11 :
リレー小説:
ほむら「鹿目まどか、あなたは自分の人生が尊いとおもう?家族や友達を大切にしてる?」
まどか「してる……よ」
ほむら「もしそれが本当なら、今とは違っ」
まどか「知ってるよ。わたし、絶対に魔法少女になんかならない。魔女なんかになりたくない!」
ほむら「……!!!」
12 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:06:17.06 ID:XIk7p40U0
まどか「さっきね。教えてくれたの。ほむらさんがくることも、魔法少女の話も全部……」
ほむら「まどか……誰に聞いたの?」
まどか「仮面かぶってて誰なのかわからないけど、声は女の子だった」
ほむら「まどか、その人のことを信じるの?」
まどか「うん、その人があとから『ほむら』さんって人が現れるっていってたから」
ほむら「……」
まどか「あ、教えてくれてありがとう。ってか、はじめましてだね。ほむらさん」
ほむら「……」
13 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:15:00.61 ID:XIk7p40U0
--翌日、登校中
まどか「おはよう。ほむらさん」
ほむら「まどか……」
まどか「えっと、ほむらちゃんってよんでいいかな?」
ほむら「別に……、かまわないけど」
まどか「昨日ね、仮面かぶった人が教えてくれたんだ。ほむらちゃんとはとっても仲良くなれるって…」
ほむら「まどか……その仮面って……」
さやか「まどか〜!おっはよー!」
まどか「あ!さやかちゃん、おはよう」
さやか「誰?あーもしかして昨日先生がいってた噂の転校生?」
ほむら「……」
14 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:23:42.09 ID:XIk7p40U0
--朝礼
先生「ではー。みなさんに新しいお友達を紹介しますー、じゃ、暁美さん自己紹介して」
ほむら「暁美ほむらです」
先生「暁美さんは体の調子が悪くて……」
--授業の後
女生徒A「ほむらさんは、前の学校でどんな部活はいってたの?」
女生徒B「体弱かったから文化系だよね?」
ほむら「……、ごめんなさい。わたし、すこし気分がわるくて」
女生徒A「鹿目さんが保健委員だったよね」
女生徒B「鹿目さーん。ほむらさんが、具合悪いって」
まどか「はーい、ほむらちゃん大丈夫?」
ほむら「……」
15 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:37:43.56 ID:XIk7p40U0
--廊下で
まどか「なんか、ごめんね。みんな転校生がめずらしくっていろいろ聞いちゃって」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃんは、私のこと良く知ってるんだよね。なんかわたしがこんなこといっちゃうのも変なんだけど」
ほむら「昨日いっていた、仮面の女って、どんな女だったの?」
まどか「どんなって、えっと……。パンダのお面かぶってて、顔とかはみてないんだけど」
ほむら「その人が、あなたに何を言ったのか知らないけど、あなたは何も知らない。これからおきようとしていることも、これまでおきたことも」
まどか「そ、そうだね……。パンダの仮面の子がいってたこと、全部信じちゃうのも……あれだし……ね……」
ほむら「もう聞いているのかもしれないけれど、あなたのところに契約をしようとするモノが現れても、絶対にそいつのいうことに従ったらだめ」
まどか「うん。わかってる。魔法少女にはならないよ。わたし、ほむらちゃんにもさやかちゃんにも魔女になってほしくないもの」
ほむら -自分のグリーフシードをぎゅっと掴む
まどか「パンダの仮面の子がね。放課後、公園のポストの前にみんなを集めてって。ほむらちゃんもきてくれるよね?」
ほむら「……」
16 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:46:57.31 ID:XIk7p40U0
--公園前のポストで
さやか「わけわかんない。なによ魔法少女って。わたしがそんなのになっちゃうって?ばかげてる。」
まどか「わたしも良く分からないんだけど、今とは違う未来で私達は魔法少女になってたみたい」
さやか「まどかはホントに騙されやすいね〜。そんなんだからいつもバカにされちゃうんだよ」
まどか「でもね、そのパンダの仮面の子がいなくなったあとに、本当にほむらちゃんが現れたんだよ」
さやか「ちょっと、ほむらさん。うちのまどかを騙すのやめてくれる?この子ほんとうに信じやすいからさー」
ほむら「まどかさんが何を聞いたのかはしらないけど、魔法少女の話はだいたいあってるわ」
さやか「ちょっとちょっと。二人してやめてよねー。なんの冗談なわけー?」
ほむら「あなたは、いまとは違う時空で上条恭介のために、魔法少女になったのよ」
さやか「ちょっ……、なんで恭介のことしってんの?」
17 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:52:03.65 ID:XIk7p40U0
マミ「あらあら、何のさわぎ? 取り込み中かしら」
ほむら「巴 マミ」
マミ「あら、私のことを知ってるみたいね。はじめまして、ほむらさん」
ほむら「……」
--公園の木の上から
杏子「ったく、黙ってみてりゃー、あいつが言ってた話もまんざらじゃなさそうだな」
--木の上を見上げて
ほむら「佐倉 杏子」
まどか「……?」
18 :
リレー小説:2012/06/15(金) 16:58:39.01 ID:XIk7p40U0
ほむら「その仮面の子はいつここにあらわれるの?」
マミ「これで全員そろった。あの仮面の子はこないわ。言いたいことだけいってきえてしまったもの」
杏子「魔法少女は3人か……、で、あつまったはいいけどどうするんだよ」
マミ「わたしの家に招待するわ。みんなに伝えておかなくてはいけないことがあるから」
杏子「魔法少女が魔女になるなんて、そんな話きいてたら、契約なんてしてねーっつーの。これからどうするんだよ」
ほむら「……」
19 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:16:47.22 ID:XIk7p40U0
--マミの家で
さやか「じゃあ、そのキュベエってヤツと契約すると願い事と引き換えに、魔女になる運命を背負わされるってことか……」
マミ「そうよ……魔法少女が最終的に魔女になるってことは、昨日はじめてきいたけど」
杏子「仮面のヤツ、いいたいことだけいって逃げやがって。契約しちまったうちらはどうすればいいんだよ」
マミ「まずは、まだ契約していないまどかさんとさやかさんを守ることからはじめましょう」
ほむら「賢明ね」
マミ「わたしね。魔法少女が魔女になるって話をきいたとき、自殺も考えたわ」
杏子「おいおい、命を粗末にするんじゃねーよ」
マミ「でもね。わたしと同じ境遇の魔法少女がいるってきいて、力を合わせればなんとかなるかもしれないって思ったの」
ほむら「もし、あなたたちが最初から冷静さを欠いていなければ、ちがう未来もあったかもしれないわね」
マミ「ほむらさん、仮面の女から聞いたわ。あなたは時間操作ができるのよね?じゃあ、みんなが契約する寸前でそれを止めてあげられないの?」
さやか「そうだよ。そんな力があるなら、みんなが契約する寸前に止めてあげればいいじゃん。」
マミ「(めくばせするように)ただ、それをお願いするのは……、魔法少女がほむらさんだけになってしまうし」
ほむら「残念ね。わたしが戻すことができるのは、転校する前の日だけ。みんなの望みはかなえられそうにならないわ」
マミ「なるほどね。願い事とそのあと気付く理不尽さと後悔は、魔法少女になればだれでも経験するものなのね」
杏子「本当に理不尽だよなー」
さやか「でも、なんでも叶えられるんでしょ?恭介のことも助けてあげられる」
まどか「でも、その願い事をして、さやかちゃんは魔女になったって……」
ほむら「自分の魂の対価に他人の幸せを願うなんて、本当にお人よしね。そのお人よし加減が災いして、あなたは悲しむことになるのよ」
マミ「さやかさん、その人にはその人の人生があるわ。でもあなたの人生を犠牲にすることなんてない。本来叶えられなかったことに執着するのはやめたほうがいいわ」
まどか「さやかちゃん……」
さやか「やだなー、ちょっと興味持っただけだよ。ごめんごめん」
ほむら「……」
20 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:25:56.27 ID:XIk7p40U0
さやか「要するに。魔法少女のみなさんは、グリーシード……だっけ?それがにごらないようにすれば、魔女にならずにすむんでしょ?」
杏子「魔女もみたことのないやつに偉そうなこといわれたくねーけど、要するにはそういうことだよな」
マミ「ええ、そうね。だから今すぐにどうこうしなきゃいけないってことはないわ。みんなでどうするべきかかんがえましょう」
杏子「状況なんて変わりっこねージャン。まどかだっけ?さやかだっけ?どっちかの願いでみんなを元に戻してもらわない限り」
キュウベエ「(ドアの隙間から出てくる)やあ……!!……これはこれは、一体どういうことだい?」
21 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:27:13.44 ID:XIk7p40U0
ほむら・マミ・杏子
「(キュウベエを睨み付ける)……!!!!!!」
22 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:35:29.84 ID:XIk7p40U0
まどか「キュウベエだっけ、なんでも願い事叶えてくれるんだよね」
キュウベエ「そう、君の魂の対価としてなんでも一つだけ願い事をかなえてあげられるよ」
まどか「ほんとにほんとうほんとに、なんでも叶うんだよね?」
キュウベエ「そうだね。きみの考えそうな願い事ならなんでもね」
まどか「じゃあね。わたしよくかんがえたんだけど、わたしの魂の対価として、叶えられる願い事を10000個に増やして欲しい」
キュウベエ「まどか……、それは時間干渉ってもんじゃない、君は神になりたいのかい?」
まどか「さあ!叶えてよ。インキュベーター!」
キュウベエ「なぜ、君は僕の名前を……」
--巨大な閃光で部屋が包まれる。
23 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:43:56.91 ID:XIk7p40U0
まどか「まず、わたしの魂の対価として願い事を叶えましたが、契約を変更してわたしの魂はわたしだけのものになって、契約前のもとの状態にもどりまーす」
ほむら「まどか……なんだか……ずるい」
まどか「全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を本来の姿に戻して、全ての時代全ての存在が争わず平和で幸せに仲良く暮らせるようにしたい」
さやか「うまいこと一行にまとめたな……」
マミ「ほぼ解決ね。さすがだわ。まどかさん」
杏子「なんだか、いいけど、ずるいな、なんとなく……」
ほむら「あとの9998個の願いはどうするのかしら……」
--さらに巨大な閃光が部屋に包まれる。
24 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:56:23.58 ID:XIk7p40U0
--転校日前、病室で
ほむら「……」
(胸元を確かめる)
ほむら(グリーフシードが……、無い!)
--翌日、登校中
まどか「おはよう。ほむらさん」
ほむら「まどか……」
(ほむら、まどかを抱きしめる)
まどか「えっと、ほむらちゃんってよんでいいかな?」
ほむら「まどかぁ……本当に本当に、叶ったの?」
25 :
リレー小説:2012/06/15(金) 17:56:46.66 ID:XIk7p40U0
まどか「そうだよ。全部解決したんだよ。ありがとうね。ほむらちゃん」
さやか「ほむほむー!!まどかー!!」
(ほむらとまどかがが抱き合ってるところにさらに重なる)
まどか「えへへ」
さやか「ところで残りの願い事はなににしたの?」
まどか「それはこれからみんなで決めるんだよ。悲しい思いをした仲間で考えなきゃ」
ほむら「まどか……(さらにまどかに抱きつく)」
まどか「マミさんも、杏子ちゃんもまってる。もう行こう」
ほむら「うん……」
まどか「ほんとうに、みんなありがとね」
ほむら「もしかして、まどか……」
まどか 「キュウベイに、ほむらちゃんが体験したこと全部みせてもらったよ。ほむらちゃんがわたしのためにしてくれたこと、これまでのこと全部、わたしが知ってるから」
ほむら「まどかぁ……」
まどか「願い事は、あと9997個かなえられるんだよ。たのしまなくちゃね」
さやか「最後の一つのお願いは、また叶えられる願い事を10000個にふやせばいいしね」
まどか「へっへー、じゃあ、もう行こう。仲間が待ってる」
さやか・ほむら「うん…」
26 :
リレー小説:2012/06/15(金) 18:00:01.82 ID:XIk7p40U0
--学校の屋上から
キュウベエ「鹿目まどか、きみは本当に神になったのかい?」
謎の声「キュウベエ」
キュウベエ「その声は……、ヤッパリ君か。鹿目まどか」
まどか「このパンダの仮面、かわいいでしょ」
キュウベエ「本当に君は最低最強の魔女になったね」
まどか「えへへ」
27 :
リレー小説:2012/06/15(金) 18:06:34.50 ID:XIk7p40U0
《終わり》
28 :
リレー小説 補足:2012/06/15(金) 18:13:00.07 ID:XIk7p40U0
※誰も魔女にならずにすみました
※マミさんは、家族と仲良く暮らしています
※さやかは恭介にアタックしようともくろんでいます
※ほむらちゃんは、心臓や虚弱体質が改善しました
※まどかは、人間のまま、神のような力を永遠に手に入れました
※誰も悲しまず、誰もが幸せな世界をつくりました
※劇場版は、ハッピーエンドだといいね
29 :
リレー小説 補足:2012/06/15(金) 18:14:30.88 ID:XIk7p40U0
※恭介も健康体に戻りました
30 :
リレー小説 補足:2012/06/17(日) 16:54:53.48 ID:CwXrWSR/0
※グリーフシードとソウルジェムをまちがえました。