ヽ( ・∀・)ノチンコー
〜Prologue〜
たった一つ、大切なモノを護る為に全てを失おう。
それが他のモノの大切な何かを奪うことになろうとも、他のモノを全て否定することになろうとも。
自らの、たった一つ大切なモノを肯定するためだけに、自らの全ての行いを肯定する。
そして、奪い否定したモノ一つ一つが点となり、護り肯定した大切なモノと一つになり、光となる。
その光は何よりも美しく、そして何よりも代え難い。
しかし、何よりも矛盾している。
否定したモノは闇となり二度と戻ることはない。
肯定したモノの光を引き立てるだけなのだ。
それでもその光を失わないためならば、他の全てを失おう…
その光を肯定するためならば、他の全てを否定しよう…
なぜならその光が、自らにとっての全てだから…
千原木県立千原木大学教育学部付属高等学校3年5組クラス名簿
[男子]
1、安久津濠(あくつ ごう)
2、雨宮怜示(あまみや れいじ)
3、五十嵐亨(いがらし とおる)
4、沖田真(おきた まこと)
5、京屋拳次(きょうや けんじ)
6、黒川伸一(くろかわ しんいち)
7、古賀正二郎(こが しょうじろう)
8、児玉武司(こだま たけし)
9、小漣光(さざなみ こう)
10、神宮司純(じんぐうじ じゅん)
11、伊達正臣(だて まさおみ)
12、出川典明(でがわ のりあき)
13、轟進也(とどろき しんや)
14、鳥越太(とりごえ ふとし)
15、日野直彦(ひの なおひこ)
16、不破勇作(ふわ ゆうさく)
17、槙野駿(まきの しゅん)
18、三木英斗(みき えいと)
19、南田祥悟(みなみだ しょうご)
20、森三郎(もり さぶろう)
21、渡会大輔(わたらい だいすけ)
[女子]
1、相田寿枝(あいだ としえ)
2、飯島みい(いいじま みい)
3、江住奈々(えすみ なな)
4、大河内泉(おおこうち いずみ)
5、尾三谷五月(おみたに さつき)
6、霧島翔子(きりしま しょうこ)
7、栗原花子(くりはら はなこ)
8、佐伯香(さえき かおり)
9、小漣ヒカル(さざなみ ひかる)
10、月島紗樹(つきしま さき)
11、寺田夏美(てらだ なつみ)
12、富橋好子(とみはし よしこ)
13、二谷美子(にたに よしこ)
14、根岸文恵(ねぎし ふみえ
15、畠中理伽(はたなか りか)
16、原真理子(はら まりこ)
17、日野凛(ひの りん)
18、吹石美鈴(ふきいし みすず)
19、恵志織(めぐみ しおり)
20、遊朝未来(ゆあさ みく)
21、吉川小町(よしかわ こまち)
以上、42名
まるよ…。
行こうか…。
ちんこ
過去ログより〜 <まるよ。2だよ。>
67 名前:まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日:02/10/24(木) 00:56 ID:vIc6zJRa
命は尊いモノ。
そんなことはみんな分かってる。
愛は大事。生命は素晴らしい。
そんなこと、分かってる。
でも、みんな忘れちゃうんだ。
人間は忘れていく生き物だから。
みんな自分が大事だから。
人間は他の存在よりも自分の存在を選ぶから。
自分を守るためならそんな簡単な、当たり前の事も、
忘れちゃうんだ。
68 名前:まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日:02/10/24(木) 01:03 ID:vIc6zJRa
動物達は自分の命よりも子供達を選ぶんだよね。
人間は自分の命をとることもあるけれど。
アメリカも忘れてるんだ。
心ない攻撃でたくさんの人が悲しい目にあって、
人の命を奪うことは間違っているって事を知ったのに、
今は自分の存在を誇示するために、人の命を奪ってる。
見境なく。
際限なく。
69 名前:まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日:02/10/24(木) 01:10 ID:vIc6zJRa
それって同じ事なんじゃないかな?
罪に大きい小さいなんてないように、
人の命を奪うのに善も悪もないんだよ。
まだ意識のない、身体も出来上がってない細胞の集まりだって、
人なんだ。子供なんだ。命なんだよ。
思考することは出来ないけれど、きっと心はある。
そんな掛け替えのない命を奪うことを今の人間は平気でしてる。
忘れているから。
自分の将来への不安や欲のために、良心に目隠しして、
心に刻み込まれた言葉を、真実を忘れようとしてるんだ。
70 名前:まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日:02/10/24(木) 01:16 ID:vIc6zJRa
忘れられたって、悲しみを捨てられたって、
命を、小さな小さな命を捨てたことに変わりはないのに。
罪を背負った事実はもう拭えないのに。
でも、人はやっぱり忘れていく生き物だから
忘れていくんだろうね。
命を奪った事も、自分が腐っていっている事も。
だから僕は忘れないことにした。
命の大切さも、罪の重さも。全部。
71 名前:まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日:02/10/24(木) 01:27 ID:vIc6zJRa
忘れないで新しい命を抱えていくことにした。
抱えることで、何かを失うかもしれないし、
何か重いモノを背負うことになるかもしれないけど。
それはきっと新しい命を失うことよりも楽だから。
罪を背負っていくことよりも遥かに軽いから。
そして、みんなにも覚えていて欲しい。
分かってくれとは言わないよ。
みんな分かっているはずだから。
みんな一つの命だから。
みんな忘れないで覚えていてよ。
命よりも大切なモノなんてないって事を。
まるよ…。
半角最長寿スレの前スレがめでたく1000到達したよ…。
引き続き新スレ宜しくだよ…。
iii■∧
ミ,,゚Д゚彡ノ BAT落ち阻止支援っ!!! 頑張って下され〜〜っ!!
20 :
/名無しさん[1-30].jpg:04/05/11 21:53 ID:klbLHvp/
まるよ。
新スレおめでとう。
乙です>スレたて者。
船長、名無しさん、囲タン
みんな支援カキコありがとうだよ…。
半角からまるの火を消さないよう頑張るよ…。
まるよ。
1000取ってごめんよ・・・。
まるよ…。
改めて
>>23さんは1000オメだよ…。
また気軽に遊びに来て欲しいよ…。
まるよ…。
私を受け入れてくれるみたいで嬉しいよ…。
>>24さんまた遊びに来るよ…。
記念パピコ
ただ今バトロワ中
01時00分 半角軍 が天下を取っています(首都占領) 12ポイント獲得!!!
スレ汚し御免
まるよ。
∧_∧
∧_∧ (´<_` )
( ´_ゝ`) / ⌒i もういいかな? まるよ。
/ \ | |
/ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ まるよ。 / .| .|____
::::::::::::\/____/::::(u ⊃::::::::::::::
まるよ。
確か30以上有ればスレ維持成功のような気がするよ・・・。
まるよ。
保守しに来たよ・・・。
まるよ。
News23頭から見るの久しぶりだよ・・・。
そんなことより保守だよ。
昔まるにむちゃくちゃ煽られたよ・・・
タックとかロクとかにもw
まるよ・・・
まるよ。
某否定コテさんに釣られて久しぶりに来たよ・・・。
これからもがんばっておくれよ・・・。
よく考えたら、おいらの初自スレはまるよのスレを
乗っ取ったスレだったよ・・・。
とても懐かしくて読みふけってしまったよ・・・。
まるよ。
豪雨だよ。
まるよ・・・。
遊びに来たよ・・・。
まるよ…。
朝だけどおやすみなさいだよ…。
まるよ・・・。
おやすみなさい・・・。
まるよ…。
いっぱい保守してくれる人が居るよ…。
ありがとう、嬉しいよ…。
>>36 そ・・・そうなん?
まるよ・・・・・・えたーなるにも数え切れないくらい煽られたよ
でももう皆いない・・・半角を憂う・・・
まるよ・・・
まるよ・・・
久しぶりにきてみたら、前スレ1000到達したんだね。
ちょっぴり寂しい気もするけど、新スレおめだよ。
まるよ…。
>>39まるはまるでもそれは●さんだよ・・・。
>>41初の1000到達でしたよ…。
こちらでも宜しくですよ…。
まるよ・・・。
今日も保守だよ・・・。
まるよ・・・
ウェップな気分だよ・・・
まるよ・・・。
おやすみ・・・zzz
まるよ…。
オムライスだよ…。
まるよ…。
電車でいちゃついてるカプールは大抵ルックス的にも痛い奴が多いよ…。
まるよ…。
重いよ…。
まるよ・・・。
どうなってるのだ?・・・。
まるよ…。
今日は半角の命運を分けるXデーだよ…。
まるよ・・・。
xデーってなんぞ?・・・
まるよ…。
2ch閉鎖はやっぱりデマだったよ…。
安心して保守る事が出来るよ…。
まるよ・・・。
あなたのおかげだ・・・。
まるよ…。
俺にもようやく風が吹いてきたよ…。
久しぶりの保守
まるよ…。
前スレ856さんお久し振りだよ…。
半角は今日も平和だったよ…。
記念保守
まるよ…。
一行の人だよ…。
保守ありがとうだよ…。
|つ
まるよ…。
忙しいよ…。
>>59さんは鼻を出してくれてるよ…。
底まで6m位だから浮上させておくね
まるよ…。
そうだったよ、たまにはageないとだったよ…。
>>61さん、ありが頓だよ…。
(´-`).。oO(ここは漏れの思ってたまるノシとではなかった・・・・・・・・・)
まるよ。
久しぶりだね。
またちょこちょこ来るよ。
まるよ…。
名無しさん先生だよ…。
待ってたよ、また宜しくだよ…。
まるよ。
<(゚ロ゚;)> ノォー! ◆adnNOorZ0.さん、
お久しぶりですなあ…
こちらこそ宜しくだよ。
明日は台風で休校になるかな…
まるよ…。
台風はどうだったんだろうか…。
生徒さん達の安全が第一だね…。
まるよ…。
また梅雨に逆戻りのようだよ…。
まるよ。
テストだよ。
まるよ。
アク禁から解放されたよ。
朝警報が出ていなかったから通常通りだったよ。
でも、すぐに警報が出て休校になったよ。
まるよ…。
きっと束の間の休日を神様がくれたんだね…。
まるよ。
束の間の休息を堪能できたので、
今度は期末テストを作り始めるよ。
今回は3つも作るよ。
まるよ・・・。
沈みそうだから浮上させるよ・・・。
まるよ…。
あまりにも天気がよすぎるよ…。
まるよ。
欠点者が続出したよ。
もうダメポ…
まるよ・・・。
熱すぎるyo(´・ω・`) ・・・。
まるよ。
働き過ぎによる疲労で、
ちょっとまいっているよ…
まるよ…。
名無しさん先生ガンガレだよ…。
俺も7勤の5日目突入だよ…。
まるよ
明日は投票日だよ・・・。
とりあえず投票するよ・・・。
まるよ。
今日はゆったりできたよ。
でも、投票にはきちんと行ったよ。
<(゚ロ゚;)>ノォー!◆adnNOorZ0.さんもお仕事頑張って下さい。
私も投票は行きました。皆さん、結果はどうでした?
私の所は2大政党が勝ちました。やはり衆議でないとダメなのかな?
お暇な時でいいのでレス下さい。
皆さん、乙でした。good days。
まるよ。
うちも2大政党の勝利でした。
今日は採用試験の面接だったよ。
「女性専用車両の是非について」とは…
まるよ…。
若者が政治に関心を持てば、いつでも政権交代可能なんだよ…。
みんな早く気付いて欲しいよ…。
まるよ…。
日本の夏、禁鳥の夏だよ…。
まるよ。
一次試験が終了したよ。
結果はお盆だよ。
tp://www.blonde-movies.com/tgp/asian/109/images/10.jpg
おね
まるよ…。
尻だよ…。
名無しさん先生お疲れだよ…。
まるよ。
泥沼の5連敗だよ…
自力優勝が消えそうだよ…
まるよ…。
本当に来年から1リーグなのかい…?
ういるす
まるよ…。
蝉もそろそろお休みの時間だよ…。
ねっ眠い・・・
でも久々に出来た時間、誰かと遭遇できたらがんがって書きます!
test
まるよ。
鯖が変わっていたよ。
うちのオカンが入院したよ。
でも忙しくて帰れないよ…
まるよ。
おひさしぶうりね
まるよ…。
久々に来てくれたんだね嬉しいよ…。
名無しさん先生はお母さんに電話でもしてあげましょうですよ…。
お元気になる事を陰ながら祈ってますよ…。
まるよ。
ようやく休みが取れたので、
早速実家に帰ってくるよ。
<(゚ロ゚;)> ノォー! ◆adnNOorZ0.>>さん
電話とメールをしました。
そんなに大袈裟な病状ではないみたいです。
ご心配ありがとうございます。
まるよ…。
皆さんお盆は親孝行出来たかしら…。
名無しさん先生、それは何よりでしたよ…。
まるよ。
お盆明けから学習合宿だったよ。
3日間山奥に缶詰だよ。
検査の結果、
うちのオカンは近々退院できそうだよ。
104 :
まる ◆hYJPErhe12 :04/08/21 09:53 ID:nfBZolBK
「親友。深憂。真勇。心友。真友。上手くいったもんだよな、親父・・・」
一瞬下を向き口元に笑みを浮かべると、伸一はまた台詞を読み上げた。
sage忘れ・・・
宇津だ・・・
「一緒に手繋いで帰ってたときにな、親父が突然聞いてきたんだよ。
親友ってなんだと思う?って。はぁ?って思ったよ、正直。
そんなこと考えたこともなかったし、考えても分かんないし。
んで、親父は言ったんだ。」
【親友】という言葉は亨の心の洞窟に開いた隙間から
光となり入り込み、そこから伸一は手を伸ばす。
友を助けるために。ただそれだけのために。
「心まで繋がった友が深く憂んでいる時に真実の勇気を持って、
共に何かを解決できる。それが真の友達、しんゆうなんだ。
ってさ。マジであの時は意味が分かんなかった。
でも、今なら分かる。心まで繋がった友と真実の勇気を持って
共に何かを解決するときは今、この時なんだってことが。」
ごめんなさい。子供が起きてきました(´Д⊂
またこれたらきます
まるよ。
お子さんの相手が一段落したら、
また戻ってきてね。
まるよ…。
来てくれてたんだね、また楽しみに待ってるよ…。
書く時間はちょっとなかったんですが、hpの掲示板を新しくしました。
次は必ず更新したいです。
駄目駄目でごめんぬさい
まるよ。
HDがクラッシュしてたから、
URLをきぼんぬだよ。
まるよ。
保守だよ。
微かにだが心に揺らぎを抱えながら亨は叫ぶ。
「だからなんなんだ!だから何で近づくんだ!!
俺はもうどうでもいい!俺なんてどうでもいい!!
何も考えたくない、何もしたくないんだ。
生きたくもない、殺したくもない。だからいけよ!
俺の前から消えてくれ!!!」
強く噛み締められた伸一の下唇は裂け、血が滲んでいった。
「・・・・・・ファック・・・」
小さな呟きの後、また一歩伸一は歩を進める。
その一歩は亨の心に伸ばした手と同じ、肉体の距離は精神の距離と同じだったから。
「ああ、いいさ。何も考えなくていい。それでいいよ。
俺がお前を殺すって思うんだったら俺を撃ちゃぁいい。
同時に俺がお前を撃つから。
殺したくないんだったらそれでもいい。一緒に生きよう。
生きたくないんだったらそれもいい。そしたら俺が殺してやるよ。
そして、俺も死ぬ。生きるときも一緒、死ぬときも一緒。
俺にはお前と一緒に道を歩むことしか考えられない。
こんな腐った泥土を一人で歩いていくなんて、真っ平ごめんだね。
生と死を前に深く憂う五十嵐亨を救うために、黒川伸一が
出せる真実の勇気は、全てを共にすることだけ。オンリーワン。それだけだ。
さあ、選べよ、亨。生きるか。死ぬか。粘るか。あきらめるか。
Which one will You choice,[I Never Give Up] or [I Give up NOW]?」
深く闇に潜っていた亨にとって伸一という光は眩し過ぎた。
苦悶の表情を浮かべながら、かつて神童と呼ばれた男は涙を流す。
「くっ・・・うっ・・・
分かんねー・・・もう何にも分かんね・・・
なあ?分かんねーよ、伸一。もう俺の道は真っ暗だ。右も左も見えねー。
こんなんで歩いたって迷うだけだ。今と同じ。また彷徨うだけ。
どうすればいい?助けてくれ、俺を、助けてくれよ。」
閉ざされた蓋の隙間から伸ばされた一本の救いの手に今、中から手が伸ばされる。
近づく二つの手。助けたとしてもどちらに歩いていくのかは分からない。
谷に続く道か、山頂へと続く道か。重要なことは行き先じゃない。
二人でいること。心の通じた真実の友同士が手を取り合い歩んでいくこと。
ようやく伸ばされた震える手を絶対に逃さないことが、伸一に課せられた絶対的な使命だった。
「オーケー、分かったぜ。トォル。俺が絶対にお前を救う。
だから、選ぶんだ。どっちの道も怖くねーよ。俺が一緒だ。
ガタガタプルプルお前らしくないぜ?ビシッと決めるぞ。
さあ、ご注文は、どっち?なんてな。」
笑った。暗く閉ざされた闇の中で二人は笑った。
運命の選択をする時に涙はいらなかった。なぜなら、どっちだってもう後悔はありえなかったから。
そう、二人で選んだ道に後悔はありえないんだ。
「ククク。相変わらずバカだな、伸一。お前が緊張感なくすから震えが止まっちまったよ。
なんでブルってたのか忘れちまった。・・・結論、出すよ。」
一瞬の静寂。雨はまだ降り止まない。
「もう、いいや。死ぬわ、俺。
濠の敵を討つつもりだったけど、俺には無理だった。
恨みがあったって、何があったって、やっぱりみんなダチだから。
大会のとき、共に戦ったのも、応援してくれたのも、励ましてくれたのも、
俺の左手に込められた力は全部、ダチからもらったモノだってことに気づいちまったんだ。
もう俺にダチは殺せない。殺されたくもない。
だから、俺は死ぬ。お前は生きてくれ、伸一。ここまで一緒に歩いてくれただけで十分だ。
後は一人で、イケル。」
台詞が並べ終えられた次の瞬間、伸一の銃口は亨の額に押し付けられた。
「分かった。亨。じゃあ、死のお。言ったろ?
俺だって偉そうにしてるがもう一人で生き抜く力は残ってない。
そんなに心は強くない。だから二人で進むって決めたんだ。
お前の選ぶ道が俺の進む道だ。」
伸一は空いた左手で亨の右手を銃と共に持ち上げると、自分の額に押し当てた。
118 :
まる ◆hYJPErhe12 :04/09/05 09:54 ID:92Ad85wu
「いいか、亨。これならどっちかが間違って生き残ることもないし、
自殺でも他殺でもなくなる。俺の言うとおりにやってくれればいい。
お互いの右手は自分の銃の引き金を引く。
そして、左手は相手の銃の引き金を押す。右手と左手を同時に。
そうすればお互いに自分の命も相手の命も奪うことになる。
これでいいだろ?もう、迷うのも飽きた。真っ直ぐ、進もうぜ、マイベストフレンド。」
通じ合った二人にもう語り合うことはなかった。
亨も伸一が死ぬことは本望ではなかったが、友の大切な想いを遮るつまりなんてない。
伸一も死ぬ道を選びたかったわけではないが、結ばれた手を解くつもりなんてない。
進むべき道は唯一つ。迷いのない、死への一本道。
ただ、そこに不思議と恐怖は待っていなかった。
むしろあるのは開放感と安堵感。日常ではありえない感覚。
だが、いつもよりもぼやけていないはっきりとした確かな感覚だった。
「それじゃあ、行くぜ?」
亨は一つうなづく。
「ああ。だけどその前に、あっちでやるのは絶対野球だかんな。」
笑いながら伸一は応える。
「はぁ?こんどこそお前がサッカーだって言ったろ?」
黒い悪魔が口を開き眼前に迫っていても、二人は笑い合えた。
「まあ、どっちでもいいか。どっちにしろ、今度やる時は」
『3人一緒だ。』
声が揃いまた恥ずかしそうに笑い、二人は目を合わせた。
――いきますか
――いきましょうか
「お前がダチでよかった、伸一。」
「俺もだ、ベストフレンド。」
同時に雫が零れ落ちる。
『3・・・2・・・1・・・』
破裂音と共に、水気を帯びた音が岩壁に反射して鳴り響いた。
【残り36人・・・】
ふぅ・・・一回またageちゃいました。ごめんなさい。
このあと二人の回想シーンが入る予定なんですが、
人もいないし中途半端になりそうなんで今日はやめときます。
相変わらず稚拙な文章で申し訳ないです。
ってか予想以上に801な感じになって鬱・・・OTL
これからもちょろちょろがんがる予定なんでよろ
123 :
hien:04/09/05 15:08 ID:Q4N4zYP0
まるよ。
おひさしぶりだよ。
PDF置いてるHPのほうは容量がなくなったので、
新しくサーバー借りて、そっちに置くことにするよ。
引っ越しする時は連絡するよ。
また続きが読めて嬉しいよ。
124 :
/名無しさん[1-30].jpg:04/09/18 16:03:00 ID:8KPE7SOz
殺でも他殺でもなくなる。俺の言うとおりにやってくれればいい。
お互いの右手は自分の銃の引き金を、マイベストフレンド。」
通じ合った二人にもう語り合うことはなかった。
亨も伸一が死ぬことは本望ではなかったが、友の大切な想いを遮るつまりなんてない。
伸一も死ぬ道を選びたかったわけではないが、結ばれた手を解くつもりなんてない。
進むべき道は唯一つ。迷いのない、死への一本道。
ただ、そこに不思議と恐怖は待っていなかった。
むしろあるのは開放感と安堵感。日常ではありえない感覚。
だが、いつもよりもぼやけていないはっきりとした確かな感覚だった。
119 :まる ◆hYJPErhe12 :04/09/05 10:09 ID:92Ad85wu
「それじゃあ、行くぜ?」
亨は一つうなづく。
「ああ。だけどその前に、あっちでやるのは
まるよ…。
飛燕さんも来ていたのだね…。
また楽しみにしているよ…。
126 :
/名無しさん[1-30].jpg:04/10/07 03:44:52 ID:XcTSHBKU
hosyu
まるよ…。
随分スレが減ってしまったよ…。
寂しいね…。
まるよ。
久しぶりに来たよ。
今日から祭りだけど、
台風で中止になりそうだよ…
まるよ。
定期保守だよ。
今日から中間考査だよ。
まるよ。
パソコン外部が破損したよ。
これから修理に出るよ…
まるよ…。
中越地方の皆さんには謹んでお悔やみを申し上げるよ…。
一日も早い復旧をお祈りしておりますよ…。
久しぶりに来たけど
まだスレがあって良かったよ。
保守sage
まるっとく
te
まるよ。
ようやくパソコンが返ってきたよ。
また保守っておくよ。
まるよ…。
ぽつぽつと皆さんが帰って来たよ…。
tesu
moittyo
テストン
まるよ…。
やっぱり問題は最初裏返しかい…?
まるよ…。
多分そうだろうと思ってたよ…。
では、答案用紙を集めるよ…(w
最下層からこんにちわ
143 :
/名無しさん[1-30].jpg:04/11/18 22:02:12 ID:J4bgcUfc
急浮上
まるよ…。
たまには日干しだよ…。
ご無沙汰してます
ずーっと書こう書こうと準備してたんですが、次に書く予定だった
五十嵐亨と黒川伸一の回想シーンがどうしても上手く書けません。
自分でもよく分からないのですが筆(タイピングですけど)が進みません。
ですので、申し訳ないんですがいったん、Intermezzoではなく
本編に戻らせてください。よろしくお願いします。
10 「共存」
「ある日ぃ 森の中ぁ 熊さんにぃ 出会ったぁ
花咲く森の道ぃ〜 熊さんに 出会ったぁ♪」
未だあがらぬ雨が降り続く暗い森の中、美しい小さな歌声が響いていた。
音程が正しいとか、強弱がハッキリしてるとか、テンポがいいとか、
そういった「上手い」歌ではない。
「上手い」だけではなく、「美しい」歌。
どんなに暗い闇に包まれた森の中であろうとも、まるで自分がいる場所は
色とりどりの花々に囲まれた明るく気持ちのいい森にいるような気持ちに
させてくれる程の、洗練された柔らかい「美しい」歌。
歌う本人もまた、繊細な硝子細工の様に美しい。まるで芸術品。
遊朝未来は自分の後ろに迫っている(すでに背負っている状態に近い)
恐怖を拭うように歌いながらどこ行く当てもなく森を歩いていた。
出席番号女子20番:遊朝未来。
総合商社最大手「遊朝コーポレーション」会長遊朝徹吾郎の一人孫。
父遊朝徹は「遊朝COP」の社長兼IT関連企業「遊々」CEO。
そして母遊朝玲子は世界的なピアニストであり、モデル業も勤める本物のセレブ。
超上流階級に生まれ、容姿にも金にも音楽の才能にも恵まれた未来。
恵まれすぎた人間にありがちな驕り高ぶりも、意地悪さも、彼女は持ち合わせてなどいなかった。
本当に何の汚れも知らない、いや汚すことの出来ない聖女のような存在。
世間のどこを探しても彼女を疎む人間などいなかった。
彼女なら全てを与えられても当然だ。彼女には選ばれるだけの意味があるから。
しかし、彼女の周りを護るモノは一瞬にして奪われてしまった。
悪魔の手によって無慈悲に彼女は何もない荒野に投げ出されたのだ。
それでも彼女は「自分」だけは失わなかった。
北も南も前も後ろも自分の居場所が分からなくても、
目をつぶらずにしっかりと彼女は「自分」でいた。
「さっきから聞こえる銃声と爆発音。みんな本当に戦っているの?
殺し合っているの?私には絶対できないよ・・・みんな、好きだから。
誰か、いないのかしら。自分だけじゃないって信じたい。
生きて帰るのをあきらめないで、みんなを信じているは自分だけじゃないって。
お願い・・・誰か私と一緒に道を歩いてください。
神様・・・助けろとは言いません。だから私に仲間を戻してください。
返してください。私の大切な友達を。かけがえのない人達を。」
ひたすら動かしていた足を久しぶりに止め立ち止まると、
未来は空を見上げ手を組み目をつぶり、祈った。
ただ自分の存在が孤独ではないと知るために、共に歩む仲間と出会うことを。
閉じた瞼を雫がうっていった。
「がさっ。がさがさがさっ!」
突如右手からやぶを掻き分けるような音がすると、未来は目を開き身構えた。
しかし、もし「敵」になった「友」であっても戦うつもりは毛頭ない。
そしてそれ以上に皆を信じていた。簡単に皆敵にはならない。
これから来る「何者か」はきっと仲間であると。
きっと自分を笑顔で迎えてくれる、と。
自分を迎えるのが死に魅入られた道を歩む者なのか、
生を追い求める道を歩む者なのか、知るために待つ時間は、
例え数十秒であったとしても未来にとって途方もなく長い時間であった。
遅刻しそうなときにバスを待つ時間よりも、
つまらない授業の時計が定刻を指すまでの時間よりも、遥かに長かった。
(まあ遅刻もしないし授業も真面目に受けている未来にとって、
さほど経験したことのある場面ではなかったが)
長い時を経てついにその時はやってきた。
未来が進むのは「死」への道か。「生」への道か。
「がさがさっ!ばっ!」
影と共に支給品のライトの光が目に当たり、未来は下を向き目をつぶってしまった。
「何下向いてんの?未来。」
声にハッキリと聞き覚えはあった。しかしそれでも身を包む恐怖のあまり恐る恐る未来は顔を上げる。
「うふふ。ビビった?見た感じ大丈夫そうだね、未来。」
そこにあるのは見覚えのあるいつもの笑顔。
くっきりと大きい目に綺麗な漆黒のショートヘア。
男女関係なく好感を抱き、憧れすらする人。日野凛が未来の前には立っていた。
ごめんなさい。
憧れすらする×
憧れすらされる○
です。もうしわけないです。
短くて中途半端で申し訳ないですがこの辺で今日はストップさせてください。
絶対にすぐ続き書きますんで待ってていただける方は待っててください。
ではではまた今度です。
まるよ…。
ドキドキしながら待ってるよ…。
まるよ。
胃腸風邪にやられてたよ。
この2日で2kg痩せたよ。
初携帯からだよ。
明日必ず更新するよ。
前回の訂正を再度訂正。
やっぱ「憧れすらする」でも大丈夫ですね。ごめんなさい。
では、今日も始まるよ…。
「凛っ!・・・・・・。」
今にも駆け寄りたい気持ちを抱えながら、
未来はすぐに身体を動かすことは出来なかった。
仲間を信じていないから?疑っているから?
それは違う。彼女はもちろん心の底から友を信じていた。
しかし、心の水面の底に沈んだ「恐怖」という名の泥は、
例えホンの一塊であっても未来の心を濁らせていた。
その「濁り」が彼女の足を止めさせた。
「凛。こんなこと聞きたくないし、聞いてしまってあなたを傷つけてしまう
かもしれないけど、一つだけ聞かせて?あなたは戦わないよね?」
未来の言葉を聞いても凛はその笑顔を全く崩さない。
「ううん。戦うよ。」
信じられない言葉に反応し、未来の身体は一瞬にして硬直した。
水面は揺れ、泥は舞い上がる。
「なっ何で・・・?どうして・・・」
それでも笑顔は失われない。いつもの太陽のような笑み。
「そりゃ、戦うよ。アタシは戦わないで死ぬのなんて真っ平ごめんだからね。
何もしないで自分の存在を否定されるのなんて我慢できない。
それに・・・自分の大切な人を守る為には戦うことも必要だから。
自分を含めて、タイセツナモノを守る為ならアタシは、戦う。
だめかな?未来。」
平常心を失ったことによって起きた誤解を身の硬直と共に解くと、
同時に仲間を僅かでも疑ってしまった事に対する罪悪感が未来を襲った。
「じゃあ、私達が戦う必要はないって事だよね?
ごめんなさい。私、みんなのこと信じてたのに凛のこと疑ってしまった・・・
本当にごめんなさい。友達を疑うなんて最低だよね・・・」
雨と友の死によって冷たく濁ってしまった未来の心を、
日野凛という少女の持つ明るく暖かい光が包み込み暖めていく。
「いいよいいよ、未来。しょーがないって。全然気にしてないから謝らないでよ。
こんな暗い森に一人だったんだもん。ってか全部あの変なメガネのせいだし。
んー・・・じゃあどうしても償いをしたいんだったら、一個だけ罰ゲームを授けよう。
どんなにアタシがむかついても、一緒にここから帰ること。おっけ〜?」
自然に笑顔が零れるなんていつ振りだろう。
少なくとも畠中理伽が死んでしまってからは間違いなく笑っていなかった。
でも今なら笑えた。絶望的な状況にあろうとも日野凛という太陽と共になら笑えた。
「うん。分かった。しょうがないから一緒にいてあげる。
共に歩こう。共に生きよう。共に、帰ろう。凛。」
満面に穏やかな笑みを湛えながら未来は右手を凛の前に差し出した。
「もちろん。アタシ達だけじゃなくて、みんなで帰ろう。アタシ達の街へ。
実はね、委員長、美鈴もあっちで待ってるんだよ。
美鈴は途中で足怪我しちゃって上手く歩けないから。
とりあえず3人で丘の山小屋まで行こ。」
手と手をしっかりと握り合いながら二人は大きくうなづきあった。
そして、手をつなぎまた森の深くに入っていく。
でもさっきまでの未来とは違う。
もう彼女の心から泥は消え、いつものように美しく澄み渡っていた。
「10」は短いですがここまでです。次はIntermezzoを書ければと思っています。
また近いうちに書きたいので気長にまるっていただければ幸いなり。
もしかしたら「11」に飛ぶ可能性もありです。
適当ですが今後ともよろしくおねがいします。
こわいこわい
163 :
/名無しさん[1-30].jpg:04/12/04 02:03:03 ID:bKdck04W
どうも
〜Intermezzo-6〜
【男子:3 五十嵐亨の場合】
――また俺は一人か…
薄暗い部屋の中で、いつ終わるとも知れない延々と続く繰り返しを鏡を記憶していった。
ゆったりと大きくそして力強く速く、優雅さすら兼ね備えた美しいフォーム。
一人孤独に、いや、鏡の中の自分と共に
五十嵐亨は今日も天より授かった才能を磨いていた。
――いつも同じだ。中学のときと何も変わらない。
決まった練習が終われば笑ってみんなで仲良く帰宅。
どいつもこいつも一緒かよ。
自分で自分に見切りをつけて、ある程度練習をこなせば、「はい、満足」。
それで負けたら生まれ持った才能だとか運否天賦だとかのせいにする。
結局自分の可能性も、未来の栄光も、自分で蓋をして否定しちまってるだけじゃねーか。
俺の力を妬んで疎めしく思うくらいなら、
俺を見返すくらい努力して見せればいいじゃないか。
羨むこと、望むことなんてなんの意味もない。
励むことでしか望むものは手に入らないに決まってるだろ。
何で誰も気づかないんだ?何で俺は一人なんだ?
雑念に頭を支配され集中を失った亨は、部室の扉を開け
こもった熱気の代わりに新鮮な空気を送り込んだ。
――ふー・・・すっかり暗くなってきちったな。
・・・ってなんで照明がついてんだ?ん?走ってる?
こんな時間まで・・・?あれは、誰だ?
自分では気づいていなかったが間違いなく、不思議な嬉しさを胸一杯にして、
亨はグラウンドに駆けていった。
近づいてくる、照明に照らされた細身の影が着ているのは
自分と同じ薄い灰色の野球部のユニフォーム。
「お前は・・・安久津。何やってんだ?こんな時間まで。」
そう、影の名前は安久津濠。
ガリガリで、背も高くない、運動神経も格別よくない、およそ野球のセンス
という言葉からはかけ離れた人生を神に与えられた男。
「何って、練習だよ。練習。俺、全然下手くそで何も出来ないから
少しでもチームの役に立つために、みんなに追いつくために身体作ってるんだよ。
五十嵐君こそ、その汗、君も練習してたの?やっぱ本物の天才は違うね。」
「五十嵐でいいよ。タメだろ?それに俺は別に天才じゃねーよ。
ってか・・・突然だけど、安久津は、なんで頑張れんだ?そんなにいいチームか?うちの野球部。
はっきり言って役に立ちたいなんて思うチームじゃないと俺は思うんだが・・・」
ゆっくりと二つの影が並びながらグラウンドを周っていく。
「うーん・・・まあぶっちゃけ3年生を敬うって気持ちはさらさらないけどさ。
別にチーム云々は関係ないんじゃないかな?
尊敬できる先輩がいないからとか、仲間に恵まれないからとか、
才能がないからとか、って努力しないのはただの言い訳だと思う。
俺は自分に言い訳したくないから、やれるだけやってみるんだ。
ってかっこつけてるだけだけどさ。あはは。」
さらっと言った濠の言葉は亨の心を貫いた。
天才が気づかぬうちに抱えていた自らの慢心。恵まれないという言い訳。逃げ。
全ては何も与えられぬ男の一言によって拭い去られた。
天才は自らの生きる指針を取り戻したのだった。
――言い訳?俺が抱えてたのはただの言い訳・・・じゃないか。
チームメイトに恵まれないだのなんだのって全部言い訳に過ぎない。
チームが駄目なら自分で変えてやればいい。
勝てないチームなら俺が勝たせればいい。
全部自分次第じゃねーか。いつのまに忘れてたんだ・・・
努力は他人の為にするんじゃない。自分の道を切り開く為にするんだ。
ただ俺が切り開く道がチームの為になればいい。
周りのせいにして周りに迷惑をかけてたのは俺自身だ・・・
「なるほどな。いい事言うじゃん。ベンチにも入ってないくせに。な?」
「うわー、傷つくこと言うねー。いきなり。へへへ。」
二人はつらさも忘れ何周も何周もグラウンドを回った。
お互いに抱えてきた想いを吐き出しながら・・・
――あの時も・・・その後も・・・ずっと・・・照れくさくて、言えなかった・・・
お前は野球を続けてこれたのが、俺のおかげだって言ってたけど・・・
本当に助けられたのは俺の方なんだぜ?
本当に野球を捨てないで済んだのは俺なんだ。
ずっと・・・ずっと・・・言えなかった。
でも、今なら言える。
・・・『ありがとう。』・・・
お前がいてくれて、本当に、よかった・・・
「共存」に付け加え忘れていたエピソードがいくつかあったんですが、
その前に予告していたIntermezzoを書きました。
やっぱうまく出来ませんでした・・・
彼らの友情はこんな浅いもんじゃないんですが・・・
俺の文章能力及び語彙力が浅はかなものでこんな感じになってしまいました。
呼んでくださってる方と、濠、亨にこの場を借りて謝りたいと思います。
申し訳ありません。
では、また時間ができたら更新する予定です。
どうか気長に時々チェックして下さると嬉しいです。
ではでは
まるよ。
師走でバタバタしているよ。
そろそろ年賀状を書かないと…
まるよ…。
メリー・クリスマスだよ…。
t
176 :
:04/12/27 04:28:22 ID:HslZPbnF
てst
まるよ。
これから実家に帰るよ。
しばらくネットからお別れだよ。
まるよ…。
お疲れ様2004年だよ…。
179 :
/名無しさん[1-30].jpg:05/01/01 13:27:30 ID:gvI0O7rY
age
まるよ…。
初日の出だよ…。
あけましておめでとう。
まるよ。
明けおめ、ことよろだよ。
積雪が30cmもあったよ。
何このスレ?
いやマジで。
まるよ…。 保守するよ。
まるよ。
久しぶりだよ。
ようやくアク禁解除だよ。
ほしゅ
まるよ。
明日は朝から補習だよ。
おやすみだよ。
〜Intermezzo-6〜
【男子:6 黒川伸一の場合】
「ねえ。どっちが大事なの?」
夕日は長い影を二つ地面に映していた。
「伸ちゃんは、私とサッカー、どっちが大切なのよ?
付き合い始めて1ヶ月以上経つけど、まだ1回しかまともにデートしてないじゃん。
放課後はいつも練習。休みの日だって練習試合とか自主練とか・・・
朝だって一緒に登校したくても朝練ですんごい早く学校に行くじゃない。
ねえ。どっち?ほんとに私のこと好きなの?」
靴紐を結びながら答える。
「ああ。好きだよ。レナのことは勿論好きだよ。じゃなきゃ付き合わねーし。
俺だって人並みに楽しく遊んで暮らしたいと思ってるさ。
きっとレナにとっても俺にとってもそっちのほうが幸せなんだろうとも思う。
でも…どっちが大切かって聞かれたら…ひでー男だとは分かってるけど、
迷わず俺は、サッカーをチョイスする。ほんとにごめんだけど。」
「なんで!?なんでそんなにサッカーが大事なの?
ただの玉蹴りじゃない!?しょせん高校の部活でしかないんだよ?
もっと高校生活を楽しんだっていいじゃん!もっと私を見てくれてもいいじゃん!
私の目を見て話してよ!本当にサッカーが一番大事なの?
私よりも、何よりも、選ぶのはサッカーなの!?」
手を止め立ち上がり、目と目を合わせて口を開く。
「俺は、レナのことが好きだ。好きなのはオンリーワン、レナだけだよ。この気持ちに嘘偽りはない。
でも、サッカーは別なんだ。これだけは譲れない。俺にはこれしかないんだ。
たかが球蹴りなのは分かってる。将来何も残らないかもしれないのも分かってる。
それでも俺は努力を続ける。俺の人生のオンリーワンはサッカーだから。
俺にとってもレナにとっても、まだ他に好きになれる人はいるかもしれない。
でも、サッカーの他に代わりはないんだ。俺にはサッカーしかない。
だから努力してるんだ。時間を惜しんで、楽しみを削って、全てを我慢して。
俺は信じてる。この努力の先にだけ輝く栄光、グローリーが待ってるってことを…
レナが悪いんじゃないんだ。お前はいい女だよ。俺がバカなだけ。分かってくれるか?」
「ぐすっ…伸ちゃんの気持ちは分かったよ…ただの球蹴りだ何て言ってごめんね?
でも、やっぱり私は耐えられない…付き合ってるならもっと一緒にいたいもん。
付き合ってる限り私は絶対こうやって伸ちゃんの邪魔をしちゃうと思う。
好きだから。でもでも、好きだからこそ伸ちゃんの邪魔はしたくない…
だから…別れる。好きだからお互いを嫌いにならないために別れるよ…
これからも、イイ友達でいてくれるよね?」
「当たり前だろ?っていうか俺の方こそごめん。俺のわがままでしかないから。
こちらこそお願いします。変わらず友達でいて下さい。
…本当にレナのこと、好きだったから。それだけはリアルだから。」
「うん。分かった。私も伸ちゃんのことだーい好きだよ?」
二つの影は一瞬重なりまた離れていった…
短い影は門へ、長い影はグラウンドへと…
「共存」続き
「ハァ…ハァ…ハァ…」
どうやって今居る場所まで走ってきたか覚えてもいないが、
沖田真はなんとか雨をしのげる木陰まで辿り着くことが出来ていた。
勿論伊達正臣のナビゲーションがなかったら不可能であったが。
そして、腹部からは未だ止まることなく血液が溢れてきていた。
「おい、伊達ぇ…これってほっとくとやべーんじゃねーの?」
破れた腹を指差し、困った時こそ頼れる天才に真は救いを求めた。
「うん。やばいな。このままにしとけば後20分もすれば死ぬんじゃないか?
人間は1800mlくらい血が出れば簡単にショック死するからな。
どうする?このまま死ぬか?俺に懇願して生き残るか?
あきらかに人をなめた態度。普通の人間関係なら一瞬にして破綻しても
おかしくはないが、二人は相棒同士。
いつもと変わらぬ伊達の姿に、真はむしろ長く続いていた緊張を解いた。
「へへへ…ああ、お願いしますよ…伊達大先生。
俺にはまだやらなきゃならねーことがある。
あの鈴木のクソメガネに一発くれてやらなきゃならねーんだ。」
伊達はメガネを直しつつ笑みを浮かべた。
「じゃあ土下座、って言いたいとこだが仕方ない。
真にはその大役を果たしてもらわなきゃならんからな。助けてやろう。
ただし、かなり痛みを伴う処置だがそれでもいいか?」
これ以上ない満面の笑みを浮かべ、真はうなづいた。
どんなに肉体的な苦痛を受けようとも真は進まなければならなかった。
仲間を目の前で殺された時の耐え難い心の痛みに比べれば、どんな痛みも抱えていける。
仲間の痛みを返すために真は止まらずに進む決意を固めていた。
「よし。早速やるぞ。腹、出しな。…うーむ…なかなか派手にやられたな。
でもまあ入ったのがここで出たのがここだろ?致命傷じゃなさそうだ。
よかったな、真。とりあえず消毒するぞ。」
バックからビンを取り出し何かを口に含むと、伊達は傷口に向けて一気に吹きかけた。
「グアッ!」
真の身体に激しい痛みが走る。傷をつけられた時よりも強い痛み。
腹部に空いた空洞にウイスキーが流れ込んでいった。
「おいおい、もうギブか?本番の痛みはこんなもんじゃないぞ。
いいのか、真?マジで死ぬほど痛いぞ?多分死ぬ方が楽なくらいの苦痛だ。
この先戦いを続ける方が遥かに楽だと俺は思う。それでもやるか?」
まだ続く痛みに片目を瞑りながら真は答える。
「男に二言はねー。畠中の痛みはこんなもんじゃねー!」
口元に笑みを浮かべ、伊達はまたバックに手を入れ何かを探り出した。
「よし、それでこそ俺の相棒だ。ここで安楽を選ぶようなら俺が殺してる。
今助けてやるからな、真。よく拭いてからこいつをここに詰めて…」
取り出した粉末状の何かを伊達は傷口に少し詰めていく。
同時に走るより強い痛み。口内炎にカラシを塗り込むことの数倍の痛み、
と表現すれば分かりやすいだろうか?要するに想像を絶する苦しみなのだ。
「まだだ、真。まだ終わりじゃない。さあ本番だ、行くぞ。
今詰めた“火薬”に火をつけて極小さい爆発で傷口を塞ぐ。準備はいいか?」
ふざけんなランボーの世界かよ、ここは?っと思いつつ真は言葉を搾り出した。
「早く…やれよ…ってか…なんでおめーは…んなもん持ってんだよ…」
シャッという音と共にライターに火をつけ、伊達は真の顔を覗き込む。
「天・才・だからだよ。おふざけは終わりだ。やるぞ。」
言葉が終わると間髪入れず伊達は火薬に着火した。
「ボンッ!」
小さな破裂音の後に訪れた一瞬の静寂…
「ぐあぁぁぁぁぁ〜〜!!あうぐっお〜…ぐあうぅ〜〜〜」
次の瞬間には真の叫び声と嗚咽が混ざり合った悲痛な声が響き渡った。
それは正に筆舌に耐え難い痛み。もう痛みではない。痛みを通り越した痛み。
真の中にこれを表現する言葉は見つからなかった。
しかし、それでもこの男はのた打ち回りなどはしない。
拳を握りこみ身を震わせひたすらに耐えた。ただじっと耐えた。
背中側の傷にも同じ衝撃を受けても耐えた。それが沖田真の流儀だから。
弱音は吐かない。弱いところは誰にも見せない。
肉体だけではない。心の芯まで真に強い男、沖田真。
狂いそうな程の痛みに耐える相棒を横にし、伊達は言葉をかけるしかなかった。
「軽々しく使うのは嫌いだが、今はこの言葉しか見つからない。
頑張れ、真。ここを乗り切り次へ進もう。まだサブとも合流してないんだ。
3人で共に生き、共に進み、共に討とう。宿敵を。俺達が揃えば敵はいない!」
ガタガタと震える身体を必死に抑えながら、真は大きくうなづいた。
空は徐々に白み始めていた…
ご無沙汰しております。まるです。
まず訂正から、上のほうのIntermezzoは6じゃなく7です。すいません。
ってかまだ7人しか消えてないんですね。とんでもないスローペース…
ほんと、すいません。反省しきりです。
この後はまたドンドンストーリーを進めていく予定なので、
いつものように気長に待っていただけると嬉しいです。
あと、漏れ保存し忘れてて、「まるよ。6だよ。」に書いた部分が分かりません。
HPにアップできないので誰かコピペしていただけると嬉しいです。
お願いします。では、失礼します。
PS:相変わらずの板汚し、申し訳ない。
で、結局これ何のスレなんだ?
まるよ。 約半年ぶりにのぞいたけど、
このスレまだあって嬉しいよ。
5 名前: まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日: 04/05/04 00:20 ID:7+DqhS/H
ほんの数時間でこの島はあらかたの心を飲み込み、信頼関係を引き裂いていった。
例え心の全てを許した友同士でも、心の隙間に滑り込む
悪魔の存在を否定することは出来ない。
人を信じることも、頼ることも、不可能だった。
心身ともに疲弊しきった亨の目の前には、
突然糸の切れた少女と糸を無慈悲に断ち切った親友、
だった男だけが存在していた。
――なんで俺は生きてるんだ?なんで江住は倒れたんだ?
もしかして、死んでる?
・・・なぜだ?なぜ?何をした?伸一?
お前がやったのか?仲間を、撃ったのか!?
暗き洞窟に囲まれた心は次第に正常な視界を失っていった・・・
8 名前: まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日: 04/05/04 01:30 ID:7+DqhS/H
――昨日まで普通に暮らしてたのに・・・なんで突然殺し合ってんだよ。
なんで殺し合いが成立してんだよ!
伸一。お前、人を殺すような奴じゃなかったじゃねーか。
バトロワ見た帰りだって俺は誰も殺さないって言ってたじゃんか。
実際に起きたらすぐこれか?お前も悪魔の一員か?
もう・・・分かんね・・・誰が普通なんだ?
誰が悪魔なんだ?っていうか普通ってなんだ?
もう、何も、分からない。誰も、信用、できない。
もう、いいんだよ。伸一。ごめんな、濠。
闇に囲まれて視界に何も入らないなら、いっそ目を閉じてしまおう。
現実を直視できなくなった亨は心の扉を閉じる。
「もういい。それ以上こっちに来るな。俺に、近づくな。
9 名前: まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日: 04/05/04 02:01 ID:7+DqhS/H
歩もうとした足を寸でのところで止めると、
伸一は我が耳を疑いながら亨の発した言葉を一度反芻し、
また飲み込み我に返った。
「はぁ?何言ってんだよ、亨。俺はお前を助けただけだぜ?
これから二人で濠のために生き残るんだろ?」
助けたはずの友から救いようのない一言が帰ってくる。
「だから、それ以上近づくな。もう俺はお前も信じない。
理由なんて関係ない。お前も同じだ。人殺しだ。
濠を殺した奴と同じ。鈴木と同じ。人殺しだ!」
また、伸一の頬に新たな涙が伝った。
「俺が?あのクソヤローと同じ?あのビッチと?
何ぶっ壊れちまってんだよ。敵と味方の見境もつかなくなっちまったのかよ!?」
信じられない想いを抱えながら、本当は駆け寄りたい気持ちを
抑えつつ伸一は一歩を踏み出す。
「ザッ」
10 名前: まる ◆hYJPErhe12 [sage] 投稿日: 04/05/04 02:21 ID:7+DqhS/H
砂を踏みしめる音に呼応するように、亨は握った拳銃を再び持ち上げた。
もう右手の震えは止まっていた。
「言っただろ?伸一。もう俺に近づくな。
次に一歩でも踏み出したら俺はこいつを撃つぞ。
どうせ近づいて俺を撃つんだろ?
みんなそうなんだろ?みんな自分が大事なんだろ?
誰が仲間で誰が敵なんてもう分かるか!もう俺は誰も信じねー!」
涙を流し身体を震わせながら、伸一の影に向かって亨は叫んだ。
伸一は下を向きながら唇をかみ締めると、
涙を拭い、部を引っ張るいつもの堂々としたキャプテンに戻り、口を開く。
「あぁ・・・撃ちたきゃ撃てよ。俺の心臓はここだよ。」
心臓を人差し指で突きながら言葉を続けた。
「そんなチキンになったお前を見捨てようなんて思わないし、
殺そうとも思わない。だから俺はただ足を進める。
お前は俺のダチだから。どんな姿に、関係になろうともベストフレンドはお前だから。」
足りない部分があれば、
誰かヨロ。
内輪なスレだな・・・
何度もどんなスレか聞いてるのに完全放置かよ・・・orz
まるよ…。
>>207さん、見たまんまのスレだよ…。
我々はまるの小説を楽しみに保守する単なる保守人だよ…。
HPみたけどつまり2chでデビューした「まる」氏の小説を楽しみにするって事でFA?
それなら俺も読んでみるわ。
まるよ。
また一人、保守さんが増えたよ。
すごいな、このスレで興味もっちゃう人もいるんだねw
俺保存してねーけどさ、なんか親父の台詞に無理がある回想シーンがなかったけ?w
>>210-211 いや別に保守さんになった訳じゃねーよw
これだけ意味不明なスレに興味持たない方が不思議だ。
あ、俺が暇人なだけかwwwwwwwwwwwww
まるよ…。
何度も問うているのはわざとなんだろうと思っていたよ…。
分からないのと分かろうとしないのは全くの別物だよ…。
てす
てす
tes
tesu
どや?
tes
222 :
/名無しさん[1-30].jpg:05/02/10 01:14:10 ID:ohvvNw+E
1
223 :
/名無しさん[1-30].jpg:05/02/10 13:05:06 ID:AYbmclGF
まるよ。
来年度も同じ勤務先で仮内定をもらったよ。
激しく降り続いていた雨も徐々に上がり、それと共に島も穏やかさを取り戻し始めていた。
時折鳴り響いていた銃声もしばらく耳にしていない。
走り疲れて休みながら気絶するように寝入ってしまってからどれくらい経ったのだろう?
すでに夜は開け、島には朝が訪れていた。いつもと変わらぬ清々しい朝日と綺麗な空気。
葉についた水滴が照らされ輝き美しい。
ただ決定的に違うのは母手作りの朝ごはんが用意されていないことと、
自分がどこにいるのか分からないこと。
そして、自分の命はいつ消えてもおかしくないということ…
月島紗樹は休憩を取るために雨宿りをした川沿いの岩陰で目を覚ました。
自分の置かれた状況を思い出すと身震いするような恐怖が一瞬にして覆い被さってきたが、
隣にいる存在を確かめるだけで恐怖は少し退いた。
悪夢を忘れてつかの間の安息に身を置く、異性の中で最も心を許せる男、
水漣光が隣に居るだけで安心感を得ることが出来た。
ふと、時計を見ると7:50。最初の放送までに時間はない。
安らかな寝顔を浮かべる光を起こすのは少し気が引けたが、長い安息など島は許してくれないのだった。
「コウちゃん。コウちゃん!起きて!もう最初の放送の時間だよ!」
紗樹が光の身体を揺らしながら声をかけると、光は夢の世界から徐々に現実へと意識を戻していった。
「う…うん。もう…朝?…うーーーーーん。そんなに俺寝たのかー?
一瞬しか寝てない感じだよ、ホント。
こうして普通に朝迎えて起きると昨日のこと全部が嘘みたいだよな…畠中…みんな…」
光の言葉で思い出した昨夜の惨劇が頭をよぎると、
もう枯れ果てたと思っていた涙がまた一粒紗樹の大きな瞳から零れた。
「そう、だよね。未だに信じられないよ。映画とか本でしか見てこなかった人の死を、
しかも大切な友達の死を目の当たりにするなんて…しかもまだまだ悲劇は続いていくなんて…
私は、もう見たくないよ、誰の死も。戦うなんて考えられない…
コウちゃんは?コウちゃんも戦うの?人を、友達を殺してしまうの?」
これから先のことを考えると紗樹の中には不安しか生まれてこなかった。
「俺?俺はどうなんだろう。バトロワの小説読んでる時も考えたことあったし、
駿とかと自分ならどうするか話した事もあったけど…今はっきりした答えは言えないかな。
ただ、前も言ったけど俺は誰かを頼ろうとかは思ってないよ。
約束した通り一人で月島を守ってみせる。決めたからには必ず果たすさ。そのためには戦いも厭わない。
でも例え戦ったとしても…友を殺すことだけは、考えられないけどね…」
搾り出すような悲しい紗樹の声を聴き、不安げな表情を浮かべる顔を見て、
光は精一杯震える愛しい人を安心させようとした。
紗樹はやはりほんの一握りの疑念を感じながらも、暖かい光の言葉でまた緊張を解く事が出来た。
今紗樹を支えているのは間違いなく光であった。
「うん。ありがとう。情けないけどコウちゃんに寄りかからせてもらうね。
私一人じゃ絶対生きて行けないから…改めてお願いします。コウちゃん。」
最高の笑顔を浮かべお辞儀をする紗樹の顔に顔を赤らめてしまう光は、
気付かれぬよう顔を背けながらうなづいた。
――ジリリリリリリリ!!!!!
同時に島中にけたたましい「アノ」ベルが鳴り響いた。
ちょっとだけ更新しました。後でまた出来れば更新します。
亀更新ですんません。
>>5-856 ◆kO5GUmBF.cさん
ありがとうございました!マヂで
>>200 さん
板汚しですが静観していただければ幸いです。良ければ読んでってくださいませ。
>><(゚ロ゚;)> ノォー! ◆adnNOorZ0. さん
いつもいつも色々感謝感激雨ARASHIです。
仲裁(?)お世話になりました
>>名無しさん ◆LJu5XCZK7Aさん
仮内定おめでとうございます!来年も同じ職場からよろしくお願いします。
他皆さん毎日謝謝です!!
主人公キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
まるよ。
バレンタインデーに降臨とは…
なかなか粋なものだよ。
まるよ。 保守。
まるよ。
突然のべちゃ雪だよ。
坂でトラックが止まったよ。
まるよ。
保守だよ。
?
まるよ。
また雪が積もったよ。
まるよ。着底だよ。
?
??
239 :
/名無しさん[1-30].jpg:05/03/05 19:39:38 ID:JpT4xKl8
age
まるよ。コソーリ保守だよ。
まるよ。
来年度の内定が決まったよ。
?
まるよ…。
寒が戻って今夜は冷えるよ…。
名無しさん先生、おめでとうだよ…。
まるよ。
よくアク禁をくらうよ。
<(゚ロ゚;)> ノォー! ◆adnNOorZ0.さん、ありがとうだよ…
ごめん
hosyu
254 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/04/08(金) 11:24:45 ID:Etatrc5Q
hosyu
まるよ。
桜がまだ咲かないよ。
まるよ。
保守だよ。
桜は見事に咲いたよ。
まるよ。
最近人が少ないようだよ。
258 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/04/26(火) 20:34:55 ID:jh6Cmm0y
まるよ…。
変えないよ…。
『皆さん、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか?』
久々に耳にするあの忌々しい声。
光は嫌悪感を覚えざるを得ない鈴木の声に耳を傾けることすら嫌気がさしたが、
そんなことを悠長に言っている場合ではなかった。
今主導権、いや支配権を握っているのは憎き敵
(周囲に潜む仲間達すら今は敵だが・・・)であり、
この放送を少しでも聞き逃せば死に直結してしまうのだから。
『午前8:00丁度となりました。お約束の12時間が経ち最初の放送の時間です。
これから削除地域のタイムテーブルの発表と
現在の戦闘状況の報告を行っていきたいと思います。
が、その前に皆様にお詫びを申さなければならないことがあります。
私のミスで、最初の12時間で削除される地域のお知らせを忘れてしまっていました。
申し訳ございません。ただすでに削除された地域については
ほとんどが海で占められておりますので、
突然死のご心配はなさらなくても大丈夫です。
つきましては今後の12時間中に削除される地域と
既削除地域を共に発表したいと思いますので、その旨ご承知下さい。』
――戦闘状況って・・・何を・・・報告するんだよ。何を・・・
光は自分に自分で疑問を投げかけつつも、その答えはすでに頭の中に出ていた。
「バトルロワイヤル」というモノを知っている者なら誰でも知っている答え。
しかし、光の中では絶対に認めたくない答え。
提示されたとしても拒否し断固信じたくない答え。
幾人かの友がすでにここにはいないという・・・答え。事実。
『ではまず先に削除地域の発表です。
既削除地域から、1日目20時:G−5・H−5。22時:B−9。
0時:J−10。2時:А−7。4時:А−4。6時:I−2。8時:J−6。
以降新規削除地域、1日目10時:E−1。12時:F−10。14時:G−8。
16時:J−9。18時:А−8。2日目20時:G−1。以上。
(地図→
ttp://www.geocities.jp/rbr_2jpg/chizu4.jpg)』
一語一句逃さず聞き間違える事ないよう注意してメモを取りながらも、
光は頭の片隅に残る仲間が死んでいるかもしれないという疑念を拭えなかった。
そしてついに「宣告」の時が訪れる
「では、いよいよ最も気になる戦闘状況の発表です。
・・・午前8時現在の残り人数・・・36人。
つまり、戦闘不能、もとい死亡された方は私が命を奪った畠中さんも入れて7人となっております。
亡くなられた順に挙げていきましょう。
女子15番:畠中理伽。
女子1番:相田寿枝。
女子2番:飯島みい。
男子1番;安久津濠。
女子3番:江住奈々。
男子3番:五十嵐亨。
男子6番:黒川伸一。以上7名が戦線離脱です。
まあまあのペースといったところでしょうか?
皆さんも周りに惑わされることなく、しっかり自分の道を歩んでいってください。
信じる者は救われないのですから。
では、また夜8時にお会いしましょう。失礼いたします。」
すいません・・・今日はこれだけです。
明日必ず続きを書く予定です。申し訳ないです。明日仕事なのです。
ですです。おやすみなさいです。
皆さん保守ありがとうございますです。
>>名無しさん ◆LJu5XCZK7A 先生
おめでとうございますです。
まるよ。
久しぶりだね。
某鉄道事故に家族が巻き込まれたよ…
今回だけはマジレスです。
>>265 それは…、大丈夫だったんですか?
まさか…。
何て云っていいか分かりませんが、名無しさん先生、気をしっかりもって。
まるよ…、久々だね。
楽しませてもらったよ…。
焦らずゆっくりと…。
>>265 軽傷であったことを祈るばかりですよ
>>266 もうちょいしたら書き始めます。久々に生執筆できそうな予感。
一方的に情報を知らせると、鈴木はテレビのニュースの様に放送を終えた。
「嘘だろ?濠も、亨も、伸一も、みんな死んじまったって言うのかよ。
畠中みたいに・・・あんな無残なことになっちまったってことか?
そんなの信じられるかよ。あのクソヤローが言ったことなんか・・・」
否定しようとしていた、受け入れまいとしていた仲間の死を
再び突きつけられたことで、光は湧き上がる怒りを放つことさえ出来なくなっていた。
それ以上の虚無感や脱力感が光の身体を包んでいった。
「いや・・・もういやよ・・・もう7人も友達がいなくなった・・・
まだこれからこんなことがひたすら続いていく・・・私は・・・どうすればいいの?
ねえ?コウちゃん?」
光に投げかけられた紗樹の質問が、霞む光の意識をゆり戻した。
「ん?うん・・・うん。月島は何もしなくていい。誰とも戦わなくていい。
戦うのは俺だけで十分。何度も言うけど、俺が月島を守るから。
今俺が信じられるのは月島と自分の力だけだよ。
だから一緒に行こう。二人で一緒に、生きてこの島から家に帰ろう。」
自分がしっかりしなくてどうして目の前の震える少女を救うことが出来よう。
取り戻した意識がやるべきことを自覚させてくれた。
精一杯の言葉で紗樹を励ますと、光はおもむろに立ち上がり手を差し伸べた。
「行こう、月島。俺はこの手を離さない。」
差し出された手とそれに応える手が結ばれると、二人は岩陰を離れた。
今度は焦らずにゆっくりと歩みながら。
少しの睡眠と放送が二人の平常心を取り戻させていた。これもまた、「順応」・・・
うーむ・・・何ヶ月かかったんでしょうか?「10」。
ホントバガボンドに匹敵する不定期掲載っぷりです。申し訳ないです。
今日は続いて「11」にも着手したいと思います!
ところでROMったりしてる方いるんでしょうか?
まるよ、久々に生まるだよ…。
ROMは意外に多いようですよ…。
インターメッツォーを挟むかと思ってたらすかさず新章突入とは
嬉しい誤算だよ…。
またのんびり待つよ…。
インターメッツォーは人が死んだ時だけですからw
実はここだけの話早く新章に行きたかったのですwww
では、いきますよ。
11 「陵辱」
「毎日 毎日 僕らはおぢさんに〜 こきつかわれて 嫌になっちゃうな〜
ある朝 僕は 店のおぢさんを〜 殺して 海に 投げ込んだのさ
初めて殺した人間は〜 意外と気持ちがいいもんだ
包丁についた血が美味いけど ココロが弾むぜ スカッとするぜ」
(
ttp://www5.airnet.ne.jp/hoho/midi/classic1.htm)
悪趣味な歌が森の中に響いていた。
が、何やらもめている二人は近づく悪魔の影にまったく気付いていなかった。
朝から口論を繰り広げている二人は、栗原琴子と恵志織。
「だから何度も言ってるじゃない!もう我慢できないって言ってるのよ!
あんたの付き人みたいなキャラにさせられて、ニコニコしてるのはもううんざり!」
完全に激昂しているのは、琴子の親友であるはずの志織。
閉ざされた空間は日常では隠されていた、人の本心を晒け出させる。
「うんざりって・・・私別に志織を付き人扱いしたことなんてないじゃない。
誰もそんなこと思ってないって。志織と私は友達じゃん。」
困惑した表情で志織をなだめようとする琴子。
しかし、志織の怒りの火は収まるどころかその勢いを増していく。
「付き人扱いしたことがない?誰も思ってない?へぇ〜、ホントに。
じゃあ何でクラスの子とか、他のクラスの男子とかがアタシに
あんたのスケジュールを聞いてきたりするのよ。
何で学校はあんたに関する事の全てをアタシが請け負うシステムになってんのよ。
誰もアタシに用事があって話しかけてくる奴なんていやしない!」
声を震わせながら怒鳴りつける志織の目には涙が溜まってきていた。
「でも、それは私のせいじゃないよ。私は何も知らないわ。
他人はどうか知らないけど、私は志織を一番大切な友達だと思ってる。」
志織の迫力に押されジリジリと下がりながら発せられた、琴子の言葉に対し、
志織は引きつった顔のまま鼻で笑ってみせた。
「一番大切な友達?そうね。昔はそうだったかもしれない。
アタシもあんたを親友だと思ってたし、あんたもきっとそうだった。
でも今は違う。あんたはアタシを召使い、いいえ奴隷くらいにしか思ってないのよ!
いつも感じながらその想いを封じてきた。気のせいだと・・・考えすぎだと・・・
思うようにしてきた。でも今確信したわ・・・あんたにとって、アタシは、家来。」
尻すぼみにテンションが下がっていった志織はついに顔を下に向けてしまった。
落胆した様子を見て、両手を広げながら琴子は近づいていく。
「勘違いだって。ね?いつだって私達一緒だったじゃない。
私と志織の友情は誰にも否定できないわ。こんなとこで罵り合うのはもうやめよう?」
その言葉に志織が一瞬嗚咽を漏らしたかのように思えたが、
嗚咽は徐々に笑いに変わっていった。寂しさしか感じられない笑いに・・・
「クッ・・・クッフフフ・・・フフフフフ。アハハハハ。
笑わせてくれるよ、花子お嬢様。何が誰にも否定できない友情よ。
アタシとあんたの間にあるのは、誰にも否定できない主従関係だけよ。
さっきだってそう。あんた、アタシに何て言ったか覚えてる?
『ああ、志織ぃ。私毎日水2g飲まなきゃいけないからあなたの頂戴』
って言ったのよ?何でアタシが命を削ってまであんたの美容に
協力しなきゃいけないのよ。何でそれが当然みたいな言い方が出来んのよ。
あんた変わったわよ。芸能人になってちょっと売れてきて・・・
アタシ知ってるのよ!あんたがプロデューサーのオヤジと寝てること!」
困って泣きそうな表情しか浮かべていなかった、いや、演じていなかった
琴子の表情が一気に曇り、険しくなる。
「ちょっと!何でそんなこと言うの?誰がそんなこと言ったのよ!?
私がそんなことするわけないじゃない!根も葉もない噂を信じないでよ!
そこまで言う必要、ないでしょ!?」
涙をこぼしながら志織は笑う。もうどの感情を表す表情なのか分からない。自分すらも。
「アタシは何でも知ってるわ。だってあなた様の下僕ですもの。
来クルー始まるドラマの主役だって、コスメのCMだって、
全部身体で獲った仕事じゃない!楽屋でオヤジのを咥えてるとこ、アタシ見たんだから。
マネージャーさんにも口止めされたわ。50万振り込むから見なかったことにしろって。
高校生が持つには十分すぎる金額だろう?って。アタシはもう誰も信じられない!」
眉間にしわが寄り、さらに琴子の顔はみるみるうちに紅潮していった。
「もう、やめてよ!!私はそんなことしてない!絶対にしてない!
お願い!志織、もうやめて!!」
ウェーブの金髪を振り乱すようにして首を振る琴子を前にしても
志織は糾弾の手を緩めようとはしなかった。
「まだあるわ!初めてグラビアで表紙を飾った時だって!」
鞄に手を突っ込みながら琴子は叫んだ。
「もうやめてって言ってるじゃない!!!」
そして鞄の中にあった何かを取り出し志織に向け、力一杯指を弾いた。
――パパパパパパパパ
次の瞬間、1の形を作っていた志織の右手は弾け飛んだ。
そして、抵抗しようと左手で自分の右手を吹き飛ばしたモノを握ったまま
衝撃の反動で志織は3m程下の道へ落ちていった。
「不気味ぃな笑いを振りまいて 包丁片手に 人殺し
タラちゃん 死んでもらうわよぉ マスオさん 浮気した〜わねぇ〜
タラちゃんは 首ちょんぱ マスオさんは 滅多斬りぃ
だけど〜 んん だけどぉ〜
不気味な笑いは 不気味な笑いは サザエさぁん〜♪っと。」
志織にとってはちょっと坂を転げ落ちただけだったが、
その坂は果てしない奈落の底まで続いていた。
そして奈落の底、地獄からの使者が今志織の元に訪れる。
勿論、志織がこの男の正体を知る由などあるわけもないが・・・
地獄よりの使者は、肩まで黒髪を垂れす切れ長の目の男。
そう。現在殺害数単独トップ、悪魔の化身「雨宮怜示」。
「よう、志織ぃ。どないしたんや、こんなとこで。
・・・っつか自分、右手ないやんけ。メッチャ血ぃ出とるけど、大丈夫か?」
苦悶の表情を浮かべながら志織は雨宮に必死に語りかける。
「れっ怜示・・・上にいるあの女にこれで撃たれたの・・・痛っ!
なんなのよ、これ。右手が熱い。右手が熱いよ。怜示ぃ!」
なぜか友達以上の関係を思わせる話し方をする二人。
雨宮が付き合っていたのは飯島みいだったのではないのか?
答えは半分○。半分×。雨宮はみいと志織も二人と同時に付き合っていたのだ。
(正確には2股どころではない)
そして、志織は雨宮が2股をかけていることを知っていた。
それを知っていて雨宮と付き合っている。それだけ雨宮を慕っていた。
「この銃で撃たれたんか?志織。」
志織の左手にしっかりと握られたモノを取り上げると、
雨宮はモノにぶら下がっている<取扱説明書>と書かれた紙を見つけた。
<取扱説明書>〜政府特殊兵器開発部発行〜
特殊自動連射式拳銃「炎龍」
炸裂式超小型弾専用、銃部分「龍牙」マガジン部分「龍尾」一体型
専用弾について:1回トリガーを引く毎に8発連射
先端が刃になっており、皮膚を破り内部に侵入
速度が一定以下になると内部で炸裂
使用方法:「龍牙」に「龍尾」を取り付け撃つ。
PS:大当たりです。おめでとう!
「ククククク。ヒャハハハハハ!ようやったわ、志織。
俺が欲しかったんわ、これやわ。幸先良すぎて怖いでぇ…ククク。
ところで、お前撃ったっちゅーのは誰や?栗原か?」
自分の知る雨宮の像とは明らかなる違和感を感じながらも、
右手の痛みに正気を失っている志織は、疑念も一瞬で忘れ必死にありのままを雨宮に伝えた。
「上に…栗原、花子がいるわ。アタシを撃ったのは、あいつ、よ。
ねぇ、お願い、怜示。あいつを撃って?アタシの敵を、討ってきて…?」
目を見開き口にいやらしい笑みを浮かべると雨宮は突然「炎龍」を志織に向けた。
――パパパパパパパパ
まるでエアガンのような音がすると同時に、志織の口から血が噴き出した。
「ゲフッ…ガフッ…ゲェ…ううううう〜…なんで?…なんで撃ったの?…怜示ぃ…」
さらに目を見開き、鼻が当たる程志織の目の前に顔を近づけると、一気に地獄へと突き落とした。
「なんで?そういうゲームやろ?ばとるろわいやるって?違うか?
つーか、お前と付き合ってたんわ、そのFカップが気に入ってたからだけやで。
まあ冥土の土産に言ってやれるのはそれくらいや。ああ、銃、ありがとな。
それだけは感謝しとるで、志織。ちゅーことで、サイナラ。」
冷酷卑劣な言葉を並べ立てると、涙を流した志織の見て微笑み、もう1度雨宮はトリガーを弾いた。
志織の身体は最後に魚のようにビクビクッと小刻みに震え、動くことをやめた。
――ああ…だるい。私達…いつまでも…友達、だよね?…花子。おや、すみ…
頬に涙の跡を残しながら、安らかな顔で志織は目を閉じた。
ようやく一息つくことができる。死をもって初めて…
【残り35人】
ねっ眠いッス…最後の方とか文章メチャクチャかもしんないです。
とりあえず眠すぎなので寝たいと思います。おやすみなさい。
お付き合いいただいた方、ありがとうございました。
まるよ。
心配をかけてすまないよ。
軽傷だったけど、犠牲者を思うと
助かって良かった…とは素直に言えないよ。
<(゚ロ゚;)> ノォー! ◆adnNOorZ0.さんも、心配をかけてすまないよ。
まるよ。
保守だよ。
|
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____.____ |
| | モラウヨ | |
| | ∧_∧ | |
| |( ・∀・) | |
| |/ ⊃━⊃━━━━┫ モニタ ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ | ┃ プレステ ┃
|. ┗━━━━━┛
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――丶ヽ〃――――――――― ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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| | モラウヨ | |
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290 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/05/30(月) 15:05:33 ID:OpjVKqHw
最下層だったからageるよ。
まるよ。
テストだよ。
まるよ。
最近人が来ないね…
【女子:19番 恵志織の場合】
「いつからこうなっちゃったんだろう・・・
いつから私は一人になったんだろう・・・
いつも私の隣にはあの子がいたのに・・・
あの子は離れていってしまった・・・
私とあの子の関係は変わってしまった・・・
今あの子の周りにはたくさんの人がいる。
あの子の隣には私しかいなかったのに・・・
私だけが知ってたのに・・・あの子の輝きを・・・
分厚いメガネの下に隠れた誰よりも大きい瞳。
強引にまとめた三つ編みを解けば現れる綺麗なウェーブ。
長いスカートで包まれた長くて美しい脚。
全部、私だけのものだったのに・・・
あの子が誰からも見向きもされなかった時から私達の友情は始まってた。
私にとってあの子の隠された美は誇りでもあった。
私だけが美に気付き、占有しているという誇り。
誰にも渡したくなかったあの子の美。
そして、あの子自身。
でも、あの子の美が皆に認められた瞬間は嬉しかった。
例え、自分が認められなくても。
心の底から。
だって、私とあの子は友達だから。
二人で一つだから。
だけど・・・あの子は変わってしまった・・・
認められた美は、やがて驕気と慢心に包まれ醜く変わっていってしまった・・・
磨かれた外見の美と、汚されていく内面の美。
そこに残されたのは『友情』ではなく、『溝』だけだった・・・
あの子の周りに人が集まれば集まるほど、『溝』は深く、広く、なっていった・・・
それでも私はよかったのかもしれない。
友人関係が主従関係に変わってしまおうとも、私はよかったのかもしれない。
あの子の心の奥底には、汚れを知らない輝きがまだ残っていると信じているから・・・
他人の命を、自らの命よりも重んじる、あの頃の想いがまだ残っていると・・・
あの子の全てを理解しているのは私だけだから。
私にはあの子が必要で。あの子には私が必要だから。
私と、花子は友達だから。
たった一人の、友達だから・・・」
とりあえずここまで投下致します。
後ほどはんぺんを投下したいと考えています。
では、失礼致します。
いつも通り久々で申し訳ないです。
志織の身体が一瞬震え、動きが完全に止まったことを確認すると、
雨宮は非道なる笑みを浮かべたまま鼻先を志織から離した。
木陰に融ける黒髪と輪郭・・・その姿は闇に支配されているようにすら見えた。
いや、もはやこの男は闇をも支配しているのかもしれない。
闇を従えて狂気は崖を越える。
その先に新たなる獲物が無防備に佇んでいる事に、
この上ない喜びを湛えながら。
無防備な獲物もまた、見に迫る危機をすでに感じ取っていた。
確かに聞こえた新たなる銃声。全てを燃やす炎龍の咆哮。
そして、唯一無二、だった、はずの友の嗚咽。
「ああぁぁぁ・・・私なんてことを・・・志織の事を撃つなんて・・・
この手で私は志織を・・・親友を撃ったの?・・・あああぁ・・・」
手に蘇る龍が猛る感触。目に焼きついた傷つき落つ、友の姿。
目の前に確実に迫っている命の危機。
何が原因かは定かではないが、花子の身体は小刻みに震えていた。
花子の心の中を後悔と自責の念が駆け巡っていた。
しかし、悪魔は神に懺悔する暇すら与えてはくれない。
刹那、崖の縁が焔で揺らめくように見えた直後、悪魔はその姿を見せた。
到底正常な神経の人間が浮かべるとは思えない笑み。
返り血に染まった制服、頭髪、皮膚。
手に握られた、先刻自らの手で友の右手を消し飛ばした、モノ。
また「それ」が友の命をも奪ったことも容易に想像がついた。
目の錯覚か、悪魔と影と木陰には境目が存在しないようにも見えた。
花子の身体に今まで感じたことがない恐怖が覆いかぶさる。
ジェイソンの殺戮を見た時より、貞子の眼を見た時より、
ギャルに囲まれてボコられた時より、プロデューサーに迫られた時より、
深くて暗くて重い恐怖。身動きをとる事すら憚られる恐怖。
「よぉ、やっぱ志織を撃ったんはあんたやったんやなぁ?
ククク・・・こりゃホンマに幸先ええで。なんて俺はついてるんや。
あんたにはホンマに会いたかったわぁ。芸能人様とツーショットなんて
普段の生活じゃなかなかあらへんからなぁ?」
膝を折り曲げしゃがみ、両手をダラッと垂らし、上目遣いで首を傾げながら雨宮は口開いた。
「志織を・・・志織を、こっ殺したの?下で・・・志織を・・・」
震える花子の質問に、うつむき微笑むと雨宮はあっさりと答える。
「ククク・・・ああ、殺ったで?まあハナから誰かにヤラレてはいたけどなぁ。」
人の死を踏みにじる悪魔に対し、花子を怒りの感情が支配する。
「何でそんな簡単に言えるのよ!?あんた、志織の命を消したんだよ!?」
雨宮はスクッと立ち上がると、花子に歩みつつ珍しく感情的に言葉を並べた。
「だからなんや?だから許さへんって?罰してやるって?
ハァ?笑わせんなや。他人が死んだくらいで悲しんだぶんなや?
怒ったぶんなや?所詮他人は他人。自分は自分やろ?
死んだ人間なんざ、すぐに記憶から消え去るんや。死んだら何も残らへん。
お前だってすぐに恵が死んだ事より自分の命を考え始めるわ。
まあ・・・ちょろっと死んどけや。」
進み来る雨宮に対し、進んでいた足を後退させた。
さらに、自分に向けられた銃口を前にし、花子はしゃがみこみ、身を小さくする。
しかし、雨宮は花子に近づくと、前髪を掴み顔を上げさせ囁いた。
「な?怒りより恐怖やろ?他人の命の尊厳を守る事より、
人間は自分の命そのものを守る事の方が重要なんや。
ま、そんなつまらんことはどうでもええわ。
死にたくないんやろ?花子ちゃん?場合によっては助けてやらんでもないで?
俺にその身を捧げるっちゅーんなら考えてやってもええわ。
ま、ようするにヤラせろ?っちゅーことやけどな。ヒャハハ。」
どこまでも腐りきっているのだろうか、この男の精神は。
もう疑いようもない事実。雨宮怜示という存在が「悪」であるという事。
ただの「悪」ではない。数ある悪の中でも最低の悪。正に悪魔。
およそ人間とはかけ離れた雨宮の精神に触れ、花子の精神も侵されていった・・・
もう何もかもどうでもよくなっていった・・・
――何をしてもこの男からは逃げられない・・・
何を求めてももう手に入るモノはない。
全てはこの悪魔に奪われる。
友も。誇りも。自由も。そして、命も・・・
壊れた精神と肉体を、共に闇が支配していく。
・・・そして、陵辱された精神と肉体は、燃ゆる龍に飲まれていった。
『ガシャン』
腕に龍の尾を巻きつけると、離れていた牙を元に戻し、雨宮は右手に龍を宿らせた。
「マガジン部分が巻きついて龍の尾な・・・なかなか洒落たモン用意するやんか。
ほな、栗原、恵。二人ともごちそうさん。あっちでみんなと仲良くな。
脆弱な者達同士・・・ヒャハハハハハ!!」
また悪魔の化身は森の闇へと身を融かして消えた・・・
【残り34人】
今半角に住まわせていただいてる感謝の意も込めて
HPにはうpしない予定の、省略した陵辱部分を執筆してます。
まだ未完成ですが、がんがります。
それにしても、雨宮のイメージがうまく文章で表せません。
やっぱ絵描きの表現力って強い武器ですよね・・・
まるよ…。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
いかん、取り乱してしまったよ…。
<(゚ロ゚;)> ノォー! ◆adnNOorZ0. さん
よろこんでいただけてでしょうか?お久しぶりです。
これからも不定期に頑張りますので、たまには感想とかくださいね。
保守をよろしくお願いいたします。
では、仕事なので寝るといたします。
まるよ…。
俺は小説の手法とかよく分からないので
あまり適切な事は云えないのですが、
いつもドキドキして読んでるよ…。
無理せずいつものペースで
また楽しみに保守してるよ…。
ありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけるよう、マジがんがります!
次はインターメッツォーをはさんで新章です。
では、おやすむなあい。
まるよ。
お疲れ様を言っておくよ。
まるよ。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 あひゃひゃひゃひゃ…
⊂彡
はっ!
まるよ…
314 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/07/08(金) 20:29:24 ID:vgYgYu06
まるよ…。
暑いね、お子さんは元気かい?
水分をたっぷり摂って夏を乗り切って欲しいよ…。
まるよ。
オパーイに集中してしまったよ…
まるよ…。
立秋だよ…。
皆さん、残暑お見舞い申し上げますよ…。
バテないようお気をつけてほしいよ…。
まるよ。
偽物が紛れ込んでいるよ。
みんな帰省するのかな…
????
まるよ。
1年ぶりに来たよ。
てす
328 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/08/15(月) 20:39:56 ID:D1tuefcd
まるよ。 保守だよ。
久しぶりに来てみれば、
2週間以上も放置されてるよ。
まるよ。
保守だよ。
台風が直撃しそうだよ…
まるよ…。
時速10km/hというとてつもない遅さで北上中だよ…。
通過地域の皆さんはくれぐれもお気を付けを…。
まるよ。
警報が出ないよ。
明日は学校なのかな…
333 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/09/07(水) 17:19:42 ID:t4ecND1t0
333
なかなか更新できないので次回予告のみ・・・
また勢いを増していく雨足・・・
「ねぇ、やめようよ。ナイフなんて・・・しまおうよ・・・」
「無駄だよ、月島。こいつ、目がマジだ。殺らなきゃ・・・殺られる。」
「・・・・・・」
モノを言わず振ったナイフは雨粒を切り裂く・・・
狙いを定めた肉を削ぎ落とすためだけに・・・
まるよ。
明日で半年だよ…
まるよ…。
久々の熱帯夜だよ…。
扇風機終わないで正解だったよ…。
まるよ。
今日は秋祭りだったよ。
やっさをかいたら肩が壊れそうになったよ…
まるよ。 最下層だよ。
test
まるよ…。
着底&ロッテ優勝おめでとうだよ…。
test1917
342 :
/名無しさん[1-30].jpg:2005/10/19(水) 22:07:18 ID:HFXeFkyZ0
まるこ?
まるよ。
季節の変わり目にやられたよ。
明日から仕事なのに…
まるよ。
半年だよ。
まるよ…。
名無しさん先生に続いて俺もやられてしまったよ…。
体調管理はしっかりとだよ…。
まるよ。
体調は治ったけど、
また一週間が始まるよ…
まるよ。
寒いよ…
ストーブがホスィよ…
まるよ。
1ヶ月も放置してスマンかった…
まるよ。
1ヶ月も放置してスマンかった…
まるよ。
二重カキコもスマンかった…
まるよ…。
メリークリスマスだよ…。
チキンは高かったからやめたよ…。
まるよ…。
,_/)_
(∴∴)
r" ̄ ̄ ̄ ̄"ヽ
( ___________________)
r ´ `ヽ
<(___________________________)>
/ / \
/ ● ,,. .,, ● ヽ 新年おめでとうス。
|. (__人__) |
ミミ、、,,,,,,__,,,,,,,,,,,,,,_,,,,,,,,,,,、、-ミ
┗━彡ミミ彡ミ ミ彡ミミ彡━┛
ミミ彡ミ .\ ./ミ彡ミミミ
彡ミミミ .\/ .ミミ彡
ミ丿.┃ . ● .┃ヾミ
┗━━┛┗━━┛
てす
まるよ。
超亀レスだが
新年明けましておめでとうだよ。
a]
うぇw
あ
あ
tes
あ
test
367 :
/名無しさん[1-30].jpg:2006/01/18(水) 20:09:41 ID:KWTj+anK0
てst
*コピペ
・犯罪が増加する危険が高い、確実に増加すると断言しても良い
・しかも発生する犯罪の内容が極めて暴力的であり被害も大きい
・韓国は近場とあって日帰り旅行が多くなり、多額の金銭を使う可能性は低いと思われる
・韓国人が観光で使う金額よりも犯罪被害額、捜査費用などのほうが額が大きくなる危険が高い
・宿泊、飲食しても料金を払わない事例も多い。遭難して救助費用を踏み倒した例もある
・来日した反日活動家が日本国内で反日デモ、政府施設襲撃などを行う危険がある
・反日活動を行わないとしても、韓国人旅行者は日本の観光名所に対して韓国人起源とする捏造ガイドを行う、マナーが悪いなど、
観光地のイメージを悪化させる行動が多い。規制強化しこそすれ入国制限を緩和すべきではない
・レイプや強盗などの凶悪犯罪が明確に減少したというデータはなく、危険性は依然として高いと考えられる
・政府は独立国の行政府であり自国民を保護する責任があるにも関わらず、その責任を放棄する行動を取るのは何故か。
このようなことでは支持できない
勤めている店の閉店作業のため執筆(?)できませぬ・・・
ホントスイマセン。あきらめたわけでも忘れたわけでも飽きたわけでもないので
またがんがらせてください
では、また
まるよ、おつだよ
まるよ。
突然HDがあぼーんしたよ。
ようやく復旧したよ。
まるよ。
もうすぐ卒業式だよ。
ハンカチを買ったよ。
まるよ…、
仰げば尊し習志野ONだよ…。
名無しさん先生にも沢山のドラマが待っているようで羨ましいよ…。
まるよ。
いよいよ明日が式だよ。
な、涙が…
376 :
/名無しさん[1-30].jpg:2006/03/09(木) 01:36:15 ID:Aex7T1Z50
なにこれ
まるよ。
まるよ…
まる…
ま…
…
まるよ。
この4月から異動だよ。
しばらくお別れだよ。
まるよ。
復活したよ。
また来るよ。
まるよ。
あの日から1年だよ。
合掌…
まるよ。
誰も来ないよ(´・ω・`)
382 :
まる ◆hYJPErhe12 :2006/05/06(土) 15:09:18 ID:HIJu8Nd0O
【栗原花子の場合】
オレンジ色の夕日が沈み、薄暗くなっていく景色の中、校舎からは次第に人影がなくなっていく。
響く音は校庭から聞こえる白球を叩くバットの金属音とかけ声だけ。
だが耳を澄ませば聞こえてくる。苦しみを含んだか細いつぶやきと、汚れた下品な怒声が…
「や…やめて…下…さい…私は何も…して…ないじゃない…です、か…」
「ハァ?聞こえねぇーんだよ!このドブスがっ!一応人間なんだったら分かる言葉でしゃべってほしいんですけど?」
「だから…私はな」
383 :
まる ◆hYJPErhe12 :2006/05/06(土) 17:25:07 ID:HIJu8Nd0O
細い糸を引きちぎるように、容赦ない蹴りが少女の腹部を変形させ言葉を遮る。
「何も?やってない?まずあんたは生きてるだけで周りに迷惑かけてんだよ!そんな生ゴミのくせに京屋クンにからむなんてなめんのもにいい加減にしな!」
屋上入口前の踊り場にへたり込む少女に、理不尽な罵声と共に蹴りは何度も腹部に放たれ、最後に放った一撃は標的の顔面を捉えた。
「ガシャッ」
衝撃で吹き飛んだメガネが割れる様を見て、円陣を組む4人はクスクスと嫌らしい笑みを浮かべた。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
まるよ。
1ヶ月ぶりの保守だよ。
――なんで…私はこうなるの…いつも…いつも…
生きてちゃいけない存在なの?産まれてきちゃいけなかったの?
私だって生きてるのに…ただみんなみたいに輝けないだけなのに…
でも、私も生きてるんだよ…星にはなれない石ころだけど、ここに生きてるんだよ…
石ころは石ころらしく蹴られてるのがお似合いかもしれないけど…
涙が一粒二粒とタイルに落ちてははじかれた。
「うわっ!キタネェ!目からしょんべん漏らしやがった!おい、ゴミ子。ちゃんと掃除しとけよ。ギャハハハ」
耳を覆いたくなる程の汚い笑い声をかき消すように、屋上への扉が突如蹴り開けられた。
「さっきからピーピーピーピーうっさいんだよ、なまはげ共が!」
薄暗い世界に差し込む一条の光。花子の目には彼女の姿が太陽に見えた。誰の力も借りる事なく自ら輝ける太陽に。
「ハァ?んだよ、恵。あたしらのやる事に文句つけよーっての?なめんなよ、この乳牛!」
激しい音と共に消火器箱に左足を乗せると、自慢の谷間を強調するように
前かがみになり一気に啖呵をまくし立てる。
「乳牛だぁ?そんなにこれがうらやましけりゃ分けてあげようか?
肩こって仕方ないんだよね〜あっ国宝級の上げ底技術を誇るあんたには分かんないか〜
それとも特殊メイクが毎日大変で肩こりまくり?
花子のこのデカい目をドブスっつーんなら自分の麿顔を鏡で見て毎日吐きそうになってんじゃないの?
実際今その子メイクの上からでも私は反吐吐きそうにだし
乳もない顔が人間じゃない心はゴミ処理場並の腐りっぷり。
あんたホント生きてる価値ないわ、死ねば?なるべく早めに」
「てってめーー!!」
真っ赤な顔で殴りかかる相手をひらっと避け、背中を蹴る。
前のめりに倒れた相手につかつかと近寄ると
反転しようとする顔の真横に右足を踏み降ろした。
そのままかがみ、見下しながらトドメを放つ。
「いいか?まだヤルって言うんならいつでも相手になるよ。
でも花子に手出すのは許さないよ。次はこの程度じゃ済まさないからな。」
目に涙を溜めながらギャル達は一目散に階段を駆け下りていった。
「大丈夫?」
ついさっきの厳しい顔つきとは全く違う笑顔がそこにはあった。
「あっありがとう…でも、恵さん…何で私なんかのために…」
「んふふ。だって私花ちゃんのファンだから。」
「ふっ、ファン?」
「そう。ファン。私知ってるんだよ。あなたが隠してる輝きを。
私だけが知ってる秘密。
ホラ、こんなにボサッとさせないでこんな風に前髪あげてごらん?」
雲に隠されていた星は一際煌めく輝きを秘めていた。
それは石ころなどとはほど遠い存在。
「ホラ、可愛い!これを隠しとくなんてもったいないよ!
よし、決めた!私が花ちゃんを変える!今日から作戦開始ね。
とりあえず明日からメガネ・三つ編みは禁止!前髪も必ず上げること!いい?」
頷きながらまた雫が床に落ちてはねた。
――今はまだ石ころだけど…私も目指したい太陽を。
私も輝きたい。恵さんみたいに自分の力で。
まだ遅くないと信じたい。今からでも輝く権利を手にできると。
そして石ころは変わった。確かに輝きを増し、煌めく星々仲間入りをした。
石であろうと星であろうと、存在価値に違い等ないという事を見失いながら。
――私、間違ってたね。しおちゃん。
どんなに外見を磨いて輝いたって、
身体売ってテレビに出て有名になって自分で輝いているつもりになったって、
私は結局自分で光ってなんかいなかったよ。
むしろ汚れて醜い存在になってるだけだった。
表面だけ着飾ったあの時の奴らと同じ最低の存在に。
忘れてたよ。私はあなたに輝かせてもらってるだけだって事を。
私がどんなに足掻いても太陽にはなれない事を。
私は恵志織っていう太陽に照らされている月にしか過ぎなかったって事実を。
でもしおちゃん。勘違いしててもいいかな?
私も少しは自分の力で輝く事ができたって。
ただの石ころから変わることができたって。
ごめんね…しおちゃん。私バカだった…
あっちにいったら、許して…くれるかな?…
ホントに、ごめんね…
まるよ。
来てたんだね。
感動したよ。
まるよ。
1ヶ月ぶりの保守だよ。
何だか秋のような夜だよ。
まるよ。
ここもすっかり過疎化だよ。
今日は25日だよ。
399 :
まる ◆hYJPErhe12 :2006/08/26(土) 13:32:34 ID:JvDH6rFtO
12 「葛藤」
獣は静かに牙を研ぐ。剥き出しの殺意で獲物を威嚇したり等しない。
狩りに自己顕示欲を満たす必要等ないのだから。逃げる暇も恐怖を感じる間もなく事を成す為には。
闇に身を潜め刃を研ぎ澄まし機をひたすらに待つ。存在を消す為に敢えて身を泥に汚し、高鳴る鼓動荒ぶる呼吸を整えながら。
程なくして最初の「獲物」が近づいて来た。雄と雌が一匹ずつ…
まずは確実に一撃で雄をしとめる。雌一匹なら造作もない。
――さあ入って来い。牙の届く領域―テリトリー―へ。
まるキタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━ !!!!!
まるよ。
最近人がいないよ。
どうしてしまったんだ…orz
まるよ。
アク禁だったよ。
3連休なのに…orz
今晩まるるよ。
約束だよ。
まるよ・・・
楽しみにしてるよ
まるよ。
リアルタイムで来たよ。
待ってるよ。
「だから俺はこの七原ってゆう奴は主人公だけど気にくわないんだよな。結局自分一人の力じゃ守りたいって思ったモノを守れてないんだから。」
『敵』から逃れるため走り続け、立ち止まってからしばらくは口を開く事も忘れる程の虚無感・緊張・疲労・絶望…様々なモノが胸に去来し、
堅く結ばれた手以外会話どころか言葉すら、二人の間には繋がりはなくなっていた。
あてもなくただその場に留まることを無意識に拒否しながら歩いていくうちに、
自然と生まれた会話のテーマは…「バトルロワイヤルについて」…
見たことがあるのは小説版なのか映画版なのか、はたまた18禁のエロ本よろしくの漫画版なのか。
自分なら実際バトロワに参加したならばどういう選択を取ろうと考えていたか。
それは誰か劇中の登場人物に影響を受けたからなのか?それならばなぜ?
好きなキャラは?こいつについてはどう思う?
「だから俺はむしろ嫌いなんだ。ああいう口だけの熱血絶対正義主義的な奴はさ。それだったら
口に出さなくても自分の正義を貫く、それだけの力も持った川田の方が俺は全然いいよ。」
――七原?…川田?…お前に、何が、分かる?
「でもコウちゃん。女はああやって『俺の全てでお前を守る!』って感じで頑張られたら嬉しいもんだって。例えちょっと力が足りなくたってメロメロきちゃうもんさ。」
初めは初対面の時みたいにぎこちない言葉言葉の投げ合いだったが、
一言、また一言投げ合いを続けていくうちにそれは自然と会話という名のキャッチボールに変わっていった。
(戻っていった、といった方が適切かもしれない)
いつもの二人の関係に。二人の空気に。
「だったら俺が『月島は俺が死んでも守る!』的な事をいったらメロメロきちゃうわけだ?」
内心ドキドキしながら光は紗樹の表情を伺う。
電車の中から携帯で投稿してるためいったんここで失礼します
また後で必ずまるりますので…
ではノシ
まるよ。
待った甲斐があったよ。
今日は寒いから気をつけて帰るんだよ。
久々まるに感動だよ。
気をつけて帰って来てください。
「いや、全然。」
あえて作った無感情な表情で紗樹は平坦な言葉を返した。
別に光もその言葉を受けて落ち込んだりはしない。ただ…ほんの少し期待しただけ。
今までずっと「友達」であった二人の関係に変化が生じる事を。
この異常な空間だから紗樹の本当の言葉を聞くことができるんじゃないかと。
そう。思い出したであろうか?ここは…「異常な」空間だという事を…
「ですよね?アハハハ。んまあ俺もマジで、んな事言わないけどな。月島相手にはもったいないわ。」
動揺までとはいかないが、少々の落胆を隠すようにすぐに光は言葉を返した。
しかし動揺していたのは紗樹だって同じだった。彼女も自分の気持ちを光に伝えていいのか
ずっと、ずっと悩んできていた。怖かったから。この二人の居心地のいい関係を壊すのが。
気持ちを伝え合う事で進んだ関係どころか友達としての関係までも失う事、
光の隣にいる権利を失う事を怖れていた。だからいつものようにおちゃらけるしか彼女にはできなかった。
「ふーん?じゃあさっき雨の中とか岩陰で私に言ってたのはなんだったのかな〜?」
徐々に平常を取り戻す二人の足は知らず知らずのうちに『獣』の間合いへと踏み込んだ。
「あれは〜、あれさ。妙に女の子女の子してた月島を元のただのおバカに戻すために
仕方なく男らしいとこを見せてやっただけさぁ。本気だったらそんな事」
わずかな物音と共に獣は一気に牙を剥き襲い掛かった。
草むらから飛び出し向かってくるアーミーナイフは、一直線に獲物の喉元を捕らえようとしていた。
普通のそこらにいる高校生がこの奇襲を避ける事等出来るわけがない。
飛び抜けた身体能力や反射神経、実戦経験、厳しい訓練や、培ってきた鍛錬、
数々の要素も何も持たない者が避けれる道理のあるわけのない攻撃だった。
沖田真の様に動物的な勘で避けたわけでも、轟進也の様に人間離れした身体能力を駆使したわけでもない。
それでも水漣光は一撃必中であったはずの獣の牙を間一髪で避けて見せた。
なぜか?光には「見えていた」。ナイフが自分の首に向かってくる姿が。軌道が。
ナイフに首を刈られぬためにはどう動いたらいいのかが。
つまり自分が刹那の先にすべき行動が「見えて」いたのだ。
相当な速度で向かってくる刃物の動きを捉える目。
一瞬で状況を判断しとるべき未来を予測する判断力。
脳が下した判断に即座に従う事の出来る鍛えられた肉体。
水漣光という人間は、確りとどこかで何者かに研磨された者であることは間違い。
獣は自らの経験からそう判断を下した。この獲物はただ狩られる側の者ではない。
今回の「狩り」はここで終了。これからは力を持つ者同士の「争い」だと。
しかし当の本人は自分が見せた行動の凄さ等微塵も感じていなかった。
ただ目の前に突如現われた危険に恐怖を覚え、昨日の友の中にやはり敵に回っている
者がいる事にショックを受けていた。
「ふっ不破…何で、お前が?あの大人かったお前が何で襲いかかってきてんだよ?おい!」
獣の名は「不破勇作」。江住奈々と同じクラスの中でも決して目立たない存在。
返事以外の言葉はほとんど発しない。学業もスポーツも中の中。友達も、おそらくいない。
印象すら乏しい不破が自分の前に脅威として立っている。
見た事もない本格的な迷彩色のアーミールックに身を包み、
保護色のためか肌に草や泥の色を塗り、ナイフを片手にこちらを睨んでいる。
何なんだ?こいつは。どこだ?ここは。俺は戦わなきゃならないのか?こいつと。
困惑だけが光を包んでいった。そして紗樹はショックのあまりへたり込んだまま
立つ事すらままならない状態になっていた。
「おい。不破。お前やる気なのか?マジで俺とやり合う気なのか?」
不破は小さく頷くと、中腰の姿勢でナイフを引いて構えながらジリジリと歩を進めた。
「やめとけよ。ナイフなんか構えたって俺に勝てるわけねぇだろ?
ってか仲間同士でやりあったって何の意味もねぇだろ?
この島を出る方法を考える方が先決じゃねえのかよ?なあ。意味わかんねぇんだよ!」
光の言葉等何の関心も示さぬ様相で不破は第二撃を放った。
今度は慢心等ない。相手を一級の難易度を持つ獲物だと認識を変えての攻撃。
いくら光であろうとも動揺の隠せぬまま避けきる事が出来るレベルではなかった。
――ザシュッ
懸命に避ける動作を見せたが、鋭利なナイフは光の頬に一本の線を綺麗に引いた。
(頬を裂かれるだけで済むだけでも、充分並大抵のレベルではないが)
「っ痛!…ってーなー…ーあ!ふざけんな!不破っ!何でお前も、他の誰か
わかんねー奴等も、さっきまで仲間だった奴らを攻撃できんだよ!
マジで意味わかんねーよ!説明しろよ!そんな簡単に人を殺そうとできんのかよ!?」
どんなに言葉を投げかけようとも不破から返ってくる反応はなかった。
不破の心に変化など現われるわけもない。友など元からいない。
そんな事より彼には大事な物があったから。大事な物のために必ず生きて
この悪夢から帰らなければならないから。ただ生きたいからではない。
誰かを殺したいわけでもない。帰らなければいけないだけ。
そのための手段がたまたまクラスメイトを殺す事だっただけだ。
揺らぐ必要など、揺らぐ理由など、彼にはなかった。
――どけ…そろそろ死ね。
普段は隠された鍛え上げられた身体に力を入れると、光に向けて三度牙を向けた。
「ガキンッ!」
完全に柔肌を捉えたと思った一撃は、何かに当たると金属音を放ち止まった。
アーミーナイフの殺意を止めた物は、「トンファー」。光の支給武器。
「決めた。お前のおかげで心づもりが決まったよ。不破。
俺もやってやる…向かってくる敵とはやってやる。お前とは一緒にするなよ。
敵とはやるさ。でも、仲間とはやらねぇ。仲間とは一緒に戦う。
みんなで一緒に帰るんだ。このクソ意味のわからねぇ島から、リアルバトルロワイヤルとやらから!」
迷いを振り払った目で不破を見据えながらナイフを抑えた手とは逆の右手で
握ったトンファーを不破の顔面を殴りつけた。
衝撃に後ずさったが、不破はすぐに体制を整え、また構え直した。
紗樹にはただ、身動き一つせず二人の争いを見ているしかなかった。
そして二つの影はまた交錯する。
両手に構えたトンファーと一本のアーミーナイフ。
強化した自分の拳としても、間合いのある程度広い獲物としても使えるトンファー。
棒状の武器としては短く持ちやすい分扱い勝手はいいが多少の重さはある。
一撃の重みとしては軽いが、リーチが短い分逆に連続した攻撃に長じたナイフ。
こと接近戦においては拳銃よりも遥かに高い戦闘力を誇ると言われる。
が、それは長年修練を積み武器の扱い方を熟知した者が扱った場合の話。
彼らは一介の高校生なのだからただ振り回すだけで、武器の長所を生かしたり
短所を補ったり出来ないはずである。
しかし、二人が織り成す攻防に素人じみた動きは見られない。
トンファーの攻撃・防御後の戻りの遅い欠点は両手使いのアドバンテージで埋め、
柄を握ったまま回すことでリーチを伸ばし優位にすら立とうとする。
不破のナイフ使いはとても学生のそれとは思えぬ動きで、一瞬でも隙を見せたら
急所を的確に捉えられて絶命するだろうと思えた。
両者一歩も引かない緊迫した攻防は、1分ほど続いていた。
光の左の肩口やわき腹付近など、ところどころシャツは破れ血が流れており、
不破の奥歯も1本地面に落ちている。それでも二人の動きは止まらない。
どちらも分かっていた。実力はおそらく五分。先に動きを緩めた方が負ける。
気持ちの折れた方が、敗者。死者だという事。
このままでは長く攻防は続き多大な体力を消耗すると感じ、両者は同時に早期に決着する方法を考えた。
そして、ほぼ同じ瞬間に決死の一撃は放った。
「うおぉぉぉーーーーー!」
光と不破の勝負に審判が下る…っと思った瞬間
「バキューーーーン!」
スッスミマセン眠さの限界です。
なんか文章構成も今までにも増して最後のほうはひどかったように思えます。
続きは近日中に必ずうpしますのでお許しください。
それにしても今頃気付いたんですが即興で文章を書いているから余計
皆さんに駄文を見せているような気がしてなりません。誤字脱字やキャラの性格の矛盾など。
でもそれもRBRのいいところだとポジティブに考えてお付き合いいただければと思います。
では、今晩のところはこのへんで。
連載4年で初めて主人公が活躍ってのも凄い話です。
まるよ。
連載が始まって4年という月日にびっくりしたよ。
また、気長に待っているよ。
まるよ。
もうすぐクリスマスだよ。
でも予定が…(ry
まるよ。
これから実家に帰るよ。
良いお年を、だよ。
まるよ、新年だよ。
今年も楽しみにしてるよ。
ことよろ
まるよ。
明けおめ、ことよろだよ。
結構長い付き合いになってきたよ。
まるよ。
知り合いが地区大会を勝ち上がったよ。
次は大きな大会に出るよ。
test
まるよ。
ようやくアク禁解除だよ。
知り合いが全国大会に行くよ。
まるよ。
3月だよ。
去る月だよ。
まるよ。
人間不信になりそうだよ。
しばらく立ち直れないかもしれないよ…
まるよ…。
名無しさん先生が心配だよ…。
無理せずといっておくよ…。
まるよ。
このスレで心配してくれる人に出会えて良かったよ。
少し前向きに考え始めているよ。
>>433 一人じゃないのよ。多くの人が見守っています
みんなが、まるを、あなたを愛してます。
半角の宝ですよ、このスレは。
まるよ。
連続で投稿ごめんよ。
事件のきっかけになった人から連絡があって、
お互いの気持ちを打ち明けられたよ。
少しずつずれてしまった溝を、
時間をかけてゆっくり修復していくよ。
みんな、心配してくれてありがとう(´;ω;`)ブワッ
まるよ…。
互いに大切だと思える人なら、時間が掛かっても自然と
傷は埋まって行くよ…。
焦らずにだよ…。
>>436 まるの小説を楽しみにしている一介の名無しでございます…。
まるです…ご無沙汰しています。
昨日、2人目の子供が生まれました。母子共に元気で安心しています。
名無し先生。
僕はいつもこう思うことにしているよ。
ずれる溝があるっていうことは、どこかで合致する歯車同士ってことだって。
隣り合う事が出来る歯車だってことは、自分にとって必要な存在なんだって。
だって歯車がひとつしかなくても動けるモノなんてないんだから。
人生は自分という歯車だけじゃ動いていかないんだから。
自分の近くにある存在は皆、自分の人生を、相手の人生を動かし合う歯車なんじゃないかな?
きっと名無し先生の歯車が欠けてしまっても、何かが、誰かが
それを補ってくれると僕は思うよ。漏れは信じているよ。
傷は損じゃないよ。強くなって行く為の糧だよ。
またゆっくり名無し先生の歯車が回る日を祈っているよ。
ということですが、本日は下の息子を寝かしつけるのでうp出来ないと思います。
明日できれば必ずうpします。お待ちの方が実はいると信じて・・・
今まで書き直しはしませんでしたが、思うところがあって1レス分書き直させてください。
よろしくお願い致します。では
まるよ…。
お二人目誕生おめでとう。
まずは目の前の幸せをじっくりと噛みしめて下さい。
小説はゆっくり待ってますよ…。
まるよ。
何とかその人とうまくやっていけそうだよ。
このスレで貰った温かい言葉を大切にしていくよ。
そして二人目のお子様の誕生に、心から祝福するよ。
早く完全に立ち直って、このスレに報告できるようにするよ。
今から久々に始めようと思います。
わがままですが、
>>419はなかったことにしていただけますか?
不破のナイフ使いはとても学生のそれとは思えぬ動きで、一瞬でも隙を見せたら
急所を的確に捉えられて絶命するだろうと思えた。
の続きから再構築いたします。
では…
まるが、始めるよ…
光は不破の左下からの(光からの視線では)攻撃を左のトンファーで受け流すと
そのまま柄を支点に回転させ、頭部を狙う。
しかし光がその腕を振り下ろす事は叶わない。不破の左手は確りと光の脇に入り、動きを静止している。
そしてそのまま掴んだ左手に力を入れると、軽く跳躍し左足で標的を蹴り抜いた。
腹部の衝撃に軽い嗚咽と共に下がり頭を下げた光の頭に、死神のカマ(若干ミニサイズ)が降りる。
――ブンッ!
確かな殺意を感じ決死の思いで頭を上げながら、両手のトンファーを振り上げる。
「っぶねー!な、っと!!」
わずかにタイミング、軌道をずらした左が、一瞬先に繰り出した右を避けた不破の顔面を捉えた。
少なからずダメージを受けたはずの相手にそのまま、右、左と攻撃を繰り出した。
光の頭にはある思いが過ぎっていた。
この戦い。自分に分があるのではないか?いや、自分が勝つんじゃないか?
自分より下のはずの不破に負けるはずがない。現に今、この瞬間押しているじゃないか。
しかし、同じ瞬間、獣には全く逆の考えが過ぎった。
この戦い。もう、終わりは近い。自分の勝利は間違いない。
あの刹那感じた感覚は間違いなかったが、今のこの相手には感じない。
ただの、少し狩り辛い獲物。やはり「戦い」ではない。「狩り」だった。…と。
確かに、的確に鉄の棒の一撃を喰らったはずの不破に大きなダメージはなかった。
とても喧嘩慣れしているようには見えない。どこかで格闘技を学んでいるという事実もない。
なぜ一介の高校生がここまで冷静に殺し合いに向き合い。、馴れた手つきで攻防を繰り返し、
顔面に攻撃されても動揺すらしない打たれ強さを見せ、戦えるのだろうか…
自分の放った一撃に慢心し、出した大振りの攻撃をかいくぐり獣の牙は的確に咽笛を捉える。
避ける事は疾うに及ばず、光は顎を引き右肩をすぼめる事でしか咽笛を掻っ切られる事を防ぐ術がなかった。
(ただの攻撃ならもしかしたら避けれたかもしれない。だが不破の右手にあったはずの
ナイフは今。左手に握られている。いつ持ち替えたのか…そんなことは分からない。
ただ、分かるのはこの男の底知れない戦闘能力の高さ。自分との、計る事の出来ない程の、差。)
もちろん、代替の品として肩の肉を血に飢えた獣の牙に進呈することとなった。
あまりの激痛に思わず左手のトンファーを落とし、右肩から溢れる血を押さえる行動を光は選んだ。
獣がその好機を逃す事などありえない事は、口に出す必要もないだろう。
ここで今日の狩りは終了。
の、はずであった。獣を静止すらする人類が生みだした最悪の道具の咆哮が挙がらなければ。
「バキューーーーン!」
死を司る弾丸は丁度2人の間を抜けて地面に突き刺さった。
その先にはガタガタと手を震わせて、今にも落としてしまいそうな
おぼつかない手元で銃を必死に押さえる月島紗樹の姿があった。
九分九厘女がこの位置に銃を撃ったことはマグレであろう。それは間違いない。
しかし、月島という女がずぶの素人ではない可能性はマグレでない確率よりも高く。
例えマグレであったとしも、2度続けてマグレが起こる可能性は更の事。
不破は冷静にリスクを分析すると、牙を静かにしまい、何も言わずに二人から背を向けた。
「んだよ、おい!逃げんのか?俺はまだやれるぞ!こいよっ!不破ぁ!」
振り返ることなどもせず、獣は森の中へと消えていった。
いつのまにかまた振り出していた雨が、光の傷に染みる。そして屈辱がより一層の痛みを彼に与えた。
「くっそたれが〜〜〜ぁぁ!!!」
口を紡いでいると溜まっていく羞恥心・屈辱・敗北感を払う様に光は叫んだ。
力のない足取りで光に近づくと、紗樹はへたり込み光の左肩に手をかけた。
「スマネェ…月島。俺、自分自身の力だけが信じれるなんてほざきながら…
月島を不破から守る事すら出来なかった。あの時撃ってくれなかったら、俺は負けてた…」
右肩を押さえながらうつむいたまま、今までに聞いた事もない弱々しい声を発した。
紗樹は首を横にふりながら優しく応える。
「ううん。弱くないよ、光ちゃんは。少なくとも私には強く戦ってるように見えた。
今回だってきっとたまたまさぁ。私は自分のためじゃなくて私なんかの為に戦ってくれる
光ちゃんの心の方がずっと強く思えるよ。」
紗樹の言葉は傷ついた光の心の傷を柔らかく包み癒すと共に、激しい痛みを伴った。
「今回は負けちまったけど…もう絶対に負けない。誰が相手でもどんな敵でも…
今度こそ約束だ。冗談でも何でもなく、月島は俺が絶対に守って連れて帰る。
みんなの街に。俺達の街に。俺達の、在るべき所に、帰ろう!」
うなづきながら紗樹は、光の左手にそっと両手を合わせた。
「これは…やっぱり光ちゃんが持ってて。私が持ってたってきっと意味がない。
光ちゃんがこれを使えばきっとみんなで帰れる。みんなの笑顔が集まる
ちょっと汚いけど私達の人生の全てが詰まったあの場所へ。」
光の左手に黒い脅威を渡しながら、いつもの飾らない笑みを光に向けた。
『ありがとう』たった五文字を伝えようと光はしたが、そのたった五文字を紗樹に伝える事は出来なかった。
しっかりと繋がった2人の手を裂く様に、現実とは思えない。ありえない現実が2人を裂いた。
「ギシッ…ギッシ…ミシッ!ドグゴォ!!ゴァゴガァッ!!」
異様が爆音が鳴った瞬間、光の視界から紗樹の姿が下へと消えた。
離れた両手を掴むために、とっさに光は右手を下へ振り下ろした。
確かに掴んだ感触。っと同時に襲う17年間生きてきて感じたことのない痛み。
「ぐぅ!」
それでも光は掴んだ、小さな自分の世界で最も大切なモノの腕を離す事はなかった。
突如起きた地盤崩落。降り続いた雨の影響で緩んだ泥土は、神の悪趣味なイタズラとも
思える程最悪のタイミングで下に流れる川へと崩落した。
約10m上空で腕1本で支えられ宙に浮く少女を飲み込む事を心待ちにするように、
雨で凶暴性を増した川は荒れた水面を露わにし流れていく。
「ふっざけんな!ありえねーだろ…こんなの!グウッ!!…普通にマンガだから、こんなの。」
痛みに耐え右腕を震わせながら光は紗樹に語りかける。
「大丈夫かぁ!?月島ぁ!俺は、グッ!…この手離さないからな!ガンバレ!今上げて、ガァッ!」
また首を横に振りながら紗樹は笑顔で顔を上げた。
「ううん。いいよ、光ちゃん。この手、離して。いいんだ。私、いても絶対足手まといになるから。
離しても恨んだりしないから。お願い!私なんかの為に光ちゃんまで死んだりしないで!」
より一層右手に力をこめると(意識として)光は声を振り絞る。
「こんな時にふざけた事言ってんじゃねぇよ!この手は何があっても、ググ・・・離さねぇからな!
さっき約束したばっかじゃねーか!俺はお前を守るって!!」
意識とは裏腹に負傷した右手の握力は低下し、とめどなく溢れる血は
2人の手を引き剥がそうとするように間を縫う様に垂れ、滑らせていった。
「ありがとう。言葉だけでも嬉しいや。でも・・・離して。死にたいわけじゃないけど。
それより私、光ちゃんに生きていて欲しいから。だって」
言葉を遮る様に、光は咽喉の奥から声を絞り出す。
「もういいから!もう右手も俺の手を持てって!グアッ!先に俺の言いたい事言って消えるとかゆるさねーぞ!
早く!!しろ!!!紗樹ィ!!!」
それでも紗樹は手を伸ばそうとはしなかった。
「私、光ちゃんの事が好きだから。だから生きて欲しいんだ。私の分も。
大丈夫。きっとまた会えるよ。私落ちたくらいじゃ死なないよ。助かる。今度は私から約束。
だから、また次会えたら今度こそ、私の事、守ってね。大好きだよ。光ちゃん・・・」
・・・言い終えると紗樹は、手を離した・・・
わずか1秒足らずで紗樹の姿は泥流へと消え、あっという間に彼女の姿を視認する事はできなくなった。
「く・・・っそー・・・紗樹ィ・・・俺が先に言おうとしてた事、2つとも勝手に先に言っていきやがって・・・
残された俺はどうすりゃいいんだ?俺は、何なんだ?俺は、何をしてんだよぉぉぉぉ!!!」
悲痛な想いが詰まった叫びを雨音が流していった・・・
どうもどうも、半年かかって「12」ようやく終了です。
今思えば
>>334の次回予告の台詞やら言い回しは一回も使ってないですが、
まあまるらしくてよしって事でお許しを。
ちょっと餅でも食って休憩して、いければ「13 覚醒」をいく予定ッス。
もし生まるしてくださってる方がいれば、初書き直しの感想でもいただければと・・・
正直主人公強くしすぎて自分で萎えたので変更しただけすw
ではでは
スイマセン・・・やはり寝るス。
起きたら書く予定です。失礼致します。
まるよ…。
弱くて強い、そしてはかない。
心の葛藤が手に取るように分かって引き込まれました。
12お疲れ様でした。
次ものんびり期待してます。
まるよ。
引き込まれる文体で、頭の中で描きながら読んでたよ。
だから、地盤崩落が自分的には唐突すぎて伏線を見落としてたのかと
前回を読み直したりした。
大雨で声が聞こえないとかの描写があっても良かったかも
いや、これはほんの些細な感想。
それだけ夢中に読んでたってことで、お許しを。
まるです…。
>>456さん
何かてれくさいですがありがとうございます。まだまだですが精進します。
>>457さん
いやいや、確かに…地盤崩落はだいぶ前から決めていたんですが、複線とか考えてなかったです。
これからの話に活かしていきます。ありがとうございます。
誤字脱字やら文章おかしい場所も多々ありますが、これからもがんがります。
では、13、始まるよ。
追記
これからも何かRBRがよりよくなれるよう感想等あればいつでもくらはい。
よろしくです。では
13 覚醒
あなたにとって一番大切なモノはなんですか?
命ですか?お金ですか?恋人ですか?家族ですか?友達ですか?自分ですか?
みんな違うと思うけど、一番大切なモノの為なら全てを犠牲に出来ますか?
他人を。秩序を。信念を。自分を。命を。全てを。
私は…私は出来る。最も大切なかけがえのない存在のためならば全てを否定できる。
私の分身の存在を肯定するためならば。
突如また振り出した大雨が嘘のように、空はまた無情にも晴れ渡った。
どんなに空が青々と晴れていても、理不尽すぎるゲームに参加する生徒達の
心が晴れることなどないことを天が知る由などなく、それどころか関係すらないのだから。
「やっと止んだわ、雨。ねぇハチ。ちょっとトイレ行ってくる。見張り、頼むわよ。」
蔑む様な、哀れむ様な目つきで、変わり果てた姿で唸りを挙げる大河内泉の姿を一瞥すると
霧島翔子は5人がベースとする川岸の大岩を離れ森へ歩を進めた。
ハチこと、三木英斗は完全に上から命令口調で発せられた翔子の言葉に、反感を覚えながらも
背を向けて森に向かう翔子の透けた背中に欲望の高ぶりも同時に感じていた。
それほどまでに霧島翔子という女が纏うオーラ、雰囲気は女子高生という括りを越えた
存在感を放っていた。美しい女子ならクラスの中にも翔子と肩を並べる者も何人かいよう。
しかし、こと「色気」という観点で見比べたなら、翔子の存在は飛び抜けていた。
もちろん泉のような下級兵がするような「エンコー」やら「ランコー」やらに
手を出す事などない。皇后の肌に触れることが出来るのは、王たる轟進也だけであった。
例え暴れる事、悪びる事しか知らぬ不良達の群れに常に身を置いていても
彼女のスタンスが崩れる事はない。いつでも気品に溢れ、気丈で美しい霧島翔子。
ただ美しいだけではない。県下最大の不良グループの皇后というポジションを張っているのだ。
無論、腕も立つ。そんじょそこらのギャルやらレディースなど相手ではない。
時には男すらねじ伏せる事もあった。全身に纏った自信。
それが霧島翔子という強く美しく気高い女をさらに輝かせていた。
森の中で用をたすという行動に羞恥を抱くような様子も見せない。
つまらない羞恥心で余計自らの言動のレベルが下がる事を彼女は本能なのか、
どこかで学んだのか、知っていた。
用を終え、スクッと立ち上がりながらパンツを上にあげた時
「ガサッ」
翔子の左の方向の茂みから物音がした。
「誰?そんなところに隠れてないで出ていらっしゃい。覗きなんて趣味が悪い事してないで。」
茂みに隠れる人影は、不穏な表情を浮かべながら身を縮めていた。
――霧島さん…あなたはどっち?敵?味方?それともまだ迷っている側?
普段ほとんど話した事ないけど…あなたはどういう人なの?強い人、きっとそう。
でも…強いからあなたは戦いを選ぶ人なのかもしれないね…どう、しよう…
先程よりも強い口調で翔子は何者かも分からない相手に臆せず言葉を発する。
「ねぇ?出てきなさいよ。ヤルんでもヤラないんでもどっちでもいいけど、
私、はっきりしない奴とコソコソする奴は嫌いなの。早く顔見せな!」
肩をすぼめたまま身を潜めていた人影は、ゆっくりと姿を表した。
肩より少し短いストレートヘアは、雨に濡れた事でいつもの栗色ではなく
濃い茶色のようになっていたが、その意志の強い大きな瞳は紛れもなく
そこにいるのが別れた兄を探す、水漣ヒカルである事を証明していた。
「なによ。てっきり下らない男かと思ったら水漣さんじゃない。そういう趣味があったの?
まあ何でもいいけど、私ハッキリしないのは嫌いなのよ。あんたは私とヤル側?
それとも…」
氷のような視線で微笑を浮かべながら翔子は言葉を続けた。
「ヤラレル側?どっちでもいいわ。選びなさい。」
ヒカルに突きつけられた非情な、そして異常な言葉。
ヒカルが選ぶ道は既に安息へと続くモノは断ち切られていた。
今目の前に迫る選択肢は2つ。座して死を待つか、立ちて仲間の命を奪るか…
――そんな…やっぱりあなたは地獄への道を選ぶの…?仲間と命を奪い合う地獄への…
私にはそんなの選べないよ…どうしよう…どうしよう…お兄ちゃん・・・
お兄ちゃんなら・・・どうするの?私は・・・戦えないよ・・・会いたいよ・・・
身体を小さくしたままうつむき、何の返答もしないヒカルを目の前にし、
我慢できぬ表情で足早に歩を進めながら冷たく言い放つ。
「もういいわ。死になさい。あんた。でも、あんたのおかげで思い出したわ。
私が『切り裂き翔子』なんてダサイ通り名で暴れてた頃の感情を・・・
人のヒフを切る時のあの感触・・・ヘタなSEXの快感なんて比較にならない。
あなた何かに分かるかしら?分からないだろうから教えてあげるわ。切られる悦び。
最後に私に快感を味あわせられる幸運に感謝しながら・・・死にな。」
支給品である業務用サイズのカッターナイフの刃を全開に伸ばしながら
翔子はヒカルに迫り、手馴れた動作で頚動脈めがけて腕を振った。
――やだ・・・ヤダ・・・死にたくない。私、みんなとまだ一緒にいたい。
またお兄ちゃんに、会いたい。死にたくない。死にたく・・・ない。
お兄ちゃんと一緒に帰りたい。まだ死ねない・・・お兄ちゃんに会うまで・・・
でも・・・戦え・・・ないよ。お兄ちゃん・・・助けて・・・会いたい・・・
人のヒフは何て脆いのだろう。いや、人間自体なんて脆い生き物なのだろう。
おそらく地球上で一番弱く、脆い生物は人間ではないだろうか・・・
切り裂かれた皮膚から流れた大量の血があっという間に、まだ水溜りの残る辺り一面に広がった。
「ああ、もう。この手が血で汚れるのだけは何とかならないのかしら・・・
見なさいよ、水漣ヒカル。あんたの汚い血で私の手が・・・手が・・・」
翔子が目をやった先には確かに真っ赤な血で染まった手先があった。
目に映るのは翔子が頭で思い描いていた絵と同じ画像。ただ・・・
そこにあるはずの右手がないことを除いて・・・
「いやぁぁぁ〜〜〜はぁ〜〜〜!!!!手が!!!手が!!!!私の、手がぁぁぁ!!!」
先端をなくした右手首を押さえながら、翔子は誰にも、性交の最中ですら見せたことのない
狂気の表情を浮かべてその場を転がった。その美貌が泥に汚れることを気にする余裕などなく。
ただ豚のようにその場を転がりまわり、のた打ち回り、叫び続けた。
何度も何度も自分の顔に、自分の右手が当たっては顔を血で汚す事にも気付かずに・・・
その様子を無表情な虚ろな目で眺めるヒカル。手には青白く光る日本刀が握られている。
返り血すら付かぬ不気味な刀が右手に・・・
足元にはこの刀について書かれたような説明書が落ちている。
<取扱説明書>〜政府特殊兵器開発部発行〜
超軽量頑強新素材ブルームーン採用特殊日本刀「虎空」
ブルームーンとは・・・「女性にも扱いやすい武器」をコンセプトに作られた
全く新しい合金。軽量化のみならず金属ながら鉱物ダイヤモンド並の硬度を実現。
純度100%で生成されたこの刀は、素人でも斬りやすく、玄人なら斬れぬモノはない、はず。
使用方法:鞘から抜いて斬る。
PS:大当たりです。おめでとう!
手にした虎空の柄の感触を確かめるように握り直すと、ヒカルはそのまま一瞬で
翔子の首を刎ねた。数秒前まで確かに島で一番の色香を放っていた顔面は
目も当てられない無残な表情を浮かべゴミのように転がった・・・
「ごめんね。霧島さん。私・・・戦いたくなんてなかった。でも、戦わないといけない事に気付いた。
私、お兄ちゃんに会わなくちゃいけない。お兄ちゃんに会うまで死ねないんだよ。
殺したくなんてなかった・・・でも、お兄ちゃんと帰る為に私は殺らなきゃならない・・・」
代わり果てた翔子の死体に話し掛けると、男達が騒ぎ大声を出す川原へと足を向けた。
――でもね、霧島さん。あなたが言ってた事に1つだけ今共感できた。
確かに、人を「斬る」のって、ちょっとだけ気持ちイイね・・・
汚れて転がる翔子の死体には一部分だけ美しいな場所が残っていた・・・
ヒカルによって刻まれた、芸術的な虎空の太刀傷・・・
血管の1本も潰さず「斬られた」その断面だけが、霧島翔子に残された最後の美だった・・・
今日も遅くて申しわけなかったです・・・子供と遊びながらでしたwww
さて、双子の片割れヒカルの最初の活躍がようやく書けました。
本日はここで終了ですが、この後もヒカル、暴れる予定です。
ではまた何か感想等あれば遠慮なくお願いします。
また来れる日まで、お暇な方はまるよ。をお願いします。ではでは
まるよ。
じっくり読ませて貰ったよ。
HPの更新…何とか力になれたらいいんだけど…
まるよ。
どうもまた焦り始めているようだよ。
少しマイナス思考になる方がよさそうだよ…
まるよ。
っと思ったけど、変に高望みしないで、
小さなことから感謝するようにするよ。
相手に価値観を押しつけては駄目だからね。
連続投稿ごめんよ。
まるよ。
ヒカルタンの虹画クレクレだよ。
誰か職人はおらんかね?
まるよ。
内示が出たよ。
そのまま継続だよ。
477 :
457:2007/03/31(土) 17:38:48 ID:cflOO7gM0
まるよ。
新年度になったよ。
先行きに黄色信号だよ。
まるよ。
おめでただよ。
やったよ。
まるよ。
もうすぐ連休だね。
みんなどうするのかな?
まるよ。
明日は地元の部活連中と飲み会だよ。
仕事がなかったら、
日帰りしなくて済むのに…orz
最下層おめ
483 :
安川刺青:2007/05/08(火) 00:39:12 ID:7TvUQ77k0
age
まるよ。
部活のやりくりって難しいね。
ちょっと最近まいり気味だよ…(´・ω・`)
まるよ。
連続でごめんよ。
今度は私生活で気苦労が発生だよ。
人生ってやっぱり難しいね。
まるよ…
苦労の種が大きい程、美しい花が咲くというよ
今はじっと土の中で芽が出るのを待つがいいよ…
まるよ。
逃げないで何とか乗り切れるようにするよ。
自分の気持ちも大切にするよ。
まるよ…
ものごとはシンプルに捉えると楽になるよ…
まるよ。
久しぶりだよ。
何とか少し落ち着いたよ。
もうすぐ…ボーナスだよw
まるよ。
久しぶりだよ。
ボーナスが税金に消えたよ…(´;ω;`)ウッ…
まるよ…。
ボーナスがなけれマイナスになっていたんだよ。
プラマイゼロなら良しだよ…。
まるよ。
地区大会負けてしまったよ。
悔しいよ…。・゚・(ノД`)・゚・。
まるよ。
保守だよ。
9月だよ。
まるよ…。
ラピッドシェアを貼られたよ…。
お子さんと奥様はお元気ですか。
もうちょっとしたらまるります。
みなさん、嫁も息子2人もすこぶる元気です。
おかげさまだよ。
皆さんも健康に留意して毎日お過ごしください。
では・・・
〜Intermezzo-10〜
【女子:6 霧島翔子の場合】
青く晴れ渡った空へ、徐々にオレンジ色の光が差し込もうとしている。
秋の美しい夕暮れが近づこうとしてる校舎に、生徒達の声援と足音が響く。
年に一度の全学年全クラス対抗球技会も、最終種目の決勝を残すだけになっていた。
2−5は異例の快進撃を続け、最終種目女子バスケットを制すれば史上初めて
3年以外のクラスで総合優勝という快挙を成し遂げる状況。
メンバーは司令塔バスケ部富橋・長身オールラウンダー惠・俊足尾三谷・
本日4種目強攻出場エース日野・そして球技で唯一バスケだけルールが分かる畠中。
相手は、キャプテンを含む女バスレギュラー3人を擁する大本命3−3。
後半2分(前後半10分ハーフルール)経過して、35−39と3−3若干リード。
苦しみながらの善戦とも言えるこの状況だが、最悪の事態が訪れる・・・
この試合18得点と両チーム併せても最多得点の日野凛だったが、
一日の無理がたたったか、ゴール下の争いで足首を負傷してしまったのだ。
「私はいけるよ!このくらいでみんなに迷惑かけらんない。絶対優勝する!」
強い口調で皆を、自分を鼓舞するように主張したが、
足は主人の意思を裏切るように見る見るうちに青く腫れあがって行く。
「いいよ。もう十分だよ、凛。あんたはよくやってくれたよ。他にもメンバーはいるから。」
「他にも?ヒカルも、紗樹も、寿枝も、可能性のある子はみんな他の競技に行ってる。
私以外に優勝を狙えるメンバーがいるの?ねぇ?好子?・・・私はまだ、イケル。」
肩に置いた富橋好子の手を払うと足を引きずりながら凛は立ち上がった。
「まだいるよ。あそこに能ありそうなタカがいるよ?」
場の緊張感を壊すように(ほぐすというよりも・・・)体育館の隅を
指差しながら理伽は自信に満ちた笑顔で言った。
「あ?」
指の先に佇むその姿は、確実に周囲の空気とは違う雰囲気を放ち、
近寄り難い雰囲気を醸し出していた。
「あんた、ホントに阿呆だね。私がこんな下らない事に参加すると思ってんの?」
鋭い眼光で理加を睨みつけると、霧島翔子が見下すように言葉を吐き捨てながら、
背中を向けて出口の方に歩みを進めた。
「だって、火のないトコに煙は立たないっていうし、やりたかったから見てたんでしょ?
興味がなかったら升席でお相撲見たりしないでしょ?ねえ、やろうよ。翔子ちゃん。」
空気の読めないという事はなんと罪深きことなのか・・・
翔子はくるりと踵を返すと下を向きながらツカツカと、一直線に理加の方へ歩んでいく。
アア・・・理加がやられる・・・その場にいた全員が同じ想いを抱いていたに違いない。
理加の目の前で翔子は足をとめると、理加の顔の数センチ先まで迫り
目を睨みつけながら・・・一種不気味に笑った。
「上等だわ。やってあげる、畠中理加。あんたの勇気・・・いや、バカを通り越した
狂気に敬意を表して。日野、あんたのゼッケン、貸しな。足手まといは指でもくわえて
その外野で見てな。」
理加はニコニコし翔子に抱きつき、日野はムスッとしながらゼッケンを手渡した。
――あなた忘れたの?あなたの翼はもう、折れたのよ・・・
ゲーム再開。
惠志織からパスを受けると、その場で軽く球を突きながら翔子は言葉を投げた。
「あんたら、必死でついてきな。来れないんなら、そこで見てな。」
言葉が終わると同時に、球が跳ね上がる周期と共に翔子は一気に加速した。
後に理加はこう語った。
「だって、翔子ちゃん大きいし、なんかやれば出来る子っぽかったから。」
174cmのバランスの整った肉体を低く、誰よりも低く縮めると、
外見からは想像も出来ないフットワークを翔子は魅せた。
スピード、ストップ、フェイント、リスタート、平凡な要素など何一つない。
経験豊富なバスケ部の3年ですら、翔子に触れることすら叶わない。
1人目は一歩目で置き去りに。2人目は右に行くと見せ、左へ体をふり、また右に跳ね交わすと、
次の相手は、左に身体ごと反転させながら抜き去った。
4人目。間違いなくぶつかる程の速度で眼前に迫り、相手の股にボールを通すと
そのままギリギリで横を駆け抜けた。
最後の1人は女バスキャプテン。身長180cm。千原木県ベストメンバー。
彼女を(ギリギリ「彼女」)前に翔子は圧倒的なスピードを一気に0にし、
ボールを構えなおした。
「あたしから3を狙えると思ってるのかい!?」
巨大な壁が翔子の前に立ち塞がった。
しかし彼女の表情は冷静なまま何も変わらない。
両膝を屈伸させながら、両手で抱えたボールをそのまま、胸元…を通り越し頭上に上げる。
ワンハンド!?
キャプテンはもちろん、チームメイトの好子ですら驚きの表情を隠せなかった。
プロの女子ですらワンハンドでプレーする選手はほとんどいない。
ましてや彼女は素人(のはず)。ましてや3ポイントラインより後方。
更に言うならキャプテンですら3ポイントラインを出ている。
まさか、届くはずがない。入るわけなんて、ありえない。
それでもキャプテンは一流の選手だからこそ、相手を甘くなど見ず、
全力で止めにいった。ライオンはウサギの狩りにでも全力を賭すのだから。
迫り来る壁。しかし翔子の視線はその先の獲物しか見ていない。
力を溜めた膝を一気に伸ばし、飛ぶと、一瞬でボールは壁の頂上を超える。
蓄えた力は、美しく伸びた肢体を瞬く間に駆け上がり、指先まで届く。
もう壁など何もない。放たれた球体は、引き寄せられるようにリングへと向かう。
能ある鷹の翼と爪に魅了され言葉を失った会場に、1つの音だけが響く。
計算され尽くした絵のような軌道を描き、1mmの狂いもなくボールはゴールの中央を通った。
「パスッ・・・」
ボールがコートを3度跳ねると、一気に体育館を大歓声が包んだ。
スイマセン。今日はここまでです・・・
またいつになるか分かりませんが、続きは必ず!
まるよ。お願いします。
まるよ。
来ていたんだね。
続きを心待ちにしているよ。
まるよ…。
またワクワクしながら読ませてもらったよ。
ご家族お元気そうで何よりだよ。
509 :
/名無しさん[1-30].jpg:2007/09/27(木) 11:02:33 ID:bJDmHodv0
test
まるよ…。
テストはテストスレでやって欲しいよ。
まるよ。
ここらで職人がキャラの虹絵を書いて欲しい、なんて思ってるよ。
ショコタンみたひ(´д`)ハアハア
まるよ。
胃腸風邪だよ。
相方さんともうまくいかないよ…
まるよ。
胃腸風邪復活だよ。
相方さんとも何とか持ち直したよ。
まるよ…。
名無しさん先生、体調が戻って何よりだよ。
相方さんとも上手くいって万々歳だよ。
まるよ。
相方さんに逢いに行ってくるよ。
片道400マイルだよ。
まるよ…
名無しさん先生の恋を
見守るよ…
Good Luck!
まるよ。
心を鬼にして…だよ。
遠距離恋愛はツラいよ。
まるよ…
お二人の将来に幸あれ。
まるよ。
遠距離恋愛って…
経済的に苦しくなってきたよ。
まるよ…。
名無しさん先生にはスカイプと1000円程度で買えるWebカメラを
お勧めするよ。
それだけでも随分と心の距離が近付く筈だよ…。
まるよ。
月曜日には休めないよ。
どうしようもないんだよ…ごめんね。
>>520さん
相方さんがパソコンを持っていないんですよorz
まるよ。
久しぶりだよ。
寒いよ…少しでも節約のためにストーブは使わないよ。
まるよ…。
出張行って風邪曳いたよ…。
インフルエンザも要注意だよ…。
まるよ…。
名無しさん先生は冬休み前の追い込みでてんてこ舞いかな。
体調を崩さないよう皆さんお気を付けてだよ…。
まるよ。
ようやく冬休みになったよ。
明日は忘年会だよ。