このスレ見かけて面白そうだったので発作的にSS書いてみますたよ。
思いっきりベタなネタです。気に入らない方はスルーでひとつ。
公園でサッカーに興じている子供たち。
片方のチームのリーダー格の少年が、近くで試合を見ていたショートカットの子に声をかける。
「なあ、おまえちょっと」
「…なんだよ」
「頭数が足りないんだ。おまえ、こっちのチームに入ってくれないかな」
「…いいけど」
「じゃ、頼むよ」
「…うん」
「おーいみんな、こいつ今からこっちのチームの助っ人な。よろしく」
「なんだよ、そんな女みたいな弱っちそうなヤツ。使えんかよ?」
「いや頭数合わせるだけだからさ。期待してないよ」
誘った少年が笑いながら言う。
「…むっ」ショートカットの子が憮然とする。
(…見てろよ、ちくしょう)
ボールに向かってゆく。
「いやー驚いた、おまえってサッカー上手いんだな」
「ま、まあね」
夕闇迫る帰路を二人で歩いている。
「あっという間に点差縮めて、逆転勝ちだもんな。それもほとんどおまえがゴール決めてたし」
「…それほどでもないよ」
「いやー謙遜すんなって」
そう言ってショトカの子の胸をバンバンと叩く。
「い、イタッ、や、やめろよ…痛いんだから」
「そんなに強く叩いてないぞ?」首を傾げる少年。
「い、痛いものは痛いんだよ…」
「ふーん…まあいいや。そうだ、おまえさ、今から俺んち来ない?」
「え?い、今から?」
「うん、今から。ていうかさ、俺たち今から友達ってことでどうだよ?」
「え…ともだち?」
「そ、友達」
そう言って無理矢理握手し、ぶんぶんと手を振る。