StartupMonitor導入のススメ
Windowsで実行ファイル(*.exe)をした場合、プロセスが作られます。
このプロセスというものは、Windowsをシャットダウンすると消滅します。
その後で、Windowsを起動しても先ほど消滅したプロセスは復活しません。
ウイルスも大抵はプロセスの形で活動します。ですので、ウイルスが
活動しているWindowsをシャットダウンすると、ウイルスのプロセスも
消滅します。その後でWindowsを起動しても、先ほどのウイルスの
プロセス自体は復活しません。
しかし、ウイルス感染したWindowsを起動した場合、しっかりウイルスは
活動し、ウイルスのプロセスが存在する状態になっています。
これは何故でしょうか?
実は多くのウイルスは感染した時に、システムの設定を書き換えるの
です。それは「Windowsが起動する時にウイルスの実行ファイルを実行
する」という指示を加えるのです。
このためWindowsを起動した時にウイルスも活動するということに
なるのです。
さて、そこで登場するのがStartupMonitorです。
StartupMonitorをシステムに常駐させると、上記のような書換えを
監視し、そのような変更が加えられる時に警告を与えてくれます。
ですので、ウイルスが活動開始した場合は警告が出ることになり
ますから、ウイルスの活動検出の手助けとなります。
ttp://www.mlin.net/StartupMonitor.shtml
長所
・軽い
アンチウイルスソフトの場合、ファイル自体のスキャンをしたり
しますので、システム自体が重くなることがあります。
しかし、StartupMonitorはファイルスキャンのような重たい処理
を必要としませんですので、システムは重くなりません。
・パターンファイルの更新といった概念は不要で検出可能
アンチウイルスの場合、新しいウイルスが出た場合パターン
ファイルが更新されていないと、そのウイルスを検出できません。
しかし、StartupMonitorはウイルスそのものを検出するわけでは
なくシステム書換えを監視する方法ですので、パターンファイル
などは不要です。
また、アンチウイルスソフトが検出できない新種のウイルスが
活動した場合でも、StatupMonitorに引っかかる可能性は高い
です。
短所
・ウイルス活動の検出契機となるだけであって、駆除や防御はできない。
あくまでシステム書換えを監視しているだけですので、ウイルスの
活動を防御したり駆除したりStartupMonitorでは出来ません。
・すべてのウイルス活動開始を検出できるわけではない
ウイルスがWindowsに浸入する方法は色々あります。その全ての方法
を検出するわけではありません。
・検出されるのはウイルスの活動だけではない。
システム書換えはWindowsUpdateなどでパッチをあてた場合や、
常駐型アプリケーションをインストールした場合にも発生します。
これらもStartupMonitorに引っかかります。ですので、
StartupMonitorから警告を受けた場合、その時の状況からそれが
問題ないものかどうかユーザー自身が判断する必要があります。