【できれば】( ゚д゚)ホスィ…【裸】 その9

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773/名無しさん[1-30].jpg
本作は、選択肢なしの音楽付き小説みたいな物です。
ちなみに、視点は被害者の少女の視点ですので、かなり欝になれます。

私はテーブルの上のラップされたご飯に気が付いた。その横のメモ。
『起きたら、どうぞ〜。勉強頑張ってね♪』お母さんの少し丸っこい字。
その字を見た途端、突然胸が締め付けられた。
(・・・・・・ごめんなさい・・・・お母さん・・・・・・)
自分にはもう、両親が私に望んでいる様な幸せが来ない気がした。
自分が幸せになることが、お父さんやお母さんにとって一番の幸せだという事。
そんな事が良く解っていたから。だから。涙が溢れていた―――。
私はレンジで暖めたご飯を食べた。目の前が霞み、喉が詰まる。
「・・・・うッ・・・・ぅ・・・・・・・」
いつものお母さんの味。その優しい味が体の中に染み渡っていく。
でもその優しさが、優しすぎて、今はとても悲しかった。
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