作画を語るスレ3280

有頂天家族は無駄だったかもなあ
http://blog.livedoor.jp/chokohame/archives/52001329.html
たとえばこれで小島明日香が作画上手くなったかというとそんなことないと思うし、大東作監はリアル系
みたいなアイデアこれでなくても出したと思うし。最終話Ａパート観たら元祖バカボンっていうか湯浅政明
みたいで、もっと粘ってググッと作りこめよって思って寒気がしたし（カメラポジションを基準にする上下の
連続性が破綻してるわけ。西見祥示郎は有効視野角超えててもここはバッチリ）。
やっぱメインストリームではない（セルっぽくない）しその絵柄で何をしたいのか、変わったキャラで生っぽ
い芝居ということなんだろうけどそれの技術的な結びつきってのが明確でないと思う。すごいざっくり言う
とどうせすぐこの絵柄忘れて直線強く出た関口‐石井 のキャラで作画するようになってレイトンやるときに
思い出すかな、でもそのときポポロみたいに面白いアイデアは出てないしハイファンタジーでもないよね、
ニンニンマン続編やるための布石だって言うなら話は別ですが、ってところなんだよね。高橋英樹がシリ
ーズで関わってて佐藤孝一の実力発揮するだろう凪のあすから（若手のやりたいもの、とか言ってるけど
P.A.社長堀川氏が目指してたのは凪のあすからだと思う。スタジオ畳むんじゃないかという疑い持ってま
す）に期待してあげますよ。
ただ鈴木美咲は、設計がすごくウェブ系みたいだったと思うんだけど（Ｚ軸意識しまくり、みたいな。いろは
しか記憶にございませんが。いろはのなかでもとくに映像的にうるさい作画）、有頂天家族ではああいうの
無かったんで（前も言ったけど原図3DCG やめてるっぽいんでその関係もあるかも。TARITARI もちが
うけど）穏当な画面で上品な作画をしていたのかなって思う。凪のあすからでの鈴木美咲にはワクワクせ
ざるを得ない。
やっぱ大東作監が芝居面白いって印象だったなあ。特に第２話は理想的な仕上がりだったと思う。最終
話倉川演出の二原ってバーの母上さんのところかしら（きれいでかわいかったんで）。
あとは井上俊之の弁天扇子か。あれは井上俊之のスペシャルなところの演出的に昇華された素晴らしい
一連。この数カットのすごさだけですごく価値のあるシリーズだと言えそうな気もする（第１話は一つ一つ
のアイデアが面白いからこれもこれで価値がある）。それ言ったらおおかみこどもの雨のカーテンのとこ
も「ここは井上さんしかない！」って感じするけど。井上俊之の作画がリアルに見えるのって、内容にもよ
るけど、大概のばあいすごく演出が限定されると思う（スローモーションだとまずい、ってとこ）。