ひなた 『おにいちゃ〜ん!お風呂空いたよ〜〜!』
「おう。それじゃぁお湯を抜いて洗っておくかな…っと。」
ガチャリ。
ひなた 『じゃっ、じゃじゃぁ〜〜ん!えへへ〜♪』
「……ひなた。お前なぁ、人のYシャツ着て何やってるんだよ」
ひなた 『へぇ〜、お兄ちゃんって、思ったよりおっきいんだね〜。裾から手が出ないよー』
「おい。人の話を聞けよ…」
ひなた 『肩幅も広いんだねー。でも、なんかごわごわした感じが気持ちいいな♪』
「あのなぁ、ひなた。ぱんつ見えるじゃないかその格好」
ひなた 『えへへ〜♪どお?ちょっと、ドキドキした??』
ごすっ。
ひなた 『うにゅ。』
「バカ言え。さっさと自分の寝間着に着替えて来い」
ひなた 『えー?!せっかく着たのにー。たまにはいいでしょー?』
「どこの家に、兄貴のYシャツ着て喜んでる妹がいるんだよ」
ひなた 『へへ〜♪ここにいるんだもーん♪』
「あのなぁ……。あー、オレはもう寝るからお休み。な。」
ひなた 『わ、わ!ちょっと間ってよお兄ちゃん!ね、今日は一緒に寝ようよ〜』
ごすっ。
ひなた 『うにゅ。』
「バカ言え。なんでお前と寝なくちゃならないんだ。さっさと自分の部屋に戻ってもう寝ろ」
ひなた 『えー?!ほら、たまには家族の絆を深め合おうよー』
「そんなこと言ったって、オレとひなただけじゃないか。家族も何もあるかよ」
ひなた 『え…。そ、それは確かにそうだけど…』
「だからもう自分の部屋に戻れ。な。」
ひなた 『最近寂しくって…。夜寝れないんだもん…。お兄ちゃんはそういうとき無いの?』
「……」
ひなた 『……うん。わかった。戻るね…』
「待て。わかった。今日だけだぞ?明日はちゃんと自分の部屋で寝ろよ?」
ひなた 『…いいの?』
「今日だけならな。」
ひなた 『わ!やった!今日はお兄ちゃんの部屋でお泊まり会だよ〜〜♪』
ぼすっ。
ひなた 『わ〜。お兄ちゃんの布団おっきいなー』
「そうか?布団の大きさなんてどれも同じじゃないのか?」
ひなた 『違うよ〜。やっぱりお兄ちゃんの布団って、こう……お兄ちゃんの匂いがするなー』
「なんだそれは?よくわからないやつだな。」
ひなた 『ねえねえ。それより、早速お泊まり会しようよ!』
「ん?お泊まり会って寝るだけだろ?ひなたはベッドで寝ろ。オレは布団持ってきて床で寝るから。」
ひなた 『えー?!それじゃお泊まり会じゃないよー。一緒にベッドで寝ようよ!ね?』
ごすっ。
ひなた 『うにゅ。』
「あのなぁ。どこの家に妹と一緒の布団で寝る兄貴がいるんだよ」
ひなた 『だから、ほらさ!そこらのへんが家族の絆を深める所なんだよ〜』
「そうか?そんなもんなのか?」
ひなた 『そうだよ!家族というのはそういうものなんだよ!へへ〜♪さ、早く早く〜』
「しょうがないやつだな…。いいか?今日だけだからな?」
ひなた 『うんうん!…わ。お兄ちゃんが入るとあったかくなったよ〜』
「そりゃ、一人用のベッドに二人寝ればなぁ…っていうかひなた!そんなにひっつくな」
ひなた 『だって〜。狭いからしょうがないよー。えへへ〜♪』
「こら抱きつくなひなた。暑苦しいだろ」
ひなた 『あ、ひなたあったかい??へへ〜。お兄ちゃんもね、あったかいよ〜♪』
ぴんぽーん。ぴんぽーん。
みなも 『まこちゃーん?いないのかな?……お邪魔します…』
「うわ、ちょっと待った待った!」
コンコン。がちゃり。
みなも 『あっ!ひなたちゃんにまこちゃん…。一体どうしたの?』
「ああ…。見ての通りだよ、みなも。」
みなも 『え、あ、あの、見ての通りって…?』
「ひなたが一緒に寝ようってダダこねてなぁ…。うぶうっ!コラ!何するんだひなた!」
ひなた 『だめだよ〜。今日はひなたと一緒に遊ぼうよ〜〜。ね?ね!』
みなも 『……!!』
「おいおい、お前いい年してそんな、遊ぼうなんてなぁ…ってみなも?!おい、どうした?!みなも!!」
みなも 『わたし…、だってね、ひなたちゃんにー、負けないんだからー!』
「ちょっとまった!服を着ろ、みなも!うわ、うわわわ!」
どしーん。
「あててて…。おい、大丈夫か?みなも、ひなた……あぁ?!」
みなも 『まこちゃん…。こっち向いてよまこちゃん!私だよ。みなもだよ?どうして顔をそらせようとするの?』
「お、おいおいおい。息がかかるよ。ちょっと落ちつけって…。まずは体を起こせよみなも。な?おい?」
みなも 『私だって…私だってまこちゃんと一緒にいたいの!今日は私もまこちゃんと一緒に寝るもん!』
ひなた 『あーーーっ!みなもお姉ちゃんずるいー!お兄ちゃんは、ひなたのお兄ちゃんなんだよ?!』
みなも 『ひなたちゃん…ずるいよ!いつもまこちゃんと一緒にいるじゃない。私だって…まこちゃんのことが好きなんだから!』
「……!」
ひなた 『ひ、ひなただって、お兄ちゃんのこと、す、好きだもん!ほ、ほんとだよ……!』
みなも 『だって、ひなたちゃんはまこちゃんの妹じゃない…。それなのに…』
ひなた 『で、でも好きなんだもん!ひなただって、お兄ちゃんと一緒にいたいんだもん!ずっと……』
「ひ、ひなた……」
みなも 『…わかったよ、ひなたちゃん。ひなたちゃんも本気なんだね…?』
ひなた 『うん…。みなもお姉ちゃんも本気…なんだよね?』
みなも 『うん、そうだよ。まこちゃんやひなたちゃんと一緒に住んでいた、あのころからずっと…』
ひなた 『ひなたも…!ひなたも、そうだよ…。おにいちゃんと、みなもお姉ちゃんと、3人でずっといれたらなぁ、って…』
「……ひなた。みなも……。」
みなも 『まこちゃん、聞いたでしょまこちゃん。私も、ひなたちゃんも、まこちゃんのことが大好きなんだよ…』
ひなた 『ひなたはね、お兄ちゃんと、みなもお姉ちゃんと、ずっと3人でいたいよ…』
「あ、ああ…。で、でもそれは…」
みなも 『まこちゃん!』
「あ、ああ。みなも?」
みなも 『今日は、3人で一緒に寝ようよ!』
「あー……?!」
ひなた 『あ!みなもお姉ちゃん、ひなたもそれさんせーい!3人で一緒に遊ぼう〜〜!』
「ちょ、ちょっとまてよ、みなも、ひなた。そんな急に言われてもだな…」
みなも 『まこちゃん…私の胸を触って』
「え?あ…」
みなも 『ほら…どきどきいってるの、わかる?わ、私だって、とっても恥ずかしいんだよ。ドキドキしてるんだよ。でも、でもね、まこちゃんが好きだからがんばれるんだよ…』
ひなた 『ひ、ひなたもどきどきしてるよ!ほら、触ってお兄ちゃん!』
「お、おい…。ひなたまで…」
両手におぱーい花状態(笑)
ひなた 『わ!今なんか硬いのが脚に当たった!』
「こ…こらひっつくな!一人用のベッドに3人入ってるんだぞ?狭いんだからな…!」
みなも 『ねえ、まこちゃん…』
「な、なんだみなも?」
みなも 『わたしは、いいよ…?』
「え?!いや、それはだな…」
ひなた 『ひ、ひなたもいいよ…。お兄ちゃんになら、いいよ…』
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