東海地方のアニメ事情 PART459

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590メロン名無しさん
本来、社会的不安や不満、恋愛・結婚を含む人間関係の悩み、経済的不公平感、
といったを感じている人たち、一部はときに非常に「くさる」ことがある。誰しも抱え得る負の感情
だけど、それがさらに極端に走る人もいる。
あるいは、十代ぐらいに感じる、自分の無誤謬性というか、何でもできるぞ、という他者軽視の自信。

こうした心的状況にある人々に対して、ちょっとルサンチマンを刺激するような過激なことを呼びかける。
すると、分かりやすく、取りあえず気分のよくなるお手軽ヘイトにちょっと同意しているうちに、繰り返される
内容に本気になってしまう。これは、カルトやウヨ的煽動で良く用いられる手段。
あるいは、「ネタ」として、社会に「ウヨ的」なものが流れ、2chなどのアングラ世界で怪文書的
に広まった擬似的ヘイトが、それを本気にしたような受け答え、ネットでの意見、繰り返される
レスやコピペによる賛同により、ネタをマジで受け止めちゃった人たちが、憎悪の再生産を続けた。
それは、ときには仲間はずれへの恐怖も含み、「同意するのが自分が皆から排斥されないため
の手段だ」というような、イジメの構造にした傍観者・共犯者を生んだとも考えられる。

で、政府・権力の側への批判の矛先をそらせる要素、つまり在日とか外国人とかそうした
「都合の良い生け贄」を発見した権力側の人たち、あるいはそういうものに寄生する「カルト」が、
「どういう意図を持つ人がいかなる立場で思想を述べるのか判然としない匿名という属性」
を利用して、2ch等のネットを道具に、あちこちで煽りに煽ってきた。しかも、数の実体が見えている分だけ多く見えるようにして。

権力・カルトにとって手を差し伸べるのが面倒な、あるいは法整備も不十分で守る面倒もないような、
「都合の良い代理の生け贄」が「在日」「売国奴」などとカテゴライズされてピックアップされ、
本来虐げられた者達が自分の不満や願望といった心情をぶつけるべき権力側や社会的不備にではなく、
「より弱者的性質を有するもの」の方に、怒りの矛先が向くようになった。
そして極めつけが、「奴らはスパイだ、奴らはオレ達の権利を侵害しているぞ」という煽動。
人道的な非難・批判・罪悪感に対して言い訳となるよう、「愛国心」「国民の団結」「国家称揚」のような
免罪符も同時に盛んに叫ばれうようになり、「日本を貶める売国奴の弱者は排斥して良いのだ」
というヘイト思想がすり込まれて行くことになった。