押井守「今のアニメは表現の体をなしていない」

このエントリーをはてなブックマークに追加
101メロン名無しさん
『攻殻』も『スカイクロラ』も『はがない』も『ピンドラ』も好きな俺は押井氏の発言を即座に否定も肯定もしないが

文化はどの分野でも一定の速度(たぶん現場の世代交代の速度)でしか進化も変遷もしない。
表現なんてモノはその発生から二十年くらい経過して、創る側も消費する側も
飽和し、疲弊し、何よりも退屈しない限り、それも一斉に退屈しない限り、パラダイムシフトには至らない。
今のアニメの作られるペースはその極めて緩慢な変化を秒間24コマで撮ってるようなもんだ。
そら、どのフレームも似てくるわなw

以上が、押井氏の立ち位置から眺めた遠景の実相なんじゃないのか、という気がする。
強度の屈折や韜晦が第二の天性になってるような氏の発言だから講演を全部聞かないと判断できないが、
皮相な見方をすれば、単に自らが寡作である事のエクスキューズにも思えない事、もないw
いずれにせよ、季節の節目ごとに新作が三〜四十本もリリースされてりゃ
メッセージからも表現からも、切実であるべき何かが軽く希薄になるのは不可避なんだろうけど。

>>95-96
アニメでも漫画でもないが映画『2001年宇宙の旅』にはそれに近い印象がある。
メッセージも視点も違うが、扱ってるテーマの「サイズ」が。