異変に気付き、秘所に手を伸ばす・・・・・。
身体がその本の設定に反応し、
―――――――――――――濡れている。
(ダッ・・・・ダメ!そ・・・そんなことを考えないようにするの!!)
「え・・・えーっと今日の朝御飯、何だったっけ・・・・・?」
自分でも訳のわからないことを口走り、別の方に意識を移そうとする。
だが、つい本に目が行ってしまう――――
゛あ・・・・ふっ・・・・・お兄・・・ちゃ・・・ん"
嫌がっていた少女の声も段々「女」の声と変わっていく。
゛み・・・美沙・・・・・・ゴメン・・・・俺、もう・・・・・"
兄は自分のズボンを下ろし、漫画によって描写された「男性」を自分の妹の秘所に当てがった――――
゛―――――ズブウッ!・・・ズチュ・・・・・・!"生々しい効果音が描写される――――
゛ああっ!!痛いっ!!痛いよぉ!!お兄ちゃぁぁん!"と少女が泣き叫ぶ。
゛ぐ・・・・き・・・きつい・・・・・"兄のほうは顔を歪めて快楽(苦痛?)に耐えている。
゛あ・・・あっ・・・あああっ・・・・・!"
段々と妹の苦痛の声が快楽へと変わっていく―――――
真奈は本から目を離した。
(ありえない・・・・兄妹で・・・・こんな事なんて・・・・・・)
だが、今や自分の身体は火照り、秘所へと手を伸ばす衝動が身体を突き動かす。
そっと、スカートの上から触った、と――――
―――――――ビクンッ!!
(――――ふぁっ!!)
声には出さなかったものの、身体が大きく反応してしまった。
―――――敏感になっている。
(こんなことしてたら・・・・・バカになっちゃうかも・・・・)
そう自身は思いながらも手は何故か秘所へと伸びていく。
スカートの上から秘所の形をなぞるように触る。
(―――ぁっ!!)
身体が仰け反るように反応してしまう。
(でもっ・・・・気持ちよくて・・・止まら・・・ッ・・・!)
手の動きが段々激しくなっていく。
心とは裏腹(?)に身体は「快感」を求めていた―――――――
で、ここで糸冬ッス。
完全に次スレ持ち越しヶテイですね・・・・・・
>>889 >>りぜ(ry殿
いいですネェ・・・・この細細とした布団の中での槍栗・・・・・・・
にしても・・・そのサブタイトル・・・・どっかで聞い(ry
これもきっと、何かの縁でしょう。
6の359氏の「妹抱き枕」のお話の続き、さらっと書いてみました。
先に言っておくと、氏のような甘い雰囲気もなければ、原作のような「抱き枕」なシーンもありません;y=ー( ´∀`)・∵.
…言い訳も終わったところで投下します(苦笑
―――明日、そっちにお泊りに行ってもいい?
明日か?帰ってくるのが七時くらいになるから、それから後なら。
―――うん。そうする。
…母さんは、元気にしてるか?
―――時々帰りが遅いけど、元気だよ。
そうか。無理すんなって伝えておいてくれ。
―――分かった。お兄ちゃんも無理しないでね。
ああ。じゃあそろそろ寝るよ。お休み。
実に便利な時代になったものだ。
高い金を払ってでも、労力や時間に関係なく人と逢えるのだから。
…そんなことを、パソコンの電源を落とす準備をしながら考えてみる。
一年以上前に、両親が離婚して。
アキ―――高校受験を控えていた、俺の妹―――は、母親側に引き取られた。
俺は社会人だったから、どちらにつく訳でもなく、一人で暮らす選択肢を選んだ。
親父は、何も言わずに、どうとも言えない表情をしていた。
お袋は、葬儀がどうだの遺産がどうだのとしきりに訴えていた。
そして、アキは俺の手を握って泣いていたな。
妹との二人暮らしも、離婚の際の選択肢の中にはあった。
しかし、それは結局立ち消えになった。
経済的な理由ももちろんあったが、両親が断固として許さなかったからだ。
なけなしの安月給をはたいて、俺は妹にパソコンを買ってやった。
毎月の通信代を払うことを約束して、インターネットを使用できるようにして。
妹とのメールのやり取りや、メッセンジャーの会話を出来るようにした。
それが俺にしてやれる、妹への最後の行為だったから。
あの頃に比べたら、ずっと明るくなった。
引き取られて間もない頃の、絶望に満ちた時と比べたら。
…「家族」でいられた最後の日、妹は泣いていたな。
嫌だよ。お兄ちゃんと離れたくないよ。
…今でも、時折耳に響くように、その声が。
ずっと一緒にいたいよ…なんでこうなったの…?
…声が痛々しくて、思わず目を背けてしまった、あの日。
煙草に火をつけて、窓の外を見る。
アパートの三階からでも、十分に都会のネオンが目に付く。
(そうか、明日はクリスマスか…)
飲食店の店頭に飾られた黒板に、筆記体の白文字が踊っていた。
そうして、聖夜へ向けての準備が、街のところどころで行われている。
(さて、明日の夕食は何にするかな…と)
煙草を消し、寝間着に着替え、窓のカーテンを閉めようとして外を見ると。
>>889 >>888の情景が何故か心に沁みる‥‥こういった雰囲気の描き方、好きだなぁ。
>>892 豪華なおまけ付きキタ━━━━━━ヽ(≧∇≦)ノ━━━━━━!!!!!
特にローアングルから覗く明里タソの後ろ姿に(;´Д`)ハァハァ
>>901 あと100レス分、残ってますよ‥‥( ̄ー ̄)ニヤリ
‥‥ってか私もさっさと続き書けよな。
漆黒の空を、華麗に舞って。
白い粒が、ゆっくりと降り注いでくる。
それは、幸せが沢山詰まった粒にも見えて。
この世の全ての者達を、祝福してくれているようで。
ホワイト・クリスマス。
…明日は、アキも大はしゃぎだろうな。
そんなことを考えながら、眠りに落ちる、冬の夜。
…以上です。っていうか、何故私の投下中はこうも派手に割り込まれるんでしょうか(´・ω・`)
359氏、勝手に続編もどき書いちゃってごめんなさい_| ̄|○
もう好き放題言っちゃってください。あ、「孕め」っていうのはイヤですけどw
>>908 お願いですから、書き込む前にリロードを… ・゚・(ノД`)・゚・
230さま、確認せずに不粋な割り込みカキコして申し訳ありませんでした!!!
お詫びに逝ってきます‥‥ ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
>>911FXD氏
逝く前に氏の作品の完結求む(;´Д`)ハァハァ
>>892 ごあにたんハァはxはhxはjxはjhヵshフィjkfhsgjrjgkだsjkんckvbんふぁhごあgふえひdsじゃqwせdrftgyふじこlp
うpさんくすですー
さっきの不粋な割り込みのお詫びに、230さまの
>>909の後の続きをちょっと書いてみました。
こんなのでお詫びにならないとは思いますけど‥‥何とぞお納め下さい。
「課長、悪いですけど今日は定時で上がらせてもらいますね」
「おお、いいぞ‥‥って、今日はデートか?」
「いや‥‥妹とですよ」
それとなく事情を知っている課長は、『そうか』とだけ言ってパソコンのキーボードをまた打ち始めた。
クリスマスの華やかな街並を、買い物に奔走する俺。
二人で食べるちょっとした総菜物とケーキ。それと、妹へのささやかなプレゼント。
実際、プレゼントが一番迷うところだ。妹にはどんなのが似合うんだろう‥‥
そんな事を思いながら、やたらと胸をときめかせている自分に気付き、つい苦笑いを浮かべてしまう。
慌ただしくアパートの部屋に帰り、大急ぎで準備に奔走する。
侘びしい一人暮らしの性で、片付いていない部屋を急いで掃除して、夕飯にとりかかる。
‥‥なんか、初めて好きな娘を家に招く中学生みたいだな、俺‥‥
とはいうものの、離れて暮らしていると、逢う度に妹がどんどんキレイになっていくのがはっきりとわかる。
だから、困る‥‥妹も『女』なんだってつい意識してしまうから‥‥
そんな思いを振り払い、ようやく準備が整って煙草を一服つけた頃、玄関のチャイムが妹の来訪を告げた。
「‥‥お兄ちゃん、来たよ‥‥」
「おぉ、外は寒かったろ。早く上がりな」
「うん‥‥すごく、寒かった‥‥」
そう言って俺の腕にしがみついてくる。少し震える小さな体。思わず抱きしめて、暖めてあげたくなる。
‥‥おい、それはちょっとマズイだろ‥‥心の中で、自分にツッコミをいれる。
「さて、ありあわせの物しかないけど、夕飯にしよう‥‥」
小さなテーブルにはいつもより豪華な夕食。向い合せに配置した食器や料理。
それを見た妹が、おずおずと口を開く。
「お兄ちゃん‥‥今日はお兄ちゃんの隣に座りたい‥‥」
「ん?‥‥あ、あぁ、いい‥‥けど‥‥」
いつもなら矢つぎ早にいろんな出来事を話してくるのに、今日の妹はどこかが違っていた。
‥‥なんか調子狂うな、今日は‥‥
夕食の後、二人寄り添って過ごす静かなクリスマスの夜。
妹は俺にもたれ掛かったまま離れようとしない。邪険にするのも何なので、そのままでいるけど‥‥
布越しに伝わる肌の温もりが、女の子独特のいい匂いが俺を変な気分にさせる。
(‥‥肩ぐらい抱いても‥‥いいよな‥‥)
戸惑う右手がそろそろと動き、そっと妹を包み込むと‥‥妹はさらに俺に身を寄せてきた。
‥‥ちょっとマズくないか、これって‥‥まるで‥‥恋人同士みたいじゃないか‥‥
「そ、そうだ。アキにプレゼントがあったんだよ」
この場の雰囲気を振り切ろうと俺は慌てて立ち上がり、鞄の中を探り出す。
きれいにラッピングされた小箱を手渡し、『開けてごらん』と促す。
「お兄ちゃん、ありがとう‥‥かわいいピアスだね‥‥」
言葉のわりに余り嬉しさが感じられない妹の口調。こういった物は好みじゃなかったのか? 選択ミスだったか?
本日は以上です‥‥中途半端なところで申し訳ないですけど、眠くてもうダメです。
続きは明日、必ず投下します。
920 :
ゴアニ:04/05/31 05:43 ID:DTAdf/cP
オハー(・`ω´・)ノ
519さん230さんFXDさん乙でしたー
つかFXDさん日曜深夜2時までカキコとは…無理は禁物ですよw
短めで。キタ━(゚∀゚)━ !!!!!
>>889 ほほう…どっか聞いたようなサブタイですな。( ̄ー ̄)
>>901 何故か脳内で自分と重ねてしまう妹ちゃん(;´Д`)ハァハァ
>>907>>919 むおお、コラボレーションとは高等連携してますな。
>>230先生&FXD先生
お前ら・・・・・(*^ー゚)b 漢だ!w
無茶なリクエストに答えていただきサンクスです
・・・っていつの間にかリレー小説に!?(゚Д゚;)
え〜、ちなみに兄妹の名前は自分の中で決めておりまして。
兄・・・ヒロ 妹・・・アキ 苗字・・・矢野
全部つなげ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
昨日の続き、短いですけど投下します。
>>920 誤兄さま、ご心配してくださってありがとうございます。
それでは
>>918から
「あ‥‥こういうの、アキはだめだったか? ごめん、変なの選んじゃって‥‥」
「ううん‥‥そうじゃないの。嬉しいけど‥‥」
「‥‥なぁ、何か心配事でもあるのか?」
そう問いかけても、妹はただ首を静かに振って否定するだけだった。
「でも‥‥お兄ちゃんに色々話したいコト、いっぱいあるんだ‥‥ねぇ、お風呂、先に入っていい?」
「ん? あぁ、もう沸いてるから先に入っていいよ」
俺の問いを軽くいなして風呂へと向かう妹。何が言いたかったのか気にかかる。
‥‥もう数十分で日付けが変わる。さて、布団でも敷くか‥‥
妹には俺の布団で寝てもらって、俺はできる限り厚着をして毛布にくるまって寝るしかない。
俺の部屋には客用の布団なんかないから、妹がくるといつもこうしている。
しばらく経って、風呂上がりの爽やかな匂いを漂わせて妹が戻ってきた。
「アキ、冷えないように早く布団に入って温まってな。俺も風呂、入ってくるから」
妹は素直に布団に潜り込んで、小さな手をかわいらしく振っている。
「いってらっしゃい‥‥早く帰ってきてね‥‥」
俺がカラスの行水をすませて戻ると、妹は布団に包まってちょっと不機嫌な顔をしていた。
「‥‥お兄ちゃん、遅い‥‥」
なんだその理不尽で意味不明な台詞は‥‥と思っても文句を言う訳にもいかず、無難に返事をする。
「え‥‥そうか‥‥?」
意味のない会話が途切れ、その隙に俺はトレーナーやフリースを重ね着していく。
「‥‥ねぇ、またそんなカッコして寝ちゃうの」
「しょうがないだろ、俺んところに客用の布団なんかないんだから。一緒に寝る訳にもいかないだろ」
「‥‥いいよ‥‥アタシ、お兄ちゃんと一緒に寝たい‥‥あの時みたいに‥‥」
一瞬、息がつまる。あの時‥‥両親の離婚話を聞かされた日、二人抱きしめ合って眠った夜。
「な、何言ってんだよ!‥‥そんな事‥‥」
「あの時は抱きしめてくれたよね‥‥あれがなかったらアタシ、今頃ダメになってたかもしれなかった‥‥」
潤んだ瞳が俺を見上げている。こんな悲しそうな妹の姿を見たくはない‥‥
「‥‥お兄ちゃんがいなくて寂しいよ‥‥ねぇ、アタシ達、家族なのになんで一緒にいられないの?」
その問いには俺には答えられない。そればっかりは俺にはどうにもならない‥‥
「ずっと離れて暮らしてると、お兄ちゃんを忘れちゃいそうで恐い‥‥だから今は、傍にいて欲しいの」
そんな妹の望みに、俺も今すぐ叶えてあげたい‥‥だけど‥‥俺は‥‥
‥‥逢う度にキレイになっていく妹の姿に欲情するような、汚い存在なんだよ‥‥傍にいちゃいけないんだよ。
俺の理性がダメだと命じても、つい妹をそっと抱きしめてしまい、つい本音が口をつく。
「あの時は何もしなかったけど‥‥でも、今度は我慢できないかもしれないぞ。それでも、いいのか?」
「‥‥それでもいい‥‥お兄ちゃんになら、アタシの初めてをあげても‥‥いい‥‥」
妹はそう言って目を逸らし、俺の背に腕を廻して抱きついてくる。
「‥‥わかった‥‥じゃあ、一緒に‥‥寝よっか‥‥」
本日は以上です。
なんか話が長くなっていく‥‥359さまや230さまの雰囲気を壊してる‥‥
一応、抱き枕対応作品として筋書きは出来ているんですが、上手く言葉が出てこなくていけません。
ホントにスレ汚しですいません‥‥
そろそろ次スレの妹に乗り換える時期か・・・。
"flower"
通い慣れた道を、今日も私は辿っている。
二回ノックに続けて、返事を待たずドアを開ける。それは、部屋の主から私
だけに与えられた特権だった。由利は文庫に落としていた目線を上げて、私を
見た。
「圭クン」
「何読んでんだ」
「『人間失格』」
「止せよ、ンなもん」
私は由利の小さな手から、黄色く日に焼けた本を取りあげた。
「太宰なんて読むなよ。もっと楽しい本にしろ」
「えー、でも、例えば?」
「江戸川とか、京極とか」
「ヤだ、恐いもん」
由利は吹き出すように見せて、いや、実際吹き出したのだろうが、少し咳き
込んだ。
「調子は、……良くはないか」
「悪くもないけどね」
「早く、良くなろうな」
「うん」
由利が笑ってみせる。私はいつだって、この笑みが不思議だった。私が笑い
かけるより先に笑顔を見せる由利が、どうしても分からなかった。
(何故、笑えるんだろう)
私は知らなかった。両親や上の妹には時間の兼ね合いがあって、この時間に
面会に訪れるのはいつも私一人だったから、私は由利の表情は、私と会うとき
のそれをしか知らなかったのだ。
見舞いに訪れた一時間か、二時間か、私は由利に、学校や家や世の中の出来
事を、面白おかしく脚色しながら話してやるのが常だった。
「放送、鳴ってるね」
面会時間の終了をいつもと同じテープが告げて、私たちはまじまじと顔を見
合わせる。
「ああ」
「帰っちゃうんだ」
「仕方ないだろ。明日、またな」
「うん」
私が頭を撫でると、由利は小首を傾げる様に、撫でられやすい様に、控えめ
に甘えた。そうして。
「圭クン」
由利は、血の気の薄い唇を、私に向かってつきだした。
「今日もか?」
慣れない私は、未だに困惑する。
「毎回だよ」
「勘弁してくれよ」
「いいから」
女は、こういう時にだけは、どうしてか、あるいは必然的に、強いのだ。私
は根負けして、由利の眉までかかった前髪をかき分け、現れた真白い額に唇を
乗せた。
「ひゃ」
「今日の分な」
「あ、駄目ずるい」
鞄を拾って踵を返した私の袖を、由利がつかんだ。半身を起こし、ベッドか
ら半ば乗りだしている。
「こら、危ねーだろ」
「落ちたら圭クンのせー」
「頼むよ」
「こっちの台詞だ」
由利はおどけて、しかしその数瞬の後には、ひどく心細い様な顔つきになる。
知っているのだ。私がその顔に弱いことも、こうした由利の求めに応じること
を決して、嫌っている訳ではないことも。そしてまた、由利がそれを知ってい
る事を、私も気付いている。だから。
この接吻には、家族の情以上のものが込められる。
「んっ、」
冷たい唇。大きな瞳。白い肌。視界の半ばを埋める細い、茶にも見える黒髪。
「ふう、」
再び顔を見合わせたとき、由利の顔はいつだって、普段より血色をよくして
いるのだ。
「じゃ、明日な。ちゃんと寝てろよ」
「うん、明日ね」
南向きの窓から西日が斜に差して、由利の顔に影をつくっていた。
容態が急変するまで、それからしばらくもなかった。病院からの電話を受け
て二時間後には、私たちはそちらへ集まっていた。父母が医師の説明を聞きに
別室へ行って、私と妹の亜美は外に待たされた。
夜の病院のベンチは冷たくて、手に持った熱いお茶の缶さえ、見る間に冷め
ていく様だった。
「けーすけ」
「ん」
亜美は、廊下の向こう側を睨む様にしていた。
「夜中、ついててやってよね」
「由利に?」
「そー」
「お前は」
亜美は苛立っている風で、しかし、その理由を曝そうとはしなかった。
「アタシより、けーすけがついてる方が、いーと思うからさ」
「何だ、それ」
「アタシは嫌だな、こんな男」
「オマエ失礼だぞ」
「いーの。アタシにはそー言うケンリがあるの」
亜美は苛立たしげに、両足をばたつかせた。しばらく、父母が出てきて、予
断は許さないが、どうやら峠は越した様だと言った。私は亜美に促されて、今
夜は私がついていてやると言った。母は亜美の方が良いのではないかと言った
が、私と亜美とが交代でいるから心配ないと、当の亜美が口を挟んで、そのま
ま説きふせた。父母が帰った。
// first half part finished.
壁│´・ω・)
>>梟先生
いいですね〜。「せつなさ炸裂ぅ?」「オフコ〜ス!」みたいなw
>>FXD先生
いや〜ん♥えっちw
人それぞれ読み方取り方は違うんだなぁと今更ながら実感。
今回のSSは、自分的には萌え<燃えな感じだったんです、はい。
>>842の「そんなアキの涙は、いつの頃からかくすぶっていた俺の心を突き動かす」
ていう一文がまさにそうでして。
ま、このスレ的には
>>927@FXD先生の「逢う度にキレイになっていく妹の姿に欲情する」
お兄ちゃんの方が正しいんでしょうがw
ともあれ、一応生みの親として続き(どなたが&どんな)を待っておりますです。
あぁ、娘を嫁にやる親父の気持ちって、こんなんなのかなぁ〜(多分違うw)