〜2004年BAT落ちへの旅 「温故知新 二十三回目」〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
617/名無しさん[1-30].jpg
そいつは酷い何処までも胡散臭くて安っぽい宝の地図でも 彼にとっちゃそれ自体が宝物
「こいつは凄い財宝の在りかなんだ!」 信じきった彼もとうとう その真偽を確かめる旅に出るとする
誰もが口々に彼を罵った 「でたらめの地図に目が眩んでる」って
容易く人一人を値踏みしやがって 世界の神ですら彼を笑う権利なんて持たないのに

そいつは酷い出来栄えながら こつこつ地道に作り上げた自前の船 彼に取っちゃ記念すべき最初の武器
荷物を積み別れを告げ 朝焼けの海に帆を張った 堪え切れず掲げた拳 響き渡る刻の声
そいつは酷い何処までも胡散臭くて安っぽい宝の地図でも 誰にだってそれ自体が宝物
ホントにデカイ誰もが耳疑う様な 夢物語でも 信じきった人によっちゃ自伝に成り得るだろう
誰もが遠ざかる船を呪い出した 「願わくば高波よ悪魔となれ」
容易く「覚悟」の前に立ちはだかりやがって 夢の終わりは彼が拳を下げた時だけ
618/名無しさん[1-30].jpg:04/01/31 03:09 ID:WCp6nzpA
散り際の騎士 その手に神槍 出会った困難は 必ず貫く...

誰もが気付けば その手を振っていた 黄金の海原を走る船に向けて
自らその手で破り捨てた地図の 切れ端を探して拾い集め出した
容易く 自分自身を値踏みしやがって
世界の神ですら 君を笑おうとも俺は決して笑わない!

船は今嵐の真ん中で 世界の神ですら それを救う権利を欲しがるのに...