インドネシア(ボルネオ島固有種)、ブルネイ、マレーシア(ボルネオ島)
形態
体長オス73-76cm、メス61-64cm。尾長オス66-67cm、メス55-62cm。体重オス14-24kg、メス8-12kg。メスよりもオスの方が大型になる。頭部や背面、四肢の基部は赤褐色、腹面や腰、四肢、尾は灰色の体毛で覆われる。
指趾の間には水かきがある。鼻は長く伸びる。オスの成獣の鼻は特に大型で長く、日本の伝説上の生物である天狗のように垂れ下がることが和名の由来。
属名Nasalisは「鼻」、種小名larvatusは「仮面」の意のため、こちらも特徴的な鼻に由来すると思われる。英名Proboscisはゾウの鼻やチョウ(蝶)の口吻など、頭部から長く突き出た器官(吻)を指す。
なぜ鼻が大型になるかは不明だが、オスの成獣のみ大型になるためメスに対してのアピールになると考えられている。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6e/Nasicuss.jpg